どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。
令和一発目のまとめ記事である。
別に新元号になったからといって、私のやることが変わるわけではなく、これまで通りである。面白い本を見つけるために、人生を費やし続けるだけだ。
ということで、2019年4月に出会った面白本たちである。存分に愛でてあげてほしい。
ブランド人になれ
普通にやる気になってしまって、なんか悔しい。
出版されるたびにベストセラーを連発しているNewsPicks Book。今回の本では、起業家や個人事業主ばかりが名を連ねる著者陣の中では珍しく、サラリーマンである田端信太郎氏が執筆している。
田端氏の年収を見ると別世界の人間だが、そうは言ってもサラリーマン。世の多くの務め人たちと変わらない部分も多い。そんな彼だからこそ、語る言葉に共感しやすく腹落ちしやすい。
さすが数々の大企業で役職を任されてきただけあって、人を動かす言葉を持っている。ツイッターで炎上しやすいもの、それだけ人心を捉える力があればこそ。
Amazonプライム会員であれば、タダで読めるのでオススメ。
これだけ読みやすいのに、マンガ版も存在する衝撃。文字離れって進んでるんだなぁ。
漂流街
ダークな世界観に、息苦しくなるほど浸かれる一冊。
馳ノワールが絶頂を迎えていたときの作品で、読者をのめり込ませる力が半端ではない。
繰り出される暴力、狂気、金とドラッグ、そして入り組みまくったキャクターたちの思惑…。
決して万人に受け入れられるような作風ではないし、救いもまったくないし、読んでて苦しくなる作品なんだけど、でもやっぱり読んでしまう。先を追わずにはいられないという、“読ませる力”を持っている。
いろんな意味で馳作品の中で一番「やりすぎ」な作品です。
羊と鋼の森
静謐で、胸を熱くさせる名作。
派手だったり過激な描写があるわけでもないのに、鳥肌が立つような瞬間が何度も出てくる。本屋大賞を受賞しているわりには、ちょっと純文学寄りかも。
文章力と表現力が凄まじいので、音楽を実際に聴くよりも、音楽に感動できるという、オーバースペックすぎる作品。これぞ小説の真骨頂。
こんな作品が評価をされて、しかも売れまくっていることは、本好きとしてはなかなか嬉しい事実である。
沁み入るように静かなのに、めっちゃ刺激的という、他の作品では味わない衝撃をぜひとも体験してほしい。
なにものにもこだわらない
いろんなものに縛られていることに気づけると、人生がラクになる。
1日1時間以下の仕事量にもかかわらず毎月のように作品を上梓し、さらにはいつまでも売れまくっているという怪物作家、森博嗣による人生論。
人は自由に生きるべきなのだが、なぜかそうは生きられない。その理由は、嗜好・価値観・信条・習慣・決めごとなど、我々が知らず知らずのうちにもっている“こだわり”がそうさせてしまう。自分を自分で縛り付けているのだ。
そんな呪縛から逃れるための方法を、森博嗣の超絶頭脳からおすそ分けである。
これを読んで、人生をラクにしてみよう。
以上。参考にされたし。
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