俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

読書中毒ブロガーの2020年下半期ベスト10冊

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

最近ブロガー活動が滞りまくっていて、ブロガーと名乗るのもおこがましいというか、厚かましいというか、破廉恥極まるというか、とりあえず恥ずかしい限りである。

ただ冷静に考えてみれば、私はもともと恥ずかしい奴だったし、どうせなら恥知らずにブロガーと名乗るよりも、恥ずかしがりながらブロガーを名乗る方が救いようがある気がする。誰か救え、私を。

 

ということで、せめて皆さんに少しでも有用な情報を提供するべく、今回は2020年下半期のベスト10冊をまとめてみた所存である。

自分で選んでおいてなんだけど、なかなか強烈なラインナップである。

長らくネットでオススメ本を提供しまくってきた私の実績を信じ、ぜひとも手にとっていただきたいと思う。 

 

では行ってみよう。

 

 

風と共にゆとりぬ

『桐島、部活やめるってよ』で鮮烈のデビューを飾り、『何者』で戦後最年少の直木賞受賞作家となった著者が、「ゆとり世代」の日々を描くエッセイシリーズ。雑誌・新聞連載のエッセイに加え、悶絶の痔瘻手術体験を綴った「肛門記」を収録。後日談「肛門記~Eternal~」は文庫オリジナル。ひたすら楽しいだけの読書体験をあなたに。

 

笑いすぎて疲れました…。

 

平成生まれ初の直木賞受賞作家、朝井リョウによる、死ぬほどどうしようもないエッセイ集である。

何がどうしようもないって、朝井リョウの肥大しすぎた自意識もそうだし、思いつきに任せ過ぎな生き方もそうなんだけど、なによりも肛門の話ね。恐ろしいことにこのエッセイ、全体の1/3が朝井リョウの肛門で紙幅が埋められている。私はいまだかつてこれだけ他人の肛門の話を読まされたことはないし、これだけ高頻度で肛門とタイピングしたことはない。

下らなさの中にも、キラリと光る変態性が胸を打つ、どうしようない名作である。読め。

 

 

将棋の子 

奨励会…。そこは将棋の天才少年たちがプロ棋士を目指して、しのぎを削る“トラの穴”だ。しかし大多数はわずか一手の差で、青春のすべてをかけた夢が叶わず退会していく。途方もない挫折の先に待ちかまえている厳しく非情な生活を、優しく温かく見守る感動の一冊。第23回講談社ノンフィクション賞受賞作。

 

読み始めた瞬間、「これは自分にとって特別な本になるな」そう確信した。

 

長らく将棋会館にて、奨励会を見守ってきた著者だからこそ書けた、プロの棋士になれなかった天才たちの物語。

40平方cmにも満たない世界に、人生のすべてを注ぎ込み、それでも手が届かなかった。そんな彼らの生き様は、涙なしには読めない。

 

“将棋は何も奪わない。与えるだけだ”

 

作中で語られるこの言葉の深さを、ぜひ体験してもらいたい。

 

 

言い訳

二〇一八年、M‐1審査員に抜擢された芸人が漫才を徹底解剖。M‐1チャンピオンになれなかった塙だからこそ分かる歴代王者のストロングポイント、M‐1必勝法とは?「ツッコミ全盛時代」「関東芸人の強み」「フリートーク」などのトピックから「ヤホー漫才」誕生秘話まで、“絶対漫才感”の持ち主が存分に吠える。どうしてウケるのかだけを四〇年以上考え続けてきた、「笑い脳」に侵された男がたどり着いた現代漫才論とは?漫才師の聖典とも呼ばれるDVD『紳竜の研究』に続く令和時代の漫才バイブル、ここに誕生!

 

 

ナイツ塙による、驚異的な「お笑い解体新書」。

これは凄え。ナイツ塙の驚異的なお笑い分析力で、過去のM-1チャンピオンたちがなぜ生まれたのかを、我々ド素人にも超わかりやすく解説してくれている。

お笑いって、面白いからなんとなく何も考えずに見てしまうけれど、その裏にはとんでもない思考力と戦略が隠れてると思い知らされた

お笑いの面白さが、より立体的に感じられる一冊。やられました。

 

 

やせれば美人 

――158センチ80キロの愛妻のダイエットに寄り添った、爆笑ノンフィクションが復刊! 元本執筆から10年後の現在を綴った書き下ろし新章も追加した一冊。

 

どうしても奥様を痩せさせたい旦那と、何がなんでも痩せたくない奥様との戦いを記録したエッセイ。一行目から笑えるから凄い本である。

様々なダイエット方法を探して、理論立てて説得しても、次々と繰り出される奥さまの謎理論や屁理屈には、不思議な説得力があり、読んでるこっちまで混乱してくる。

個人的には、「測るだけで痩せる計測ダイエット」のシーンで、ウエストが行方不明になるシーンと、

「ダイエットは減らす行為なのに、なんで日々の生活に運動を足さなきゃいけないの?それじゃプラスマイナスゼロじゃない」

という謎理論が大好きである。

 

 

潔白

30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件。死刑がすでに執行済みにもかかわらず、被告の娘が再審を請求した。娘の主張が認められれば、国家は無実の人間を死刑台に追いやったことになる。司法の威信を賭けて再審潰しにかかる検察と、ただひとつの真実を証明しようと奔走する娘と弁護団。「権力vs.個人」の攻防を迫真のリアリティで描く骨太ミステリ小説。

 

やべーの発掘した!! 超面白い!!

 

熱いねぇ、熱いのは大好きよ。熱量がある作品は、持っていかれるからさ、あっちの世界に、自我が。そりゃ自然と倒置法にもなるよね。こんだけ熱いのに触れちまったら。

父の無実を信じ、冤罪を晴らすため孤独な戦いを始める主人公と、司法の威信を背負い、全力で再審を潰しにかかる検察の痺れるような戦い。

勝つのは、国か、個人か。そして真実はどちらに。

圧倒的なリアリティと頭脳戦に息を呑む、最高の法廷ミステリー!!!

 

 

女と男 なぜわかりあえないのか

「女と男」は人類の最大の関心事ともいえる。この永遠のテーマが最新のサイエンスによって解明されつつある。野心的なタブーへの挑戦のなかから、意外かつ誰でも楽しんで読める最前線の研究を紹介。果たして女と男の戦略のちがいとは―。

 

女と男の違いについて、研究論文を元に辛辣な事実を暴力的なまでに並べた一冊。

 

・婚活で30代以降の女性が苦戦する理由

・男がどれだけセックスに取り憑かれているか

・美女とブス、生きづらいのはどちらか

 

などなど、さすが橘玲御大。読者のというか一般人のゴシップ欲を満たす需要をよくお分かりで…。

激烈な内容だが、あくまでも研究結果の一例。すべてを真に受けないよう要注意である。

 

 

欺す衆生

被害者数三万人、被害総額二千億円―。戦後最大級の詐欺集団「豊田商事」の亡霊は欲を喰らい、悪意を増殖させながら、令和の世を彷徨い続ける。欲望の深淵を暴く、規格外の犯罪巨編。人間の業と欲を徹底的に描破した、渾身の長編小説。

 

凶悪なまでの面白さ。

家族のために詐欺に手を染めた主人公。
詐欺師の同僚、金の匂いを嗅ぎつけたヤクザなどなど、魑魅魍魎によって十重二十重に追い詰められた主人公は、次第に修羅の道へと堕ちていく…。

最凶に禍々しいエンタメ作品。これは2020年のベスト10入り確実だな。

 

 

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

男子高校生ふたりの七日間をふたりの歌人が短歌で描いた物語、二一七首のミステリー。最注目の新世代歌人、初の共著。

 

吹けば飛ぶような些細な日常の瞬間。だけどとても大事な瞬間。それを短歌という技によって鮮やかに、そして天才的に切り取った作品集。

 

この本のヤバさは実際に体感してもらうのが一番だろう。あんまりネタバレしたくないので、お気に入りの三首だけご紹介。夏がテーマである。

 

『てのひらにてんとう虫を踊らせてきみが八重歯の見せ場をつくる』

『瓶ラムネ割って密かに手に入れた夏のすべてをつかさどる玉』

『体育館の窓が切り取る青空は外で見るより夏だったこと』

 

 

岩田さん

任天堂の元社長、
岩田聡さんのことばをまとめた本です。

ほぼ日刊イトイ新聞に掲載された
たくさんのインタビューや対談、
そして任天堂公式ページに掲載された
「社長が訊く」シリーズから重要なことばを抜粋し、
再構成して1冊にまとめました。

天才プログラマーとして多くの名作ゲームを生み出し、
任天堂の社長としてニンテンドーDSやWiiなど
革新的なゲーム機をプロデュースした岩田聡さんの、
クリエイティブに対する思いや経営理念、
価値観、ポリシー、哲学などが凝縮された本です。

大好きな本や音楽、そして愛おしい三人の子どもたちと共にある暮らしを紡いだ身辺雑記。やさしくも鋭い眼差しで読み解く書評。創作の背景を披瀝した自著解説。瑞々しい掌編小説―。読者の心を熱く震わせる「宮下ワールド」の原風景が詰まった著者初のエッセイ集。 

 

天才集団の任天堂を牽引した天才、岩田聡。

生前は、人前に出ることをあまり好まなかったそうで、本の執筆などもされてこなかった。だが、旧知より親交のあった糸井重里(ほぼ日)には、定期的に文章をしたためており、それらをまとめた一冊。

地味な装丁とは裏腹に、濃い内容で食い入るように読んでしまった。任天堂の裏話とか、ゲームに疎い私でも最高に盛り上がってしまった。やっぱ任天堂は凄い。岩田聡も宮本茂も異常者。

 

 

銀河英雄伝説

人類が地球から旅立ち、8世紀あまり。遠く離れた銀河で、巨大な帝国を築いたゴールデンバウム王朝と民主共和制を掲げる自由惑星同盟が長い間戦争を続けていた。宇宙歴796年、帝国暦487年、膠着状態が続いたこの戦争だったが、帝国軍上級大将のラインハルト・フォン・ローエングラムと同盟軍准将のヤン・ウェンリーが、アスターテ星域で相まみえたことで変化の兆しが現れる―。

 

2020年最高の出会いと言っても過言ではないだろう。クソほど売れてるからという理由だけで今まで敬遠してきてすいませんでした…っ!

 

シリーズ全10巻中、今のところ5巻まで読破しているのだが、なんだこれ。ずっと面白い。ずっと先が気になる。 

ここ数ヶ月ずっと仕事が殺人的に忙しくて、生存するだけで十分みたいな生活を送っていた。

そんな忙しい最中でも頭の片隅には常に『銀英伝』の登場人物たちが存在してて、寝れば夢の中に当然のように登場してくるし、あの最高の世界観からずっと抜けられないでいる。

全10巻中、5巻まで読破。あと残り半分。読み終わりたくないけれど、読みたくて仕方ない。そんな葛藤で苦しんでいる。

 

 

以上。

下半期は当たりが多くて最高でした。読書の神様に感謝。感謝しておくから、ハズレ本とは、もう出会わせないでください。