俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

【月イチまとめ】2019年10月に見つけた面白い本

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

毎月恒例のおもしろ本まとめ記事である。

 

毎年この時期は私の本業が超繁忙期を迎えており、命を確実に削りながら業務に従事している。本当にありがとうございます。頼むから誰か養ってくれ。

さて、そんな命を削られるぐらい忙しい最中に、本を読んでいるヒマなんてあるのか、という話なのである。

それがあるのだ。

さすがにヒマと言い切れるような時間はないが、本を読む時間ならいくらでも捻出できる。というか、こちとら面白い本を読んでいないと普通に精神が保てない人種だから、他のどんな時間を削ってでも本は読むよね。(睡眠時間は別。でもたまに睡眠時間よりも優先してしまうぐらい面白い本とかあるから、マジで読書に命かけてる)

 

ということで、今回も私の貴重な人生を費やして見つけ出してきた良書たちである。存分に愛でてあげてほしい。

 

では行ってみよう。 

 

 

信長の原理

 

 

吉法師は母の愛情に恵まれず、いつも独り外で遊んでいた。長じて信長となった彼は、破竹の勢いで織田家の勢力を広げてゆく。だが、信長には幼少期から不思議に思い、苛立っていることがあった―どんなに兵団を鍛え上げても、能力を落とす者が必ず出てくる。そんな中、蟻の行列を見かけた信長は、ある試みを行う。結果、恐れていたことが実証された。神仏などいるはずもないが、確かに“この世を支配する何事かの原理”は存在する。やがて案の定、家臣で働きが鈍る者、織田家を裏切る者までが続出し始める。天下統一を目前にして、信長は改めて気づいた。いま最も良い働きを見せる羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益。あの法則によれば、最後にはこの五人からも一人、おれを裏切る者が出るはずだ―。 

 

有名な“パレートの法則”を使って、信長がなぜ謀殺されたかに迫った時代小説。

今まで結構な数の歴史小説を読んできたけれど、この『信長の原理』でやっと楽しみ方が分かった気がする。

元々垣根涼介のファンだったから「垣根なら時代小説でも大丈夫だろう」と信じて読んでみたのだが、結構当たりで安心した。主人公が信長というのも、とっつきやすくて◎。

 

 

サイレンと犀

 

 

今まで数百冊以上の本をこのブログではおすすめしてきたけれど、短歌集は初。

私が言葉フェチだからかもしれないけれど、とびきりの言葉に出会うと鳥肌が立つ。で、まさにこの作品がそれ。読みながら何度もゾクゾクした。

楽しみを奪いたくないので、3首だけ紹介。

 

“道ばたで死を待ちながら本物の風に初めて出会う扇風機”

“救いの手めいたUFOキャッチャーのアームに首をただ撫でられる”

“もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい”

 

 

さりげないけれどギラリと光る感性に、鋭く切り裂かれてほしい。

 

 

モンスター

 

 

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。

 

Amazonのレビューで色々言われてたから警戒してたけど、普通に面白えじゃねーか。これだから大衆の意見はアテにできんのじゃ。

 

稀代のストーリーテラー百田尚樹による、整形をテーマにしたドロドロ小説。見た目問題をエンタメとして昇華するために、かなり過剰な演出が盛り込まれているけれど、面白ければなんでもいいのさ。

というか、細けえことは置いていて、面白さでぶん殴れる百田尚樹はやっぱりすげえ。 

どうやら実写映画化されてるらしいけれど、整形前のメイクは相当お寒い感じになってるんでしょうなぁ。“画”の強さを好き放題に描けるのは、やっぱり文章メディアの強みですな。 

 

お前の罪を自白しろ

 

 

衆議院議員の宇田清治郎は、総理がらみの疑惑を糾弾されていた。その最中、三歳になる孫娘が誘拐された。犯人の要求は、罪の自白!タイムリミットは、翌日の午後五時。犯人の動機は宇田家への怨恨か。総理の罪を暴くことにあるのか。保身のための駆け引きを模索する官邸サイドと戦う宇田一族。幼き少女を救うための「家族の戦い」が始まる!

 

心理戦の量が圧倒的。 

 

政治家の孫が誘拐されたために、官邸の中であらゆる権謀術数が繰り広げられるんだけど、これがまたエグい。政治家同士の裏の読み合いとか、誘拐にかこつけて嫌疑をなすりつけようとしたりとか、読みながら胃が重くなってくるぐらい。

政治の話とかあんまり興味なかったけど、これだけ心理戦をガンガン仕掛けてくる作品だったら最高です。めっちゃ面白かった。これは売れる。

 

以上。参考にされたし。