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「仕事だから嫌われても平気」と豪語する人が分かっていないこと

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愚痴記事です

 

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

このブログでは、いつも偉そうなことばかり書いていて、まるで私が凄い人かのような演出をしているので、たまには血の通った記事を書こうと思う。

 

今回の記事はただの愚痴である。

はっきり言って、読む価値はない。こんな記事をよりも、もっと有意義なことは世の中にたくさんあるはずだ。もしあなたが少しでも知能を有しているのであれば、すぐさまこんなサイトは閉じて、スマホを放り投げ、服を脱ぎ捨て、その勢いのままに街へと繰り出して「有意義!」と叫んでみるといい。そうすれば、少しだけ残っていた知性も失われて、この記事の読むに値する人間になれることだろう。

 

 

プロフェッショナルに徹する同僚

 

いらん前置きを書いてしまうのが私の悪いクセである。本当に申し訳ない。本題に入ろう。まあ、ただの愚痴に本題もクソもないがな。

 

私は職場で100人を超える部下を抱えている。

それだけ人がいると、人間関係のトラブルは日常茶飯事であり、常に誰かと誰かがケンカしている

人のいがみ合いをそれだけ日常的に目にしていると

「人間ってのは、誰かと争うのが好きな生き物なんだなぁ」

とか

「世界平和って、むしろ争いあってる状態のことなんじゃないか」

なんていうふうに遅咲きの哲学者になる。争いというのは、文化を進化させるし、人を成長させたりもするらしい。

 

で、人間関係のトラブルは確かに日常茶飯事なのだが、起こす人というのは結構限られている。同じ人が同じようなトラブルを起こす。

そんな中で私の同僚は本当に毎度毎度、同じようなトラブルを起こす。

彼の名前を仮に「グエン」としておこうか。ベトナムで一番多い名字にした理由は特にない。なんとなくである。

グエンはあるポリシーを持つ人物である。

 

そのポリシーとは「仕事ではプロフェッショナルに徹するべき」というものだ。

 

 

言うべきことを言う。嫌われても構わない

 

「プロフェッショナルに徹する」と書くとよく分からないが、まあつまり「好き嫌いで仕事をしない」ということである。

グエンは私と同じように中間管理職を務めている。多数の部下を抱えている。

物腰柔らかで腑抜け一歩手前の私と違い、グエンは言うべきことがあれば、すぐさま指摘する。相手を叱責することに対しても物怖じしない。怒り任せに厳しい言葉をぶつけたりする。

怒られて喜ぶ人はいない。グエンの部下たちや、一緒に仕事をした人が不機嫌そうな顔をしている場面をよく見かける。グエンもそれには気付いていて、それでも「自分は嫌われても平気。だってこれは仕事だから」と言う。ご立派な御高説である。

その一方で私は、チームは平和であってほしいと思っている。仲良く仕事ができれば、それが一番だ。

ただでさえ我々には「こなさなければならない仕事」という強敵が立ちはだかっているのである。わざわざ身内にまで敵を作る必要はないだろう。 

 

 

巻き込まれる私

 

で、グエンがこの「プロフェッショナルに徹する」を貫いた結果、どうなったかと言うと、私に苦情が来るようになったのだ。

 

他人に厳しいグエンに対して不満があっても、やり返されるのが嫌な人たちは、グエンに対して何も言えない。でも不満は吐き出したい。そうなると、物腰柔らかで杏仁豆腐みたいな存在である私がちょうどいいはけ口になる。

グエンと私が同期で仲がよく、グエンに対してガッツリ文句を言えるのが私ぐらいしかいないのも大きな理由だろう。

「あの言い方はない」

「人に厳しく言うクセに、自分ができないことだってある」

「タバコ休憩が腹立つ」

などなど、「本人に言えや」みたいなことを永遠聞かされる。

それも仕事のうちだと思って業務時間外に付き合ってあげているが、正直楽しい時間ではない。鏡で見ながら肛門のシワの数でも確認してツイッターで報告した方が遥かに有意義な時間だと思う。まあさすがにそれは言い過ぎだが、とにかく苦痛の時間である。それにそんなことはしたことがないので、ご安心を。安心しなくても全然構わないが。

 

 

でも人には感情があり、感情をコントロールできる人は少ない

 

仕事の仕方はすきずきなので、「嫌われてでも構わない」というポリシーを持つのも自由である。感情を排して仕事をするのも素晴らしいと思う。

だが、グエンが分かっていない大事なことがある。

人には感情があるのだ。

感情を抑えるべきだと分かっていても、抑えられない人はいるし、抑えられないときだってある。好き嫌いを排除したくても、思い通りにならないのが人間である。大体にして自分をコントロールできる人は稀である。

チームともなれば、色んなレベルの人間がいる。最高レベルに合わせようとすれば、下の人間にとって職場は地獄だ。

 

 

嫌いなやつと戦いたい人なんていない

 

そもそもの話だが、嫌いな人と一緒に仕事をしたい人なんていない。

であれば、わざわざ仲間内で嫌われる方向に舵を取る必要はないだろう。

先程も書いたが、仕事をしている時点で敵と戦っているようなものなのである。そんな状況で身内にも敵がいるとか、中世とか戦国時代の設定じゃないか。物語として楽しむ分には「身内にも敵がいる緊張感」みたいなのは大歓迎だが、現実では勘弁してほしい。外側の敵だけに集中させてくれ。 

本とかでも「リーダーは嫌われるぐらいがちょうどいい」みたいな文言を見かけるが、「誰がそんなリーダーと仕事してえんだよ」 だし、日々100人超の部下たちを管理している私からしたら「チームを良好な状態に保つために、自分を律することから逃げてる」としか思えない。

方向性を見定めて、己の発言や態度をコントロールするよりも、

「嫌われてもいいや」と、好き勝手に言いたいことを言う方がはるかにラクだからだ。

 

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ちなみに、グエンに対して私は好き勝手に言いたいことを言っている。それでもまったく問題ない。

なぜならグエンと私は友人であり、それくらいの雑さはお互いに許容できるからだ。

 

人間関係において大事なのは、距離感だなぁと常々思っている。 

 

以上。