俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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ちきりん著 『自分のアタマで考えよう』 これは…耳が痛いぞ。

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評判に違わず、すごい本でした。甘く見てました。すいません。

自分のアタマで考えよう

ちきりん ダイヤモンド社 2011-10-28
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◯この本の真髄


この本の真髄は最初の章に書いてあるこの言葉でしょう。

「知っている」と「考える」はまったく別モノ

私も含めて大抵の人はこの2つを混同しています。また、考えることを放棄していることが非常に多いです。
知っていることをまとめたり、誰かが知っていることを集めたりすることを「考える」だと思ってはいませんか?
私としてはかなり身につまされる言葉で、初っ端から「かましてきやがったな…」という感じでした。


◯みんな考えているフリが大好き


この本の中には考えるためのメソッドがふんだんに紹介されています。本来なら「これは参考になるぞ!」というのが最初の感想になるんでしょうけど、私の場合そのあまりにも理路整然とした内容に「この人アタマ良すぎだろ!」が先に来てしまいました。う~ん、ちきりん恐るべし。

仕事で考えることはたくさんありますけど、考えているだけの時間って不安になるんですよね。何も生み出していないから。だからみんな何かしらの作業をやりたがるし、作業をやることで「考えました!」と言いたいんですよね。

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◯考えるとは物事をシンプルにすること


堀江氏の「ゼロ」にこんな言葉がありました。

考えるというのは物事をシンプルにしていくことである。

みんな、あーでもないこーでもないと悩んでいるだけで、実際に考えている人というのは少数でしょう。これは集団になると顕著です。

またこのネット社会では探せばいくらでも答え、というか誰かの意見が転がっています。難しいことも誰かが論じてくれています。それを引用するだけで自分が答えを得たような気になるものです。考える人とそれを何も考えずに聞く人の構図がネットという大きい集団の中でもできているんですね。

誰もが問題にぶつかると「分からない!」と思い、答えを探します。分からないからこそ問題なんだから当然なんですけどね。みんな「分からない」にぶつかってしまうと、考えて問題をシンプルにする作業(自分が分かるレベルまで分解する)をしたがりません。考えるってのは慣れてないとキツイですからね。エレベーターに慣れると階段がキツくなるのと一緒です。


◯考える=価値を生み出す


考えるとは価値を生み出すこと。

これは私の意見です。ブログを書いている私は世の中に価値を出し続ける必要があります。それは私が考えたものでなくていけません。そうでなければ私がやる意味はありませんし、誰も私を必要としませんからね。

人と違うもの。誰かが「面白い!」と思ってくれるものを生み出し続けます。


ちきりん氏のような人気ブロガーになるのは至難の業ですが、彼女の手法を取り入れて成長したいと思わせてくれる良書でした。

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