どうも。
職場で100人を超える部下を抱える私だが、実は自他共認めるアホ社員である。
それはもう申し訳ないほどで、こんな無能な私なのになぜか役職を付けてくる会社と、大人しく付いて来てくれている部下たちが不思議でならないときがある。
どう考えても私の能力には不釣り合いな役職であり、役職が務まっているこの状況に対しての私自身の見解は「きっと溢れ出る人徳のなせるわざだな」である。そうでなければあまりにも辻褄が合わないのだ。あと考えられるとしたら、私の両親が知らないところで周囲の人間にお金を渡している可能性である。いじめられっ子の両親がクラスの子にお菓子をあげて「うちの子と遊んであげて」と頼むような感じである。
まあ真実がどちらであれ、とにかく私はアホにも関わらず周りのサポートを得てなんとか毎日を過ごしている。
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アホな私だが何が欠けているかというと、とにかく絶望的に記憶力がない。
頼まれごとをされてもすぐに忘れる。指示を出してもすぐに忘れる。持参のボールペンは一日に数えきれないぐらい紛失する。私から逃げようとしているとしか思えないほどだ。
しかしそんな忘れっぽい私でも忘れられないことがあったりする。
それが「仕事をしていて最高だと思えた瞬間」である。
私は能力が低い人間特有の考え方として、なんでも環境のせいにする傾向がある。
なので仕事に対してはいつも不満たらたらである。それはもうみっともなさを通り越してむしろ清々しいぐらいである。度合いでいえば向井理ぐらいだ。それぐらい清々しい。
いつも仕事の愚痴や会社の悪いところばかりを考え、呪詛の言葉にまみれて一日を過ごしているような私でも、仕事をこなしている中で「最高だな…」と思わされる瞬間が何度かある。確かにある。悔しいことに。
そこで今回の記事では私が仕事をしていて最高だと思える瞬間をまとめてみた。
たぶん、世の中の多くの方が私と同じように仕事や会社に不満を抱えて生きていると思う。そんな方々に、もしかしたらこの記事は役立つかもしれない。
いつだってクソみたいなことばかりの仕事でも、キラリと光る瞬間は確かにあるはずで、もしあなたが「そんなもんねーよ」と思うのであれば、その目を曇らせているクソ汚い何かを除去することをオススメする。
前置きが長すぎたかもしれない。喋り過ぎるのはアホか詐欺師のどちらかだ。私もご多分に漏れず、ということか。
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①部下や後輩の成長を目の当たりにしたとき
毎日のように顔を合わせるせいか、部下というのはいつまで経っても出会った頃のままだと思いがちである。些細なところまで目が行き届いていないだけかもしれないが、私はいつも「こいつは変わらないなぁ…」と思っている。
そんな鈍感な私でも部下の成長を目の当たりにする瞬間がある。でかい仕事を成し遂げるなんていう分かりやすいものではなく、それはちょっとした仕事への態度だったり、質問の内容だったりする。
「こいつ変わったな」
そう思えるとき、なんとも言えない充足感がある。
自分自身の成長やできることが増えたことよりもよっぽど部下の成長する姿の方が嬉しいものなのだ。不思議なものである。やはり人は他人との関係の中でしか、自分というものを認識できないのかもしれない。
チームワークの醍醐味である。
②問題解決の糸口が見えたとき
仕事で直面する問題というのは、学校やクイズで出される問題と違い、回答が用意されていない。
経験値で何とかできるものであれば怖くも何ともないのだが、ときに全く想像もつかないような難問が目の前に出現する時がある。
それはみんなで頭を悩ませても、まったく解決の糸口が見えず、上司に聞けば分かるようなものでもない。
こうした問題に直面したときにできることは2つだけである。
諦めるか、諦めないか。
私はそこまで仕事人間でもないし、優秀でもないが、厄介なことに極度の負けず嫌いである。しかも周囲の人間が「これは難しい…」と頭を悩ませていると尚更である。
いつまでも考え続け、周囲が「もういいんじゃない?」となった頃、ふと自分の頭の中に違和感が。
ひらめきというと上の画像のようなものをみんなはイメージしがちだが、実際のひらめきというのはそんな簡単なものではない。最初はただのぼんやりとした雰囲気のようなものである。
「なんだ今のイメージは?妙な予感がするぞ…」
この感覚が湧いたときというのは、「このまま行けばゴールがある気がする」という気持ちになる。
この瞬間が最高に興奮する。
雄叫びを上げるようなものでない。ひとり静かに思わずニヤリとしてしまうような興奮である。
まだ答えは見えないが、確実にそこに至る道筋のようなものが見える瞬間。
みなさんにもそんな経験がないだろうか?
③色んな問題を一気に解決するアイデアに触れたとき
職場で発生する問題というのは色々な要素が絡み合っていて、何かしらの対策を出したところで別の問題が発生したりする。
まさにがんじがらめという状況で、ある誰かの驚異的なアイデアによって、全てが一気に解決する瞬間がある。
私は推理小説好きということもあり、謎を華麗に解決するアイデアが大好きである。
本当ならそれを自分で考え出せればもっと最高だが、それでも極上のアイデアに触れたときの「世界が開ける」感じはたまらなく最高である。そのアイデアを出してくれた人に嫉妬を若干感じつつも、素直に感謝し、尊敬できる。
そんなふうに心のそこから純粋に他人を賞賛できる瞬間が、私のようなひねくれ者の場合少ないので、非常に貴重な体験である。
大人になるとプライドが色々と邪魔をしてしまうのだ。
④やり方を変えることで、みんなが喜んでいるとき
仕事の進め方や、職場のルールなど、私たち自身を縛り付けるものは多い。
その中でちょっとした工夫やアイデアを出すことで、劇的にとまではいかないが、些細な苦労を取り除いてあげられるときがある。
そんなときにみんなが、「やりやすくなった」「前よりも楽になった」言っているのを聞くと「…やったな、俺」となる。
自分には特に直接的な利益はないのだが、それでもなぜかみんなが喜んでいる様子を見るとたまらなく幸せな気持ちになる。
普段は他人の幸福なんぞ「クソ食らえ」程度にしか思わない私だが、一体どういうことなのだろうか?
やはり自分がしたことで、という所がポイントなのかもしれない。もっと純粋に他人の幸福を喜べる人間になりたいものである。
⑤難所を切り抜けたときの達成感&開放感
これはマラソンや筋トレに近いものがある。
仕事をしているとストレスが溜まる。だからこそお金を貰えるのだし、そのために休日や休み時間があったりする。
そもそも仕事をしなければストレスを溜めることなどない。
ましてや仕事が超絶的に忙しいときの苦しさといったらもう、逃げ出したいくらいである。「なんで俺はこんな苦しい思いをしてまで会社で働いているのだ」と自分で自分が分からなくなる。錯乱していると言ってもいいだろう。
しかしその難所をなんとか切り抜けたときの達成感というのは、仕事をしていなかったら絶対に味わえないものである。もしかしたらただの開放感かもしれないが。
正確には仕事をしている瞬間ではないのかもしれないが、仕事をしていればこその最高の時間である。
やりがいというやつは私が思うに、多分苦しい時間のあとにしか感じられないものだと思う。生きがい、というやつも同じかもしれない。
⑥どうしようもなく辛いときの誰かの優しさ
いつでも強くいられる訳ではない。私のようなひねくれ者でも、色んなストレスをいつだって躱せる訳ではないのだ。まともに悪意を食らうときもある。
そんなときはどうしようもなく辛くなる。自分がひとりであることを痛感する。
そんなときに、誰かのふとした優しさに触れたとき。私は心の底から「これは最高だな…」と思える。
たとえそれが現状を打破するような手助けじゃなかったとしても、誰かが寄り添ってくれたこと、力を貸してくれたこと、同じ方向を向いてくれていることが分かるだけで、人は勝手に強くなれる。不思議なもんだ。
ありきたりな話をして申し訳ないが、やはりそうやって誰かの優しさに触れ、感動した経験をしてしまうと、自分も誰かに同じ気持を味あわせてやりたい、あわよくばその人のヒーローになりたいと思うものだ。
⑦どん底の状況でも笑い合えるとき
これが最後の項目である。
私はふざけるのが大好きだ。というかむしろふざけていないと死んでしまうような人間である。
しかし仕事の局面によっては「ふざけている場合じゃないだろ!」「笑ってんなよ!」というようなことを言われるときがある。
確かに仕事がヤバくて、色んなものが目の前に積み重なっているときに笑っている場合じゃないのかもしれない。真面目に、死にそうな顔をしながら黙々と仕事をこなすべきなのかもしれない。それが会社員としてのあるべき姿なのかもしれない。
だが私は、どんなにきつい状況でも、どんなにどん底の状況でも、一緒にふざけたことを言い合って、一緒に笑ってくれる仲間たちが大好きだし、そんな状況が最高だと思っている。
私は甘いのかもしれない。子供なのかもしれない。
だが笑うことぐらいは自分で選ばせてほしいと思うのだ。
そして仲間たちには笑顔でいてほしいと思う。
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どんなときにも素敵な瞬間がある
仕事ってのは辛いものだ。その対価としてお金が支払われていると言っても過言ではない。
だが、そんな辛い仕事の中にも絶対に最高の瞬間がある。
もし今の仕事が辛くて、悪いところしか見えなくて苦しんでいる方がいたら、ぜひ一度、「最高だと思えた瞬間はなかったか?」と思い返してみてほしい。
本気で取り組んでいれば、絶対に何か見つかるはずだ。それがあなたのモチベーションになることを願い、この記事を終わりにしたいと思う。
以上、健闘を祈る。
仕事は楽しいかね? | ||||
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