どうも、ひろたつです。
◯天才ラッパーR-指定が本格始動
フリースタイルラップの天才と言えば、この男。R-指定。
ラップバトルでは圧倒的な強さを誇った彼が遂に、音源の世界に勝負を挑んできました。
正直、あまり期待していませんでした。というか、一回失敗してるんですよね。
これ。
全然良くないんですね。ラップバトルのときの輝きがまったくありません。ただのラップ。何の魅力もない。
このPVを見て、私がどれだけ失望したことか…。
ラップバトルってのは、即興性が評価されているのであって、音楽性ではないんですよね。
◯最高のDJと出会えた
星の数ほどヒップホップを聴いてきた私ですが、ヒップホップの楽曲において一番大事なのはトラックだと考えています。
例えばこれ。
トラックの良さで気持よく聴けてしまいますが、ライム(歌詞)自体はクソみたいなもんですよね。何も響かない。かっこ良くない。薄っぺらい。
でもそれでも何度でも聴けてしまうのはトラックの良さです。なので、どれだけラッパーの素材が良かろうがトラックがショボいと死んじゃうんですよね。そういう意味では、R-指定は『使えない奴ら』では死んでいましたね。
それがこの度、DJ松永(童貞)という最高のDJと出会えたことにより、完全に形を見つけたようです。
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◯楽曲の色がちゃんと出ている
どうですか、このインパクト。
裏で鳴るホーン系の音色といい、乾いたビートといい、そしてそれに乗っかる毒のあるR-指定のラップ。
これですよ、求めていたのは。結局のところ、ラップバトルの良さってのは普段目にできないところにあるわけで。そこら辺にあるような音楽なんてR-指定のようなアンダーグラウンドから出てきた人間には求めてないんですよね。
だからこそ、このクセ、この粘っこい感じがモロに当たった気がします。
他の楽曲もなかなかよろしいです。
みんな違ってみんないい。というタイトルの割りに中身は非常に小馬鹿にしたような皮肉的な歌詞に仕上がっていますし、登場してくる架空の人物たちのリアル感がいいですよね。痛快です。
またこの楽曲の彩り感も見逃せません。ただのラップで終わるんじゃなく、キャラクターと共にR-指定がリズムの取り方や歌い方を変えているんですよね。そのテクニカルなこだわりが余計に楽曲の面白さを引き出しています。特に1:18辺りのところは非常に難しい歌い方です。リズムが取りにくいんですよね、あの裏打ち。
◯ハネろ、Creepy Nuts!
ヒップホップアーティストが音楽的に評価されることってあまりないと思うんですけど、Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)はハネるかもしれませんよ~。ちゃんと差別化できてますし、クオリティも持っていますから。
R-指定好きの私としては、ぜひとも売れて欲しいもんです。