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【トラウマの宝石箱】4044人分の「辛くて二度と読めない本」を集計してみた

 

※記事の特性上、ランキングに入っている作品をボロクソに貶していることがあります。精神が弱い人間の防衛反応ですのでご容赦ください※

 

 

さっさとランキングだけ知りたい方はこちら→ランキングのみ

 

 

 

 

 

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どうも、読書屋ひろたつです。ゴミ捨て見られるのがめちゃくちゃ苦手です。

 

さて、今回は絶対に地獄を見ることが確実な企画である。

 

題して…

 

 

みんなの「辛くて二度と読めない本」を集計してみた!!

 

 

である。

 

 

大好きを超える衝撃

 

以前、『大好きな鬱小説』で募集してランキングを作ったことがある。

鬱小説の定義はなかなか難しいのだが、私なりに決めつけると「読んで気分が悪くなる本」である。

読書なんて趣味である。楽しんでこそのものだと思うのだが、これが不思議なことに、甘いものを食べたければ激辛も楽しみたくなるように、地獄の味見をしたくなるときがあるのだ。

特に鬱小説と呼ばれる作品群には、独特の空気感や読み味があり、それが中毒性に繋がったりする。思春期でこれにぶつかると盛大なこじらせに発展したり、一生モノの性癖を獲得できたりする。性癖ゲットだぜである。性癖、キミにきめた!である。

鬱小説とは呼びつつも、愛さずにはいられない。辛いけど大好き、というホストに入れ込むメンヘラ女子ような心理状況に陥るのである。艱難汝を玉にすとか言うし、けっこうなことじゃないでしょうか。

 

で、ここまでは私もまだギリギリ理解できる。

 

しかし人間の業というのは限りがない。

 

皆さんにランキング企画の案を募ったところ今回の『辛くて二度と読めない本』が挙がり、さらにはぶっちぎりの支持を得たのである。

 

 

トラウマ本よ、集まれ

ということで早速、皆さんの #辛くて二度と読めない本 を募集したのだが、まあこれが…壮絶である。

 

ポストされた皆さんのコメント読めばすぐに分かるが、精神に致命的なダメージを与えるようなものが多数である。精神攻撃のカーニバル、苦しみのねぶた祭、京都五山送り火ででっかく「ト ラ ウ マ」と灯すような感じである。

 

先に断っておくが、私自身はこういったジャンルに滅法弱い。

それこそ学生時代は何杯でもいけたのだが、年令を重ねるごとに耐性が無くなっている。脳の柔軟性がなくなっているのか、エンタメとして消化できない。

なので今回の企画に大喜びで参加されている方の心情がまったく理解できないし、化け物を見るような目で見ている。私には到底手の届かない領域展開(フェチ)をされておられる特級術師(変態)なんだろなと推察している。

 

はっきり言って辛二度本(辛くて二度と読めない本の略。つらにどぼん、と読む)の集計なんてやりたくないし、魅力的な紹介をするために色々調べたりするのも最悪すぎて全然やりたくないのだが、需要があれば応えるのがブロガーである。仕方なしに皆さんのトラウマに身を投じた次第である。やりたくねー。(ここらへんの文章は集計をする前に書かれたものです。まだとっても元気ですね!後半の消沈具合をお楽しみください)

 

で、#辛くて二度と読めない本 だが、募集したところ5091件のポストが寄せられた。多すぎだろ。

中には「教科書」とか「卒業アルバム」みたいなネタ投稿もあったが、極々少数である。

それだけ世の中にはトラウマ本が溢れていて、数えきれないほどの悲劇を生み出し続けているのだろう。それはそれで面白い。自分が食らうのは嫌だけど、人が食らってるのは面白くなっちゃうから、ほんとうにすいません。

 

ということで、この世に存在するありとあらゆるトラウマ本を集めた総人数4044名によるトラウマの祭典である。せっかくなので楽しみながら読んでもらえると、地獄に身を投じた私の苦労が報われるというものである。(作業時間30時間超。致死)

 

それでは行ってみよう。

 

※集計作業の都合上、4票以上入った作品からの紹介になります。

 

 

 

36位    4票

 

まずは4票を獲得した36位から。

60作品がランクイン。ざっと行きましょう。

 

 

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『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』

『あのころはフリードリヒがいた』

『暗黒童話』

『怒り』

『厭な小説』

『インディアスの破壊についての簡潔な報告』

『海辺のカフカ』

『永遠の0』

『おかあさんの木』

『おぞましい二人』

『夫のちんぽが入らない』

『鬼 山岸凉子』

『女の一生』

『火星に住むつもりかい?』

『苦海浄土』

『蜘蛛の糸』

『コーヒーが冷めないうちに』

『心にナイフをしのばせて』

『桜のような恋人』

『殺人症候群』

『十二国記』

『女子高生コンクリート詰め殺人事件』

『ずーっとずっとだいすきだよ』

『ストロベリーナイト』

『砂の器』

『砂の女』

『そして、楽園はあまりに永く』

『太陽の子』

『正欲』

『他人事』

『ダレン・シャン』

『ちーちゃんはちょっと足りない』

『チリンのすず』

『つみびと』

『東京タワー』

『トリイ・ヘイデンの本全般』

『人間革命』

『猫鳴り』

『猫は生きている』

『蝿の王』

『パオの物語』

『吐きたいほど愛してる』

『八甲田山』

『晩鐘』

『盤上の敵』

『ブレイブ・ストーリー』

『ベルセルク』

『星の大地』

『魔性の子』

『マチネの終わりに』

『ミザリー』

『南くんの恋人』

『夜行観覧車』

『容疑者Xの献身』

『流星ワゴン』

『ワンダー』

『卒業生には向かない真実』

『卒業文集』

『悲しみの歌』

『わたしの人形は良い人形』

 

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そもそもの募集タグ自体が強いせいで、すでにすんごいラインナップになっている。いくらでも語りようがある作品ばかりで困る。

このまますべてスルーしてしまうのは勿体ないし、きっと語ってほしい方もいるだろうから、その思いを少しでも成仏させるために、いくつかピックアップしてみよう。

数が多いので一つ一つについてじっくり語るのは、さすがにカロリーが高すぎるので許して。

 

 

ちーちゃんはちょっと足りない

マンガなのだが、私はそこまで強烈なダメージを食らいはしなかったが、衝撃を受けた作品。こんなエグいカーブをマンガで食らったことがなかったので忘れがたい作品である。「え?!そっち???!!」ってなるから。

 

 

「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち

私が逆激推している作品である。最悪すぎるノンフィクション。愛する我が子たちの姿とダブって、とてもじゃないが読みきれない…。

 

 

ワンダー

おいおいおいおい…!めちゃくちゃ大好きな感動作だけど、まさかトラウマ本として顔を出すとは!!

生まれつきの疾患である"トリーチャー・コリンズ症候群"を患った少年と、彼を取り巻く家族や友人たちの思いを描いた、正真正銘の感動作である。いじめ描写とかが最近のルッキズムに敏感な人にはきついのかも。

他にもあるけど、世にいう感動作が多くランクインしているのも今回のランキングの特徴である。でも山があってこその感動だしなぁ…。

 

いや、やっぱこれ語りだしたら止まらんな。次行こう。次。

 

あと、ネタみたいな理由で挙げられた作品もちらほら見られるけど、4票入ってる時点でそれなりに悪支持されているのだと判断して除外しませんでした。皆さんそれぞれのフィルターを通してお楽しみください。

 

 

35位    5票    

5票を獲得した35位は42作品がランクイン。じゃんじゃん行きまっせ~。

 

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『52ヘルツのクジラたち』

『OUT』

『ZOO』

『悪童日記』

『悪魔の飽食』

『アドルフに告ぐ』

『あなたのための物語』

『ある犬のおはなし』

『異常快楽殺人』

『風と木の詩』

『家族狩り』

『金閣寺』

『空白の叫び』

『グロテスク』

『恋空』

『荒野にネコは生きぬいて』

『コズミック』

『孤宿の人』

『コンビニ人間』

『十字架』

『酒気帯び車椅子』

『城』

『旅猫リポート』

『月の影 影の海』

『長い長いさんぽ』

『日没』

『粘膜人間』

『蠅の王』

『橋のない川』

『バトル・ロワイアル』

『春にして君を離れ』

『光』

『ひろしまのピカ』

『フィネガンズ・ウェイク』

『ペット・セマタリー』

『炎の蜃気楼』

『真夜中の相棒』

『闇金ウシジマくん』

『指輪物語』

『四丁目の夕日』

『流浪の月』

『黒い雨』

 

 

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未読なので詳しく語れないのが申し訳ないのだが、『十二国記』が巻別にけっこうそれぞれで票が入っててどうやって集計したものか悩んだのだが、皆さんのポストの熱量を見る限り、やはりその巻自体にトラウマがありそうなので別々の作品として集計とさせていただいた。これは『されど罪人は竜と踊る』も同じ。

 

個人的に面白いと感じたのは、なんと本屋大賞受賞作がふたつもここに入り込んでいること。もしかして本屋大賞はトラウマ本の祭典だった…?

あんなにもみんなから愛されている作品なのに…という思いもありつつ、それだけみんなに刺さる力を持っているがゆえに、人によっては致命傷を与えてしまうのかな、と。

本屋大賞に限らず名作と呼ばれる作品にやべえの多いもんね。夏目とか太宰とか…。

 

あと私は平山夢明の作品が大好きでニッコニコで読むのだが『異常快楽殺人』に関してだけは、商品説明を読んだだけで震え上がってしまって絶対に無理だ。心が必死に「立ち入り禁止!!」と叫んでいる。ノンフィクションは心の逃げ場がなくてどうにもならん。

 

 

34位    6票    

 

6票を獲得した34位は21作品がランクイン。

 

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『24人のビリー・ミリガン』

『アルスラーン戦記』

『犬を飼う そして…猫を飼う』

『くちづけでは長く、愛には短すぎて』

『さくら』

『縞模様のパジャマの少年』

『戦争は女の顔をしていない』

『大地の子』

『凧になったお母さん』

『天人唐草』

『独白するユニバーサル横メルカトル』

『流れる星は生きている』

『汝、星のごとく』

『猫の事務所』

『八日目の蝉』

『ハリー・ポッターシリーズ』

『護られなかった者たちへ』

『未来』

『やさしいライオン』

『ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語』

『アンダーグラウンド』

 

 

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だいぶ絞られてきた感がありますな。

さっきも書いたとおり元のタグが強烈なので、集まっている作品のパワーがどれもこれも強めなので、なんか順位がどうこうのレベルではない気がする。

既読の作品の場合は「どこがトラウマポイントだったのか?」を推察するのが楽しいし、完全に同感の作品の場合は「こんな順位なん?!もっと上だろ!!」と憤りに近い感情が湧く。非常に忙しい。

 

個人的に大好きな作品は『戦争は女の顔をしていない』である。

戦争もので残虐なのは非常に苦手なのだが、こちらに関しては非常に良質なノンフィクションで、不謹慎な言い方になってしまうのは承知の上で「面白かった」。

実際に従軍した女性たちの目線で語られる戦争というのは、男の語る戦争とはこんなにも違うものなのかと驚いた。そこには確かに命が、物語が、心があった。

漫画版もあるのでそちらもオススメしておく。

 

 

野坂昭如の『凧になったお母さん』は悪名高き『火垂るの墓』が収録されている本なのだが、『火垂るの墓』とは別でカウントしている。

ちなみに私は『戦争は女の~』は楽しんで読めるけど『火垂るの墓』は無理ぃ…。なんなの、あれぇ…。

 

 

33位    7票    

7票を獲得した33位は16作品がランクイン。

 

 

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『Dear,こげんた―この子猫を知っていますか?』

『赤い指』

『居酒屋』

『きけわだつみのこえ』

『幸福な王子』

『聲の形』

『心臓を貫かれて』

『対馬丸~さようなら沖縄~』

『なるたる』

『ノルウェイの森』

『母という呪縛娘という牢獄』

『羆嵐』

『ヘヴン』

『ベロ出しチョンマ』

『ライ麦畑でつかまえて』

『悪の教典』

 

 

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きっつい作品ばかりで、改めて本当に勘弁してほしいランキングである。

知っている作品だと「分かる~」ってなるし、知らない作品でもタイトルからなんとなく妖気が滲み出てて、トラウマの予感みたいなのだけで心がぐったりしてくる。

33位の未読で私的に怖いのが『ベロ出しチョンマ』『対馬丸』『Dear,こげんた』辺りだろうか。なんか子供とか動物の…ね…嫌なものが待ってそうで…。特に『Dear,こげんた』はAmazonの短い紹介文をちらっと見ただけで目が潰れそうになってしまった。ぁあぁ…無理無理…。もう許して。こんなの拷問でしょ。

 

逆にこれは全然平気ってやつは『羆嵐』『悪の教典』。エンタメに完全に振り切っているので、残虐であればあるほど笑ってしまう。「いやー、やめてー!」とか言いながら。うん、人間って不思議だね。

 

 

32位    8票    

8票を獲得した32位は10作品のみ。

さっそく絞られてきた。

 

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『Deep Love』

『おこりじぞう』

『月光』

『殺人の門』

『死の棘』

『高瀬舟』

『血と骨』

『残穢』

『野火』

『シーラという子―虐待されたある少女の物語』

 

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おお~『Deep Love』。

世代ドンピシャだったので私も読んだ。というか同級生から「めっちゃ泣けるよ!」とオススメされて読んだ。カスだった。好きな人いたらごめん。あれはカスだ(念押し)。

殺人の門』は東野圭吾自身が「読者をイライラさせるために書いた」ってコメントしてて、それを先に見かけたせいで「冷静に受け止めたる」と構えてしまい私はそこまでだった。ただ不愉快な話であることは間違いない。純粋に東野圭吾エンタメを期待して読んだらそら事故るわな。

 

意外だったのは『高瀬舟』。

考えさせる内容だとは思うけど、そんなトラウマ級かなぁ?と思ったのだが、どうやら皆さん森鴎外の圧倒的筆力に完全にヤラれているようである。言われてみれば、美しくて鋭利な物語だ。答え無えし。

感度が高い人と文豪が噛み合うとトラウマが生まれる。これテストで出るからね。

 

 

31位    9票    

9票を獲得した31位は19作品がランクイン。

 

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『1984年』

『SEVEN ROOMS』

『芋虫』

『かたあしだちょうのエルフ』

『家畜人ヤプー』

『彼女は頭が悪いから』

『嫌われ松子の一生』

『銀河英雄伝説』

『獣の奏者』

『されど罪人は竜と踊る』

『沈まぬ太陽』

『ジョニーは戦場に行った』

『手紙』

『泣いた赤鬼』

『にんじん』

『パパママバイバイ』

『不幸な子供』

『母性』

『マヤの一生』

 

 

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元々「#辛くて二度と読めない本」は精神的にキツすぎるトラウマ本を収集することが目的として考えられた忌み子である。

しかし予想を遥かに超えて多くの方の目に止まった結果、あまりその目的を共有されずにされたポストも入っており、ただ単に面白くなかっただけの本がランクインしていることもある。それはそれで面白いのだが、個人的にはノイズになってしまっているかなと感じている。まあ辛さにも色々あるから良いのだが。

 

あと意外だったのが、絵本作品の多さ。

子供の頃のトラウマゆえだと思うのだが、それがいまだに記憶にこびりついていて、「辛くて二度と読めない本」と聞かれたらすぐに脳内フォルダから飛びててくる感じ、人間の生存本能の強さを感じる。

とはいえ絵本はやはり子供向けにある程度柔らかにデフォルメされているだろう。大人になってもまだ読めないままなのか。それとも意外と「こんなもんだったっけ?」となるのだろうか。でもあれか、そもそも読んだ当時の記憶とか感覚が呼び起こされて駄目なパターンもあるか。それこそトラウマのフラッシュバックみたいな。そりゃ無理だわ。

 

 

30位    10票    

ここからは二桁得票。10票を獲得した30位は5作品がランクイン。

 

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『100万回生きたねこ』

名作絵本がランクイン。なんなら感動作として名を馳せているが、その実、被害者も量産しているようである。皆さんのコメント読む限り、感動が過ぎる故に、感情の振れ幅に耐えられないようである。名作の力が強すぎるのも一長一短である。

しかしながら二度と読めないレベルで感動できるなんて、感受性が鈍い私からすると非常に羨ましい感覚である。ちなみに未読。

 

 

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『おやすみプンプン』

以前『大好きな鬱マンガ』でランキングを作ったときにランクインした作品である。堂々の3位だ。凄い支持されてる。

可愛い絵柄なのに、容赦ないストーリー展開と心理描写で魅せる名作漫画。私も連載当時にリアルタイムで読んでたけど、表現力の先鋭さに完全にヤラれてた。

色んな声が挙がってたけどやはり覚悟してなかったところに不意打ち的なダメージを食らっている人が多いようだ。

「可愛いトリちゃんのマンガだと思ってた…」

「鳩サブレみたい!!と思って手にとったのが間違いでした」

大きな魅力は人を惹き付けるし、同時に心を捻り潰すこともある。大きな力の影響は両極端ですね!!ハッピーハッピー!!←無理してテンションを上げていかないと自分が保てなくなってきてます

 

 

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『罪と罰』

 

これは単純に読みづらくて挫折したパターンと、内容が辛くて無理なパターンの両方

で得票。私は未読なので詳しくは語れないけど、カタカナ多すぎ問題とか名前のパターン多すぎ問題はよく存じ上げております。これだけ有名な作品だし、せっかく読書好きとして生を受けたので、死ぬまでには読みたい。

 

 

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『ノラや』

ふとしたきっかけで世話することになった野良猫の「ノラ」。しかし突然ノラはいなくなり…。生死がわからないまま探し回る著者の心情が胸に迫る、愛猫家はとてもじゃないけど冷静に読めない名作エッセイ。

猫好きではなかった著者が猫を溺愛するようになり、喪失感に苛まれる様子は確かに再読には辛すぎるか。

私も飼い猫を亡くした経験があるのでその気持ちはとてもよく分かる。いきなり目の前に現れて「ほんとは死んでなかったんだ!」と喜んでたら夢だった…という中学生のときの思い出。あの経験があったのでもう動物は飼えないなぁ。

 

 

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『悲しみのイレーヌ』

このシリーズの続刊である『その女アレックス』が名ミステリーとしてバカ売れしてしまい、ネタバレを食らっている人が多いことだろう。まあタイトルからして…ね…。

ピエール・ルメートルは面白さとキツさをハイレベルで両立してくるから本当に厄介。面白いから読まずにはいられないんだけど、数日引きずるぐらいけっこうな描写が出てきてしまって後遺症がすごい。

 

 

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ちなみに角度を変えてウケると思ってポストされていた『教科書』も10票でこちらの順位である。みんなで同じこと考えてて良かったね。

 

 

29位    11票    

11票を獲得した29位は7作品がランクイン。

 

 

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『ONE PIECE』

ネタ枠かと思いきや、頂上決戦のあの展開とかで意外と本気でトラウマになっている方がいて驚いた。確かにキャラや物語にちゃんと入れ込んでたらキツいか…。

 

 

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『蟹工船』

蟹工船の過酷な労働環境を生々しい筆致で描いた、教科書でおなじみの名作である。

中学のときの塾の先生が『蟹工船』をめちゃくちゃ好きで、「こんなに汗の匂いがする小説はない」って評してて、思春期の多感だった私にぶっ刺さった思い出がある。でも汗の匂いを嗅ぎたくなかったから未読です。先生ごめんなさい。

 

 

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『殺し合う家族』

このテーマで書かれた小説がけっこうあるみたいで、私は元のニュースの概要だけで心が限界になるので、絶対に読まない類の作品である。

興味がある方は「北九州連続殺人」で検索。

「まだこんなにページが残ってんのか」とかなり序盤で思う人多いみたいで、どんだけの惨劇が繰り広げられているのか、想像したくもないレベルである。この世から消えてなくな~れ。

 

 

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『屍鬼』

小野不由美氏の作品は総じてトラウマ本としての評価を高いアベレージで獲得しているのだけど、個人的に『屍鬼』は意外というか、そんなに大ダメージを受けてしまう作品なのかという思い。どっちかというと切ないとか、考えさせられる要素が多い印象だったから。

好きな感想をいくつか。

 

「長大さに加えて、すべてが破滅に突き進んでいく様が怖すぎる」

「窓を開けるのが怖くなった」

「怖いけど、読まないと怖いのが終わらないので必死で読んだ」

 

あとは「体力が無くなってきたせいで今は長すぎて無理…」という哀しい理由もありましたとさ。

 

 

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『慟哭』

トラウマ小説界のエースといえば貫井徳郎だろう。妥当なランクインである。

連続幼女誘拐事件に翻弄される警察捜査と内部人事の醜い争い、そして新興宗教に堕ちていく人の心理が描かれ、非常に読み応えのある作品である。

ミステリーの名作としても名高い『慟哭』は25歳の若者が執筆したとは到底思えない重厚さと上手さがあり、北村薫が寄せた称賛の帯コメントは多くの読者を惹きつけた。

タイトルからも分かるとおり、確実に悲劇である。それを覚悟して読んでもこれだけ二度と読めないと思った人がいるんだから、貫井徳郎の筆力の凄さが伺える。

 

 

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『フランダースの犬』

「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」でお馴染みの『フランダースの犬』である。

今回のランキング集計をするまで原作があることを知らなかった民は私です。

ざっくりとしか話の内容は知らないのだけど、これだけ長い間語り継がれているのは、ただの「理不尽過ぎる哀しい物語」ではなくて、それを超えた普遍性があるからなのだろうか。あの印象的なラストしか知らない私は「う~ん、最悪」としか思えない。

反面教師的な価値があるのは分かるけど、それにしてもキツい話である。

 

 

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『よだかの星』

あぁ~これは…。

最近『銀河鉄道の父』を読んだので宮沢賢治への愛着がすごくて、ずっと貶してた『やまなし』も擁護するようになった。意味は全然分からないけど。

私なんぞには理解が全然追いつかない宮沢賢治だけど、こちらの『よだかの星』は心にしっくりと来るというか、美しさが物語の悲しさを包み込んでいて、なんだか読んでてむしろ幸福感さえ覚えるほどだ。あの文章、美しすぎん?

 

もしかしてさっきの『フランダースの犬』もこういう需要があるのかも…。

 

 

28位    12票    

12票を獲得した28位は5作品がランクイン。

 

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『残酷な神が支配する』

私が大好きな作家、森博嗣が大好きな萩尾望都である。

「天才」という言葉で称賛されることの多い彼女であるが、ステレオタイプの少女漫画とは一線を画す作風で、重厚で緻密なSF作品や深い人間ドラマを多く描いている。

そんな萩尾望都の長編作品の中でも、最高傑作と呼び声高いのが『残酷な神が支配する』である。

最近の性加害のニュースを目にすることもあって、余計に再読がキツいという人が見かけられた。

きっと萩尾作品だから読み応えは素晴らしんだろうけど、私は本当に子供が酷い目に遭う話が消化できなくなっているので、遠くから見守るのみです。降参。

 

 

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『白夜行』

キツいのばかり紹介していると私の気分も陰々滅々としてくるのだけど、たまにこうやって大好物な作品が出てくるから助かる。

『白夜行』は独特の酩酊感のせいで、むしろ中毒性の高さで有名になっているところがあるのだが、たしかに冷静に考えれば救いのない最悪な話だったわ。文章に酔い過ぎて区別付かなくなってたみたい。私って幸せ者。

救いのなさにヤラれてしまう人がいれば、単純に長大さが無理という人もいたので、長い時点でふるいにかけられてしまう側面は否めないのかもしれない。

私としては「弁当箱みたいな本」という単語は褒め言葉でしかない。本屋でも分厚いのがあると興味がなくても手に取っちゃうし。

 

 

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『その女アレックス』

 

来ました。名作ミステリーでありながら、すんごいダメージ食らわせてくるやつ。

「おまえが死ぬのを見たい」と男に言われて監禁された女、アレックス。幽閉され、衰弱した彼女の孤独な戦いと、その事件を追う刑事の物語。

ミステリーとしての魅力が強いのであんまり内容に触れられないのだが、ミステリー好きであれば絶対に通っておいた方がいいタイプの作品。

その一方でさっきも『悲しみのイレーヌ』で書いたとおり、めちゃくちゃ面白くて読み進めちゃうのに、後遺症ばっちりな最悪描写が多数出てくるので覚悟してほしい。いやでもほんとに面白かったな…。

 

 

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『ナイフ』

収められているのがすべてイジメの話という短編集。最悪なセレクトショップかい。

重松清は魂が浄化されるような物語を書く一方で、その筆力の限りを用いて心を抉るような物語を描き出すから本当に困る。

二度と読めないどころか、読み切ることさえできなかったという感想が寄せられている。イジメの描写があまりにも現実的なので、そこら辺の耐性やトラウマがない人は要注意である。

 

 

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『向日葵の咲かない夏』

日本一下品な帯で話題になった、道尾秀介の隠れた名作である。

終業式の日に友人の首吊り死体を発見した少年。しかしその死体はすぐに忽然と消えてしまう。さらには死んだ友人が"あるもの"に姿を変えて現れ…という意味がまったく分からない物語である。

ベストセラー作家だけど実はめちゃくちゃ変態的だというのがこの作品で完全にバレたと思う。真におめでとうございます。

 

読んでいる最中のなんとも言えない粘性のある嫌悪感が、唯一無二の読み味を生んでいて、中毒になる人も多い作品である。異常な売れ方するだけあるわ。

 

 

27位    13票    

ちゃくちゃくと気分がどんよりしてきてるけど、カラ元気で乗り切ろう!!へいへい!!(TT)

 

お次は13票を獲得した27位。ランクインしたのは1作品のみ。

 

 

 

『ハッピーバースデー』

たぶん推薦図書だったからだと思うが私も中学生のときに読んだ。

官庁が正式にオススメする作品なのだから、そりゃあとっても教科書的なオーソドックスな作品だろうとアタリをつけて読んだのだが、これが大外れ。めちゃくちゃハードな物語だった。

虐待の話なのでこちらも耐性がない方はかなりご注意。私が読んだ中学生当時は、親との関係性が悪くなかったのでフィクションとして距離を保って読めたのだが、いまは自分の子供を重ねてしまい無理だろうな…という気がしている。

しかし感動作であり、名作なのは間違いないことは断言しておく。読めてよかった。

 

 

26位    14票    

26位は4作品がランクイン。

 

 

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『アンネの日記』

言わずと知れた世界で一番有名な日記である。

これも未読なんだけど、絶対に無理な自信がある。最後が分かってるのに、いたいけな少女の青春なんてまともな神経で味わうことなんてできない。

ちなみにポスト集計の際に知ったのだが、アンネにちなんだバラあるそうだ。その品種は開花してから色が変わる珍しい品種で、アンネが生きていれば様々な可能性があったことになぞらえているらしい。悲しい。

 

 

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『失はれる物語』

大好きなやつキタコレ。

でも難しいなー!なんて評しようかなー。大好きな作品がゆえに、みんなのトラウマとの折り合いがつかんよ。色んなタイプの話が入った短編なので一概に「トラウマ!」とも「感動!」とも言えないし。

ということで色々な悩んだけど、最高な作品なので二度と言わず何度でも読んでください。こちらに投票された皆様も、たぶん辛かったのは気のせいだと思うので再読してみてね!

 

 

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『こころ』

日本を代表する鬱小説のご登場である。

国語の授業で被弾した方も多いと思う。ご愁傷さまです。

本好きの私としては授業であの箇所だけ抜粋してしまっていることが、一番許せない。ネタバレにもほどがあるだろう。

とはいえ、文学作品の強烈なヤバさを授業という限られた時間で伝えるという意味では、こんなに相応しい作品もないだろう。タイトルが『こころ』だからね。強者すぎる。

 

 

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『チロヌップのきつね』

これは存じ上げなかった作品。

絵本なんだけど、これだけの票数が入るということは…と調べてみたらやっぱり悲しい動物もの。しかも戦争絡み。かなり苦手な部類だけど、やっぱり絵本だからまだ行ける方かな…?

だけど皆さんのポストを見てると「子供が図書館で選ばないかヒヤヒヤしてる」とか「他の作品は平気だけど、これだけは無理」とか書いてあって、めっちゃ怖い。

 

 

25位    15票    

 

『黒死館殺人事件』

出ました。完全にネタ枠。

 

「どこまで読んでも頭に入ってこない」

「永遠に状況が飲み込めない」

「読み終えても読み終えた気がしない」

 

などの褒め言葉を見かけました。人身御供のご協力ありがとうございました。私は絶対に読みません。

 

 

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『秘密』

東野圭吾屈指の名作がランクイン。

これも大好きな作品で感覚がバグってましたが、けっこうなお話でしたね。よく見かける設定でも、東野圭吾の想像力がそこに一歩踏み込んだら、ものすごいドラマに仕上がっている。同じ材料でも料理人の腕で出来上がるものが違う、という好例。

繰り返しになるけど、好きな作品なのでそこまでトラウマ要素をことさら書き立てる気にならない。未読の方は名作なのでぜひ。これは凄いよ。必読。

 

 

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『わたしを離さないで』

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの代表作。

"提供者"たちの介護を行う主人公の回想によって語られる名作である。

こちらもネタバレになるので辛さの肝の部分については語れないのだが、あまりにも文学的価値が高いので、やはりオススメしておきたい。

確かに辛いし痛いのだが、生きる上で絶対に必要な問いかけが描かれていると思う。

 

 

24位    16票    

16票を獲得した24位は3作品のみランクイン。

 

 

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『いつでも会える』

発売当時に姉が買ってきて読んだわー。泣いたねー。当時犬を飼ってたからもう切ないこと切ないこと…。

でも再読に耐えられないという感覚ではないかな。むしろ何度も読みたくなるぐらい。

やはり感動作とトラウマ本は紙一重。

 

ちなみに高校のときに友人が鬱になる前にこの作品にめちゃくちゃハマっていた。教室で泣いてた。そういうことかも。

 

 

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『変身』

目覚めると巨大な害虫に変身していた、という理不尽極まりない設定で有名な作品。ギャグ漫画だったら色んな騒動を巻き起こして一話で終わるような設定だけど、真面目に向き合うとすんごいことになる。鬱々としてるけど「妙に安心する」とも評される文章は一読の価値あり。

「害虫に変身していた」というのはオーバーワークの末に鬱病に罹ってしまったことのメタファーという話も。どちらにしろ救いはないか。

 

 

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『ボトルネック』

たぁ~~~~っ!!いいね!!

ベストセラー作家米澤穂信の黒いところがごっそり出た隠れた名作。これもめっちゃ好き。

ミステリーなのでこれも詳しくは語りませーん。

ミステリー的驚愕を味わえつつ、邪悪な読書体験もできて、一石二鳥な作品です。

あんまり言わない方がいいかもしれないけど、自己肯定感が低めの人はキツいかもねっ!

 

 

23位    17票    

 

『沈黙』

『沈黙』はキリスト教徒の方のほうが、やはりキツかったりするのだろうか。「とてももう一度読むことはできない。読み返さずとも覚えてる」というポストが印象的だった。

古典よわよわの民である私は原作を読むのを諦めて、スコセッシ監督の映画の方を観てしまったのだが、あれは強烈な体験だった。キリスト教になんの関係性もない私でも胸と心に来るものがあったからね。

それにしてもいいタイトル。物語を追いながら、ずっと「沈黙」って言葉の意味を考えてた。良質な体験ができたと改めて思う。

 

 

22位    19票    

19票を獲得した22位は6作品がランクイン。

 

 

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『海と毒薬』

遠藤周作が連続でランクイン。さすが。

実際に起こった、戦時中に米兵捕虜の生体解剖した事件を元にした作品。加担した医師の葛藤を描いている…というあらすじだけでだいぶ重さが伝わってくる。

絶対に苦しいやつなんだけど、遠藤周作の作品だと思うとちょっと読んでみたくなるというか、食らってみたくなるというか。

単なる鬱では終わらない深遠さを感じさせてくれるのでは、と期待してしまうのだけど、こうやってトラウマに直行していくのだろうか。

 

 

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『永遠の仔』

心に深い傷を負った子供たちの破滅と再生の物語。ドラマ化もされた名作である。

「二度と読めないけど、一番好きな作品」というコメントにこの作品の凄さと恐ろしさが凝縮されている気がする。

直木賞作家なだけあって、辛い物語だけどリーダビリティが異常に高くて読むのが止められなくなるから困る。しかも全5巻だ。ダメージもひとしおだろう。

 

 

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『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

「大好きな鬱小説ランキング」ではぶっちぎりの1位を獲得した作品である。

このリンクの装丁とは別の、可愛い女の子のイラストが描かれた表紙で騙されてしまった被害者が多く見られた。可哀想だけどめっちゃ面白い。

それにしても本当に広く愛されつつ、確実に悲鳴を量産し続けている作品である。砂糖菓子の弾丸は確実に読者の心を撃ち抜いている。ちゃんと致命傷だ。安心してくれ。

 

 

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『天使の囀り』

私は貴志祐介を愛している。あの頭皮に口づけできるぐらいその才能を愛している。

そんな貴志祐介大好きな私だが、唯一挫折してしまったのがこちらの『天使の囀り』だ。

私としてはメンタル的な辛さというよりも、描写の気持ち悪さで嫌になってしまった感じなので、全然トラウマにはなっていない。途中まではめちゃくちゃ面白かったし。大人になってやけに昆虫が苦手になったのが原因かも。

そういえばグロ小説も全然平気なのに、これは無理だったからなぁ。何が地雷になるか分からんもんだ。

 

 

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『黒い家』

あらあら、貴志祐介がまたしても登場。同じくらいのトラウマレベルなのか。

これも大好きな作品なので「二度と読めない」と思っている方の気持ちは分からないのだが、それでも「私生活に影響が出るくらい怖い」とは思う。

『黒い家』を読んだのは一人暮らしを始めたばかりの頃で、仕事が終わったあとに会社の休憩室で少し読んだら家に帰るのがめちゃくちゃ怖くなってしまった思い出がある。帰ってからもなんか不安だし。

成年男性でもこれなんだからその破壊力が伺い知れるだろう。個人的にホラー小説の頂点

 

 

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『わたしのいもうと』

未読だしまったく知らない作品だけど、このタイトルと装丁から滲み出てくる"予感"が絶対に私には無理なやつだと知らせてくる。好きな人がいたら申し訳ないんだけど、私には怖いです、この本。

ちょっとだけ調べてみたらイジメの話かよ~。やっぱり無理ぃ…。子供が辛い思いするの耐えられないオジサンは私です。

 

 

21位    20票    

いや~、全然終わんねぇなこのランキング。ずっと最悪な本が出てくるし。

知ってる作品もキツいけど、知らないから調べてみると新たな地獄が待ってるのもキツい。最後まで書き終えたらモッコモコのでっかい犬とかに抱きつかないとやってられないかも。犬アレルギーだけど。どうなってんだよ、人生。

 

 

20票を獲得した21位は4作品がランクイン。

 

 

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『消された一家・北九州連続監禁殺人事件』

出ました本家。上の方で出てきた新堂冬樹の『殺し合う家族』はこれが元ネタ。

概要を知って驚くよ。これが現実の事件なのかって。

マジで人間が嫌いになりそうです…。どうか私に大きい犬をください…。アレルギーもなくして…。ついでに非課税で5兆円もお願いします…。

 

 

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『殺人鬼フジコの衝動』

これは私にとってはギャグ小説なので全然OK。

みんなもバカ笑いしながら読もう!

 

 

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『塩狩峠』

人間の根源に迫った日本文学史に残る傑作。そして再読を許さない辛さも兼ね備えた危険な作品でもある。

確かにキツいけれど、トラウマになるというよりも重くて受け止められない感じ。偉そうな言い方になって申し訳ないんだけど、見識を広げるためにも絶対読んだ方がいいと思ったりする。

実際、「辛くなってもいいから一度は読んだ方がいい」と語っている方もいらっしゃった。みんなで「うわぁー…」って言おう。

 

 

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『ミスミソウ』

「精神破壊ホラー」の異名を持つマンガ作品。私のようなメンタル弱々人間からすると、恐ろしすぎてとてもじゃないが手を出せない。

「引越し先は過疎化の進む田舎町。そこで待っていたのは凄惨ないじめだった」

「私は家族を焼き殺された」

この帯コメントだけで私の胸はいっぱいです。もう十分です。お世話になりました。

 

 

20位    22票    

 

ベスト20までやってきました。いやー、長い。まだまだ地獄は続きます。どうか一緒に苦しんで。

 

 

20位は2作品がランクイン。

 

 

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『青の炎』

貴志祐介がまたしても登場。愛してる。カモン頭皮。

 

母親を凌辱された男子高校生が、復讐に燃え殺人を実行しようとする話。

青々しい青春パートと、綿密に殺害計画を練るパートが織り重なるように語られるので、切なさで胸が一杯になる。これは本当に名作。人生で読んできた小説の中でもトップクラスに面白い作品だった。どうかみんな読んでほしい。辛いのは否定できないけど…。

 

一番好きなのはラストシーン。

あれは良い。映像が描かれる。鮮やかに。美しく。

 

 

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『車輪の下』

ノーベル文学賞受賞、ヘッセの自伝的小説である。

周囲から期待されるも、純粋で傷つきやすいゆえに教育という車輪に押しつぶされてしまう少年の物語。

鬱々としてる学生が読んでもキツいだろうし、社会人が読んでもかなりダメージがでかいようである。被害報告をたくさん見かけました。お疲れ様です。明日も頑張れ。

やはり名作と名高いだけあり、感動や切なさを味わえて、非常に濃い読書体験ができる。2回はキツいかもしれないけれど、1回は読んでおいた方がいいだろう。

 

 

19位    23票    

23票を獲得した19位も2作品がランクイン。

 

 

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『殺戮にいたる病』

ド級のグロ作品。おめでとうございます。

肉体を切り刻んで自慰行為に使う殺人鬼のお話なので、そりゃあもう最高にグロですね♡ 耐性がない人はこの概要だけでも無理かも。

私はこれ系の耐性がめちゃくちゃあるので全然平気。というか、ミステリーの超名作なので、最高のミステリーを読むためだったらグロとかただのアクセサリーです。着けてるピアスが気に入らないから付き合わないとかないでしょ?

 

 

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『スーホの白い馬』

出ました。国語の教科書で出てきたやつ。子供のまだ心が柔らかいときに、ぶっ刺してくるタイプのやつ。

罪のない生き物が残酷な目に遭うのは本当にキツいよね…。私も動物大好き人間なので、今の方が無理かも。逆に小学生のときは悲しい物語だとは思いつつも、そこまでダメージを受けずに消化できてたな。

ちなみに「モンゴルの人は馬をとても大事にするので、どんなに愚かな王様だとしてもこんなことをしない」というポストを見かけました。

みんな、可哀想な白い馬はいないから安心して!!

 

 

18位    24票    

24票を獲得した18位は4作品がランクイン。ヤバいのがいくらでも出てくるなー。

 

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『イノセント・デイズ』

元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた女性と、その冤罪を信じ奔走する幼馴染の弁護士の物語。でっかく「読後、3日間寝込みました」と書かれている帯を書店で見かけた方も多いと思う。

トラウマ本に多く見られる特徴として、キツい内容を作者が魂を削るかのように懇切丁寧に紡いでることがあるのだが、『イノセント・デイズ』はまさにそのタイプ。

物語に対して、読者はあくまでも傍観者であり圧倒的に無力だと思い知らされる作品である。

 

 

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『ブラッドハーレーの馬車』

純度100%の邪悪。

 

 

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『火垂るの墓』

あぁ…もうさっきから本当にキツい作品ばかりが続いて私は…もう…あヘアへ…カヘッカヘッ。

 

 

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『最終兵器彼女』

こんな危険なランキングを書き続けているわけだが、実を言うと私はもうだめです。

突然こんなこと言ってごめんね。

でも本当です。もう少しスクロールするともの凄いチャカポコがあります。

それが終わりの合図です。

程なく大きめのトラウマ本が来るので気をつけて。

それがやんだら、少しだけ間をおいて終わりがきます。

 

 

17位    25票    

 

 

『風が吹くとき』

 

またしても絵本がランクイン。これも知らなかったけど、絵本ナビでちょっと調べたらゾッとしたわ…。緩急があるから余計に来るし、直接的な描写が無いのも拍車をかけている。

イギリスの片田舎に住む善良な老夫婦の、原爆を落とされる数日前から、投下後命の灯が消える直前までを描いた絵本サイズだけど、中身はマンガのようなコマ割りになった作品。

核の恐ろしさや悲惨さを描いた作品はたくさんあるけれど、それでも核が無くならないのは、きっと悲劇が多数派になっていないからなのだろう…という絶望。

 

 

16位    26票    

26票を獲得した16位は3作品がランクイン。

 

 

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『朽ちていった命:被曝治療83日間の記録』

東海村臨界事故で大量の放射線を浴びてしまった方の闘病記録。

この本の存在は知っていたし、患者の方の写真も見かけたことがあったけど、もうその断片だけでも私の心はすり潰されそうになって、とてもじゃないが読めない。事故の悲惨さも胸を抉るし、医療というものの残酷さや意味を考えてしまう。

私が安楽死賛成派になった要因のひとつです。

 

 

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『星守る犬』

これめちゃくちゃ泣いたなぁ…。

でもね、読み終えて少し経った頃に冷静に考えてみると、なんか空っぽで。

この作品を読んだことで得られるものが何もないというか、ただただ悲しいだけの物語で、味わい深さが感じられなかった。絵柄の素敵さで持っていかれた部分が大きかった気がする。表紙の感じとか、めちゃくちゃ感動作っぽいでしょ。悲しいは感動じゃないじゃん?

大好きな方がいたら申し訳ないけど、私は全然評価できない。

 

 

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『夜と霧』

不朽の名作。

私が紹介するよりも、こちらのポストを読んでもらうのが一番だろう。

 

 

広い場所で医療に従事されている方のポスト。頭が下がります。

 

 

15位    27票    

やっと終わりが見えてきた。第15位。2作品がランクインです。

 

 

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『墜落遺体』

520人。死者数において世界最悪の航空事故とされる日航機墜落事故。

その被害者たちの身元確認の指揮を取っていた著者によるノンフィクション。

地獄としか形容できない惨状の中で、職務を遂行した人たちの物語でもある。

いまある命に向き合うためにも、一度は読まなければならない本かもしれない。

 

本当に救いのない悲しみに満ちた作品なのだが、とても有名な遺書を残した男性について触れられている。その男性は落下する飛行機の中で、自らの最期を悟り必死で手帳に遺書を書き残していた。小さい子供たちがいる私は、彼の短い遺書を読んだだけで涙が出てしまう。

 

○○、○○、○○どうか仲良くがんばってママを助けてください。
パパは本当に残念だ。
ママ、こんな事になろうとは残念だ。
さようなら、子供達のことをよろしくたのむ。
今六時半だ。 飛行機はまわりながら急速に降下中だ。
本当に今まで幸せな人生だったと感謝している

 

ご冥福をお祈りします。

私も子供たちを大切にします。

 

 

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『はだしのゲン』

これはもう組織票みたいなもんでしょう。かつて小学生だった人々の。

子供のときって想像力も社会経験も足りないから、ある程度残酷なものでも平気だったりするけど、それでも『はだしのゲン』はキツかった思い出がある。

この記事を書くにあたって少し読み返してみたけど、初っ端なの家族が焼け死ぬ描写で無事私も死亡しました。さようなら。

 

 

14位    28票    

 

『ケモノの城』

またまた登場。北九州連続監禁殺人事件を元ネタにした小説。

グロとか精神攻撃ものに耐性がある人でさえも「先を読むのが憂鬱で仕方なかった」と吐露するほどの邪悪な作品。最悪すぎて救いを求めるように読み進めてしまうはず。救いがあるかどうかは知らん。私は絶対に読まん。怖すぎ。

 

 

13位    29票    

 

『人間失格』

太宰治一番の傑作がランクイン。

私なんかは「どうしようもねえ奴だなw」みたいな感じで楽しく読んでしまった。

読後に本気で鬱になってしまった方とかもいるみたいなので、感受性とか相性の違いなのかもしれない。誰かが悲惨な目に遭う系はほんとに無理だけど、こういう鬱々とした作品は音楽を聴くように味わえちゃうから人の感性ってのは不思議なもんだ。

ちなみにあのオチについては、私は完全にミステリー小説的ラストだと思っています。

 

 

12位    31票    

 

『BANANA FISH』

ストリートチルドレンとマフィアがNYを舞台に、未知の麻薬を巡って争う物語。

絵柄で苦手意識を持たれる方がいるかもしれないが、ハリウッド映画に肩を並べるほどの極上ストーリーで読ませる傑作。私も大好きな作品である。

Amazonのレビューを見てると普通にネタバレのオンパレードなので気をつけてもらいたい。

 

あぁそうそう、ランキング記事を書く度に注意喚起しているのだが、この順位はあくまでもポストされた件数をカウントしているだけなので、上位だからといってトラウマ度が高いというものではない。

極端な話、全然売れてない最凶のトラウマ本よりも、ちょっと鬱要素のあるベストセラーの方が順位が上になる可能性があるのだ。

度々ランキング自体に文句を言う人がいて、私の作ったランキングをエンタメとして消化してもらえている証左なので素直に嬉しいのだが、たまに本気で怒り狂って私に暴言を吐いてくる輩がいて、そういうネットチンパンジーの相手をさせられるのがキツいので一応お知らせしておく。

ね、だいぶ心が消耗してきてるから言葉使いも乱暴になってきてますね。優しさってのは余裕からしか生まれないってよく分かるでしょ?

 

 

11位    33票    

惜しくもベスト10を逃した第11位は33票を獲得。2作品がランクイン。

 

 

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『ちいちゃんのかげおくり』

こちらも国語の授業で知られた名作。校庭で影送りをやってみた人も多いと思う。

子供×戦争の話なので無理レベルが高いのは分かるのだが、ここまで票数を伸ばしたのはやはり義務教育で多くの人が通っているのが要因か。

「子供が宿題の音読で聞かせてくる」という二次災害も発生していて、私も自分の子供たちがこんなキツい物語を毎日聞かせてきたら、それは耐えられない気がする。「連絡帳に辛くてもう無理ですごめんなさい」と書いた親御さんもいらっしゃったが、私もそうしようと思う。ご飯作りながらこんな悲しい物語聞きたくないよ…。

 

 

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『闇の子供たち』

子供キツい系が同時ランクイン。

知らない作品だったんだけど、マジで知らないまま人生を終えたかった。あらすじというか概要を知っただけでフラッシュバック気味。意識して考えをそらすようにしないと、ちょっと今の私には無理すぎるぅよぉえぇえぇぇ…。

人間の欲望ってやつは本当にどうしようもない。こういう事実を知ると、人間なんていっそ絶滅した方が良いんじゃないかって気分になる。

 

 

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さてさて、ここからは皆さんお待ちかねのベスト、というかワーストというべきか、とにかく上位10位である。

私もだいぶどんよりしてきているけれど、これを読まされている皆さんもかなり嫌な気分になってきていると思う。旅は道連れである。行き先が地獄だとしても。

精神衛生上、非常に危険な記事に仕上がってしまったので、早々と終わりにしようじゃないか。せっかくの限られた人生である。もっと素敵なものを見て暮らそうよ。

 

それでは、数々のトラウマを生み出してきた作品の頂点に立つのは一体どれか。

ウンザリしながら見ていこう。いえー。

 

 

10位    

 

34票を獲得した堂々の第10位は…こちら!!

 

 

 

綾辻行人!!

 

 

 

 

『殺人鬼』!!

 

 

 

どストレートにどグロな作品がランクイン。

私的にはスプラッター映画を楽しむようにワーキャー言いながら読んだ作品なのだが、まあ普通に考えて人が臓物撒き散らして死ぬ様子を楽しむのって倫理観がだいぶ疑問符である。

あとは好きな作家さんが書いたもの、という認識を持った時点で、どんなゲテモノだとしても前向きに捉えてしまうかもしれない。(『殺人鬼』がゲテモノだと言いたいわけではない。私はゲテモノだと思っているけど)料理人の腕を信じて新しいメニューを食べるような感じで。

 

皆さんの感想を読むと、やはりグロ描写と残酷さにノックアウトされているようである。だってグロ描写がめちゃくちゃしつこいからね。私はそのしつこさにちょっと笑ってしまうけど。

 

私が好きなのでかなり擁護したような紹介文になってしまったが、ちゃんと気分が悪くなっている人が多数いるので未読の方はご注意を。レッツ臓物。

 

 

9位    

37票を獲得した第9位は…こちらっ!!

 

 

 

 

鬱本のカリスマと言えば…

 

 

 

 

湊かなえ!!!

 

 

 

 

と来れば…?

 

 

 

 

 

 

『告白』でしょ!!!

 

 

 

 

 

 

 

今回のランキングが他のランキングと比べて特に違う点が、票数の偏り。

毎度集計していると、15位くらいから票数の伸びが格段に増えていく。つまり上位に人気が集中しているのである。

しかし辛二度本の場合、みんなそれぞれの癖によってトラウマになっているので、作品にそこまで大きな偏りがなくて、売れてる母数の影響が単純に大きいように感じる。

『告白』は間違いなくこのランキングで一番売れている作品だと思うけど、それでも10位の『殺人鬼』と3票しか差がない。売上の影響で考えたらもっと上に行ってもいいと思う。

『告白』は間違いなく最悪な物語なんだけど、同時に超一級のエンタメ性を兼ね備えているから、気分の悪さよりも「面白かった!」が勝ったのではないだろうか。不愉快さが一種の痛快さにまで昇華しているように思う。

 

 

8位    

 

8位は得票数が一気に増えての52票。2作品がランクイン。複数同時ランクインはこれがラスト。

 

まずひとつめは…こちら!!

 

 

 

 

 

東野圭吾!!!

 

 

 

ベストセラー作家屈指のトラウマ本といえば…

 

 

 

 

 

『さまよう刃』!!!!

 

 

 

 

 

これは私も駄目ですぅ…。辛すぎでさぁ…。もう本に塩撒きたい。いや盛り塩かも。

酷い描写をそれとなく匂わせるだけで終わりにしてくれればいいのに、東野圭吾の筆が乗りまくちゃって、ちゃあんと最悪な描写してくれてるからね。

でも考えてみれば、主人公の苦悩を描き出すためには、残酷な部分をあえて読者に突きつけたからこそ、一緒に苦しむように読んでしまうのだろう。悪魔に徹したときの作家って、平気で人外になるよね。どういう倫理観をされてるのでしょうか? パパ泣いちゃうよ?

 

大衆作家として、このラストにするしかなかったのは分かるんだけど、それにしても…ねぇ…。はあぁ~…。魂が減っていきそう。

 

 

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8位のふたつめは、こちら。

 

 

 

またしてもベストセラー作家!!

 

 

 

 

宮部みゆき!!!

 

 

 

…が生み出した最凶のトラウマ本と来れば、これしかないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

『模倣犯』

 

 

 

 

 

 

私が嫌がるものすべてがこの作品に含まれてる。もし成分表があったら「悪意」ってでっかく書いてあると思う。カロリーはめちゃくちゃマイナス。

 

物語のメインである事件自体も100%以上に最悪なんだけど、それを取り巻く周囲のサイドストーリーとか小ネタも全部悪意に満ちてて、どこに進んでも痛みを伴う足つぼロードみたいな作品である。とにかく逃げ場がない。

唯一救いがあるとすれば主人公のおじいちゃんである有馬義男が強くて、気高い男であることなんだけど、これも救われるというよりも荒波の中の浮き輪ぐらいの感じで、別にそれで心が休まるわけでも癒やされるわけでもなく、そこに掴まるしかないだけでキツいのはずっとキツい。しかも文庫で5巻、総ページ数2300超えである。地獄なだけじゃなくて長いっていうね。非の打ち所がないよね。最悪さに。

 

もし良ければ私の熱い感想ポストを読んでみてほしい。

愛憎入り交じった読書家の苦悩が垣間見えるはず。

 

 

 

 

7位    

 

あとちょっと!あとちょっとで終わるよ!!頑張れ私!!終わったら最高に素敵な作品を読もう。何がいいかな~。「誘拐された娘を返してほしければ犬の××を食え」って父親が脅迫されることで有名な『怪物のゲーム』でも行きましょうかね。もう死なばもろとも。いっそのことすべての最悪の摂取してから死のう。

 

 

さあ、私の精神的自殺願望は置いておくとして、53票を獲得した第7位の発表である。

 

こちらも国語の教科書から。日本児童文学史に残る燦然と暗い輝きを放つ名作。

 

 

 

 

新美南吉…!!!

 

 

 

…と来れば、この世で一番トラウマを生み出したキツネの登場だ!!!!

 

 

 

 

 

 

お前だったのか!!!

 

 

 

 

『ごんぎつね』!!!!

 

 

 

 

この作品って、ランキングに入ってる他の作品と比べるとそこまで強烈な展開がある訳でもないし、残酷な描写がある訳でもない。

それなのにここまで上位に食い込んでるのは、人がどれだけ誤解されることを嫌がるかを表してると思う。

きっと理解されてると感じることが、生存本能に根ざしているからなんだろう。命を脅かされるのに似た恐怖があるというか。あと動物が悲しい目に遭うのが地雷な人もダメだろうから、そういう意味では当たり判定がでかい作品なのかも。

 

教科書に載っている作品なので、こちらでも宿題音読地獄を食らっている親御さんが散見されました。本当にご苦労さまです。中には教えてる側の塾の先生が泣いてしまう、なんてコメントもありました。罪深いねぇ。

 

ちなみに私は小学生のときに『ごんぎつね』を読んでの一番の感想は「うなぎ食べたい」だった。うなぎが大好きな子供だったので。罪深いねぇ。

 

 

6位    

惜しくもベスト5を逃した第6位は56票を獲得。

行きましょう!

 

 

 

 

この世界で一番最悪な運動!!!

 

 

 

 

 

重松清!!!!

 

 

 

 

 

 

『疾走』!!!!

 

 

 

 

「大好きな鬱小説ランキング」のときは10位だったので、大好きでありつつも再読を許さないトラウマさも持ち合わせているという、このランキングの需要にぴったりな作品。圧倒的な最悪さもいいけれど、そこはやっぱり小説の醍醐味というか、読んでて感じ入る部分は欲しいよね。

 

数々の心温まる物語を紡いできた重松清が闇の方へ限界まで手を伸ばした作品である。

彼の作品は総じてリーダビリティに優れているけど、『疾走』みたいな鬱展開でもぐいぐい読ませちゃうのはさすが。物語が掴んで離してくれない感じ。

 

前も書いたけど、これで重松清デビューをしてしまって、以降重松清に手を出せなくなっちゃう人がいて、可哀想だけど笑ってしまった。

基本的に重松清は心を浄化させてくれる作家さんなので、どうか『とんび』みたいな作品を読んで救われてほしい。

 

 

 

5位    

長かったこのランキングも残すところあとわずか。5作品のみである。

最悪な作品ばかりだったので、紹介しながら「はよ終わってくれ…」と思っていたが、いざこうやって終わりが近づいてみると、ちょっと名残惜しい…ということはまったくなくて本当に晴れやかな開放感に包まれ始めている。やっぱり人間に一番必要なものって希望だね。

 

ということで、希望の兆しで心が軽やかになったところで第5位である。

 

 

 

61票を獲得。

 

 

 

絵本です。

 

 

 

 

 

土家由岐雄

 

 

 

 

 

『かわいそうなぞう』

 

 

 

絵本作品なのにこの得票数。

私も迂闊だったけど、絵本だから大丈夫だろうと思って読んでみたのよ。近所の図書館に行って。

 

 

これはまずい。

 

 

そういう角度から来たかー。タイトルからゾウが可哀想な目に遭うのは分かりきってたけど、そう来られちゃったらパパちょっと無理だなー。はぁん。

 

戦争の悲惨さを訴えたかったんだろうけど、それ以上にダメージが凄い。まあゾウの側からしたらそうだよね…。本当に悲しい。

犬猫を飼ってた経験があるから、かなりの愛着があるからここまでに出てきた作品で犬猫系は絶対に無理だったんだけど、まさかゾウでこんなに食らうとは…。

 

子供もそうだし動物もそうだし、罪のない子たちにどうか不幸が降りかかりませんように。そう願ってやまないです。

 

 

 

4位    

 

 

さあさあ、じゃんじゃか行こうぜ!! いちいち感傷に浸ってたらメンタル保たない。この記事を書き始めてから2週間ぐらい経ってるけど、もうなんかずっと調子おかしいし!!

 

お次は69票を獲得した第4位!!!

 

 

って…ん?

 

なんか聞こえない…?

 

 

 

チャカポコチャカポコ…

 

 

 

え?

 

 

 

 

チャカポコチャカポコ…

 

 

 

完全に聞こえる。

 

 

 

 

チャカポコチャカポコ

 

 

 

 

 

これは"終わりの音"では…?

 

 

 

と来たら…

 

 

 

夢野久作!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

『ドグラ・マグラ』!!!!

 

 

 

 

 

 

 

表紙からすでに最悪かい。

 

「読むと精神に異常をきたす」と評判の日本三大奇書のひとつ。悪名高き『ドグラ・マグラ』である。構想に10年を要し、作者自身をして「この本を書くために私は生まれてきた」言わしめ、実際夢野久作は『ドグラ・マグラ』を発表した翌年に亡くなっている。

 

知らない方は意味が分からなかったと思うが「チャカポコ」というのは『ドグラ・マグラ』きっての名シーンとして知られた代名詞である。これに遭遇すると大抵の人は挫折、または壁に放り投げるという奇行に苛まれる。上巻最大の難所としても知られている。

ちなみに私は義務感から必死に読んで、なんとか「チャカポコ」を乗り越え、上巻を読み終えてこれから下巻に取り掛かるところである。

 

え?

上巻を読み終えたのいつかって?

20年くらい前ですけど何か?

 

こちらに関してはグロとか鬱展開といったトラウマというよりも、単純に読みにくくて二度と読めないという方が多かっただけなので、奇書に興味がある方はぜひ。唯一無二の世界観を食らうがよろしい。

悪名高くもずっと名前が残っているのは、同時に好きな方もたくさんいるからである。

 

 

3位    

 

来たぜベスト3!!

トラウマ本たちのトップオブトップであると同時に、ワーストinワースト。怖すぎる奴らが雁首並べて待ってるぜ。

 

 

では行くぞ!!

 

 

 

72票獲得。

 

 

 

 

史上最悪の育児日記。

 

 

 

 

 

デイヴ・ペルザー

 

 

 

 

 

『“It”(それ)と呼ばれた子』!!!!

 

 

 

 

 

まともな神経ではとてもじゃないけど読めない最悪の虐待記である。作者の実体験が綴られている。内容が強烈過ぎてここに書く気にもなれないので、帯を見てもらえると助かる。この本に関しては何の情報も入れたくない。あーあー聞こえなーい。

 

なんと日本でシリーズ累計400万部も売れてるって。あれだなきっと豊かだった頃の話でしょ。

ある程度社会に精神的な余裕がないと、こんなの受け入れられないでしょ。疲れ切って日に日に貧しさに拍車がかかってる現代の日本人には、もう悲劇はお腹いっぱいで需要がないだろう。

 

この本に関しては発売当時から知ってたし、露悪趣味を見せびらかしたい友人が読んでたりしてたけど、私は絶対に無理だった。興味は若干あったけど、とてもじゃないけど耐えられない予感がしてた。

現在はと言えば余計に無理である。再三書いているが私の子供たちと重なってしまうからである。みんな一生愛してるよ。

 

育児について扱った本という意味では、もしかしたら日本で一番売れたんじゃない?皮肉にもほどがあるけど。あー…きっつい。

 

 

2位    

 

なんか色々と限界が来てるけど、これを読んでる皆さんは楽しんでくれているのだろうか。それとも私が本気で病的な感じになってるから、見てらんないだろうか。ほらほらオジサンめっちゃ元気だよ~。笑ってやって頂戴。ピースピース^^!

このように大量のトラウマ本を食らうと情緒が安定しなくなるので、どうか賢明な皆様に置かれましては、用法用量を遵守していただき、素敵なトラウマ本ライフをお送りくださいませ。

 

ということで、みんなの辛くて二度と読めない本ランキング、堂々の準優勝は…これだ!!!

 

 

 

 

 

74票獲得!!

 

 

 

 

 

 

ダニエル・キイス!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

『アルジャーノンに花束を』!!!!

 

 

 

 

 

世界中で愛されている不朽の名作である。

32才にして幼児なみの知能しか持たない青年が、とある手術により知能を獲得することによって生まれたドラマを描いた作品。

元はアメリカで発表された作品だが、独特の表現方法が日本語と最高にマッチして唯一無二の作品として成立しており、これは一読の価値があると思っている。

それと同時に感動作と割り切れない展開から、多くの被害者を生み出している罪深い作品でもある。

あとは某読書系有能TikTokerの某けんご氏が、普段読書をしない層にまで魅力を浸透させてしまったために、こういった鬱要素に耐性がない人たちを丸ごと地獄に叩き落して被害者数を稼いだと私は睨んでいる。(けんご氏ごめんなさい。愛してる)

 

私は素直に感動したので、一概に「最凶のトラウマ本!!」みたいな紹介をしたくないのだが、まあこれだけの得票してるのは事実なので注意した方がいいかもしれない。

いやー、でもこういう切ない感情って、めっちゃ良いと思うんだけどなー。美しさでしょ。

 

 

1位    

 

 

 

ケッチャム。『隣の家の少女』。

 

 

 

 

 

86票。はい解散。死っ死っ。

 

 

 

 

終わりに

せっかくこんな場末のブログに来ていただいて、わざわざ時間を割いて読んでくださったのに、終始私の愚痴みたいな悪文を撒き散らしてしまって申し訳ない。

いつもはどれだけ辛くてもギリギリでサービス精神が勝ってるのだが、今回は完全に心というかテンションが折れた。

読む人を楽しませることよりも、私自身の中にたまった"毒素"みたいなものを吐き出しながらじゃないと、とてもじゃないけど書き続けられなかった。

改めてこういうジャンルは私には無理だと思い知らされました。知ってたけどな!

 

それにしても順当な1位でしたねー。それ以外ないと思ってたけど、ちゃんとぶち抜いて優勝したからね。ちなみに出版元の扶桑社の社員の方でも、実際に読んでるのは極々少数らしいから、仕事って改めて辛いよねって思いました。

 

 

どんな変態がいるんだよ。

でもこういう人がいるから、稀代の作品が生まれたりするんだろうなぁ。でも『隣の家の少女』は本当に綺麗さっぱり消滅してほしいところ。邪悪が過ぎる。

 

ということで、辛くて二度と読めない本ランキングの1位は、ケッチャム『隣の家の少女』でた。おめでとうございまた。

 

 

※とんでもなく不快な記事だったけど、頑張ったひろたつを労ってあげたい方はこちら。

 

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ぜひXでコメントとか、記事を拡散していただけると助かります。私の精神が。

 

 

 

 

これにて終了。最後までお付き合いいただき感謝。

今回はマジでキツかった…。