どうも、読書中毒ブロガーの ひろたつ です。
今回の記事は
「読書家あるある&習性をまとめてみた」
である。
長らく勝手に読書家代表として、あることないことをネットの大海に書き散らかしてきた私が書くに相応しい記事だと思う。
こんな記事を読もうとしているあなたのことだから当然知っていると思うが、読書家界隈には「積ん読」という言葉が存在する。
これは本という読むことが目的のものを、なぜか室内に積み上げている様子を表す言葉である。読んでいないのに「読」。しかも読書家あるあるとして多くの人が共感してしまう現象であり、さらには語呂も自然という、エジソンの白熱電球なみの発明だと思う。
さらにネットでは「包ん読」「運ん読」といった新しい言葉も生まれている。
それを見た私は思った。
もっとあんじゃね?
「読(どく)」が語尾についても不自然ではなく、さらに読書家あるあるの言葉が。
思い立ったが吉日。すぐさま私は調べた。日本語の動詞を全部。
これがヤバい。めちゃめちゃある。分かってるつもりだったけど、膨大にあった。さ行とか無限に出てくる。
それらに「読」が付けられるか。意味が通るか。読書家あるあるとして成立するか、を全部見ていった。
その無駄すぎる作業の結果、生まれたのがこの記事である。自分で言うのもなんだが、
ひっさびさの力作である。言い切らないとやってられない。やってる途中で日本語に腹立ってたからね。生まれも育ちも日本の私が。自らのルーツを否定しかけてもアイデンティティを失わなかった私は偉い。褒めてくれ。
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ではでは、こんな記事をわざわざ読みに来てくれた方の時間を無駄に消費しないためにも、さっそく本編に移ろう。
共感するも良し。「上手い!」と膝を叩くも良し。全然見当外れで私を叩くのも、また良し。好きに楽しんでほしい。とにかく本と読書家の皆様への大きな愛を感じくれれば、それだけで十分である。
それでは、行ってみよう。
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喘い読【あえいどく】
難解だったり長大な作品と対峙したときに、一文々々を喘ぐように必死の読む様のこと。楽しさよりも義務感による所が大きい読書行為。その分、読み切ったときの達成感は登山にも例えられるほど。関連する語句「四大奇書」。類語「マゾヒズム」
汗ばん読【あせばんどく】
手のひらが汗ばむほど作品に熱中する様。読書人生の中でも両手で数えられるほどしか経験できないとも言われており、このような作品と出会えるのは非常に幸運である。関連語句「名刺代わりの小説10選」
遊ん読【あそんどく】
派手な帯や受賞歴などの惹句で興味を持ち、軽い気持ちで手を出す作品のこと。最初からいじるつもりで手を出すことを【弄ん読(もてあそんどく)】とも。たまに深入りして本気になってしまうことがあり、真剣なお付き合いへと発展することも。なにその展開。最高。
怪しん読【あやしんどく】
話の進み方や残りページ数などから、「解決編っぽいけど、これはカマシだな」や「この先にもうひと展開あるな」といった、いらん先読みをすること。どんでん返しを食らいたくて読んでるのに、なぜか警戒してしまうという、ミステリー好きの悲しい習性。同義語は「警戒している自分をさらに裏切って!」。
危ぶん読【あやぶんどく】
これから読む本を探すときに使われるテクニックのひとつ。「驚愕の結末」や「ラスト○行の衝撃」といった無邪気なネタバレや、本物のどストレートな死刑確定級のネタバレを恐れて、読了ツイートや感想、書店の帯などを見るともなしに薄目、または横目で見るテクニックのこと。手練になってくると、見ずとも空気やオーラで危険を察知できるようになる。
歩ん読【あゆんどく】
散歩しながら本を読む行為のこと。やっている本人的には読書が主体であり、ついでに散歩しているだけ。体感としては歩きスマホの100倍は危険。傍目にも危険人物。
編ん読【あんどく】
自宅・バッグ・職場・学校など、場所ごとに違う本を常備しておき、編み物のように場所によって読む本(編む糸)を変える読み方。読書を普段しない人には奇妙に見えるようで「さっき読んでた本と違くない?」などとツッコまれることが多い。ほっとけ。類語として【挟ん読】がある。
意気込ん読【いきごんどく】
大好きな作家の新刊や、取っておいた作品を読むこと。絶対に面白いと確信しているあたり、ハードルが上がりすぎて不発になる可能性が高い。関連語句「期待はずれ」
急い読【いそいどく】
外的な要因から、普段の自分の読書スピードを超えた読み方をすること。劇的に面白さが失われるのでオススメできない読み方である。
悼ん読【いたんどく】
①直近で亡くなった作家の作品を、悼む目的で読むこと。②亡くなったのをキッカケに積ん読から引っ張り出して優先順位を入れ替える行為。関連語句「惜しい才能を亡くしましたね」。【惜しん読】とも。
慈しん読【いつくしんどく】
贔屓の賞などでデビューした作家の作品を、ハードルを低くして読む姿勢のこと。「多少の粗はあるものの~」「キラリと光るものがある」「デビュー作だから仕方ない」「これからが楽しみ」といった擁護の言葉が多用される。
挑ん読【いどんどく】
名作・古典・奇書と呼ばれる作品に、いち読書家として挑戦する様。完読の成否に関わらず、いい思い出になる。関連する語句【壁本】
※壁本・・・つまらなさすぎたり、しょうもなさすぎる結末だったため、読了後に壁または床に投げつけてしまう本の総称。
受け継い読【うけついどく】
血縁関係の有無に関係なく、他者から本を受け継ぐこと。「これは祖母からの-本」。処分しにくい。
恨ん読【うらんどく】
根に持つぐらいつまらなかった本。期待はずれだった本のこと。その多くは読む前の期待値との落差から発生している。【憎ん読】とも。関連語句「自己責任」「衝撃の結末」「帯の煽りの文句の罪深さ」
選ん読【えらんどく】
未知以上、積ん読未満の作品。「チェックはしてる」「脳内に積んでる」と同義。読書に興味がない人からすると「知ってるだけ」との違いが分からない。
拝ん読【おがんどく】
推し作家の新刊をありがたく拝見させていただくこと(二重敬語推奨)。関連語句「もったいなくて読めない」。同義語【尊ん読】。
教え込ん読【おしえこんどく】
読書家が周囲の人間からオススメの作品を聞かれたときに、いらん周辺情報や読む際の注意点などを語りすぎてしまう習性のこと。早口と合わせるとキモさ効果が高まる。
泳い読【およいどく】
書棚の間を泳ぐように漂う行為。特に目当てのものもなく書店を歩き回る様。読書家の多くに見られる習性で、読書における中毒症状のひとつ。泳い読をしてる人同士が書店ですれ違うときの体さばきは見もの。
及ん読【およんどく】
好きな作家のルーツや作品の底本など、関連書籍まで手を出すこと。読みながら「ここが影響してるのか」などと分かったような気分になるときが一番楽しい。
かいつまん読【かいつまんどく】
主に読了ツイートなどで、作品のあらすじや特徴をかいつまんで、限られた文字数に落とし込むこと。語りたいことと捨てなきゃいけないことの間で苦しむ様。既読作品のかいつまん読を見ると、努力の痕跡が感じられて面白い。
屈ん読【かがんどく】
書店などで立ち読みに疲れて屈みだす行為のこと。棚の下段にある作品の場合は逆に立ち上がりだす。リュックを背負ったままやられると非常に邪魔。屈ん読をしているときにスカートが床に優しく触れてる様が私は好き。
嗅い読【かいどく】
そのまま。新刊古本に関わらず、本の匂いを確認する行為。読書家としては末期の症状。やってる本人は嬉しそうであることが多数。やはり末期。五感をすべて使って味わおうとする本への愛が垣間見える行為。過剰な愛はグロテスクに見えるという好例。
稼い読【かせいどく】
読んだ冊数至上主義において、数を稼ぐためにあえて軽い本を選んで読むこと。読書の楽しみ方はひとそれぞれだが、経験人数を誇るような下品さを感じる。関連語句「ビジネス本を1000冊読んだ~」
刈り込ん読【かりこんどく】
特定の作者・賞・ランキングなどに絞って、すべての作品を読破しようとする行為。コンプリートしたからといって何があるわけでもないけど、なんか嬉しい。
刻ん読【きざんどく】
隙間時間を使ってちょい読みする行為。前回読んだところ思い出すのに時間を取られて、ほとんど進まないのが大半である。
くすん読【くすんどく】
読書経験を積んだために、過去に読んで大変感銘を受けた作品を読み直したときに「あれ?こんなもんだったっけ?」と拍子抜けしてしまうこと。最初に感じた面白さ、美しさなどがくすんでしまう様子。【色褪せん読】とも。
苦しん読【くるしんどく】
相性が悪かったり、体調の問題から、本の中身がまったく入ってこず、読むのが苦痛で苦痛で仕方ない状態のこと。なぜそんなに苦しんでまで読むのかは、本人を含め誰にも分からない。
暮れなずん読【くれなずんどく】
放課後の夕日に照らされた教室で読書している様子。またはその様子をこっそり覗いてる様子。青春の1ページとして記憶の中だけに存在するもの。
気色ばん読【けしきばんどく】
主にマニアの類が、ジャンルや作家の特徴を勝手に決めつけ、少しでもそのルールからはみ出た部分があると食って掛かる様子。こういう層が増えると、そのジャンルが衰退するのも時間の問題である。関連語句「本格論争」
好ん読【このんどく】
特定の作家やジャンルにこだわる読み方。手を広げることよりも、好きなものを深くしつこく楽しむ読み方であり、同じ読書好きでもまったく話が合わなくなったり、深さの凄まじさに引かれたりする。安易に仲間が増えることを良しとしない人が多いが、そもそも変態的すぎて付いてこれる人が少ないという側面がある。対義語は【拒ん読】。
蔑ん読【さげすんどく】
未読にも関わらず、特定のジャンルや作家、またはそのファンを下に見ること。関連語句「なろう小説」「ベストセラー」「にわか」
叫ん読【さけんどく】
読書の際に眼球活動だけに収まらないほど興奮してしまい、声が出てしまう様子。社会的には自宅などのプライベートな空間でしか許されていない行為。つまり自慰行為と同じ扱い。どんでん返しのある作品と関係が深い。
差し込ん読【さしこんどく】
「〇〇が面白かった」といった他者の感想に対して「じゃあ〇〇もぜひ!」「〇〇も面白いですよ!」といった宣伝活動を行なうこと。沼に引きずり込みたい欲によるもの。作品の感想を語るときに、さりげなく目的の作品を引き合いに出して興味を持たせるという高等テクニックも存在する。
沈ん読【しずんどく】
暗い作品などを読んで気分が深く落ち込む様子。精神的に健康なときは作品に対して「静謐な気分になれた」と言えるが、ナーバスなときは「これ、キッツい」となる。憂鬱な気分を楽しむ読み方。
親しん読【したしんどく】
①友人や知り合いのオススメ作品を素直に楽しむこと。②読書会のメンバーと親しくなることを目的として、特定の作品を読み込んでおくこと。①に関しては、へそ曲がりの多い読書家界隈では、このスキルを持っている人は極稀。ビギナーのときはあんなにみんな素直だったのに。
忍ん読【しのんどく】
装丁やタイトル、作家の変態性、作品の特性上などの理由により、ひと目のあるところを避けて読む行為。「これは-推奨」。関連語句「デブを捨てに」「朝井リョウのエッセイ」「小林泰三」
偲ん読【しのんどく】
生まれ故郷や住んでいた街など、ゆかりのある地域が舞台になっている作品を読んでいるときに生まれる独特の感情。実際の居住経験が無かったとしても、好きな作品で見たことがある場所の場合、同様の感情を持つことがある。【懐かしん読】とも。
しぼん読【しぼんどく】
最初の期待ほど面白くなかったときに、段々と気持ちが萎えていく様子。惰性でダラダラと読み続ける様。最後まで我慢すればきっと面白くなると期待するが、ほとんど無駄である。受賞作品、帯に過激な文句が書いてある場合に多い。
死ん読【しんどく】
積ん読の最下層または最奥にある作品のこと。その多くは存在さえ忘れ去られ、引っ越しや地震など、はたまた持ち主本人が死亡し遺族などが整理するときにやっと日の目を浴びる。死ん読本とも。
進ん読【すすんどく】
よく分からないけれど、とりあえず先へ進む読み方のこと。これができない人の多くは読書嫌いになる傾向が観察されている。類語として【飛ん読】。
堪え忍ん読【たえしのんどく】
作中におけるまったく興味が持てない、または全然面白くないけれど、後々の展開のために必要な箇所を我慢して読む様。関連語句「チャカポコ」「占星術殺人事件の冒頭のあれ」
弛ん読【たるんどく】
読んで字の如く、弛みきって読む様。または、作中の重要そうでないシーンで気を抜いている様子。どちらも記憶にまったく残らない。読書のテンションになっていないときに無理やり読もうとするとこうなる。
縮ん読【ちぢんどく】
読書歴を重ねる中で、自らのツボにはまる作家が絞られてきて、読む範囲が狭まっていくこと。地雷を踏む確率は格段に下がるメリットがある一方で、新しい面白さを得る機会は極端に減るデメリットがある。類語【伸び悩ん読】
摘ん読【つまんどく】
未読のベストセラー作家や、話題の作家を、味見目的でとりあえず代表作と呼ばれる作品を読んでみること。
積ん読【つんどく】
そこにあるやつ。
包ん読【つつんどく】
ネットで購入した本を、包装から出すことさえせずに積んでおく行為のこと。積ん読と違い、中身が見えないので、自分へのプレゼントを取っておくようなワクワク感がある。中身を忘れてからが本領発揮だ。
慎ん読【つつしんどく】
本を読みたいけれど、周囲にいる人に遠慮して慎んでおくこと。内心では「人前でスマホをいじるのはOKなのに、読書がダメなのは解せん」と考えているが、理解してくれない人が多いことも把握しており、それなりに折り合いを付けている。我慢しきれなくなったときの吐き出し先は、主にTwitterになる。
噤ん読【つぐんどく】
読了ツイートや感想を書くときに、どんでん返しや叙述トリック、主要キャラの死などの、作品の肝になる部分のネタバレをしないために、言及を控えたり、匂わせることさえ避けること。人によってネタバレの範囲が違うため、細心の注意が必要となるが、気にしない人も多いので、ネタバレ恐怖症の方が生きにくい世の中である。
連るん読【つるんどく】
親しい間柄の人と同じ作品を読み、感想を共有し合う行為。読書を趣味とする人の分母が少ない上、ジャンルも多岐にわたるため、かなり稀な読み方である。また、好意を寄せる相手の趣味に合わせて同じ作品を読むという、耳をすませばフレーバー漂う読み方も含まれる。
ツッコん読【つっこんどく】
そのまま。ありえない設定や展開、作者の思考に対して「ありえんでしょ」や「やりすぎだから」などのツッコミを入れながら読むこと。作者への一方的な親近感によるものが多い。とても楽しい。
溶け込ん読【とけこんどく】
周囲の人間に読書好きであることが知れ渡っており、読書していても周りが放っておいてくれる状態。読書をしている姿が当たり前になって浮いていない様子。たまにお構いなしに話しかけてくる愚か者も存在するが、それなりに愛想よく対応できるのは、本読みの強みである。だが脳内ではほとんどの場合撲殺している。
飛ん読【とんどく】
飛ばし読みの意。世間一般で語られる速読術の99%がこれ。また「風景描写」「グロ・暴力」「オッサン作家の書く濡れ場」「カタカナ語」などの局所的な飛ばし方も存在する。
和ん読【なごんどく】
エンタメ性の強い作品や刺激の強い作品が連続したときに、息抜きのためにほっこりした作品を読むこと。また、忙しさや人間関係によって毛羽立った神経を宥めるために、ぽわわんとした作品を読むこと。
涙ぐん読【なみだぐんどく】
そのまんま。読みながら泣いちゃうこと。加齢と共に涙量は増える傾向にある。ちなみに、泣けたからといって良い作品かどうかはまた別の話である。
悩ん読【なやんどく】
ちょっと気になるけれど、地雷臭が若干したりして、買うかどうか悩んで保留している状態の本のこと。または、次に何を読むか決めかねている状態のこと。
脱い読【ぬいどく】
鑑賞物や装飾品としての美的価値を落とさないため、本の表紙を外して持ち運ぶ行為。たまに表紙の下にも小ネタや趣向を凝らしている作品と出会うとツラい。関連語句「キノの旅」「女王様と私」
盗ん読【ぬすんどく】
公共の場で他人が読んでいる本が気になって、表紙または中身を盗み見ること。中身をちょっと見て、何の作品か分かると妙に嬉しい。自分がやられると不愉快。
寝転ん読【ねころんどく】
本の読むときの姿勢のひとつ。寝転んでいるのだから一番ラクだと思われがちだが、実は結構手に負荷がかかるし、気を抜くと顔面にハードカバーが落下してきたりするので、【歩ん読】ほどではないものハイレベルな読み方である。スタンダードな姿勢は【座り込ん読】と呼ばれている。
望ん読【のぞんどく】
受賞作・派手な帯・売上などを一旦信用し、面白い作品であることを望むこと。または願う様。裏切られることも多々あるが、ダメージを軽減するために「あそこは良かったかも」「思ったよりも悪くなかった気がする」など、自分を誤魔化すテクニックと共に用いられやすい。
伸び悩ん読【のびなやんどく】
新しい作家やジャンルを読む気にならない状態のこと。また、そんな自分の読書力の低下を気に病む様子。気合を入れて読んでみるものの、文字の上を滑ってしまい内容が入ってこない。老化現象と共に語られることが多い。
飲ん読【のんどく】
到底受け入れられない設定や展開、表現だとしても「これがこの作品の味わいだ」と認め、飲み込んであげる読み方のこと。慣れると病みつきになるパターンも。関係性の深い言葉として「最初は嫌いだったけど」「麻耶雄嵩」「安部公房」など。
運ん読【はこんどく】
外出や長時間の移動の際に、読めるはずもないのに鞄に無闇に詰め込まれる本のこと。
挟ん読【はさんどく】
読んでる途中でなにかの理由によって、別の本を読み始める行為。
主な理由としては「気分に合わなかったので、また今度にしたい」「難解だから未来の自分に託したい」「面白すぎるから取っておく」「別の作品のことを思い出して、とりあえず後回しにする」などがある。
弾ん読【はずんどく】
①勢いに乗っていて、何を読んでも面白く感じる状態。②シリーズ作品の中で気になった巻だけ読むこと。
阻ん読【はばんどく】
難解だったり、つまらないなどの理由によって読むのにやたら時間がかかり、積ん読消化を阻む本のこと。
引き込ん読【ひきこんどく】
読書家誰もが持っている「初心者を読書沼に引きずり込む自信のある必殺作品」のこと。また、他人の名刺代わりの小説10選を見て、「そのラインナップなら、ぜひこれも!」と推す作品。
怯ん読【ひるんどく】
古典・名作・超長編などの作品で、高い評判を目にして気になりつつも、挫折を恐れてなかなか手が伸びない様子。
防い読【ふせいどく】
読書によって他人の干渉を防ぐテクニック。他人と話したくない気分のとき、話しかけられたくないときなどに、「話しかけるなオーラ」を溢れ出させながら読書すること。【溶け込ん読】の項でも書いたように、それでもATフィールドを平然と破ってくる愚者もいるので、すぐに撃退できるようにバールのようなものを用意しておくと便利である。
まどろん読【まどろんどく】
眠気と戯れながら読書している様子。読んでんだか読んでないんだか分からないが、とても気持ちが良い。ただ内容はまったく覚えておらず、栞が挟んであったとしても数ページ戻って読み直す場合がほとんどである。
学ん読【まなんどく】
知識、見識を得るために読むこと。また、知らない業界の専門知識などの雑学を小説から得ること。物語を楽しみつつ知識も得られるので、作品のお得感が出て嬉しい。これこそが読書の醍醐味だという人もいる。
見込ん読【みこんどく】
面白いと確信して、ハズレ本が続いたときの緊急避難用として積んでおく本のこと。期待通りに面白いと「やっぱりね」などと【ほくそ笑ん読】になることも。
蝕ん読【むしばんどく】
トラウマになる作品のこと。読了後も、日常生活のふと瞬間に思い出してしまい、気分が落ち込んだりする作品。強烈な作品だと数年後しに思い出しても、存分にダメージを食らえる。人によっては嫌なのに読んでしまうという、一種の中毒症状が出ることが報告されている。関連語句【鬱小説】【イヤミス】【ジャック・ケッチャム】
恵ん読【めぐんどく】
他人が欲しがっている作品をあげること。オフ会で提供される本など。本人は恵んでるつもりでも、相手は話を適当に合わせていただけで、全然欲しがっていない場合もある。
もつれこん読【もつれこんどく】
初めての作家の作品を読んだときにイマイチで、「この作家は合わないな」と思いつつも、とりあえずもうひと作品読んでみたら意外と面白くて、「もう一冊読んでみるか…」と評価を決めかねている様子。もちろん逆のパターンも存在する。
病ん読【やんどく】
鬱小説、イヤミス、平山夢明などの一般的に受け入れられない作品しか楽しめない状態。末期。
休ん読【やすんどく】
読書は好きだけれども、なんとなく疲れてしまって本から離れている状態。読書欲が湧き出るのを待つこと。どんなものごとにも用法用量があるので、好きなことだとしても適度な距離感を保つのは大事である。これを書いている私もそろそろ限界に近づいている。
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これで終わりである。楽しんでいただけただろうか。
私自身のあるあるは当然のこと、友人たちが実際に行なっている習性(という一般世間から見れば奇行)をまとめたので、かなりの精度に仕上がったと思っている。
もしかしたら人によってはスベリ倒しているかもしれない。それはそれで本当にすいません。いつか死ぬんで許してください。
このブログでは何度も書いているが、この動画全盛の時代に、わざわざ文字で情報を摂取する輩なんて、それだけで希少である。
そうあなたは希少種なのだ。希少種であり奇行種である。ぜひ誇ってほしい。リヴァイ兵長に狩られてほしい。
周囲にあまり理解を得られない趣味を持つ私たちは、ふとしたときに息苦しさを感じることが多い(本を読んでるときに話しかけられるなど)。
でも、こうやってネットを眺めてみれば、同じような苦しみを知ってて、同じような愉しみをこっそり知っている人たちで溢れていることが分かる。読書はひとりで完結する娯楽だが、間違いなくあなたは一人ではない。
そんな変人たちと、なによりも私たち読書家に有り余る悦びを提供してくださる作家の皆様に、多大なる愛とエールを贈りたい。別にいらんと思うけれど。
ということで、長い記事に最後までお付き合いいただき感謝。
以上。
もし楽しんでいただけたなら、この記事を拡散したり、コメントいただけると、私の摩耗しきったやる気が復活します。人助けだと思ってぜひ!
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楽しんでいただいた後の不躾なお願い
正直に書くのだが、私のブロガー活動でほとんど収益が発生できていないのが現状である。
ではどうやって活動を維持しているかと言うと、記事を読んでいただいたい方からのカンパに頼っているところが非常に大きい。恥ずかしい限りである。
しかしながら、皆様に良質な情報を提供し続けるためにも、この活動は求められる限り続けていきたいと思っている。
そこで非常に不躾なお願いなのだが、道端の大道芸人にカンパするようなイメージで、どうか私めに投げ銭をいただけると幸いである。
その行為自体が、金額以上に私の応援になることも付け加えさせてほしい。
そして、今までカンパしてくださった方々、この場を借りてお礼を言わせてほしい。
投げ銭箱を設置するまでは、「カンパをお願いするなんて、恥を知れ私!」と考えていて、誰も相手にしてくれないと覚悟していた。
しかし実際には少なくない方が応援してくださって、嬉しいやら、申し訳ないやらで、年甲斐もなく頬を赤らめてしまった。感謝してもしきれないというのは、この感情のことだったのか。寿命を迎える前に知れて本当に良かった。今までの私だったら、地獄の入り口で閻魔に「感謝してもしきれない、という思いを抱いたことがあるか?」と聞かれたら、余裕で「もちろんっすよ!」と軽薄な返事をして、速攻で地獄行きになっていたことだろう。さようなら、平行世界の私よ。地獄で達者で暮らせ。
素直になるのが苦手なのですぐにこうやってふざけてしまうのだが、感謝しているのは真実である。
これからも少しでも皆さんが楽しんでくれるように、切磋琢磨したりときにサボったりしたいと思います。
ということで、投げ銭箱はこちら↓
以上。
…
……
おまけ
一応なのだが、おまけとしてボツになった言葉をここに載せておく。
言葉としては成り立つけれど、意味を成さないもの。読書家あるあるにならないもの。単純につまらないものなどである。
もし有効利用するアイデアがあったら教えてほしい。それか勝手に使ってください。
【畳ん読】
【哀れん読】
【忌ん読】
【産ん読】
【抑え込ん読】
【囲ん読】
【くぼん読】
【涼ん読】
【楽しん読】
【頼ん読】
【結ん読】
【研い読】
【嫁い読】
【励ん読】
【降り注い読】
【踏ん読】
【含ん読】
【膨らん読】
【ほくそ笑ん読】
【焼け死ん読】
【歪ん読】
【呼ん読】
【緩ん読】
【喜ん読】
“焼け死ん読”とかめっちゃいいのに、使い所がないのが悲しい。
以上。