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性格が悪すぎて笑える。ひろゆき『論破力』

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

ひろゆきの新刊を読みました。性格が悪すぎて笑っちゃったことをご報告したい。

 

今回紹介する本

 

 

「ああ言えばよかった」と日々モヤモヤしているあなたへ

敵を作らず、かつ理路整然と言い返し、 他人を思い通りに動かす方法を伝授します。

「論破力」とは、説得力のある話し方のこと。

論理的な話し方の基本や、便利なキラーフレーズなど、

ビジネスから日常のイライラにまで役立つスキルが満載!  

 

日本の救うためにベーシックインカムを布教するなどしている姿を見て「もしかして、ひろゆきって意外と良いやつじゃね?」と思っていましたが、今回『論破力』を読んで「ひろゆきは完全に嫌なやつ」という評価が定まりました。本当にありがとうございます。

 

 

論破力っていうか“論理力”

 

ひろゆきはよく「論破王」とかネットで言われていて、それに乗っかった形のタイトル『論破力』だと思う。

だが実際彼の発言とかを聞いたり、読んだりしてみると、そこにあるのは「相手を屈服させるテクニックを駆使している」というイメージの論破よりも、「なるほど」と思わせる論理の方が光っている印象だった。ひろゆき相手に討論で負けてしまうのは、論理が脆弱だったり、知識が足りなかったりするから。

で、『論破力』を読んでみたら、

 

「事実に対抗するのは難しい」

 

「主観で考えないようにする」

 

「断定的な言葉は使わない」

 

なんていうふうに、明らかに理詰めで戦うための注意点が書いてあった。

理に適っているからひろゆきの言うことは強いのであって、テクニックどうこうは二の次だと私は思う。

 

 

改めて思う。嫌われるのが平気な人は強い

 

理系らしい論理力を発揮している『論破力』だが、本書を読みながら突出して抱いた感想は、

 

ひろゆき、嫌な奴すぎる

 

である。 

 

『論破力』には数々のひろゆきクズエピソードが載っているが、正直平凡極まりない感覚しか有していない私からすると、悪魔のような人間に思える。悪人ではないかもしれないが、他人の心をなんとも思っていない冷血さが際立っている。

遠くから眺める分には面白いけど、とてもじゃないが知り合いになんてなれそうもない。

こんな人が近くにいたら、おっかなくてまともに喋れんよ。

 

 

珍しい動物を見学してるようで面白い

 

凡人からしたらクレイジー極まりないひろゆきだが、文章越しぐらいの距離感であれば、檻に入った珍獣を見学しているかのようで楽しめるのは事実である。

実際、彼から次々と繰り出されるクズエピソードを読みながら、声を出して笑ってしまった。あとからその場にいた人の気持ちになったら、いたたまれなくなってしまったが、まあ世界には腐るほど不幸で溢れているし、生死が関わっていない不幸は笑い飛ばしてやった方が浮かばれるんじゃないかと自分を納得させてみたりした。 

論破なんてしてもロクなことがないので(少なくとも私は、話し合いはお互いの妥協点を見つけるものだと信じている)、「論破するための方法が知りたい!」みたいな理由では読んでもらいたくはないのだが、世の中にはこんなふうに相手を操っちゃう人がいることを知るためには、役立つ一冊ではないだろうか。

 

ちなみに、帯に書いてる「厄介な相手がみるみる思いどおり!」は、さすがにいいすぎなので、注意を促したい。そんなわけあるか。

 

以上。

 

 

前著もかなり面白かったです。