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「何読んでるんですか?」と聞く奴は、相応の覚悟ができてるんだろうな?

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

よく思うことです。

 

 

読書家の愚痴

 

読書中毒を自称するだけあって、私はところかまわず常に本を読んでいて、会社内の移動の際、例えばエレベーターの中とかでも読み始める。はたから見たらちょっとアレな人かもしれないが、実際アレな人気味なので、全然気にならない。というか、ところかまわず本を読んでいると(歩きながら読んだりとか)変人扱いされるのに、スマホだったらどこでもOKなのは、単にやっている人数の問題なのだろうか。気に入らん。

 

本を愛し、読書に人生を捧げているような私なので、基本的に読書家の肩身の狭さというか、市民権の得てなさに常に腹を立てているフシがある。

今の歩き読書もそうだし、他の場合だと、複数人でいるときに、スマホを見るのはOKなのに、本を読み始めるのはダメ、みたいな空気があるのは本当におかしいと思う。

 

 

読書家は敵対心を燃やしている。…勝手に

 

ただ、これだけ出版不況のご時世で、ネットにSNSが牛耳るこの世界で、インクと紙だけで楽しめてしまう変態たち、つまり読書家が少数派になるのも当然だと理解している。

しかしながら、少数派であることを理解しているからこそ、虐げられる存在であると自覚しているからこそ、自我が強烈に作用するのも事実。

多数派である読書家以外への敵対心が半端ではないのだ。

 

先日、いつもどおり会社のエレベーター内で本を読んでいた。私にとってあの空白時間は、活字を詰め込まずにはいられない。

すると、同乗していたオバちゃんから言われてしまった。あのセリフだ。このブログを読み慣れている方ならご存知だろう。私の中の超禁止ワード、「なに読んでるんですか?」である。

そのオバちゃんは、ほとんどクズばかりの私の職場(私を含む)では珍しいぐらいの人格者である。口調だって丁寧で、私への敬意を感じさせるものだった。いつも食らっているような「なに読んでんの?エロ本?」とは比べ物にならないぐらい上品な問いかけだった。

なのに…なのに私の心は完全にアンチ非読書家モードに入ってしまい、出てきた言葉は…

 

「なんでもないです」

 

である。速攻で言い放った。

言外に「本について、あなたと話を広げる気はありません」と言っているようなものだ。我ながらどうしようもないやつだ。

 

 

言い訳させて

 

確かに私はクズかもしれない。でもちょっと言い訳させてもらいたい。

例えばだが、傷ついた野生動物に優しく手の差し出したところで、いきなり懐くか?という話なのだ。あの聖女のようなナウシカにだって王蟲は抵抗したじゃないか。←すいません、ナウシカ観たことありません。完全に周辺視野で見かけた印象だけで語っています。

繰り返すが、もう私は「読書家」という超マイナージャンルのマニアとして、虐げられすぎた。傷つきすぎてまともな感性が失われてしまっているんだ。

 

私はこれまでこのブログで数百冊の本を紹介してきた。

紹介記事を文字数に換算したらきっととんでもないことになる。100万文字ぐらいか?とにかく、本についてだったらいくらでも話題があるのだ。今、読んでいる本について語ろうと思えば、いくらでも言葉が出てくる。

だがだ。

そんな完全装備の私と比べて、「なに読んでるんですか?」と聞いてくる相手の無防備さよ、無学さよ。

こちらがどれだけ軽いジャブ(東野圭吾ですよ、とか)を差し出してあげたとしても「へえ」ぐらいの答えしかしない。一発KOである。これでは試合にならない。なんのために会話を開始したのか?もっと言えば、わざわざ私の「読書」という行為を邪魔してまで話しかけてきたのか。

そうやって考えれば考えるほど、「なに読んでるんですか?」は迷惑行為以外の何物でもないのだ。こうやって文章を書いているだけで、だんだん腹立ってきた。

 

さあ、読書家以外にはまったく理解できないであろう文章を書きなぐりまくっているわけだが、一体どれだけの人が付いてこられているのだろうか。というかこんな駄文、付いてくる必要はない。行き先は地獄である。それとも一緒に血の池で温まるかい?

 

取り乱しました

 

ちょっと冷静になろう。

私だってそれなりに社会人だし、いい大人なので冷静になれば分かる部分もある。

みんな「なに読んでるんですか?」の罪深さを知らないだけだし(もしかして罪深いと思っているのは私だけ?)、相手の趣味に興味があるようなふりをして質問をするのは、コミュニーケーション術として広く使われている。

でもだ。それでも言わせてもらおう。

しつこいようだが、本好きに「なに読んでるんですか?」は禁句である。聞くのであれば、それ相応の覚悟か準備をしていただきたい。こちらの本に対する愛や知識を許容するだけの。

例えるならば、本好きに「なに読んでるんですか?」は、ボクサーに「腹殴ってみてよ」と言っているのと同じである。ポップに楽しもうと思ったら大怪我をする。そんな生易しい質問ではないのだ。

 

だから放っておいてくれ。それが一番だから。

 

以上。

 

 

 

ちなみに会社で読んでたのは、この本。名作。泣ける。だから邪魔しないで。

 

 

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