俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

俺だってヒーローになりてえよ

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ここ最近で一番おもしろかった本。『「学力」の経済学』

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ここ最近の一番。

 

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

かなり面白い本を見つけたので、ご紹介。

 

内容紹介

 

 

ゲームは子どもに悪影響?教育にはいつ投資すべき?ご褒美で釣るのっていけない?思い込みで語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける! 

 

面白い本には二種類ある。

人に話したくなる本と、そうでない本だ。

『「学力」の経済学』は確実に前者。中身で次々と繰り出される衝撃的な事実たちは、絶対に自分の中だけに収めてはいられないだろう。思わず嬉々として誰彼かまわず話してしまうはずだ。私なんか、そこら辺にいる知らないおばちゃんにまで話してしまったぐらいだ。うん、さすがにそれは嘘だ。 まあ、それくらいの嘘をついてしまうぐらい、魅力的な本だと理解してほしい。

 

人生を左右するもの

タイトルに「学力」と銘打たれているので勉強に関する本だと思われるだろうが、実は違う。これは人生全般を取り扱った本だと言える。

というのも、幼児期の教育によって、その子どもの学力だけでなく、生涯年収・肥満・喫煙・飲酒・借金をする割合などまでが、統計結果として示されるからだ。

なのでこの本を読めば読むほどに、子供のときの教育がいかに大事か、そして「私は永遠の子供だ!」なんて虚しいことしか言えない我々大人たちが、いかに手遅れなのかを痛感することになる。

 

ただ、そんな手遅れの大人たちにも良いニュースがある。

この本のメッセージの核になる部分を書いてしまうのだが、実は生涯年収や生活習慣を左右するのは、学力と言われる「勉強」ではなく、“やり抜く力”や“意志力”などの数字として表せない能力が大部分だということだ。

幼児期に戻って勉強をし直すことはできないが、意志力を鍛えることは大人になってもできる。もちろん子供のときに鍛える方が遥かにラクだが、それでも取り返しがつかないよりはマシだと言える。まあ、あとは本人の意思次第である(だからそれが大変なんだって)。

 

ちょっとだけ引用 

あまりにも面白かったので、いくらでもここに書きたいことはあるのだが、こればっかりは実際に手に取って確かめてほしい。

とは言っても、具体的な保証がないと動けないのが現代人の悪いクセである。食べログで高評価を得てないとお店に入れないぐらい臆病な皆さんのために、少しだけ、本当に少しだけ中身を引用しておきたい。

 

能力を褒められた子供よりも、努力を褒められた子供の方が勉強への意欲が高まる。

 

「背筋を伸ばせ」と言われ続け、それを忠実に実行できた学生ほど成績の向上が見られた。 

 

夏休みの宿題を終わりに方にやった人ほど、大人になってからの喫煙、ギャンブル、飲酒の習慣があり、借金もあって、太っている確率が高い。

 

こんな具合である。

もちろんどれもちゃんとした研究や実験結果をもとにした話であって、誰かの思い込みでは一切ない。科学的根拠、つまり誰がやっても再現性のある実験によって立証されているのだ。どこぞのインフルエンサーが適当に語る成功法則とはワケが違う。

どうだろうか、めちゃくちゃ面白いだろう。特に私は夏休みの宿題のくだりが最高だった。人間はいつまでも変わらないというか、「あとででいいや」を習慣にしてしまうことが、どれだけ人生において悪影響か分かる一節である。 

 

もうひとつ大事な話

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もうひとつ本書の内容から大事な話を、軽く紹介しよう。

 

幼少期の家庭環境や教育内容によって、その子供の生涯年収には大きな差が開くことは、誰にでも想像できるだろう。

しかしながら、子供のころの環境を改善するのは容易ではない。アフリカに代表されるように、他に娯楽もなく、親もまともな教育を得ていない場合、劣悪な家庭環境の中で生まれてしまうこともあるからだ。

そうなると、どうしても格差は縮まらないままだ。自分ではどうしようもない出自だけで人生が決まってしまう。あまりにも悲しい事実である。

 

だが、これに対抗する手段がある。しかもわざわざ「しっかりとして教育体制を敷く」といったお金のかかる施策ではない。もっと単純だ。

それは「親と子供に、幼少期の教育で子供の生涯年収は大きく変わることを伝える」というもの。

これだけで劇的に効果が出るのだ。

 

つまり、人は自分たちに役立つ、本当に必要で大事な情報さえあれば、それだけで人生を変えてしまうということなのだ。知らなければ、そんなことを意識せずに人生を終えていたかもしれない。途中で気が付いたとしても、そのときには手遅れかもしれない。

それが早い段階で“知らせる”というだけ改善できるなんて、とても希望のある話ではないか。

私はここの部分を読んだときに、ちょっと泣きそうになってしまった。「人っていうのは、なんと素晴らしい存在なのか」と。おっさんになると涙もろくて困る。

 

人間というものを理解する上でも非常に役立つ本である。

しかも好奇心的にも最高に楽しめる本だ。ここ最近で一番のヒット作品である。

ぜひとも手にとってもらいたい。

 

以上。