どうも。ポンコツ読書ブロガーのひろたつです。アホなりに本を愛しています。どうぞお見知りおきを。
本好きのパパ
私は本好きである。唯一の趣味が読書だ。そして三児の父でもある。
本好きのパパが我が子に何を望むかご存知だろうか。サッカー好きのパパが子供にサッカーを教えるように、野球好きのパパが息子に甲子園を目指させるように、当然私も子供に本好きになってもらいたいと切に願っている。何にせよ子供には迷惑な話だと思う。
ただ少々弁解させてもらいたいのは、ある特定のスポーツを押し付けるよりも、読書というものは汎用性が高く、後々の知能指数に良い影響が出ることは誰が否定するものもないだろう。そう信じたい。
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本好きへの第一歩
というわけで、私は子供たちを一人前の読書家に育てるために日夜英才教育を施している。
なんてのは大げさで、ただ単に読み聞かせをしているだけである。
この読み聞かせってのがバカにできない。
親になって本当に痛感するが、子供と触れ合うってのはかなり難しい。子供のレベルに合わせて遊んであげると、親がその程度の低さに飽きてしまったり、しつこかったりで次第にウンザリしてしまうものだ。いつまでも子供に付き合えるほど親もヒマじゃないだろうし。
だけど読み聞かせは違う。
本を感情込めて読む行為の中で、親は子供にどんな気持ちになってもらいたいか、どんな反応をするか、ストーリーテラーとしての役を演じることになる。
そして、ちゃんと始めたら、物語の終わりがあり、子供の中でも「これで終わりなんだ」という感触を得ることができる。いつまでもせがまれることは少ない。
絵本はプレゼントに最適
私は小さい子供には絵本を買い与えるのが一番だと思っている。
きっと本人はテレビで見た玩具を欲しがると思う。確かにそれでもいいかもしれない。だがそれでは子供がひとりで楽しむだけである。大人がひとりで遊ぶのは別に構わないが、子供、それも幼児がひとりだけで楽しみを完結させてしまうのはいかがなものかと思ってしまう。
その点、絵本は親や物語世界との触れ合いがあり、そこには心の躍動がある。嬉しかったり悲しかったり、可哀想だという慈悲の心を学び、虐げられる主人公にかわって正義に燃えることもあるだろう。単純に親に相手をしてもらえたという満足感もあるだろう。
愛情を育むには最適なプレゼントなのだ。
あと蛇足ながら付け加えるが、テレビで見るような玩具はすぐに消費されてしまう。子供ってのはびっくりするぐらい所有欲に忠実で、一旦手にしてしまえばすぐに飽きてしまう。
しかし、絵本はいつまでも特別なままだ。
この記事を読んでいるあなたにもきっと「思い出の一冊」的な絵本があると思う。その絵本を思い出すと美しい思い出も一緒に付いてこないだろうか。その絵本が大好きだった頃の感情が蘇ってこないだろうか。
やっと本題です
で、今回の記事のテーマである。
私は毎日3冊以上の絵本を子供に読み聞かせているので、相当な絵本通だと自認している。
そんな私が、「これは鉄板だろ」という最強の絵本10冊を教えたいと思う。
お子さんがいる家庭であれば、確実に10冊とも揃えてほしいレベルの名作たちである。
では行ってみよう。
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ぐりとぐら
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) | ||||
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ぐりとぐらはシリーズなのでいくらでも似たような話があるのだが、やはり一作目が最強。あの理論上不可能な卵だけでできたカステラのなんと美味そうなこと。子供のころあのカステラが食べたくて仕方なかった。
何かを学ぶような本ではないけど、子供に半世紀も愛され続けている名作である。
ねないこだれだ
ねないこだれだ (いやだいやだの絵本) | ||||
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子供にとって人生初めての怖い話に最適。しかも親からすれば「早く寝ないとおばけになっちゃうよ」という必殺技が使えるようになる。一挙両得である。
子供はあとで怖くなってしまうのを分かっているのに、なぜか何度も親にせがんでしまう不思議な本。
きっと怖いもの見たさってやつだろう。
はらぺこあおむし
はらぺこあおむし (偕成社・ボードブック) | ||||
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何が面白いんだか大人にはまったく理解できないけど、子供には絶大な人気を誇っている世界的名作。どうやらびっくりするぐらい売れているらしい。いいよね、絵本って。夢があって…。
大人の汚い話はこの辺にしておくとして。
カラフルな絵柄と穴あきの仕掛けに子供はすぐに夢中になるだろう。
一緒に食べるふりをしたり、お腹を痛めるシーンでは一緒に泣くふりをしたりして遊べる。親子の触れ合いにはもってこいの作品である。
ぐるんぱのようちえん
ぐるんぱのようちえん | ||||
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こ汚い象のぐるんぱが色んな失敗を繰り返した先で、自分に相応しい生き方を見つける話。
子供はぐるんぱに同情をおぼえ、「自分が友達になってあげたい!」という優しさに目覚めるだろう。
シンプルだけど胸を打つ非常に素晴らしい作品である。努力が報われる感じが子供に受けている理由だと思うが、実はきっと最後に出てくるビスケットが食べたいだけだとも思っている。
100万回生きたねこ
100万回生きたねこ (講談社の創作絵本) | ||||
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ちょっと怖い見た目からとは裏腹に、愛について語られた名作。何度自分死んでも悲しくなかった猫が、愛するものを失って初めて悲しみを知る、というけっこうハードな内容。
楽しい話ばかりでもないのが絵本の良い所。逆にこういう悲しい話の方が子供の記憶に強烈に焼き付けられるもの。これを読んで大切な人の存在の尊さに気付いてもらえたらと思う。
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おしいれのぼうけん
おしいれのぼうけん (絵本・ぼくたちこどもだ) | ||||
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「異世界のへの冒険」という子供なら興奮しない訳がない名作。ハラハラもドキドキも味わえ、ピンチの中でも失わない友情、と私たち大人が楽しむ物語に含まれる要素がほとんど入っている。そりゃ子供も楽しめるわけだわ。
こちらも発売から相当年数が経っているにもかかわらず、いつまでも売れ続けている。
やはり時間の洗礼を受けても耐えられるものは名作に間違いない。
かいじゅうたちのいるところ
かいじゅうたちのいるところ | ||||
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実写映画化もされた「世界で一番素晴らしい絵本」とも評される名作中の名作。
ちょっと冒険もしてみたいけど、やっぱりひとりは怖い。母親が恋しい。そんな子供らしい繊細な心の描写が秀逸。
読み聞かせていると、子どもたちが物語世界に没頭していくのを感じさせてくれる。
そうやって夢中になれる瞬間ってのは、生きている中で一番大事なことだと思ったりする。
ラチとらいおん
ラチとらいおん (世界傑作絵本シリーズ―ハンガリーの絵本) | ||||
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世界一臆病な男の子がライオンの力を借りて、少しずつ成長していく物語。最後は暖かくも切なく、大人が読んでもちょっとグッと来てしまうかも。
それにしても、絵本ってのは文章の簡潔さ。美しさ。音の楽しさ。メッセージ性が本当に重要なんだと思わされる。
絵本なので当然シンプルなストーリーだけど、「成長」「希望」といった不確かなものを確かに感じさせてくれる名作である。
ちいさなあなたへ
ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ) | ||||
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アメリカでクソほど売れた名作。赤ちゃんが生まれた母親のすべてがここに詰まっている。
子供に読んであげればきっと母親の気持ちを分かってくれるだろうし、読んでいる親まで泣けてきてしまうような、ちょっとニクイ作品である。
未読の方はぜひ。立ち読みでさえ泣いてしまう、という触れ込みがあるくらいだ。育児で疲れている人であれば尚更だろうから、プレゼントには最適である。
わすれられないおくりもの
わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋) | ||||
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さあ、最後の作品である。
絵本に限らず今まで数え切れないほどの本を読んできた私だが、物語において最強のアイテムは「生」と「死」である。人として生まれてきた以上、逃れることはできないふたつの要素。
それに対して答えを出すことはできないかもしれない。だが大事なことであることは教えられるだろう。
命、優しさ、愛、心、などなどの重厚なテーマを味わい良く溶かした名作。
こちらも大人が読む方が感動してしまうような作品である。
以上。
参考にされたし。