俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

俺だってヒーローになりてえよ

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人生というか世界の見方が変わる本。『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

なんだかTwitterで話題になっている本があったので、ついつい買ってしまった。

 

内容紹介

 

 

実力を魔くよりも、はるかに人生を好転させる「錯覚資産」とは何か?ネット上で何百万人もの感情を揺さぶり続けたモンスター・ブロガー衝撃のデビュー作。

 

著者自身の後光もあってか、Twitter上ではとんでもなく称賛の嵐が吹き荒れていて、吹き飛ばされる人だらけ(「勢いに任されて買っちゃう人」の意)の本書。

多くの人は慣れない読書なので、簡単に「最高の本!」とか「人生変わった!」と書いてしまうが、私はそうはいかない。

なにせこれまで数々の名著を読破してきた読書ブロガーの私である。能力的には野良犬と変わらないレベルだが、こと読書に関していえば成人男性ぐらいの能力は有している。

それに、そろそろいいオッサンなので、心が不感症気味だ。そう簡単に感化されない自信がある。

本気を出して、正直にレビューしてみようじゃないか。←偉そう 

 

バイアスだらけの世の中

この世の中にはバイアスと呼ばれるものがある。きっと多くの方が聞いたことがあるだろう。

我々人間は、この「バイアス」によって物事を正しく精確に観察できなくなる習性がある。本当にどうしようもなく不完全なのが我々人間なのである。

 

そんな「バイアス」だが、これによってあらゆる不都合が生じる一方で、使い方によっては「人生を有利に運ぶことができる」と豪語しているのが本書になる。

個人的にはバイアスというものが大好物で、人間の判断が歪んでしまうことに興味が尽きなかった。自分の歪みに気付けるのも面白いし、他人にバイアスの呪いがかかっている様子を見るのは、なかなか優越感が刺激される。←人間が小さい

なので、どこかに「バイアス一覧」みたいな本がないかと思っていた。

 

この本で紹介される“とあるバイアス”は、世の中に数あるバイアスの中でも特に重要というか、非常に便利なものだ。この世にあるすべてのバイアスを知らなくても、このバイアスを知っているだけで、かなりのことを理解できるようになる。

で、このとっても便利で魅力的なバイアスの正体を、分かりやすく、そして読みやすくまとめてくれている。

この辺りのテクニックはさすが長い間ブログを書いてきた人間である。「いかに読者にストレスなく読ませるか」に長けている。

 

人生が変わっちゃう人々

最初の方にも書いたが、この本の感想がTwitterに上がりまくっている。

その中でも「人生が変わった!」というものが、私的には非常に気に入らなかった。思わずこんなツイートをしてしまったぐらいだ。

 

 

ただ、本書を読み終わった今となって、そういう安易なツイートをしてしまう人の気持も分からんでもなくて、「そういうことね」と納得した次第である。

というのも、みんな「人生が変わった」ではなくて、「世の中の見方が変わった」という意味だったのだ。本書に書かれている内容を知ってしまうと、途端に世界の見え方が変わってしまうのだ。

私が不快に感じた「人生変わった!」問題は、語彙とか表現力、発言者の誠実さ(誇張がすぎる)の問題だったようである。 

 

影響力は凄まじい

ただ、本の価値を測るためのひとつの要素として「影響力」を考えると、本書の破壊力はなかなかである。読んだ人が思わずつぶやいてしまうだけの力を持った作品なのだ。

炎上マーケティングに代表されるように、どんな本もまずは読者になにかしらの影響を与えることが求められる。ひとり納得するような“静”の影響ではなく、周りへ波及していくような“動”の影響である。

そのためには、読者に体験をさせるのが一番手っ取り早い

以前私が読んだ本でもそうだった。「傑作!」なんていう賛辞を送りたくなるような作品は、すぐに人生に影響を与えてくれたり、自分の中の基準が更新されるような感覚が得られたりする。または、すぐに効果を実感できるようなテクニックが紹介されていたりする。

で、ふろむだ氏の『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の場合、モロに読者の価値観、世の中の見方に影響を与えてくる。目にするもの、耳にするものすべてに“ある疑問”を感じるようになってしまうのだ。

ふろむだ氏は本書によって、読者にかかった呪いを解いたが、さらにまた新しい呪いにかかったような気分だ。

 

悪魔の書?

他にも「悪魔の書」なんていうちょっと刺激の強い惹句も目にした。こちらも本書を読んで「世の中の見方が変わった」という経験をしたからこそ飛び出した言葉だと想像する。

「悪魔の書」と書かれるとまるで「誰も知らないずるい方法」というイメージを持たれるかもしれない。うん、私は持った。ラクして成功する方法があると期待して本書を買った。

甘い。分かってはいたが、やはりこの世に魔法は存在しない。たしかに『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』には、世界の見方を変えるような知恵が詰まっているが、結局のところ人生を向上させるのはその人次第であり、簡単に成功する方法なんて書かれていない。あくまでも補助具である。本人に走る気がなければ、なんの意味も成さない。

なので逆に言えば、成功するために努力も継続もできる、という人間が本書を手にするならば、それはそれは大きな助けになることだろう。たぶん、本書に書かれている内容は多くの人がうすうす感じていたことなのだが、それでもこれだけ明確に言語化されると、より意識的に利用することができるだろう。

 

感想がいくらでも書けるな

ということで、勢いに任せて文章を乱れ打ってみたが、これだけでも自分として「凄い本」なのだと思わずにはいられない。内容に触発される部分が多すぎて、いくらでも感想が出てくるのだ。中身の引用を一文字もしていないのにも関わらずに、である。

それはきっとこの本に書かれている内容が、世界というか、我々人間の根源に関わる話だからなのだろう。誰にとっても利用できる内容であり、影響される内容だからだ。

 

読書中毒ブロガーとして細かいことを言ってしまうと、「文字のサイズ感があれで、白い部分が多い」とか「読みやすさを追求するあまり、余計な装飾が多すぎる」とかあるけど、それでも内容の持つ力に屈服させられた印象がある。素直に褒めておこう。これは、すげい本だ。うん。

 

「価値観を揺さぶられたい」

「世界の見方を変えてみたい」

「成功する確率を上げたい」

なんて思う人には、強烈にオススメしたい本である。

 

と書きつつも、あまりみんなに読まれたくないなぁ、とも思ったりするのが正直なところである。

 

以上。