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読書好きたちが選んだ『永遠に色褪せない青春小説ランキング』!!

 

 

どうも、読書中毒ブロガーの ひろたつです。知らない人よりもちょっと知ってる人の方が苦手です。

 

今回はこのブログで数少ない人気企画、Twitter連動企画である。

 

題して…

 

永遠に色褪せない青春小説ランキング!!!!

 

 

うん、どストレートでよろしい。

 

ブロガーとしての癖なのか、有り余るサービス精神のせいなのか知らんが、ブログ記事のタイトルはついつい凝ったものにしがちなのだが、今回は青春を扱うのであえてストレートなタイトルにしてみた。やっぱり青春の醍醐味は真っ直ぐさだし。

 

私は人生の過程で必須イベントと聞いていた“青春”とやらを、神様の手違いなのか経験してこなかった。

もしかしたらあったのかもしれんが、たぶん私が休み時間に本を読んでいるときに真横を通り過ぎていったのだろう。恥ずかしがり屋なのかな?声の一つぐらいかけてくれてもいいのに。まあ私の方が恥ずかしがり屋なので、たぶん無視しただろうけど。

 

そんな私なので、あのときに置き去りにしてしまった青春を、フィクションの力を借りて今更ながら取り戻している最中である。

つまり「青春小説大好き!!!」ってことよ。

 

 

ということで、今回の記事の要旨なのだが、

 

①Twitter読書アカウントの皆さんに「#永遠に色褪せない青春小説」を募集

②ツイートされた作品をすべて手作業で集計(※死ぬほど大変

③至高のランキング完成

 

というものである。

 

なんと、今回協力してくださった方はなんと270名

投票された作品は約1000作品ほど。

 

みんな積極的すぎ。青春が絡んでるせいか、ツイートの熱量もめっちゃ高めだったし。

 

それにしても多数のご協力に感謝である。

これによって完成したランキングは、きっと私が置き忘れた青春を味あわせてくれることであろう。

 

 

 

それでは、読書アカウントが選ぶ『永遠に色褪せない青春小説ランキング』である。

 

行ってみよう!!!

 

 

 

※集計作業の都合上、2票以上入った作品のみの紹介となっております。ご了承下さい。ご了承したくない場合はそれでも大丈夫です!!

 

 

24位【2票】

 

まずは2票を獲得した24位である。

全部で126作品。今回ランキングに入った作品の約半数である。つまりほとんどだ。

あなたの大好きな作品があっても悲しまないように。

 

 

~~~~

 

『12月のベロニカ』
『IQ探偵ムー』
『アクアマリンの神殿』
『アグネス白書』
『アヒルと鴨のコインロッカー』
『アルバトロスは羽ばたかない』
『イニシエーション・ラブ』
『イリヤの空、UFOの夏』
『インストール』
『エバーグリーン』
『エミリー』
『エンダーのゲーム』
『おいしいコーヒーのいれ方シリーズ』
『カーテンコール!』
『カブキブ!』
『キッチン』
『ぎぶそん』
『きょうのできごと』
『クラスメイツ』
『コインロッカー・ベイビーズ』
『ゴーストハント』
『ゴールディング』
『サクラダリセット』
『サマータイム』
『さようならアルルカン』
『さよならクリームソーダ』
『さよならピアノソナタ』
『されど われらが日々ー』
『シアター』
『しずかな日々』
『タイムスリップ探偵団シリーズ』
『タスキメシ』
『たったひとつの冴えたやり方』
『チョコレートコスモス』
『とらドラ!』
『トラペジウム』
『トリニティ・ブラッド』
『なぎさボーイ』
『ニッポニアニッポン』
『につぽん製』
『はてしない物語』
『ヒートアイランド』
『フォーチュン・クエスト』
『ブギーポップインザミラー』
『ふたりの距離の概算』
『ブレイブ・ストーリー』
『ホルモー六景』
『まぶしくて見えない』
『もういちど生まれる』
『ラン』
『レインツリーの国』
『レッドスワンの絶命』
『悪童日記』
『偉大なる、しゅららぼん』
『雨の降る日は学校に行かない』
『雲は湧き、光あふれて』
『永遠の0』
『王妃の帰還』
『温室デイズ』
『何者』
『夏と花火と私の死体』
『学生街の殺人』
『楽隊のうさぎ』
『完パケ! 』
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』
『願いながら、祈りながら』
『吉野北高校図書委員会』
『狂気の桜』
『響け!ユーフォニアム』
『金木犀とメテオラ』
『銀色のマーメイド』
『空棺の烏』
『君が夏を走らせる』
『言の葉の庭』
『限りなく透明に近いブルー』
『光ってみえるもの、あれは』
『光抱く友よ』
『今夜は眠れない』
『昨日星を探した言い訳』
『四月の海賊たち』
『四畳半タイムマシンブルース』
『紫色のクォリア』
『次郎物語』
『鹿男あをによし』
『七回死んだ男』
『疾走』
『蛇にピアス』
『秋の花』
『獣の奏者』
『重力ピエロ』
『春夏秋冬代行者』
『初恋』
『女生徒/太宰治』
『少女』
『人間失格』
『酔歩する男』
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
『世界の中心で、愛をさけぶ』
『世界は密室でできている。』
『青い春を数えて』
『青の数学』
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』
『青春を山に賭けて』
『青年のための読書クラブ』
『船に乗れ!』
『蒼空時雨』
『卒業』
『天帝のはしたなき果実』
『凍りのくじら』
『東京レイヴンズ』
『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』
『秒速5センチメートル』
『風味絶佳』
『文化祭オクロック』
『抱く女』
『亡霊ふたり』
『僕はまだ、君の名前を呼んでいない』
『名探偵誕生』
『柳生非情剣』
『有頂天家族』
『妖怪アパートの幽雅な日常』
『妖精作戦』
『冷静と情熱のあいだ』
『霊応ゲーム』
『路上』
『春期限定いちごタルト事件』

 

 

~~~~

 

今回、「永遠に色褪せない青春小説」をランキングにするにあたって、友人たちをはじめ、多くの方にご協力をいただいたわけだが、こうやっていざ集計した結果をみると、いかに人間の価値観が千差万別かがよく分かる。

作品の評価というのは、あくまでも個人と作品間で生まれるものだ。誰かにとっての傑作は誰かにとっての壁本(つまらなさすぎて壁に投げつけてしまう作品の意)である。

きっとそれは多くの人が分かってくれると思うのだが、評価のみならず実はジャンルさえも人によって受け取り方が違うようである。

例えば、乾くるみの『イニシエーション・ラブ』が24位にランクインしている。これは私の認識ではめちゃくちゃ尖ったミステリーである。

あと『フォーチュン・クエスト』。これはファンタジーだろう。

だがどちらも投票された方にとっては“永遠に色褪せない青春小説”なのである。うーん、深淵。

 

 

23位【3票】

 

23位は一気に減って48作品

 

~~~~

 

『RDG』
『The MANZAI』
『ガールズ・ブルー』
『クドリャフカの順番』
『グリーン・レクイエム』
『サマー/タイム/トラベラー』
『スカートのなかのひみつ。』
『スコーレNo.4』
『でーれーガールズ』
『デミアン』
『ののはな通信』
『バカとテストと召喚獣』
『ピエタとトランジ』
『プシュケの涙』
『ブラバン』
『ブロードキャスト』
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
『わたしを離さないで』
『宇宙のみなしご』
『夏、19歳の肖像』
『火花』
『海が聞こえる』
『革命前夜』
『銀河鉄道の夜』
『月魚』
『姑獲鳥の夏』
『幸福な食卓』
『自由研究には向かない殺人』
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
『新世界より』
『世界でいちばん長い写真』
『聖の青春』
『赤頭巾ちゃん気をつけて』
『草の花』
『退出ゲーム』
『蝿の王』
『飛ぶ教室』
『風に恋う』
『坊っちゃん』
『夢水清志郎』
『明るい夜にでかけて』
『夜の光』
『友情』
『竜馬がゆく』
『恋する女たち』
『恋愛寫眞』
『恋文の技術』
『朗読者』

 

 

~~~~

 

青春モノで有名な作家、といえば小説好きの方であればすぐに数人の名前が挙がると思うが、やはりこうしてランキングにしてみるとその強さは圧倒的である。著作のほとんどがランクインしてるんじゃないだろうか。まあそこに特化してるんだから当然か。

 

あと私としてはかなり明確な違いがあるのだが、青春小説と恋愛小説である。

かなり個人によって判断が変わるみたいで、完全に混同している方もいる。

私の場合、作品の焦点をどこに合わせているか、語りたいかが肝だと思っている。青春と恋愛は別物だ。

もちろん青春をテーマにすれば、どうしたって多感な時期が描かれがちなので、そこにはかなりの確率で繁殖期の要素が混ざり込むのは仕方ないだろう。

 

ちなみに私は恋愛モノを一切読まない。というか読めない。恐ろしく苦手なのである。

当然、人によって青春小説の定義は違うだろうから恋愛モノを入れるのを否定はしない。

ただ、いち小説好きとしては、他人の恋愛にキュンキュンするような感性が欲しかったなぁ、と思うところである。ここが私は完全に欠落してるっぽい。それができればもうちょっと色んな作品を楽しめただろうな、と思ったりする。

 

 

22位【4票】

 

4票を獲得した22位はさらに半減して、21作品

この時点で十分に評価された精鋭作品と言えると思う。

 

~~~~

 

『2.43 清陰高校男子バレー部』
『アントキノイノチ』
『クララ白書』
『サウスバウンド』
『サクリファイス』
『ソロモンの偽証』
『チア男子!』
『つきのふね』
『ふがいない僕は空を見た』
『ボックス!』
『よろこびの歌』
『永遠の出口』
『化物語』
『孤島パズル』
『戸村飯店 青春100連発』
『青くて脆くて痛い』
『青春デンデケデケデケ』
『白夜行』
『包帯クラブ』
『流』
『トリガール!』

 

 

~~~~

 

ジャンルをどう見るかの話だが、皆さんの投票結果によって私自身の見方が変わった、という点がある。

例えば今まではジャンルでの縦割りを私自身の中で勝手にしていたため、青春モノとして見れなかった作品が、誰かの“永遠に色褪せない青春小説”に挙げられた途端、「たしかにこれは青春だわ…」と新たな角度から作品と向き合えたりした。

 

こちらの22位で言うと『白夜行』なんかがそうだ。

元々好きな作品だったのだが、この作品の良さを上手く言語化できず「とにかく読んで、浸ってほしい!」みたいな勧め方ばかりをしていた。

しかし、私が感じていた『白夜行』の魅力を「青春」、つまり「限られた時間の中での、限られた輝き」だったと思うと腑に落ちる部分がある。そうか…あの残酷な物語は青春を描いていたのか…と非常に感慨深い。

 

 

21位【5票】

 

5票を獲得した21位は、なぜか22位よりも増えて25作品がランクイン。

 

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『[映]アムリタ』
『4TEEN』
『Another』
『オーダーメイド殺人クラブ』
『クビシメロマンチスト』
『グミ・チョコレート・パイン』
『こころ』
『ペンギン・ハイウェイ』
『ムーン・パレス』
『哀愁の町に霧が降るのだ』
『黄色い目の魚』
『階段途中のビッグ・ノイズ』
『喜嶋先生の静かな世界』
『教室が、ひとりになるまで』
『三四郎』
『蹴りたい背中』
『小説の神様』
『少女は卒業しない』
『正義と微笑』
『蝉しぐれ』
『都会のトム&ソーヤ』
『悲しみよ こんにちは』
『百瀬、こっちを向いて』
『葉桜の季節に君を想うということ』
『六番目の小夜子』

 

~~~~

 

『オーダーメイド殺人クラブ』
『クビシメロマンチスト』

この辺りのラインナップを見ると「青春と殺人って…」と若干引きつつも、小説好きたちの「面白けりゃどんなにエグいマリアージュでも構いません」という貪欲っぷりに好感が持てる。

それは読み手だけの問題じゃなくて、そもそも作家が「青春にこれ足したら面白くね?」という不謹慎な創作欲が始まりなわけで。結局、みんな面白けりゃどんな残酷さも受け入れちゃうのである。

そう考えると、フィクションがどんだけ人間の欲望の受け皿になっているか、思い知らされる次第だ。

 

 

20位【6票】

 

20位はついに一桁。7作品である。

 

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『TUGUMI』


『バトル・ロワイアル』


『空の境界』


『十五少年漂流記』


『赤毛のアン』


『檸檬のころ』


『GO』

 

 

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やっぱり不謹慎の嵐である。

物語を面白くするために、いたいけな子供たちを漂流させたり、果ては殺し合いまでさせている始末だ。

ちなみに軽くフォローをしておくと、中学生が殺し合いをすることで有名な『バトル・ロワイアル』だが、殺し合いは作品の本質じゃなくて、そこで見られる生徒たちの生に対する輝きこそが、この作品を傑作足らしめていると思っている。

 

 

19位【7票】

 

19位も7作品がランクイン。

 

 

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『スロウハイツの神様』


『ボトルネック』

 

『レヴォリューションNO.3』

 

『潮騒』

 

『風の歌を聴け』

 

『本屋さんのダイアナ』

 

『涼宮ハルヒシリーズ』

 

 

~~~~

 

以前やったミステリーのランキングのときも、特定の作家に票が集中する傾向があった。

今回集計してみると、辻村深月と米澤穂信はミステリーでも青春モノとしてもどちらでも人気を獲得していて、作品の幅広さを見せてつけている印象がある。

いつだったか芦沢央が「人気を保つためには、ホームランを出し続けないといけない。ヒットでは許されない」と語っていたが、辻村深月と米澤穂信の売れ方を見ると、ジャンルを幅広く保っておくのも人気を確保する手段としていいのかもしれない。

 

 

18位【8票】

 

18位はまた増えて13作品がランクイン。

 

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『69 sixty nine』

『DIVE!!』

『あと少し、もう少し』

『か「」く「」し「」ご「」と「』

『ハリー・ポッターシリーズ』

『月光ゲーム』

『犬がいた季節』

『深夜特急』

『放課後の音符』

『本と鍵の季節』

『幕が上がる』

『名前探しの放課後』

『冷たい校舎の時は止まる』

 

 

~~~~

 

『ハリー・ポッター』は巻によって票が割れていたのだが、私としてはひとつの大きな物語と認識しているので、すべて「シリーズ」として集計させていただいた。

 

今までにたくさんのランキング記事を書いてきたが、今回の青春モノでは他のランキングとは大きな違いある。それは票の偏りが少ないこと。

ミステリーのランキングなんかが特に顕著だが、評価されている作品とそうじゃない作品の差が大きい。だって『十角館の殺人』が2年連続トップだし。不動すぎ。

その点、青春モノはそれぞれに良さがあって、どんなドラマも青春として成り立っているから優劣が付けづらいのだろう。

 

 

17位【9票】

 

17位は6作品がランクイン。

 

 

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『くちびるに歌を』

 

『ネバーランド』

 

『横道世之介』

 

『車輪の下』

 

『蜜蜂と遠雷』

 

『さよなら妖精』

 

 

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私が“永遠に色褪せない青春小説”に挙げた『くちびるに歌を』と『蜜蜂と遠雷』がランクインである。

他の方がどうなのか分からないのだが、私の場合グッとくる作品に明らかに傾向がある。「自分の経験に近しい作品」が特にツボで、青春モノに顕著にこの傾向が現れている。

動画の方でも喋ったのだが、私は高校時代に全国レベルの吹奏楽部で過ごした経験があるので、音楽を題材にした青春モノに極端に弱い。めちゃくちゃ感情移入しちゃう。

逆に言うと、このジャンルに詳しいがゆえに、半端な知識で書かれた作品はすぐに嫌いになってしまう。

あと、小説で音楽モノを読むのは大好きなのに、テレビの「笑ってコラえて!」でやっている「吹奏楽の旅」はなぜかツラくなって観れない。よく分からない。誰か教えて。

 

 

16位【10票】

 

さあここからは、本当に数作品しか同時にランクインしていない。

正真正銘の精鋭たちである。

 

 

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『きみにしか聞こえない』

 

 

 


『スタンド・バイ・ミー』

 

 

 


『西の魔女が死んだ』

 

 


『線は、僕を描く』

 

 

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乙一はあの短い作家生活の中でどれだけの傑作を生み出したのだろうか。(一応いまでも現役の作家です)愛されすぎだろ。私も大好きだけど。

この辺りの順位になってくると、名作として名高いものも入ってきているので、それと肩を並べている未読の作品があると気になって仕方ない。積ん読が増える~。

 

ちなみにだが、『西の魔女が死んだ』の例のあの名言に関しては、Twitterで定期的にバズっているので、バズりたくて仕方ない人はスクショなりなんなりして取っておいて、いいタイミングで出すといいと思う。それで嬉しいのであれば。

 

 

15位【11票】

 

15位は3作品。

 

 

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『いちご同盟』

 

 

 


『いなくなれ、群青』

 

 


『時をかける少女』

 

 

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私には「原作を読んだら映画を観ない」「映画を観たら原作を読まない」という悪癖があるのだが、名作『時をかける少女』は子供たちがアマプラで観ているのを横でチラッと見かけてしまい、それを観たとカウントして良いのか分からず、映画も原作のどちらもちゃんと見られていないという、己のバグに陥っている。以上。

 

 

14位【12票】

 

14位も3作品がランクイン。

 

 

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『かがみの孤城』

 

 

 


『バッテリー』

 

 

 


『夏の庭』

 

 

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またまた名作がランクインである。語る必要ない強力なラインナップである。

 

あさのあつこの『バッテリー』は児童文学作品としては初の1000万部を突破した傑作。

そんな爆発的な作品を書いたあさのあつこ氏というのが、めちゃくちゃ純情な方で、初めて自分の本が出版されたのが37才のときなのだが、嬉しすぎて泣きながら飛び跳ねて、さらには胸に抱いて寝たらしい。3才児かよ。

 

 

13位【13票】

 

13位も3作品がランクイン。いやー、ほんと票が割れてるなぁ。

それだけ、どの作品も評価されているということなので、未読の作品があると嬉しいよね。

 

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『桐島、部活やめるってよ』

 

 

 


『青が散る』

 

 


『太陽の塔』

 

 

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私の“名刺代わりの小説10選”にも入れるほど大好きな『太陽の塔』がランクイン。みんなに愛されてるようでなにより。モリミーはやっぱり『太陽の塔』くらい腐敗臭がしないと物足りんよ。

あと朝井リョウは『桐島~』が評価されているけれど、彼の場合、エッセイも学生特有のアホさが全開で、青春を感じられるのでオススメである。

 

 

 

12位【14票】

 

間もなくベスト10である。

同時ランクインが多いので全然10に収まっていないことを先に言っておこう。たまにそれに怒る人がいるので。

それにしてもそれくらいで怒ってて、普段の生活上手く送れてるのだろうか。心配になる。話聞こうか?

 

 

ということで、12位は2作品がランクイン。

 

 

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『ノルウェイの森』

 

 


『島はぼくらと』

 

 

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自分で作っておいてなんだが、ランキング記事は最高である。

特に読書関係のランキングなんて、大好きなのに普段目にする機会がほとんどないので余計である。

 

しかしランキングには楽しみと同時に悲しみも孕んでいる。

 

というのも、ランキングの上位に入っている作品を読み尽くしてしまうと「もうこれ以上はないのか…」と思ってしまうのである。

もちろんこの世の中には数え切れないほどの作品があるし、人の好みなんて無限にあるので、ランキングに入った作品だけが正義というわけではない。だけどやっぱり寂しい気持ちになるのは仕方ない。

その点、青春小説の場合、単純に知られていなかったり、馴染みのない分野だったりして読んでいないだけで、楽しめる作品は無限にありそうだ。ミステリーと違って、いい意味でネタをいくらでも使い回せる。いや、ほんと、いい意味でね。

 

 

11位【15票】

 

さあこのランキングも遂に佳境である。佳境の意味知らんけど。大体で伝わんだろ。

惜しくもベスト10を逃した第11位の発表である。3作品がランクイン。

 

 

 

まずはこちら。

 

 

 

『ぼくらの七日間戦争』

 

 

『僕らの七日間戦争』とか『ぼくらの7日間戦争』とか表記ゆれが多数があったが、優しい私はすべてちゃんとカウントしている。けっこう大変だったぜ。

宗田理は特定の世代の思春期を一手に引き受けているところがあって、かくいう私もその一人である。その節はお世話になりました…って、なんかこれ下ネタの空気感出てる?

 

 

 

11位のふたつめはこちら。

 

 

 

『武士道シックスティーン』

 

 

誉田哲也なのになぜか人が死なないと話題の『武士道シックスティーン』である。そりゃそうだ、学生剣道の話なんだから。

人が死なないものいいけど、安易に恋愛路線に流れなかった点も、恋愛モノが苦手な私としては大きな評価ポイントである。全4冊と長いシリーズだが、ちゃんと綺麗に終わるのでぜひ完読されることをオススメする。

 

 

 

11位の最後はこちら。

 

 

『GOTH』

 

 

邪悪な青春ランキングがあったら余裕で1位を掻っ攫うであろう名作が堂々のランクイン。

この頃の乙一は才能が爆発していて、同業者から「読者を手玉に取るのが一番上手い」と評されていた。ちなみに私はこれが初乙一だったんだけど、買ったきっかけが巻末のふざけたコメントである。

それにしても文庫版のあの分け方はないだろう。ハードカバーのあの順番だからこそ…ブツブツ…。

 

 

~~~~

 

 

さてさて、ここからは待ちに待ったベスト10である。

さきほども書いたとおり、今回は得票数が同じものがかなり出ているのに、ベスト10なのに全部で16作品がランクインしている。

レギュレーションに厳しい方は気になるだろうが、私としてはひとつでも多くの作品が皆様の目に留まることを望んでいるので、この形を採用したい。というかそもそも、どんだけ反対意見が来てもまったく気にせんけど。

 

ということで、Twitter読書アカウントが選ぶ、永遠に色褪せない青春小説たちの最高峰たちである。

ぜひとも一緒に順位を予想しながら楽しんでいただきたい。

 

 

刮目せよ。

 

 

10位【16票】

 

ではまずは第10位

一気に3作品がランクインである。人気作品がいっぱいでめっちゃ嬉しい。

 

 

まず一冊目はこちら。

 

 

 

『ぼくは勉強ができない』

 

 

素敵な大人の見本市のような作品。

しょぼくれたカス大人街道を驀進している私としては、読むのがツラい作品である。素敵さってどこで身に着けんの?説明会とかあった?

主人公は17才だけど、これは大人ことが読むべき作品だろう。大切なことを思い出せ。

 

 

 

10位の2冊目はこちら。

 

 


『四畳半神話体系』

 

 

モリミー作品史上最高の最低キャラ小津が登場する、みんな大好き『四畳半神話大系』である。我慢できないからもう一回言わせて。小津大好き。

正直言って、こんなの青春もクソもないような気がするのだが、皆さんが青春モノだと言うのであれば民主主義の力によって青春モノになるのだろう。我々ホモ・サピエンスが生き残れたのは、一緒に幻想を抱ける能力があったからみたいだし。

それでは存分に四畳半という幻想に好きなだけ浸るがよい。

 

 

10位の3作品目はこちら。

 

 


『青の炎』

 

 

私も入れた『青の炎』である。

大好きすぎるのでいくらでも語れてしまうので、あえて控えめに。

この結末にした貴志祐介は偉い。

 

 

9位【17票】

 

さあどんどん行こう。

続いては17票を獲得した9位である。

 

こちらは2作品が同時ランクイン。

 

 

まずひとつめ。

 

 

『君の膵臓をたべたい』

 

 

これは入るよね!

文学界に彗星のごとく現れた住野よるの最大のヒット作である。名刺代わりの10選にもよく入ってるところに、この作品がいかに愛されてるかが伺える。

強烈なのにどこか詩的で意味深なタイトルは一度見たら忘れられないレベルなんだけど、読まないと意味が分からないらしいので、いまだに私は膵臓を食べたのか知らない。早く読もう。

 

 

ふたつめはこちら。

 

 


『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

 

 

強烈タイトル二連発である。

魅力的なタイトルだけど、中身はかなり厳しい内容。心にずしっとのしかかるような読後感を味わうことになるだろう。

しかしこれもまた青春のひとつの形である。

 

キッツいのにスイスイ読めてしまうのは、表現をあえて甘めにした桜庭一樹の巧みな筆によるもの。存分に転がされよう。

 

 

8位【18票】

 

続いての8位も2作品が同時ランクイン。

 

 

まずひとつめ。

 

 

 

『オルタネート』

 

 

「どうせジャニーズでしょ?」という舐めくさった先入観を、たしかな観察眼と描写力、つまり実力で捻り潰した傑作である。

ちなみに舐めくさったことを思っていたのは私です。ごめんなさい。

 

 

 

ふたつめはこちら。

 

 


『キケン』

 

 

なんでも書けちゃう作家、有川浩の名作が8位にランクイン。

青春コメディとしては屈指の人気を誇る作品である。大学のサークルの楽しそうな空気がたまらなくて、「こんな青春を送りたかった」と評判である。

私は未読なのだが、みんながあんまりにも魅力的にオススメするから昨日買っちゃったよ。こうして積ん読の山が高くなっていく…。

 

 

7位【19票】

 

はいはい、お次は第7位!!

こちらは1作品のみがランクイン。

 

 

これだ!!

 

 

 

『カラフル』

 

 

けっこうぶっとんだ設定と物語なんだけど、なぜか心のど真ん中を撃ち抜いてくる最高に最高な物語である。

一応区分としては児童文学に入ると思うのだが、私は20才を過ぎてから読んだ。それでも一生モノの作品となった。もしこれを学生時代に読んでいたらどうだったろう?と想像してみるが、逆に素直に読まなかった気がする。ある程度大人になって、作品に対して余裕を持って臨めたからこそ、こんなにも心に残っているように思う。

 

やはり作品というのは、出会ったそのとき、読んだそのときがベストタイミングであり、「もしも」はないのだと思わされる。

 

 

6位【20票】

 

これでベスト10の前半戦終了。

第6位はやっぱり2作品が同時ランクイン。

マジで今回拮抗しすぎ。いいぞ、もっとやれ。

 

 

ではまずひとつめ。

 

 

 

『ライ麦畑でつかまえて』

 

 

当然ながら『キャッチャー・イン・ザ・ライ』とか『The Catcher in the Rye』の表記ゆれがあったけど、ちゃんと全部カウントしたかんな! 未読だからってズルはしてないぞ!

この青い装丁のタイプには実は2種類あって、ひとつにはピカソのイラストが載っているんだけど、これが本当に信じられないくらい子供の落書き感が凄くて、最近では見かけなくなってしまった。あれをピカソだって言ってもそういう冗談にしか聞こえないと思う。

 

 

6位のふたつめはこちら。

 

 


『氷菓』

 

 

古典部シリーズの第一作が見事ランクイン。

いや~、ほんと米澤穂信はミステリーと青春の両刀使いですなぁ。どっちでもハイレベルってのが凄いよ。

アニメ化もされていて、間違いなく日本ミステリー市場の裾野を広げてくれた作品だろう。

そういえば今年でアニメ化10周年なのか。めでたいんだけど、知らんうちに己に10年の歳月が流れてる事実が怖い。

 

 

5位【21票】

 

さあ遂にベスト5である。こちらも2作品がランクインだが、複数ランクインはこれで最後である。

 

 

まず一冊目。

 

 

 

『一瞬の風になれ』

 

 

2007年本屋大賞を掻っ攫った名作が見事ランクイン。王道オブ王道の青春小説である。これで泣かないヤツは青春に向いてない。

2007年の本屋大賞はかなり強力なラインナップで、いま見返してみても大賞を取れそうな作品がゴロゴロしている。個人的に本屋大賞の地位を盤石にした年だと思っている。

 

 

2冊目はこちら。

 

 


『鴨川ホルモー』

 

 

おおーっと。これは意外かも。

青春を描いてはいるけれど、架空の競技の話だし。『一瞬の風になれ』みたいなどストレート作品のあとだから余計にそう感じるのかも。

それともさだまさし効果か? あの夢中具合は間違いなく青春だよね。

 

ちなみに私は『鴨川ホルモー』を読んだあとしばらく、さだまさしの曲を聞いては小説も読んでと興味のほとんどがさだまさしになったことがある。気がつけばyoutubeの関連動画が、さだまさしだらけになったことがある。弟が犬と喧嘩した話とか好き。

 

 

4位

 

続いては惜しくもベスト3を逃してしまった、第4位である。

ここから得票数が一気に増えて29票獲得。

今回のランキングではここからの4作品がぶっちぎりだと言っても過言ではないだろう。

 

それでは4位の発表である。

 

 

こいつだ!!!!

 

 

 

 

『夜は短し歩けよ乙女』

 

 

モリミーの最高傑作が見事ランクイン。

黒髪の乙女=青春。分かります。鯉=青春。分からないけど好き。

 

これが1位だと予想していた方も多かったのではないだろうか。いやー、ほんと今回のランキングは厳しい戦いなのよ。

青春モノとして面白さというよりも、単純に物語の面白さが勝ってる作品だと思うけど、この世界に没頭していた時間が青春の味わいになってるのかも。

 

あと余談だけど、モリミーに中村佑介を組み合わせた装丁家さん、いい仕事すぎるよ。あの世界観を構築するのに、4割ぐらい貢献してると思う。

ちなみにこの方、『鹿の王』とか『さよならドビュッシー』とか最高の装丁をいくつもこなしている。装丁の方を追うと、読書の世界はより楽しいのでオススメ。

 

 

※私が世界で一番愛している装丁家さんはこちら。

 

 

 

3位

 

さあさあ、このランキングも残すところあとわずか。終わるからこそ輝くのがランキングであり、青春である。なに言ってんだ。

 

今回投票された約1000作品のトップに輝く至高のベスト3である。

順位は作品の価値には関係ないとは思いつつも、どの作品が人気なのかは知りたくなる。小説好きの悪癖である。反省したまえ。もちろん私のことだ。

 

 

それでは発表しよう。

 

 

永遠に色褪せない青春小説ランキング、37票を獲得した第3位は…

 

 

これだ!!!!!

 

 

 

『風が強く吹いている』

 

 

駅伝といえばこれでしょ。文句なしの第3位だろう。

ドラマチックなオープニングから、ドタバタの仲間集め、合宿、本戦へと流れるような展開には思わず一気読みしてしまうことだろう。

 

それにしても、陸上をテーマにした『一瞬の風になれ』が5位だったのに対して、駅伝をテーマにしたこちらが3位というのは、国民性が反映されているように感じる。みんな駅伝好きだよね。

 

ちなみに、5位の『一瞬の風になれ』からこの『風が強く吹いている』までの作品すべてが2007年の本屋大賞ノミネート作品である。強力すぎ。

 

 

2位

 

続いては、準グランプリである。

獲得票数は3位から大きく突き離して、47票。うーん圧倒的。

予想がつくだろうか? あまりにもたくさんの作品を紹介してきたから、もう出てきたのかわからなくなってるかもしれない。

 

では行ってみよう。

永遠に色褪せない青春小説ランキング、第2位は…

 

 

これだ!!!!!!

 

 

 

 

『砂漠』!!!

 

 

 

 

プロット、伏線、キャラ、ユーモア、テーマ性と、小説の美味しい所をすべて兼ね備えた小説しか書けない作家といえば伊坂幸太郎である。

そんな最強作家伊坂幸太郎が持てるその力を、青春ドラマ一本に注いで生まれた超傑作がこちらの『砂漠』である。

 

もしかしたら彼の普段の著作にあるような面白さを求めたとしたなら、もしかしたら物足りなく感じるかもしれない。

でももしそう感じるのであれば、小説を読むのに向いていないかも、とこの作品の大ファンである私は思う。こんなおもしれえ小説、なかなかお目にかかれねえよ。

 

作中に出てくる“あの名言”は大仰だけど、ときおり思い出すと人生に勇気をくれる最高の宝物である。

 

 

1位

 

この長大なランキングも遂に終了である。

 

1位。

つまり、もっとも多くの読書アカウントの心を揺さぶり、記憶に刻まれた作品である。

色んな青春の形はあれど、こうやって1位として選出されたのだから、やはり特別な何かがこの作品にはきっとあるのだろう。

 

 

では発表しよう。

 

 

 

第1位…ぶっちぎりの66票獲得

 

 

 

永遠に色褪せない青春小説ランキングの頂点に輝いたのは、こちらの作品である。

 

 

 

 

『夜のピクニック』!!!!

 

 

 

 

 

 

 

おめでとうございます!!!

パチパチパチパチ…

 

恩田陸が初めて本屋大賞を獲得した、超名作が堂々の第1位である。

 

思えば不思議な作品である。

 

派手なドラマがあるわけではない。ちょっと複雑な悩みを抱えた高校生が12時間かけて歩き続ける。それだけの物語である。

ここまでにランクインした作品たちの派手さを考えると、かなり落ち着いた内容だ。

それなのにどれよりも多くの支持を獲得している。

作中で出てくる“歩行祭”というのは、作者の恩田陸の出身校で実際に行われていたイベントで、それゆえに体重の乗っかった物語になったのかもしれない。

 

青春というと、どうも若さとか勢いゆえの激しさがドラマのメインになりがちだ。

もちろんそういった青臭さが大きな魅力のひとつなのは間違いない。

 

しかし、実際の青春というのは、言い方は悪いかもしれないが、他人から見ればちっぽけで、本人も本人でそれなりの諦めもあったりして、熱量は高くなかったりする。

それでも自分の人生だから、寄せては返す波のように、心の機微が揺らぐ。

若さゆえに心がどうしようもなく動いてしまう。

 

そんな“本当”がこの作品には織り込められているように感じるのだ。

きっとだからこそ、多くの人の心に響くのだろう。

 

とまあ分かったように語ってるけれど、私には全然ハマらなかったけどな!!!青春って難しいぜ!!

 

ということで、Twitter読書アカウントが選ぶ“永遠に色褪せない青春小説ランキング”の第1位は恩田陸の『夜のピクニック』でした。改めておめでとうございます!!

 

 

15000文字、作業に12時間超の大作、これにて終了である。歩行祭とどっちが過酷だったかな?

 

ぜひTwitterなどでコメントとか拡散をしていただけると、頑張った私が報われますし、きっとあなたの徳が積まれることでしょう。

 

 

 

長い記事に最後までお付き合いいただき感謝。

 

 

以上。

 

 

 

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