俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

見た目問題について考えるための最高の3冊

f:id:summer39191628:20191023231909p:plain

 

「見た目」で差別してしまう私たち

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

今回はオススメ本のまとめになります。

 

テーマは…

 

 

見た目問題。

 

 

簡単に言うと、「美しいとかブサイクとかで人を判断するのって、おかしくない?」ということである。

 

私たちが普段目にしているメディアは、美醜の価値観に支配されている。幼い頃からそういった環境で育っているので、誰もが「美しい人は優秀」「ブサイクは低価値」と自然に感じるようになってしまっている。

恋愛をしようにも、見た目がある程度の基準に達していないと、そもそも箸にも棒にもかからない。多感な時期に見た目問題に晒されると、自然と自己肯定感も下がる。自己肯定感が低くなれば、人生のあらゆる局面で不利になる(挑戦することに尻込みしたりとか)。

これはあまりにも残酷な現実である。まあ、現実なんていつでも残酷なもんなのだが、もう少し改善できないものなのかと思ってしまう。

 

大事な人間関係に見た目は関係なくなる

私は結婚して子供が3人いて、今のところ奥さんとも仲良くやっている。

で、そんな家族に対して「見た目で判断」というのは、ほとんどしない。したとしても「(衛生的に)キレイかどうか」を見るぐらいで、造作の良し悪しはまったく関係なく、彼女たちを愛している。とても幸せなことだと思う。

これは家族に限った話ではなくて、会社で一緒に働いている部下たちでも同様のことが言える。

最初の頃は見た目で受ける印象が大きかった部分はあったが、時間と共にそんなのはどうでも良くなっていった。

 

やはり人間の付き合いというのは、見た目と付き合うことではなく、内面と付き合うことなのだ。というか、見た目で左右されているようじゃ、まだまだ愛情が足りんな、と思うぐらいだ。

 

見た目問題について考えられるオススメの3冊

私は特別頭の出来が良い方ではない。高校のテストとか普通に1桁とか叩き出してた。似たような点数を取った友人と、お互いに指差して笑い合っていた。目くそ鼻くそを笑うを忠実に実行していた。

そんなおバカちゃんな私だが、読書によって少しは物を考える機会に恵まれた。人と同様に、本も出会いの産物である。短い人生の中で、どんな本とめぐりあい、どんな影響を受けるかは、はっきり言って運以外の何物でもない。

 

そして私は、見た目問題について人よりも考える出会いに恵まれた。

せっかくなので、私に見た目問題について深く考えるきっかけを与えてくれた名著たちを、ご紹介したい。

 

あえて今回は違うジャンルから作品を選んできた。

小説が好きな人もいるだろうし、逆にノンフィクションから入る方が好きな人もいるだろう。分かりやすくデフォルメされたものが好きな人もいるだろう。全方位に向けて届くように選出させてもらった。

きっとあなたの価値観を激しく揺さぶってくれるはずだ。

 

では行ってみよう。

 

 

顔ニモマケズ

 

 

「いつも何かの悩みを抱えながら、その悩みと、そのときそのとき、折り合っていくものだと思うんですよ。」 

 

見た目問題の中でも特に根強い「顔」に目立った障碍を持った方々に、『夢をかなえるゾウ』の著者にして自身も「醜形恐怖症」を患ったことがある水野敬也氏がインタビューを行なったノンフィクションものである。

 

本書に出てくる方々は、それぞれがほぼ先天的に見た目問題を抱えており、その人生は見た目問題との戦いの歴史でもある。

真正面から向き合い克服する人もいれば、未だに悩みながらも周囲の支えを拠り所にしている人もいたり、好きなことに夢中になることでどうでもよくなる人もいたりと、本当に千差万別である。

 

本書を読むと本当によく分かるが、見た目問題において気持ちのよい解答というものは存在しない。上の引用文に書いてあるとおり、付き合っていくものなのである。

 

自分の見た目と付き合いながら、強く生きている人たちの言葉や生きる姿勢には、素直に感動してしまう。出会えたことをこんなに感謝できた本もなかなか珍しいと思う。

 

 

モンスター

 

 

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。

 

今回紹介する3冊の中で、一番ポップというかオススメしやすい本である。書いたのは稀代のストーリーテラー百田尚樹。面白さでぐいぐい読ませる力は、さすがの一言である。

 

整形に莫大な金額を投じた女性を描いたフィクションで、エンタメとして普通に楽しめる作品である。でもしっかりと見た目問題の本質も描かれていて、初級編としては丁度いいと思う。楽しんで、しかも考えさせられる作品というのは、そうそう出てくるものではない。

 

売れまくったせいでAmazonのレビューではそこまで高い評価が出ていないけれど、快不快は別として、読んだ人に確実に爪痕を残す作品である。

 

 

ワンダー

 

 

オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。 

 

最後に紹介するのは、児童文学作品である。大人向けのドロドロエンタメが苦手な人にはオススメの作品である。というか、大人向けエンタメに入れがちな「エロ」「暴力」「グロ」が排除されている分、物語の純度が高く、非常にメッセージ性が高い。だから児童文学が私は大好きである。

見た目問題の残酷さは、大人になってからよりも子供のときの方が強い。幼く、心がまだ柔らかい時期に投げつけられる暴言は、確実に子供の心を抉るだろう。

 

主人公のオーガストは贔屓目に見ても普通の男の子である。スーパーマンでもなんでもない。物語の主人公としてヒーローになる要素はない。でもだからこそ、見た目問題の残酷さが際立つし、読み手の我々も感情移入してしまう。

 

ここで描かれる物語もまた見た目問題の答えは提示してくれない。しかし考えるヒントには溢れている。誰かを思いやる気持ちや、愛の美しさを再認識できると思う。

 

この物語を読んだあと、世界を見るあなたの目は、確実に優しくなるはずだ。

 

 

以上。あなたの人生に影響を与えることを願っている。