どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。
さて毎月恒例の月イチまとめ記事である。
5月の終わりにこんなツイートをしたところ、とんでもないバズを経験した。
我こそはというミステリー小説好きの皆さま260名に #最強のミステリー小説10選 を決めてもらい、ランキングにまとめてみました。
— ひろたつ@読書中毒ブロガー (@summer3919) 2022年5月28日
どれもこれも悪魔的な快楽をもたらしてくれる傑作揃いです。
最高の騙されを食らって、存分に悶えるがいい。 pic.twitter.com/5miuvgZ0B4
このツイートを元に多くの書店様で「最強ミステリー」のフェアを展開していただいたり、ねとらぼで紹介されたり、現時点ではまだ記事にはなっていないが現代ビジネスでも取り上げていただいた。ほとんど無名の私としては異例の状況である。ありがたい限りだ。
で、バズで盛り上がるのはけっこうなのだが、こういう経験をするたびに私は「ここで調子に乗っても最後は虚しい」と思ってしまう。
祭り上げられれば人はどうしたって調子に乗るし、気分が良くなってしまう。いつまでも続く熱狂はない。むしろ瞬間だからこそ人は熱狂する。
そんな刹那に一喜一憂したり、振り回されるのは天邪鬼の私としては許せない。
学園祭のときだってみんなキラキラと青春してる横でずっと『バガボンド』を読んでた。体育祭でみんながリレーで大盛りあがりしてるときに教室でUNOをしていた。
そんな私がバズにデレデレしていたら、あのときの私に唾を吐かれることだろう。
というわけで、大盛りあがりしていただいたのは嬉しいのだが、一生素直になれない私は心の底からなんか楽しめないでいたりする。許してほしい。許されなくても気にしないけど。
それでは2022年6月に見つけた面白い本たちである。
行ってみよう。
ミカエルの鼓動
脂ぎったオッサンを魅力的に描かせたら日本一の作家、柚月裕子が今回テーマに選んだのは「ロボット医療」。
彼女らしい濃いドラマを存分に楽しめるし、珍しい医療モノだしで、ファンとしてはただただ楽しめた一冊だった。柚月裕子はやっぱり優秀。
クライマックスの手術シーンはマジで手に汗握ったし、心がヒリついて仕方なかったよ。
でも物語のテンションが高すぎて、終わり方に悩んだっぽい感じがしないでもない。
地獄の楽しみ方
皮肉なタイトル、めっちゃ好き。
京極夏彦が高校生を迎えて行なった講演会の様子をまとめた作品である。
テーマは「この世の生き抜き方」。つまりは地獄のようなこの世をどうやって渡り歩くか、愉しむか、という内容。ね、性格悪いタイトルでしょ? バズなんかに振り回されてたら一瞬で地獄ですよ。
理路整然とした語りっぷりに、人間らしい処世術を開陳したりと、京極夏彦という生き物を存分に楽しめる一冊。
ちなみに私のこのツイートの元ネタです。
高校生からの「本の収納のコツは?」という質問に対して、「愛と執念」と概念で即答した京極夏彦先生の書斎がこちらになります。 pic.twitter.com/RVx5lb3Drz
— ひろたつ@読書中毒ブロガー (@summer3919) 2022年5月25日
神様の罠
これは大当たり!!
アンソロジーって当たり外れが多いし、目当ての作家が少なかったりするからんまり好きじゃなかったんだけど、完全に良い意味で裏切られた。ほぼ完璧じゃないか?
個人的には乾くるみの作品が一番好み。いや、やっぱり辻村深月かな?でもやっぱり米澤穂信も…ってなるぐらい良作揃いのアンソロジー。贅沢だったー。
機龍警察 自爆条項
はい、毎月のように選出しているシリーズです。
もうね月村了衛は大丈夫。気合と執着が違うから。読者を楽しませることに。
毎回ちゃんと面白くて助かるんだけど、もうちょい大筋の展開を早めてもらえませんかね。コナン君みたいのは勘弁よ?
私としては面白い作品ほど完結してから読みたい派なんだけど、毎度面白い作品を連発してる方だから、我慢できなくてつい手を出してしまった。後悔はしていない。
じっくり読み進めていくから、ぜひともその間に完結させてほしい。
以上。来月もお楽しみに。
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