人間関係のお話です。
◯変えたい相手に対して
「この人変わってくれないかなぁ…」
そんな風に思ってしまうような人、周りにひとりやふたりはいますよね?
私もたくさんの部下を抱えているのですが、その中でも”不満を言わずにはいられない人”と接するとそう感じてしまうことが多いです。
以前は必死にそういう部下に必死に話をしていました。「不満を語ったところで何も変わらない。自分が変わらないとダメだよ」と。
しかしこれがまったく効果を発揮しませんでした。むしろ、「あれだけ話したのに何も変わらねえ…」と逆に私のストレスが溜まる次第。気にしなければいいだけの話なのに、気合を入れたがために不満を言っていることにばかり気が行ってしまい逆効果になりました。
◯水があふれている状態
こういうときにどうすればいいかと言うと、答えは単純で「ひたすら相手になってあげる」ということです。
不満や愚痴が出てくるのはいわば、心というコップから水があふれている状態なんです。そこへ助言という新しい水を注いだ所で、こぼれてしまうだけです。これでは意味がありません。むしろ相手からしたら不快に感じるぐらいでしょう。
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◯中身が減らないと入らない
相手の話を聞いてあげることで、コップの中の水は次第に減っていきます。
相手も話している内にコップの中身が減ってきたのを実感するのか、違う話題を出すようになります。そこまで付き合うのもいいでしょうし、「その話はまた次の機会にしよう」と問題を区別してあげてもいいでしょう。
そうやってコップの中の水を出すことで、やっとこちらの水を注ぐスペースが生まれます。だからと言って一気に注いではいけません。ゆっくりゆっくりです。勢い良く入れるとまたしてもこぼれてしまいます。まずはちょっとずつです。
◯不満と問題提起は同じ
中には不満や愚痴のように見えて実は「問題提起」をしているだけの場合があります。私のように100人以上の部下を抱えていると、みんなの言っていることが「不満」なのか「問題提起」なのか判断する余裕が無くなりがちです。
そういう場合は自分のコップを大きくする作業が必要になります。
どんな言葉も自分の中に一度受け入れて消化できるようにならなければなりません。器が小さいとこちらが「もう限界!」とあふれ出してしまいますから。
ということで、とにかく自分の器を大きくする方法を模索したい方はこちらの本がオススメです。
読書入門―人間の器を大きくする名著 (新潮文庫) | ||||
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