どうも。ヤケクソ系ブロガーのひろたつです。いっそ楽になりたい。
ということで、今回は死にたくなる曲の紹介。
スルメソングを知っているか
親愛なる皆様、スルメソングというものをご存知だろうか。
最初聴いたときは別に何ともなく、むしろ全然良くないのだが、聴き続ける内にだんだん好きになっていき、最終的には中毒症状まで起こす楽曲のことを指す。分かりやすく言うと「アルバムの7番目ぐらいに入っている曲」だ。
私はこのスルメソングを異常なぐらい愛している。できればスルメソングで人生という時間を埋め尽くしたいと思っているぐらいだ。
別にキャッチーな楽曲を否定する訳ではない。
キャッチーな楽曲はそれはそれで素晴らしいと思うし、稀有な作品だと思っている。
キャッチーさは人をハッピーにさせる。音楽で人を幸せにするなんて、まるで魔法のようではないか。
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ハッピーだけじゃ生きられない
でも、だ。
人はいつでもハッピーな気持ちでいたいわけではない。そういう人もいるかもしれんが、少なくとも私は違う。
ときにはどん底にいるような気分を味わいたいときがある。
深く沈みこみ、まるでこれから死ぬかのような気分は、とても孤独で、だからこそひどく純粋で洗練された感情だと思う。
パリピ的な「みんなでヒャッハー!」もいいのだが、私のような人間は「孤独に死にたい…」が最高なのである。
そしてそんな気分になりたいときに役立つのがスルメソングである。
スルメソングはその中毒性の高さから、聴く人の心を深く深く沈殿させる。外界との交信を断つかのように楽曲世界へとのめり込ませてくれる。当然、気分はとってもメランコリック。死ぬには良い日だと思わせてくれるのだ。
珠玉のスルメソングを紹介
今回の記事では私が大好きで「永遠に聴いていられる!」と思っている珠玉のスルメソングを紹介する。
こんなこと書くとガッカリされるかもしれないが、こんな選曲、実はほとんど意味がない。
音楽の好き嫌いなんぞ人によって違うし、何なら同じ人でも聴くタイミングや時期で好みが変わるものだ。失恋中に聴くバラードはいつだって胸に響くもんだ。
ただそれでも、これから紹介する楽曲の魅力が少しでも皆様に伝わることを願って止まない。
ぜひとも私と同じように死にたくなるような気分を味わってほしい。
それはつまり「もっと生きたい」と同じことなのだから。
では行ってみよう。
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サーカスナイト
七尾旅人 "サーカスナイト" (Official Music Video)
死にたくなる系音楽の第一人者七尾旅人の名曲『サーカスナイト』である。
囁くような優しい歌声と、グラス越しの景色のような淡いメロディー、そして幻想的な映像と、どこを取っても気持ちよく殺してくれる楽曲である。
真夜中のドライブ中、特に高速でも走っていようものなら、すぐさまガードレールに突っ込みたくなるだろう。
湘南が遠くなっていく
七尾旅人 "湘南が遠くなっていく" (Official Music Video)
湘南なんていうパリピが喜びそうなテーマも、七尾旅人の手にかかればこれだけ哀愁に溢れた楽曲に変貌する。
明け方の爽やかさみたいなものを感じさせながらも、「もう一生起きたくない…」という、朝特有のあの気怠さみたいなものも表現されている。
間違っても通勤途中に聴いてはいけない。一生会社に着かなくなるだろう。
8月のクリスマス
スルメソングの名手山崎まさよしである。彼は罵詈雑言しか存在しないあの“2ちゃんねる”で評価される数少ないアーティストである。
特徴的な歌声のせいで食わず嫌いな人も多いだろうが、だからこそクセになるのが山崎まさよしである。
すべての楽器を自身で演奏し、音数を減らしまくった楽曲は、シンプルさを追求したドレスのように飽きが来ない。
ちなみに彼が主演を務めた映画の主題歌なのだが、映画の方はどうでもよろしい。
全部、君だった
一体どこがサビなのかさっぱり分からない楽曲。
でも最近の洋楽はこういうのが増えてきていて、音数が少ないのも主流になってきているので、もしかしたら山崎まさよしは時代を先取りしていたのかもしれない。
こちらの楽曲もシンプルだからこそ味わい深い楽曲である。
1999年、夏、沖縄
Mr Children 1999, Natsu, Okinawa; English Sub LIVE
大御所からも紹介しよう。
稀代のメロディメーカーである桜井和寿としては珍しい、メロディ感の少ない楽曲。ほとんど喋っているような感じである。なんでも吉田拓郎を意識して作曲したんだとか。吉田拓郎聴いたことないけど。
楽曲に自分の年令を登場するあたりとか、楽曲というよりも桜井本人を感じられて好きである。
痛いよ
変化を恐れなさすぎな男、清竜人である。
ファルセットを使いまくった歌声、誰にも似ていないメロディーは中毒性満点。
楽曲名に「痛い」なんていう攻撃的な言葉をチョイスするあたりも、彼の非凡さを表していると思う。
それにしてもこのMVを考えた人、センスありすぎだろ。
すき
『SUKI』Takuya Kimura Bodyguard Parody
余計なコントが付いてしまっている動画だが、これで勘弁いただきたい。ドリカムの超名曲『すき』である。
悲しみに満ちた曲調も素晴らしいが、何よりも圧巻はサビ。なんと「すき」というたったの二文字しか発声しない。にも関わらずこれだけ幅の広い表現をしてしまうのが吉田美和の恐ろしさである。ただのくちびるおばけではないのだ。
学生時代、超強豪の吹奏楽部に在籍していたのだが、顧問が「日本で一番歌が上手いのは吉田美和だよ」と言っていた。本職が言うのだから間違いない。
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四文銭
MOROHA『四文銭』Official Music Video
日本で一番熱くうるさいドングリ頭、“MOROHA”である。
彼らの特徴は、「音楽を体感させる」ような真に迫る歌詞である。また、熱すぎるラップに寄り添い、中和するような美しすぎるギターの音色。
分かる。こんなクセが強かったらスルメになるわけないだろ、と。劇薬じゃねえか、と。
それがなぜだかやたらとクセになるのだから不思議である。
やはりある程度、最初に「なんじゃこりゃ?」と思わせるような楽曲の方がハマったときに抜け出しにくいのかもしれない。
わすれもの
もうヒップホップアーティストとは呼べなくなってしまったケツメイシの初期の名曲『わすれもの』である。おっさん達が紡ぎ出す「過去の思い出」への女々しすぎる歌詞が最高である。
歌詞が凝りまくっているので、そういう意味でも何度も楽しめる楽曲である。
この頃のケツメイシはもういなくなってしまったなぁ。
水星
tofubeats - 水星 feat,オノマトペ大臣(PV)
脱力系ヒップホップの名曲『水星』である。こんな極上のスルメソングを生み出してくれたtofubeatsに感謝。
人が気持ちよくなるポイントを把握しすぎた楽曲である。
ちなみにこの音源には元ネタがあるのだが、そちらはまったく聴く価値がないので気にしないように。
眩暈
闇堕ちする前の鬼束嬢である。美しすぎやしないか。
綺麗なメロディーとは対照的に、歌詞は非常に危うく、闇を感じさせる内容になっている。
特に秀逸なのは、やはりサビで出てくる「私の乾いた地面を雨が打つ」であろう。
この年の最優秀歌詞賞を受賞したのは伊達ではない。
ALL STANDARD IS YOU
ハッキリ言おうじゃないか。この曲、最初と最後しか好きじゃない。
だが、だからこそ何度も聴いてしまう。何度聴いても物足りなくなってしまう。
あれだけサビを連発しまくっていたGLAYが、なんと最後に一回しかやってくれないのもスルメソングの要因として大きい。
ダディ・ダーリン
G-FREAK FACTORY : ダディ・ダーリン(OFFICIAL VIDEO)
群馬が生んだ野人“G-FREAK FACTORY”の名曲『ダディ・ダーリン』である。
亡くなったおじいさんのことを歌っているからか、妙に染みる曲である。やはりアーティスト本人の感情が乗っていれば乗っているほど、味わい深くなるということだろうか。
特徴的なMVが、ほとんど楽曲と関係ないのが残念。
毎朝、ボクの横にいて。
せっかくの名曲なのにひどい映像である。うp主の性癖が垣間見えるのが堪らなく不快だ。
歌っているのはコブクロだが、作詞作曲は所ジョージという異色の楽曲。
所ジョージが曲を書くのは知っていたけど、まさかこんな良い曲を書けるとは驚きである。
ゆれる
天才トラックメイカーEVISBEATSによる最強スルメソング。名前は似ているがtofubeatsとは別人である。
彼の楽曲はどれもこれも非常にリラックスできるものになっていて、「クスリをやったらきっとこんな感じなんだろうなぁ」と勝手に思っている。
気持ち良さしか感じることがない楽曲で、この曲を聴きながらなら穏やかに死ねそうである。
『ゆれる』というタイトルも絶妙。
Life's Like A Lovesong
Hitomi Yaida - Life's Like A Lovesong
矢井田瞳の隠れた名曲『Life's Like A Lovesong』である。この記事に打ってつけの楽曲だと思う。
とにかくすべて好きな楽曲なのだが、一番の魅力は散文詩的な歌詞だと思う。意味が掴みにくい表現だが、だからこそ万人のイメージを受け入れられる作品に仕上がっている。
矢井田瞳は大学時代にフランス文学を専攻していたというだけあって、作詞能力はかなり高い。と、決めつけている。どうぞよろしく。
Precious Memories
似たような楽曲ばっかりで申し訳ない。人の好みなんてこんなもんだ。
ということで最後はこちらの楽曲。
転調の繰り返しはglobeがお得意とする手法で、高音好きには堪らない。小室も極度の高音フェチである。女性ボーカル泣かせな野郎だ。
最大の見所は切なすぎるサビの歌詞。
「偶然街ですれ違っても、気づかずにお互いの道を目指してる」
こんなに物語性のある歌詞がこれまであっただろうか。私が知らないだけか。それでも構わん。
この歌詞、超好き。
以上
こうやってまとめてみると、偏っているのがよく分かる。わざわざこの記事を読んでくれた方に申し訳なくなるほどだ。
やはり音楽のオススメ記事というのは難しいものだ。性癖を晒しているようなもんである。万人受けしない運命なのだ。
こんな自慰行為みたいな記事にお付き合いいただき感謝する。
以上。見つけ次第更新させてもらう。