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Twitterの叡智集合。#名刺代わりの小説10選を1300人分まとめてみた

【2021年版】 #名刺代わりの小説10選 を集計してみた!!【前編】

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※集計結果をいち早く知りたい方は適当な所まで飛ばしてください。

しばらくこの記事を書くための苦労とか、愚痴とかのいらん話が続きます。

 

無名ブロガーの有名記事

 

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

 

私は誹謗中傷はまったく気にならないのに、褒め言葉はすぐに真に受けて有頂天になる特性を持っているので、日々エゴサーチに余念がない。

だが、ただでさえ実力も認知度も低いブロガーなのに、マイナーなジャンルである読書を扱っているせいで余計にこのブログは読まれない。ほんの極々少数の私を哀れんでくれている方々が仕方なしに読んでくれているのみだ。

だからエゴサーチをしたところで、このブログの感想を見つけるのは至難の業である。

 

そんな鳴かず飛ばずブロガーの私でも、数少ないながらも多くの人に認知された記事がある。と言っても、Twitterの読書垢の間という非常に限られた範囲のみだが。

 

それが『#名刺代わりの小説10選を集計してみた』

そして今回の記事は、その人気企画の第二弾、2021年版である。

 

前回は死ぬほど時間をかけて、1300人分を集計してランキング形式にして発表した。

そして今回はなんと2000人分である。約2万冊分を集計しまくってやった。偉い。私は超偉い。そうとでも思わないと正気が保てなくなる情報量だった。

作業時間にして…どれくらいだろう…?60~70時間ぐらいは余裕でかかってると思う。気分は全然余裕じゃなかったけどな。

 

本当は前回と同じぐらいの人数でやろうと思ったのだが、そこはもうあれだよ、不人気者の性で「ちょっとでも頑張ってる感が伝われば、読んでくれる人が増えるかも…!」という正真正銘の助平心から来るものであり、読んでくださる方に少しでも面白いものを提供しようというクリエイター魂ではまったくないことをはっきり言っておこう。こんなんで本当にすいません。

 

 

集計方法&注意点

 

さて、集計方法についてである。

これは前回の記事でも書いているのだが、知らない方もいらっしゃるかもしれないので、一応。

 

 

① #名刺代わりの小説10選 で検索

② 表示されたツイート2000人分をすべてコピー

③ エクセルに貼り付け

④ 本のタイトルで画面検索

⑤ ヒットした件数をカウント

⑥ カウントした文字列は削除

⑦ ④~⑥を繰り返して、すべての文字情報がなくなるまで続ける

 

大体こんな感じで、普通に死を意識する作業である。

 

 

で、いくつか集計しているときに「これはどうしよう…」と悩むものがあった。

別にそこまでランキングに大きな影響を及ぼす話ではないのだが、興味がある方だけ読んでくれ。もしかしたらあなたのTweetも関係しているかもしれない。

 

 

・複数投稿は最新のものだけカウント

これはまあ理解してもらえると思う。まったく違う2000人分を集めることで可視化される情報に意味があると思うので、同じ方のTweetの場合は、新しい10選のみをカウントしている。

 

 

・10選に満たないものはそのまま

私にはまったく分からない感覚なのだが「10冊も選べない」という方も複数いらっしゃった。中には1冊しか書かれていないものもあった。だからといって、1冊を10冊分としてカウントするようなことはせず、そのままの数でカウントしている。

 

 

・作者名だけのものは未カウント

よく見かけるパターンで「名刺代わりの小説10選」なのに、愛する作家10選になっていることがあった。抑えきれない愛ゆえの乱心行動かと思われるが、こちらに関しては溢れ出る愛はしっかりと私の心に刻ませてもらい、カウントはせずとした。

 

 

・同じ作品を10冊書いている場合

これは10冊とカウントしようか迷ったけれど、今回の趣旨と若干ずれるのでノーカウントで。でもそちらの愛も私の心に刻み込んであります。大事にします。

 

・ジャンルで分けて複数投稿されている場合

これも趣旨とずれてしまうので、ノーカウント。もちろん言うまでもないけど、その確かな読書愛も私の心に刻んであるのでご安心を。

 

 

愚痴

 

ということで、かなりの数の愛に刻まれすぎて心がペースト状になったところで、ちょっとだけ愚痴を。

 

 

タイトルの微妙な間違い多すぎ。

 

 

例えば、

 

『6番目の小夜子』と『六番目の小夜子』

 

微妙な差だけれど、作品名として正しいのは後者である。そして、勝手に集計している私悪いのだが、このふたつの言葉は今回の集計方法だと別の作品として計上されてしまう。

同様に、『果てしない物語』と『はてしない物語』もダメだ。奇手として『ネバーエンディング・ストーリー』なんて書かれている方もいた。

 

もっと困るのはサリンジャーのあれである。

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』

『ライ麦畑でつかまえて』

なんなら英題のまんま『Catcher in the Rye』と表記されている方もいらっしゃる。

全部正解。でも私からしたら「表記統一せえや!!」となる。もう少しでキングダムなみに嬴政とキャッチャー・イン・ザ・ライを統一しに行くところだったよ。

あとは独特な略し方とかね。Tweetの字数制限のせいだとは思うけど、『多崎つくる』だけ書かれても分からんよ。分かったけどさ。

 

とまあ色々と困ったことはあった。だけど、こういうのを見つけるたびに、素直に集計した数字を訂正し続けた。だから私は本当に偉い。

 

 

ということで、長すぎる前置きもここまでにして、いい加減本題に入ろう。

 

Twitter読書垢の魂を凝縮した、まさに渾身のランキングである。刮目せよ。

 

 

※あまりにも情報量が膨大になってしまうので、4票以上が入った作品からの発表になります。ご了承ください。
 

 

 

62位      (4票)

 

まずはめちゃくちゃ中途半端だけど、4票を獲得した第62位から。

全部で202作品である。

 

 

 

『[映]アムリタ』
『Another2001』
『BAD KIDS』
『BLACK BLOOD BROTHERS』
『DDD』
『Dive!!』
『D坂の殺人事件』
『NHKにようこそ』
『Xの悲劇』
『Yの悲劇』
『あきない世傳 金と銀』
『あなたの人生の物語』
『あの日の交換日記』
『アリソン』
『あん』
『いまさら翼といわれても』
『ヴィルヘルム・マイスター』
『エデンの東』
『カンガルー日和』
『きのうの影踏み』
『きまぐれロボット』
『きりぎりす』
『きりこについて』
『キリン』
『きれぎれ』
『くっすん大黒』
『クドリャフカの順番』
『グミ・チョコレート・パイン』
『クララとお日さま』
『グロテスク』
『ゴリオ爺さん』
『これは経費で落ちません!』
『ジョゼと虎と魚たち』
『しろいろの街の、その骨の体温の』
『スターティング・オーヴァー』
『スティル・ライフ』
『スモールワールズ』
『そのときは彼によろしく』
『その可能性はすでに考えた』
『タイニータイニーハッピー』
『ダロウェイ夫人』
『チーム・バチスタの栄光』
『チグリスとユーフラテス』
『ちょーシリーズ 』
『とある魔術の禁書目録』
『どうしても生きてる』
『とかげ』
『トニオ・クレェゲル』
『トリニティ・ブラッド』
『なめらかな世界と、その敵』
『ニューロマンサー』
『バルタザールの遍歴』
『ヒトごろし』
『ファイト・クラブ』
『ふがいない僕は空を見た』
『ふたご』
『フリークス』
『マリオネットの罠』
『むかし僕が死んだ家』
『やし酒飲み』
『りかさん』
『レベッカ』
『ロードス島戦記』
『阿修羅ガール』
『愛されなくても別に』
『悪意』
『暗黒館の殺人』
『暗夜行路』
『闇の左手』
『闇の守り人』
『噂』
『厭魅の如き憑くもの』
『遠野物語』
『押絵と旅する男』
『王妃の離婚』
『夏美のホタル』
『夏物語』
『海賊とよばれた男』
『蟹工船』
『開かせていただき光栄です』
『階段途中のビッグ・ノイズ』
『外科室』
『甘い蜜の部屋』
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』
『機巧館のかぞえ唄』
『居酒屋ぼったくり』
『狂人日記』
『月光』
『犬神家の一族』
『献灯使』
『元彼の遺言状』
『枯木灘』
『五分後の世界』
『午後の曳航』
『後宮の烏』
『甲賀忍法帖』
『行人』
『項羽と劉邦』
『高校事変 』
『黒ねこサンゴロウ』
『黒革の手帖』
『黒猫の遊歩あるいは美学講義』
『黒祠の島』
『今はもうない』
『今日のハチミツ、あしたの私 』
『最後の医者シリーズ』
『桜の樹の下には』
『三毛猫ホームズ』
『残り全部バケーション』
『四畳半タイムマシーンブルース』
『死香探偵』
『死霊/埴谷雄高』
『私が大好きな小説家を殺すまで』
『時計じかけのオレンジ』
『自転しながら公転する』
『蛇にピアス』
『蛇行する川のほとり』
『守り人シリーズ 』
『准教授・高槻彰良の推察』
『女王の百年密室』
『娼年』
『上杉鷹山』
『新宿鮫』
『神さまのビオトープ』
『人間の土地』
『人魚の嘆き』
『星やどりの声』
『晴れ、時々くらげを呼ぶ』
『生きてさえいれば』
『生存者ゼロ』
『赤と黒』
『赤朽葉家の伝説』
『蝉しぐれ』
『蒼海館の殺人』
『太陽のパスタ、豆のスープ』
『堕落論』
『代償』
『大地 パール・バック』
『大誘拐』
『誰かが足りない』
『断章のグリム』
『男ともだち』
『知と愛』
『地獄堂霊界通信』
『注文の多い料理店』
『天空の蜂』
『天国旅行』
『刀語』
『島はぼくらと』
『悼む人』
『動物農場』
『南総里見八犬伝』
『日日是好日』
『妊娠カレンダー』
『熱源』
『粘膜人間』
『白河夜船』
『白痴 ドストエフスキー』
『麦酒の家の冒険』
『箱庭図書館』
『八月の銀の雪』
『鳩の撃退法』
『秘密の花園』
『緋色の囁き』
『鼻 芥川龍之介』
『武士道シックスティーン』
『風に舞いあがるビニールシート』
『片腕/川端康成』
『亡国のイージス』
『望み』
『万能鑑定士Qの事件簿』
『未必のマクベス』
『蜜のあわれ』
『無花果とムーン』
『霧のむこうのふしぎな町』
『霧越邸殺人事件』
『名のないシシャ』
『命売ります』
『迷路館の殺人』
『戻り川心中』
『門 夏目漱石』
『夜のサーカス』
『夜間飛行』
『野菊の墓』
『優しい死神の飼い方』
『友情/武者小路実篤』
『余白の愛』
『幼女戦記』
『羊たちの沈黙』
『翼 cry for the moon』
『翼ある闇』
『裏庭』
『流転の海』
『恋愛寫眞』
『狼と香辛料』
『卍/谷崎潤一郎』
『掏摸』
『獏の耳たぶ』
『琥珀のまたたき』
『蜩ノ記』
『螢川』
『麒麟の翼』

 

 

 

 

 

61位      (5票)

 

5票を獲得した61位は全部で130作品。

 

 

~~~~

 

『ABC殺人事件』
『MOMENT』
『あしながおじさん』
『あと少し、もう少し』
『いちご同盟』
『いのちの初夜』
『いま、会いにゆきます』
『ウエハースの椅子』
『オー!ファーザー』
『影法師』
『カササギ殺人事件』
『かにみそ』
『かもめ食堂』
『きみはいい子』
『クリスマス・キャロル』
『サクリファイス』
『サヨナライツカ』
『サロメ オスカー・ワイルド』
『ジェネラル・ルージュの凱旋』
『スコーレNo.4/宮下奈都』
『ステップ・ファザー・ステップ』
『ストーリーセラー』
『スローターハウス5』
『セロ弾きのゴーシュ』
『ソフィーの世界』
『タイタン』
『タイム・リープ』
『だれも知らない小さな国』
『チョコレートコスモス』
『ティファニーで朝食を』
『デルトラ・クエスト』
『トカトントン』
『ドラゴンラージャ』
『ネバーランド』
『ハケンアニメ!』
『パラドックス13』
『パンドラの匣』
『ピエタ』
『フォルトゥナの瞳』
『プラチナデータ』
『ホーンテッド・キャンパス』
『ホワイトアウト』
『ホワイトラビット』
『マチルダは小さな大天才』
『ミーナの行進』
『ムゲンのi/知念 実希人』
『モダンタイムス』
『ワイルド・ソウル』
『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』
『われはロボット』
『愛がなんだ』
『悪霊』
『暗黒童話』
『一千一秒物語』
『王様ゲーム』
『化物語』
『火星の人』
『花宵動中』
『怪人二十面相』
『楽園の魔女たち』
『完璧な病室』
『希望が死んだ夜に』
『宮本武蔵』
『教団X』
『銀河ヒッチハイクガイド』
『空中ブランコ』
『劇場』
『月魚』
『犬がいた季節』
『古典部シリーズ』
『光の帝国』
『香水(パトリック・ジュースキント)』
『国境の南、太陽の西』
『国盗り物語』
『黒猫の小夜曲』
『最後の医者は桜を見上げて君を想う』
『昨夜のカレー、明日のパン』
『殺人出産』
『三国志/北方謙三』
『刺青』
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』
『時をかけるゆとり』
『終戦のローレライ』
『終末のフール 』
『春にして君を離れ』
『女の一生』
『小公女』
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
『少年アリス』
『少年陰陽師』
『消滅世界』
『新選組血風録』
『真田太平記』
『神の子』
『神様』
『神様ゲーム』
『人間の絆』
『人魚の眠る家』
『生命式』
『聖の青春』
『赤い指』
『他人の顔』
『第七官界彷徨』
『地獄くらやみ花もなき』
『潮騒』
『天使の卵』
『天帝妖狐』
『天冥の標』
『伝奇集』
『杜子春』
『東亰異聞』
『二都物語』
『破戒』
『白鳥とコウモリ』
『半島を出よ』
『犯罪者』
『盤上の向日葵』
『百瀬、こっちを向いて。』
『変身 / 東野圭吾』
『抱擁、あるいはライスには塩を』
『本と鍵の季節』
『魔王』
『万延元年のフットボール』
『眠れる美女』
『幼年期の終わり』
『流しのしたの骨』
『涼宮ハルヒの憂鬱』
『恋愛中毒』
『連続殺人鬼カエル男』
『蠅の王』

 

 

 

 

60位      (6票)

 

6票を獲得した60位は96作品がランクイン。

 

 

~~~~

 

『46番目の密室』
『64 ロクヨン』
『BUTTER』
『ある男』
『アンナ・カレーニナ』
『きいろいゾウ』
『きよしこ』
『シートン動物記』
『ジヴェルニーの食卓』
『ジェリーフィッシュは凍らない』
『ストロベリーナイト』
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』
『タイタンの妖女』
『ダイナー』
『たったひとつの冴えたやりかた』
『デイヴィッド・コパーフィールド』
『とっぴんぱらりの風太郎』
『ドリアン・グレイの肖像』
『とんび』
『バチカン奇跡調査官』
『はつ恋』
『パプリカ』
『ファーストラヴ 』
『ファウスト』
『ブラフマンの埋葬』
『ペスト』
『ぼくらの七日間戦争』
『マクベス』
『まほろ駅前多田便利軒』
『むらさきのスカートの女』
『モンテ・クリスト伯 』
『ユージニア』
『よだかの星』
『リング』
『愛と幻想のファシズム』
『或る女』
『隠蔽捜査』
『烏は主を選ばない』
『屋上のテロリスト』
『仮面山荘殺人事件』
『夏の庭』
『家族八景』
『花の鎖』
『革命前夜』
『玩具修理者』
『祈りの幕が下りる時』
『虚無への供物』
『九つの、物語』
『駆け込み訴え』
『空の中』
『空飛ぶ広報室』
『空飛ぶ馬』
『君の名残を』
『月の影 影の海』
『孤島パズル』
『高丘親王航海記』
『砂の器』
『残像に口紅を』
『四季』
『四月になれば彼女は 』
『死ねばいいのに』
『失われた時を求めて』
『若きウェルテルの悩み』
『銃』
『勝手にふるえてろ』
『城』
『審判』
『人質の朗読会』
『西の善き魔女』
『戦争と平和』
『線は、僕を描く』
『体育館の殺人』
『探偵ガリレオ』
『地球星人』
『池袋ウエストゲートパーク』
『怒り』
『倒錯のロンド』
『謎解きはディナーのあとで』
『氷点』
『浜村渚の計算ノート』
『不夜城』
『風と共に去りぬ』
『風の中のマリア』
『平成くん、さようなら』
『豊饒の海』
『僕とおじいちゃんと魔女の塔』
『密室殺人ゲーム王手飛車取り』
『滅びの前のシャングリラ』
『野火』
『野良犬の値段』
『羅生門』
『絡新婦の理』
『李歐』
『冷静と情熱のあいだ』
『恋に至る病』
『羆嵐』

 

 

~~~~

 

あまりの情報量に読み飛ばされた方がほとんどだろうが、古典の名作から、最近の人気作、マイナーな変態作品まであって、とってもカオスである。

たった4票や6票かと思われるかもしれない。だが2000人もいて、さらにそれこそ星の数ほど小説がある中で、同じように「名刺代わりにできる作品はこれだ!!」と愛している人がいることを考えると、かなりの高確率だと分かってもらえるだろう。 

 

あと余談かもしれないが、『〇〇シリーズ』と書かれているものについては、基本的にそのまま集計している。逆にシリーズものだけど、単巻だけ書かれている場合はその作品だけをカウントしている。

その一方で、私の独断と偏見で「これはシリーズ全体でひとつの作品じゃろがい!」というものに関しては、誰がどんな表記をしようがシリーズ全体で集計をしている。

なので、この辺りの表現方法の違いによって、得票数がバラけてしまっているものがかなりある。特に顕著なのは小野不由美の『十二国記シリーズ』かもしれない。名作と名高い『月の影 影の海』は60位に甘んじている。まあそれでも十分に凄いんだけどさ。

 

 

 

59位      (7票)

 

さあどんどん行こう。7票を獲得した59位は57作品。

 

 

~~~~

 

『インシテミル』
『かか』
『ガダラの豚』
『コインロッカー・ベイビーズ』
『さくら』
『サロメ  原田マハ』
『スイッチを押すとき』
『ずっとお城で暮らしてる』
『その女アレックス』
『テロリストのパラソル』
『ナイン・ストーリーズ』
『パノラマ島奇譚』
『ハムレット』
『ひと』
『プシュケの涙』
『フラニーとズーイー』
『ボトルネック』
『ユリゴコロ』
『ランチのアッコちゃん 』
『ロリータ』
『伊豆の踊り子』
『下町ロケット』
『怪盗クイーン』
『騎士団長殺し』
『愚行録』
『空白を満たしなさい』
『巷説百物語』
『幸福な食卓 』
『高瀬舟』
『三島屋変調百物語』
『死にぞこないの青』
『死後の恋』
『鹿男あをによし』
『蹴りたい背中』
『十五少年漂流記』
『神去なあなあ日常』
『西瓜糖の日々』
『雪の断章』
『大地の子』
『椿姫』
『鉄鼠の檻』
『兎の眼』
『東京タワー / リリー・フランキー』
『白痴 /坂口安吾』
『飛ぶ教室』
『舞姫 森鴎外』
『風立ちぬ』
『崩れる脳を抱きしめて』
『放課後の音符』
『夢をかなえるゾウ』
『夢幻花』
『明日の子供たち』
『有限と微小のパン』
『余命10年』
『恋する寄生虫』
『珈琲店タレーランの事件簿』
『贖罪 湊かなえ』
 

 

 

58位      (8票)

 

8票を獲得した58位は54作品。

 

 

~~~~

 

 

『1973年のピンボール』
『Missing(甲田学人)』
『アクロイド殺し』
『オリエント急行の殺人』
『きみはポラリス』
『コーヒーが冷めないうちに』
『こちらあみ子』
『さよならドビュッシー』
『ジェーン・エア』
『すばらしい新世界』
『タルト・タタンの夢』
『のぼうの城』
『バーティミアス』』
『バスカヴィル家の犬』
『ブギーポップ/上遠野浩平』
『ぼっけぇ、きょうてぇ』
『マスカレード・ホテル』
『ムーミン谷の彗星』
『物語シリーズ』
『烏に単は似合わない/阿部智里』
『何もかも憂鬱な夜に』
『火の粉』
『喜嶋先生の静かな世界』
『漁港の肉子ちゃん』
『剣客商売』
『県庁おもてなし課』
『黒蜥蜴』
『罪の声』
『殺人鬼フジコの衝動』
『三四郎』
『山の音』
『七回死んだ男』
『斜め屋敷の犯罪』
『遮光』
『少女は卒業しない』
『食堂かたつむり』
『星降り山荘の殺人』
『青くて痛くて脆い』
『戦闘妖精雪風』
『息吹』
『地獄変』
『蜘蛛の糸』
『沈まぬ太陽』
『透明な夜の香り』
『熱帯』
『八本脚の蝶』
『悲しみよ こんにちは』
『百年法』
『夜と霧』
『夜明けのすべて』
『落下する夕方』
『卵の緒』
『恋文の技術』
『薔薇の名前』

 

 

57位      (9票)

 

惜しくも二桁得票に届かなかった57位は47作品。

 

 

~~~~

 

 

『OUT 桐野夏生』
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』
『イノセント・デイズ』
『オーダーメイド殺人クラブ』
『かもめのジョナサン』
『キネマの神様』
『きみの友だち』
『クライマーズ・ハイ』
『クラインの壷』
『コンビニたそがれ堂』
『スカイ・クロラ』
『スプートニクの恋人』
『それから』
『ダ・ヴィンチ・コード』
『ナルニア国物語』
『バトル・ロワイアル』
『レ・ミゼラブル』
『レベル7』
『悪人』
『横道世之介』
『幻の女』
『言の葉の庭』
『狐笛のかなた』
『子どもたちは夜と遊ぶ』
『若草物語』
『春の雪』
『真夜中のパン屋さん』
『神々の山嶺』
『神様のボート』
『生きるぼくら』
『双頭の悪魔』
『草の花』
『村上海賊の娘』
『地下室の手記』
『豆の上で眠る』
『八つ墓村』
『緋色の研究』
『百年の孤独』
『瓶詰地獄』
『本屋さんのダイアナ』
『夢水清志郎シリーズ』
『模倣犯』
『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』
『流星ワゴン』
『六番目の小夜子』
 

 

 

56位      (10票)

 

10票を獲得した56位は31作品。だいぶ絞られてきた印象である。

 

 

~~~~

 

 

『アイネクライネナハトムジーク』
『イン・ザ・プール』
『ザリガニの鳴くところ』
『ドミノ』
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
『ぼぎわんが、来る』
『ミミズクと夜の王』
『モンスター』
『わたしの美しい庭』
『暗幕のゲルニカ』
『異邦の騎士』
『戯言シリーズ』
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 』
『桜のような僕の恋人』
『三日間の幸福』
『疾走』
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
『青い鳥 重松清』
『雪国』
『蒼穹の昴』
『太陽の塔』
『天地明察』
『猫を抱いて象と泳ぐ』
『箱男』
『母性/湊かなえ』
『密やかな結晶』
『名前探しの放課後』
『明け方の若者たち』
『夜行』
『陽だまりの彼女』
『旅猫リポート』

 

 

~~~~

 

この辺りまで来ると、皆さんの10選に入ってる作品もほぼ出てきていることだろう。

また「こんなに低順位なの?!」みたいな作品も多くあることだろう。自分で作っておいてなんだけど、なかなか残酷なランキングである。

もちろん、このランキングで低順位だからといって、不人気という意味にはまったくならないし、作品の価値が落ちるものでもない。

あくまでも「名刺代わりの小説10選」に入る確率の高い作品、という情報が加わるだけである。

 

気に病む方がいらっしゃるかもしれないと想像したので、拙いフォローを入れてみた次第である。

 

 

55位      (11票)

 

55位は21作品。

 

 

~~~~

 

 

『GOSICK / 桜庭一樹』

『RDGレッドデータガール』

『ゲド戦記』

『ことり』

『スレイヤーズ!』

『バッテリー』

『ビブリア古書堂の事件手帖』

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

『マルドゥック・スクランブル』

『一瞬の風になれ』

『塩狩峠』

『海底二万里』

『月と六ペンス』

『限りなく透明に近いブルー』

『黒い家』

『細雪』

『深い河』

『精霊の守り人 シリーズ』

『草枕』

『都会のトム&ソーヤ』

『八咫烏シリーズ』
 

 

 

54位      (12票)

 

54位は28作品がランクイン。

 

 

~~~~

 

 

『Nのために / 湊かなえ』

『ZOO』

『クジラの彼』

『さよなら妖精』

『たゆたえども沈まず』

『デミアン』

『リバース』

『暗いところで待ち合わせ 』

『永遠の仔』

『華氏451度』

『海と毒薬』

『逆ソクラテス』

『空色勾玉』

『今夜、すべてのバーで』

『彩雲国物語』

『残穢』

『時計館の殺人』

『少女』

『心霊探偵八雲』

『深夜特急 』

『図書館の魔女』

『世界から猫が消えたなら』

『麦本三歩の好きなもの』

『坊っちゃん』

『木曜日にはココアを』

『薬屋のひとりごと』

『流星の絆』

『慟哭』
 

 

 

53位      (13票)

 

53位は23作品。

 

 

~~~~

 

 

『13階段』

『i 西加奈子』

『カラスの親指』

『グラスホッパー』

『この闇と光』

『ジョーカー・ゲーム 』

『すべて真夜中の恋人たち』

『ナラタージュ』

『ボッコちゃん』

『マカン・マラン』

『みをつくし料理帖』

『よるのばけもの』

『ラッシュライフ』

『芋虫』

『夏への扉』

『家守綺譚』

『源氏物語』

『高慢と偏見』

『獄門島』

『三国志 吉川英治』

『屍鬼』

『水滸伝』

『星を継ぐもの』

『本好きの下剋上』

『儚い羊たちの祝宴』
 

 

 

52位      (14票)

 

52位はぐっと減って14作品。

 

 

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『クビキリサイクル』

『ズッコケ三人組』

『ツナグ』

『ロング・グッドバイ』

『河童』

『坂の上の雲』

『指輪物語』

『車輪の下』

『神様の御用人』

『正欲』

『天久鷹央の推理カルテ』

『日の名残り』

『不思議の国のアリス』

『老人と海』
 

 

51位      (15票)

 

15票を獲得した51位は18作品。

 

 

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『AX /伊坂幸太郎』

『アヒルと鴨のコインロッカー』

『アリス殺し』

『イニシエーション・ラブ』

『クリムゾンの迷宮』

『グレート・ギャツビー』

『ゴールデンスランバー』

『ソロモンの偽証』

『悪童日記』

『異邦人 / カミュ』

『陰陽師』

『仮面の告白』

『海の底』

『吾輩は猫である』

『三体』

『壬生義士伝』

『夢十夜』

『冷たい校舎の時は止まる』

 

 

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あんだけ騒がれて、ネットでの評価も抜群の『三体』が、思いのほか51位というのは意外であるのと同時に、「途中で難解さに振り落とされやがったな…」という思いがある。

同士よ…また共に挑戦しよう。難解だけど、あれは絶対に味わい尽くしておいた方がいいやつだと、私の長い読書経験で培った勘が断言している。

 

あと、気付いている方、疑問に思われている方もいらっしゃると思うが、作品名だけでなく作者名も記載しているものがいくつかある。

これは、違う作者で同名の作品があるので、区別するためにあえてそうしている。

 

実はここにも多少問題があって、元Tweetされている方にとっては「当然」といった感じで作品名だけ書かれているのだが、初見の私からするとさっぱり分からないときがある。

いきなり『異邦人』と書かれても、原田マハなのかカミュなのか分からない。さらに『告白』と書かれても、湊かなえなのか町田康なのか、はたまたルソーか、清原和博か、もっと言えばジェンキンス氏のパターンもありえる。

このように色んな苦労の末に作り上げられているランキングなのである。繰り返しになるが、頑張った私は本当にえr(略)

 

 

50位      (16票)

 

16票を獲得した50位は19作品。

 

 

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『No.6 あさのあつこ』

『お探し物は図書室まで』

『ゴーストハント』

『しゃばけ』

『ダンス・ダンス・ダンス』

『チルドレン』

『ペンギン・ハイウェイ』

『レインツリーの国』

『何者』

『火花』

『鴨川ホルモー』

『告白 町田康』

『鹿の王』

『天使の囀り』

『薬指の標本』

『妖怪アパートの幽雅な日常』

『陽気なギャングが地球を回す』

『竜馬がゆく』

『和菓子のアン』

 

 

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2015年に本屋大賞を受賞した『鹿の王』が50位か…。

去年のときもそうだったけど、こうやって数でランキングを作ると、どうしてもメジャーな作品が強くなりがちである。そういう意味では本屋大賞に絡んだ作品ってのは上位に入りやすいと思うのだが、『鹿の王』に関しては、スピード感とか展開的にいわゆる「エンタメもの」とは毛色が違うからなぁ。 

あと伊坂幸太郎はやっぱり全般的に強し。あれだけ作品を量産してるくせに、ほとんどの作品がランクインしている。…が、『SOSの猿』だけは1票も獲得していないと、念の為書いておこう。(悪意は多少しかありません)

 

 

49位      (17票)

 

49位は15作品がランクイン。

ちなみにこの時点で、全体の上位0.6%である。かなりの選抜部隊である。

 

 

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『TSUGUMI』

『いなくなれ、群青』

『キケン』

『センセイの鞄』

『ブレイブ・ストーリー』

『リカ』

『空の境界』

『孤島の鬼』

『向日葵の咲かない夏』

『桜の森の満開の下』

『私の男』

『失はれる物語』

『手紙』

『風の歌を聴け』

『満願』

 

 

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私が #名刺代わりの小説10選 を集計し始めた当初から、リツイートなどで応援をしてくださった五十嵐貴久氏の超人気シリーズ『リカ』がランクイン。みんな読め。くっそ面白えから。

雑な文章を綴っている雑魚ブロガーなので、本職の方に構ってもらえるのは、恐縮の限りであり、羞恥の念に耐えない。

 

 

 

あと、全然仕事してないのに、ずっと人気でい続けてる乙一の存在感は何? パンダかよ。(ちなみに私は乙一作品では山白朝子名義の『私の頭が正常であったなら』がどうしようもないぐらい好き)

 

 

48位      (18票)

 

48位は10作品がランクイン。 

 

 

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『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』

『ダレン・シャン』

『ツバキ文具店』

『ぼくのメジャースプーン』

『少女地獄』

『占星術殺人事件 』

『麦の海に沈む果実』

『八日目の蝉』

『嵐が丘』

『旅のラゴス』

 

 

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さっき伊坂幸太郎の作品がほとんどランクインしてると書いたけど、こうやって眺めると辻村深月も強強だとよく分かる。特別な一冊となりやすい作風なのだろう。ってさらっと書いたけど、それって凄まじい才能だよな…。

「人生最高の一冊」とよく評判に上る『旅のラゴスは』もこちらでランクイン。去年は29位だったので、集計のタイミングとかの影響かもしれない。根強い人気があること間違いないだろう。

 

 

47位      (19票)

 

ここからは作品数が一気に減ってくる。47位はたったの2作品である。

 

 

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『人間椅子』

『夜市』

 

 

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なんとも空気感の近い作品同士である。面白い。

乱歩の『人間椅子』は言わずもがなだと思うけど、恒川光太郎の『夜市』を知らない方はこの機会に是非。世にも奇妙な物語が好きな人であれば、絶対にハマる名作である。

 

 

 

 

46位      (20票)

 

46位も2作品のみ。

 

 

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『ねじまき鳥クロニクル』

『山月記』
 

 

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この2タイトルが並ぶ機会なんて、ここ以外では絶対にないでしょ。

それにしても、山月記の影響力たるや。いまだにTwitterのネタで引用されてたりするからなぁ。人が徐々に怪物になるという雛形を作り出した功績はデカいよね。

 

 

45位      (21票)

 

45位は8作品。

 

 

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『GOTH』

『アルケミスト』

『ジェノサイド』

『ライオンのおやつ』

『屍人荘の殺人』

『推し、燃ゆ』

『有頂天家族』

『葉桜の季節に君を想うということ』

 

 

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またしても乙一!…の話題はもういいとして、個人的には『有頂天家族』がここまで人気なのが嬉しい。

モリミー(森見登美彦)というと、超名作『夜は短し歩けよ乙女』や愛し甲斐のありすぎる『四畳半神話大系』 があまりも強烈すぎて、他の作品が霞んでしまっている。だがモリミストの私としては『有頂天家族』こそ彼の最高傑作だと常々随所で喧伝しまくっている。「アニメ化されてるし、もう十分評価されてるでしょ」と反論される方もいらっしゃるかもしれないが、そういうことではない。足りないのである。もっとくれ。この作品に称賛を。

 

 

 

 

44位      (22票)

 

44位も8作品がランクイン。

 

 

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『きらきらひかる』

『ライ麦畑でつかまえて』

『悪の教典』

『塩の街』

『銀河英雄伝説』

『植物図鑑』

『神様のカルテ』

『沈黙』

 

 

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『悪の教典』、『銀英伝』、それに『沈黙』といい、ずいぶんと血なまぐさいメンツである。あぁ、広義の意味では『ライ麦』も血なまぐさいか。『沈黙』は死ぬのがメインじゃないけど。

 

 

43位      (23票)

 

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『1984』

『キノの旅』

『永遠の0』
 

 

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なんだかんだ言って、『永遠の0』の人気も根強い。元ネタの『壬生義士伝』よりも人気なのは皮肉な感じがするけれど。

オーウェルの『1984』も強いっすなぁ。私は未読なんだけど、事あるごとに名前が出てきて、ずっと気にはなっている。だけどどうもタイトルの味気なさというか、イメージの沸かなさっぷりからなかなか手を伸ばせずにいる。勧められると読む気がなくなる天の邪鬼気質なので、誰か上手に後押ししてほしい。

 

 

装丁にマグリットの人の子を使ってくるセンスは素晴らしい。あらすじを読むに、『1984』の持つテーマとかなり近しい部分があるんじゃないだろうか。

 

私たちが見ているものは、一方で他の事を隠してしまいます。

-ルネ・マグリット-

 

 

42位      (24票)

 

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『サラバ!』

『また、同じ夢を見ていた』

『マリアビートル』

『夏と花火と私の死体』

『重力ピエロ』

『秘密』

 

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『サラバ!』な。分かるよ、私も愛してる作品だし、愛すべき作品だと思ってる。こういう作品を世に知らしめてくれたことを考えると、アメトーークの読書芸人の功績は大きい。それに又吉とかカズレーザーみたいな本好きで優秀な人が、ずっとテレビに出続けてほしいと願っている。

あと、ここにランクインしている『秘密』は東野圭吾である。谷崎潤一郎の『秘密』は3票なので、惜しくも今回のランキングには入っていない。

『重力ピエロ』は去年の集計のときに『重量ピエロ』と書いている人がいたけど、今年は全員正しく記述できていました。ありがとうございます。

 

 

あと、繰り返しすぎて申し訳ないのだが、どうしても書いておきたいのでちょっとだけ。

作家として脂の乗り切った伊坂幸太郎が書いた超絶エンタメ作品の『マリアビートル』。もう当然のランクインだと思うんだけど、それが16歳のときに乙一が書いた『夏と~』が同順位なの、ほんとに天才だったんだなって。はい、乙一の話はこれでおしまい。

 

 

41位      (25票)

 

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『1Q84 /村上春樹』

『楽園のカンヴァス』

『赤毛のアン』

『羊と鋼の森』

『檸檬』

 

 

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圧倒的な人気を誇る『羊と鋼の森』は41位。十分凄いんだけど、作品の素晴らしさとか。本屋大賞受賞作であることを考えると、もうちょっと上でもいいかなという気がしている。同じくピアノを題材にしている『蜜蜂と遠雷』はまだ出てきてないし。

 

そういえば『赤毛のアン』って、原題だと全然違うだよな。映画だとけっこう邦題の悪改変が言われがちだけど、小説の場合ってあんまり聞かないけど、どうなんだろ?

直訳すぎて温度感が無くなるのは勿体ない気がするけど、かと言って弄りすぎるのも、作者への敬意がないし難しいところである。

 

 

40位      (26票)

 

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『カラマーゾフの兄弟』

『ぼくは勉強ができない』

『マチネの終わりに』

『死神の精度』

『氷菓』

『羊をめぐる冒険』

 

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『マチネの終わり』、来たね。平野啓一郎は、現代の純文学作家で最も成功してると言えるんじゃないだろうか。

川上未映子もそうだけど、純文学って高い芸術性があることも重要だけど、同時に攻める姿勢も大事で、けっこうアウトローだったりパンクな作品が多かったりする。

そういう意味で、純文学っていう一般的には大人しいイメージのある作家が、SNSでは強烈な発言を繰り返してるの、相応しくて面白い。

 

 

39位      (27票)

 

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『シャーロック・ホームズの冒険』

『火車』

『青の炎』

 

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『シャーロック・ホームズの冒険』に関しては、皆さんの表記でかなり迷った作品のひとつである。というのも『シャーロック・ホームズ』としか書かれていないものが多かったからだ。『シリーズ』というのもあった。

最初は別々に集計しようと思ったのだが、あまりにも投票内容がバラけていたので、一括してしまった。もしかしたらまとめられるのは不本意だった方もいらっしゃるかもしれないが(シリーズものだと、巻によって出来不出来があるので)、まあ大目に見てくださいな。

 

『火車』と『青い炎』に関しては、社会的な孤立を作品の重要な要素として使っている共通点がある。社会の空気を反映した作品というのは、その当時に読むからこそ味わえる面白さがあるので、みんな新刊も買ってくれい。

 

38位      (28票)

 

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『ハサミ男』

『わたしを離さないで』

『女生徒』

『凍りのくじら』

『燃えよ剣』

 

 

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『燃えよ剣』は私も大好きな作品で、ここで描かれている土方歳三像を壊したくなくて、京極夏彦は好きなんだけど彼の『ヒトごろし』は読みたくない。それくらい強烈に格好良いのである。歴史小説を苦手に思ってる人は多いと思うけど、『燃えよ剣』はそんな方にこそ読んでほしい作品である。

 

『ハサミ男』の評価についてだけど、ひとつ言いたいことがある。

めちゃくちゃ評価されるのは当然の傑作なんだけど、先日改めて15年ぶりぐらいに読み直してみたら、記憶の10倍ぐらいマニアックな内容でびっくりした。

面白さとか諸々で脳みそがヤラれてたけど、あれやっぱり殊能将之が書いてるだけあって、結構な変態作なんだよな。だから名刺代わりの小説10選で選ばれるのは分かるけど、「ミステリー初心者にオススメな小説」とかに選ぶのは良くないと個人的には思っている。

 

あと太宰の『女生徒』を『女学生』って書いた方、私はちゃんと読み取ってここに集計してあるから安心してくれ。
 

 

37位      (29票)

 

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『オーデュボンの祈り』

『ドグラ・マグラ』

『痴人の愛』

 

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『ドグラ・マグラ』を推してる人を見かけるたびに「清々しいまでの変態宣言ですなぁ」と思う。健全な作品ではないけれど、皆さんのその想いはとっても爽やかである。間違いなく変態だと思うけれど。

そしてそんな変態作品と並んでる伊坂の実力よ…。デビュー作の衝撃ってのはある程度加味されてるだろうけど、それにしても強い作家だわ。

 

 

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前編はここまで!!

 

情報量がとんでもないことになってしまったので、前後編に分けさせてもらった。去年も「記事が長すぎて開けない…」という方がいたし。

 

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