外国人観光客を取り逃がすな
これから東京五輪を迎えるにあたり、日本の温泉や宿泊施設の「刺青・タトゥー禁止」が問題視されています。
海外の人は日本よりも刺青に対してオープンなので、入れている人の割合が日本とは段違いです。折角の観光客に温泉に入ってもらえないなんて、かなりの機会損失ですよ!
私は刺青大好き人間なので、これを機に早いところ刺青OKにしてもらいたいです。
ということで今回は刺青を世に広める活動の一環として、皆さんを刺青の世界に誘ってみたいと思います。
しばしお付き合い下さい。
人間には装飾本能がある
多くの方が着飾ることを好みます。これは人間の装飾本能に根ざしたもので、自然な欲求です。趣味の垣根はありますが着飾ることも着飾った人をみることも人間は好きになるように出来ているんです。
パーティー会場で華美に着飾った人達はその象徴ですね。やっぱりああいう風に着飾られると「美しい…」って自然と感じてしまいますよね。
装飾とはなんぞや?
ちょっと調べてみましょう。wikiにはこう書いてあります。
特にそれ自体が機能を持たず視覚的美感に訴えるものをいう。
なぜ人は視覚的美感に訴えるものを身にしたいと思うのでしょうか?答えは簡単ですよね。
それは「美しいものが好きだから」です。人は美しいものが好きで、自分もそれに近づきたいという欲求があるのです。
つまり装飾とは「自分をより良くすること」です。当たり前のことですね。
化粧もピアスも整形も同じ
自分の身体。見慣れた肌の色。顔の造作。
どれも持って生まれたものですが、これに対して「物足りない」と感じることは悪とされる向きがあります。みんな整形って嫌いですよね?社会的にも整形は「嘘つき」的な意味合いで使われます。
化粧はなぜ許されるのでしょうか?まあネットでのリアクションを見ると化粧でさえ「嘘つき」とする人も多いようですが。
確かに彼女がこれだったらキツイけどね。
ピアスはどうでしょうか?度が過ぎると批判されるでしょうが、街なかでピアスを付けている人を見ても何も感じませんよね。むしろ耳元が華やかなことで好印象さえ抱くぐらいでしょう。
どれも自分をより良くしたいという「装飾本能」から生まれたものです。これを否定するのは「自分は綺麗なものよりも汚いものが好きだ」と公言しているようなものです。そんな人はいませんよね?
嘘つきと装飾は全くの別物です。整形だってただの装飾には変わりありません。
だって装飾とは「自分をより良くしよう」とすることなんですから。
スポンサーリンク
そして刺青も同じ
「より良くする」とは何とも曖昧な言葉ですね。自分から言っておいてなんですが。
良くなるとはどんなことでしょうか?
・美しくなる
・カッコ良くなる
・力が強くなる
・意志が強くなる
・癒される
・仲間を得る
・余計なものから離れる
・自分を確立する
適当に書き連ねてみました。
これらはどれも「良くなる」状態を表しています。化粧やピアスや整形では補えないものが出てきていますね。
力が強くなりたいのであれば、筋トレや格闘技を習うなんてのが効果的でしょう。
意志が強くなるなんてのは、宗教を利用してもいいでしょうし自己啓発本を読んでもいいでしょう。
どれも色々とやれることはあるでしょう。
しかし最後の「自分を確立する」というのはなかなかの難問でしょう。考えないまま人生を終える人もいるでしょうが、この問題に気付いてしまった人間は不幸です。ずっとこの問題に頭を悩ませることになります。
解決する手段はひとつしかありません。
「悩み、行動する」
これのみです。
そして、「悩み、行動する」自分を奮いたたせる為に必要なものがあるでしょう。
人によっては仲間かもしれません。
仕事という舞台かもしれません。
トラウマや劣等感というガソリンかもしれません。
酒やタバコなんてのもあるかもしれません。
そろそろ私が言いたいことが伝わってきているでしょうか。
刺青。
それは人生と対峙していく自分に対する「覚悟」の証としては打って付けなのです。
刺青は人生の装飾
装飾することで自分の人生の方向性を定める。まさに刺青は人生の装飾品であると言えます。整形も近いものがあるかもしれません。
刺青は簡単に消えるものではないので、若い内に決めた方向性が見当違いのときもあるでしょう。消えない黒歴史なんて最高じゃないですか。まさに物語です。物語の無いものに魅力はありません。
柄の悪い奴らが刺青を入れているせいで、刺青のイメージが悪くなっているのは十分承知しています。しかしそれは「犯罪者がいるから人間って全員死んだ方がいいよね」と言っているのと同じです。
そんな簡単に一括りにして抹殺するには惜しい文化です。
こんなのもあります。乳がんで乳房の一部を失った女性に施した刺青です。
さてちょっと熱く語ってしまいました。
こうやって刺青を見てみるとまた違った魅力が見えてきませんか?
美しい、という感情が湧いてくるのを理性で押さえつけるのは勿体無いですよ。
では。