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他人に時間や収入をコントロールされてしまう人へ

 

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お金について勘違いしている人が多い

 
先日とある会社の会長が不正に報酬をもらっていたという事件があった。
そこまでは良かったというか、私からしたらどうでもいいことこの上なかった。問題はその次の展開である。
なぜかその会社で派遣切りにあった人が会見を行なっていたのだ。
曰く「200万に満たない収入で10年働いていた。不当な給料で働かされていた」とのこと。
いやいやいや。それは違うでしょ、と思わずテレビに声をかけるという、オッサンすぎることをしてしまった。
もしかしたらそのニュースを大げさにするために、演出のひとつとしてでっち上げたもの(簡単に言えばやらせ)ならいいのだが、本気でこう考えて会見をしているのであれば、かなり危険な人だ。
 
 

実は幸せな人なのかも

 
ツッコミどころは色々あるが、まず会長の報酬が適正だったとしても、末端の従業員の時給が上がるわけがない。
給料はそんな単純に決まるもんじゃない。
不正に使われたお金をその会社の従業員全員で分けたとしても、雀の涙だ。それとも「もし自分が全部貰えたとしたら…」みたいなお花畑な想像を膨らませてしまったのだろうか。幸せなお方ですなぁ。
 
あと、根本的に捉え方が間違っているところがある
その職場は自分で選んだろ、という話だ。
安い安いと文句を言っているその時給だって、知っていたわけでしょ。その時給だと納得して、自分で決めたんじゃないのか。
それとも、奴隷のように売られてきて、強制的に働かされていたのか。であれば、「不当な給料で働かされていた」でもいい。だが、もしそうなら会見をしている場合じゃない。警察に行ってほしいし、その体験を本にして出版してほしい。めちゃくちゃ売れるよ。私もこのブログでめっちゃ推すし。
 
 

やっつけたいんですか?

 
お金に困る人の特徴として、「他人に収入や時間をコントロールされてしまう」というものがある。
こういう人は二言目には「〇〇のせいで」と言う。それが悪いと言いたいのではない。文句を言うのが好きな人もいるし、みんな好きなように生きたらいいと思う。極論を言えば、全員正解だ。
 
だが、本当に嫌なのであれば他人や環境のせいにしている場合じゃないだろう。
文句を言っても何も変わらない。誰かのせいだと鋭い指摘をしても、水戸黄門のように「へへ~」とひれ伏してくれる人なんていない。文句を言いたくなるような毎日が、変わらず続くだけだ。むしろ、文句を言って自分の不満を言語化している分、余計に嫌になるかもしれない。
 
 

使う人、使われる人、の図式は被害妄想

 
社会はそれぞれの人間が役割を持つことで回っている。人によってはこれを、「役割をやらされている」と思うだろう。
そういう人は仕事をするときに「他人に利用されている」と思うだろうし、給料に対しては「見合わない」と思っていることだろう。そして「自分の人生は他人のせいで上手くいかない」と思っている。
 
確かにそういう側面がないとは言わない。企業はできるだけ人件費などの経費を切り詰めて、できる限り利益を生み出す。企業は存続することが使命だからだ。それを「従業員を利用している」と言うこともできるだろう。
 
だが、繰り返しになってしまうが、だから何なのだ
利用されたくないのであれば、自分で稼げるようになればいい。自分が利用する立場になればいい。ただし、それに見合うだけの責任を負うだけの覚悟があるのであれば、という条件付きにはなるけれども。
 
 

不自由に生きる、という自由

 
自分で自分の人生をコントロールできないのであれば、他人にコントロールされるのは仕方ないだろう。
責任を負いたくないのであれば、リスクを負いたくないのであれば、時間も収入も他人任せになってしまうのは、当然の話である。
 
人生は等価交換だ。ここからは逃れられない。絶対にだ。
 
時間が欲しければ、収入が欲しければ、それなりのものを差し出さなければならない。
 
そんな簡単なことも分からないのであれば、不自由だとしか思えない人生を歩むしかないだろう。
もちろん「不自由だ」と嘆いて暮らすのだってその人の自由である。
 
 
以上。
 
 
 
※文句を言うなら、この本の作者ぐらい本気で足掻いてから、言ってほしい。