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Twitterの叡智集合。#名刺代わりの小説10選を1300人分まとめてみた

【2022年版】名刺代わりの小説10選を集計してみた!!

 

どうも、読書中毒ブロガーの ひろたつです。

 

 

さあ今年もやってきました!!!

 

ショボブロガーである私を一躍それなりに有名にしてくれた人気企画である。

 

 

 

題して…

 

#名刺代わりの小説10選を集計してみた!!

 

 

わーーー

パチパチパチ…

 

 

#名刺代わりの小説10選 とは…

 

Twitter上の人気タグのひとつ。

これまで読んできた小説の中でも「これだけは譲れない!!」という10冊を選んだもの。

10選の枠に収めるためには多大な取捨選択が必要であり、大きな苦しみを伴う。

人生でまったく得る必要ない苦しみをあえて自分に課そうとする読書アカウントの奇習。奇祭。

 

 

私もやっているが、作品への愛と10選というあまりにも少なすぎる枠によって生まれる苦しみが半端ではないタグだ。

選ばなかった作品や、大好きな作家さんへの申し訳なさも凄まじい。選ぶ、というよりもむしろ切り捨てる作業が「#名刺代わりの小説10選」の本質なのだ。真面目にやればやるほど苦しみが増す。

傍から見れば滑稽極まりない苦しみだが、本人はいたって本気。「名刺ってもっと気軽なもんじゃなかったっけ?」という冷静な疑問が入り込む余地は一切なく、ここで選ばれた10冊は、名刺というよりも魂である。

 

そんな皆さんの魂の10選を集計してランキングにまとめたのが今回の記事である。

他人が苦労してこさえたものを、さらに煮詰めちゃってるんだから、こんなん面白くならないはずがないでしょ。

 

このタグを集計するようになって今回で3回目なのだが、相変わらず情報の濃度が凄い。

ランキングを見ながら高血圧にならないように気をつけてほしい。家系ラーメンよりもドロッドロだから。

 

 

ちなみに集計方法は以下のとおり

 

 

①「#名刺代わりの小説10選」のタグがついたツイートをすべてコピー

 

②作品名のみ抽出(同作品名の異作家の可能性があるものはできるだけ読み取る)

 

ひたすら集計

 

 

原始的すぎてまともな神経でできる作業ではない。グーグルのエンジニアとかが見たら失神するんじゃないだろうか。まあ私はほぼ原始人なので問題なかったがな。うっほっほ。レイワ?ナニソレ?

 

 

ということで、いつも通りの集計作業ではあるのだが、実は今回はちょっと自信がない。

 

 

というのも、ここ最近「#名刺代わりの10冊メイカー」なるタグが流行っている。

この「名刺代わりの10冊メイカー」をやると勝手に「#名刺代わりの小説10選」のタグがついてしまうらしく、全然関係ないジャンルの10選が混ざりまくってしまい、それを取り除く作業にかなり手間取った。

もしかしたらノイズ的にマンガ作品などが入っているかもしれないが、気にしないでもらえると助かる。

 

 

集計の際の注意点などはこちら。

 

・文面を集計しているので画像はNG

・10選に収まっていない場合もNG。渾身の10選に意味があるので

・10選未満はOK

・シリーズものは作品による。または他の方のツイート具合

・同タイトルは読み取れる限り(告白、異邦人、変身など)

・誤字脱字は限界まで読み取ったあと晒すために保存

 

 

アホが酔狂でやっていることなので、色々と不備はあるかもしれないが、大きな心で受け止めていただくか、狭い心に無理やり押し込んでいただきたい。

 

 

それでは、Twitter読書アカウントたちの愛と苦しみに満ちた魂の展覧会、開催である。

とくとご覧あれ。

 

 

 

※情報量が膨大になってしまいスマホで見られない方もいらっしゃるので、ランキング途中からの発表となります。

 


なにがなんでもランキングの全部を見たい方、自分の10選が入っていなくて納得できなかった方はランキングのみをまとめたこちらの記事をどうぞ。

⇒【完全版】2022年名刺代わりの小説10選をまとめてみた【ランキングのみ】

 

 

 

 

 

 

 

30位【33票】

 

 

『春琴抄』

 

 

 

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変態性を世界一美しく描き出してしまう天才谷崎潤一郎の傑作中編が見事ランクイン。

この悲しみと美しさに満ちた空気感と、舞城王太郎の文章を累乗したような濃厚な文章は唯一無二。

SNSで短文&改行慣れしてる現代っ子が読んだら吐いちゃうかも。

 

 

 

29位【34票】

 

29位は4作品がランクイン。

 

 

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『1984年』

 

 

 

『キッチン』

 

 

 

『ドグラ・マグラ』

 

 

 

『はてしない物語』

 

 

 

『金閣寺』 

 

 

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本当に文句なしの名作揃いである。なのにまだ29位だというんだから、今回のランキングがどれだけ厳しいものかよく分かるだろう。

そういえば最近何かのアンケートで「ハードカバーで読むべき本ランキング」というものがあって、ぶっちぎりの1位が『はてしない物語』だった。

あの仕掛けがあってこその『はてしない物語』なので当然の結果だろう。

 

あと、さきほどの『春琴抄』といい、こちらの『金閣寺』といい、日本の名作と呼ばれる作品たちの、歪な変態性を圧倒的な筆力で美しさに昇華させちゃうムーブはなんなのだろうか。文学と変態は表裏一体ということなのかもしれない。

ちなみに『ドグラ・マグラ』は表裏ともに純度100%の変態なので問題ありません。(どうでもいい話だが、実家の机の上に私が『ドグラ・マグラ』を放置していたら、それを母親が見かけて、怪訝そうな顔であの最悪な装丁を眺めているのを遠くから眺めていたことがある)

 

 

28位【35票】

 

28位は3作品がランクイン。

 

 

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『ノルウェイの森』

 

 

 

『火車』

 

 

 

『虐殺器官』

 

 

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ベストセラー作家の作品がふたつに、夭折した天才の作品と、こちらも濃厚なメンツである。

どれもまったく毛色が違うけれど、それぞれに認められる理由がわかるのもが面白い。

 

そうそう、30位とか29位とか言われてもピンと来ない方のために念のために。

最初に書かなかったけれど今回の集計で投票された作品は、全部で約3900作品である。

この記事で紹介するベスト30に入った作品が全部で48作品。

なのでここで紹介している時点ですでに上位1.2%に食い込んでいるわけだ。

 

 

27位【36票】 

 

『ハーモニー』

 

 

伊藤計劃が連続でランクイン。

どちらも同じくらい評価されているのがファンとして嬉しく思う。まあ私は『虐殺器官』派だけどな!!

 

名刺代わりの小説10選を集計するのは今回で3年目になるのだけれど、毎度伊藤計劃は安定の強さを見せつけている。

その結果から言えるのは、ベストセラー作家であるかどうかや、新作でたびたび話題になることだったりといったものと「名刺代わり」はイコールではないということである。

「名刺代わり」というのは、興味や好みといったレベルを超えた、愛のことなのかもしれない。

 

 

26位【37票】 

 

26位は2作品がランクイン。

 

 

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『クビキリサイクル』

 

 

西尾維新のデビュー作である『クビキリサイクル』は多くの人間に衝撃を与えた。なんせデビューが立命館大学在学中の20歳である。

刊行当時は、若さと才能の勢いに任せた作品だと思っていたけれど、それから20年以上経ったいまでも変わらないのは驚異という他ない。

 

 

 

26位のふたつめはこちら。

 

 

『死神の精度』

 

 

伊坂幸太郎作品というのはそのどれもに常に読者に対して必殺ともいえる名キャラクターが存在する。簡単に言えば惚れちゃうキャラである。

で、これは持論なのだが、伊坂作品を読み始めたときに出会った惚れキャラのことは永遠に一番好きなままでいる傾向があると思う。他の伊坂作品でいいキャラと出会っても「たしかにこのキャラもいいけど、それでもやっぱりあいつの方が…」となる。

だから初期に出てきた黒澤はずっと人気だし、陣内もまた然り。そして『死神の精度』の千葉もである。

彼らの魅力に触れちまった日には、それこそ孵化したときに雛が初めて見たものを親と思うように「最高に好きなキャラ」として刷り込まれてしまうのだ。ちなみに私の場合は『陽気なギャングが~』の響野である。超好き。

 

 

25位【38票】 

 

25位は3作品がランクイン。

 

 

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『殺戮にいたる病』

 

 

大バズリした『最強のミステリー小説10選ランキング』では堂々の第7位にランクインした『殺戮に至る病』だが、名刺代わりではだいぶ苦戦したようである。

まあ冷静に考えてこのグロエロ作品を名刺に記す勇気は、なかなか出るものではない。

 

 

25位のふたつめはこちら。

 

 

『四畳半神話体系』

 

 

アニメ化もされたモリミーの大人気作品がランクイン。

青春小説ランキングでは10位だったので少々物足りない気もするが、前々回はランク外、前回は27位だったので良しとしよう。

あ、言い忘れた。小津愛してる。

 

 

 

25位の3つ目はこちら。

 

 

 

『風が強く吹いている』

 

 

青春ものの王道を貫いて、多くの読者の涙腺を崩壊させた名作。

ランニングをかじったことのある私からしたら「そんな甘くないけど?!」と思ってしまう部分はあるけれど、これにヤラれてしまうのもとっても分かる。

三浦しをん本人はあんなに奇天烈なのに、なんでこんないい物語を生み出せちまうんだ。

 

 

24位【40票】 

 

24位も3作品がランクイン。

 

 

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『コンビニ人間』

 

 

 

『斜陽』

 

 

 

『獣の奏者』

 

 

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私が読書を好きな理由として、とても大きなものに「読書は体験」というものがある。

名刺代わりに挙げたくなるような作品というのは、消費を目的としたコンテンツのレベルを超えて、人生を語る上での経験と言っても差し支えないものだ。

読み終えて紙面から目を上げたとき、読む以前とは世界の見え方が変わる。そんな経験をしてしまうことが、たしかにある。

文字情報で構築されたもうひとつの世界の中で、もうひとつの人生を終えたような、濃厚な体験をすることがあるのだ。

 

皆さんの「名刺代わり~」を集計しながら、ひとつひとつの作品に皆さんのそんな感動が挟み込まれているようで、いち本好きとしてとても嬉しくなってしまった、という自分語りです。

ちなみに24位は『獣の奏者』しか読んでいないのであまり語る言葉を持ちません。

 

 

 

23位【41票】 

 

23位は2作品。

 

 

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『そして誰もいなくなった』

 

 

世界一人気のミステリー小説がランクイン。

刊行から80年以上経ってもこれだけの人気があるんだから十分でしょ。クリスティの頭脳がどれだけ時代を超越していたかよく分かるね。

 

 

 

23位のふたつめはこちら。

 

 

『白夜行』

 

 

東野圭吾作品でもっとも地味で、でもたぶん一番売れてるであろう作品が見事ランクイン。

ずっと不穏で絶対にハッピーエンドにはならなそうな空気がムンムンなのに、なぜか読み味には浮遊感じみたものがあって、異常に没入させられてしまう作品である。

色んな作風を手掛けている東野圭吾だけれど、『白夜行』の系統がほとんど書けていないのは、やはりそれだけ『白夜行』が名作だからで、容易に生み出せるものではないのだろう。

 

 

22位【46票】 

 

22位も2作品がランクイン。

そろそろこの記事の折り返し地点である。さあ皆さんの10選はどこにランクインされているだろうか。そして期待の第1位は?一緒に予想してみてほしい。

 

 

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『カラフル』

 

 

ひゃっほーい。私の10選にも入れた『カラフル』である。めっちゃ嬉しい。

何を隠そう、私が本好きになったキッカケが森絵都なのだ。みんなもっと森絵都の魅力にヤラれろ。筆力にひれ伏せるがよろしい。

贅沢な願いだけれど、死ぬまでに一回でいいから直接お礼が言ってみたいもんである。

「本好きにさせてくれてありがとうございます」と。

 

 

 

22位の2冊目はこちら。

 

 

『舟を編む』

 

 

またしても三浦しをんである。東野圭吾も大概だけれど、三浦しをんもなかなかの蹂躙者である。小説界のね。

才能がぶち抜けてる作家って、いいテーマを与えると当然のようにいい作品を生み出しちゃうから、ほんと困る。辞書の編纂なんて本好きだったら絶対に刺さるテーマだし、プロットもメロメロになっちゃうやつだし。ほんと優秀。

 

 

21位【47票】 

 

 

『燃えよ剣』

 

 

去年の38位(28票)から大きく伸ばしてランクイン。

好きな作品の映像化にまったく興味がない私には分からないけれど、実写化の影響はやはり大きいようである。

司馬遼太郎作品の中でも特にエンタメ性が抜群で、屈指の面白さだと思う。これを読んだら絶対に土方ファンになっちゃうはず。

私は『燃えよ剣』の土方が好きすぎて、他の作家で土方を見たくないレベルである。

 

 

20位【48票】 

 

20位は3作品がランクイン。

ベスト20になってもけっこう拮抗しているのが面白い。

 

「名刺代わり」はいい意味でぶっちぎりの作品が存在しなくて、やはりみんなそれぞれの名刺が存在するんだなぁという印象。

これがミステリーランキングとなると、めちゃくちゃ固定メンバーだからね。

 

 

~~~~

 

 

『アルジャーノンに花束を』

 

 

これは入るよなー。

こんな天才的な構成、よく思いついたもんだ。こんなの世界にひとつだけしか許されんからね。

ちなみに私は本書の仕掛けを友人からさきに聞いてしまったので、パラパラと捲って「ほんとだ!すげえ!」と驚いただけで満足してしまっている人間である。いつか記憶を消してちゃんと読みたい。

 

 

 

20位のふたつめはこちら。

 

 

『モモ』

 

 

こちらもまた『アルジャーノン』とは違ったタイプの天才作品。

児童書なのだけれど、大人が読むととんでもないダメージを食らってしまうこと請け合い。己の愚かさと強制的に向き合わされ、自らの人生を見つめ直してしまうはず。

だからといって別に説教臭いわけではなく、心にしっかりと届く名作である。

これは確実に100年後も読まれてるだろうし、なんなら今よりも評価されてると思う。

 

 

 

20位のラストはこちら。

 

 

『蜜蜂と遠雷』

 

 

音楽小説の決定版。これを読めば「わざわざ文字で音楽を楽しむ意味」が分かるはず。

色んな名言が繰り出されるけれど、私が一番大好きなのはこれ。

 

音楽は本能だもの。鳥は世界に一羽だけだとしても、歌うでしょう。

 

全然論理的ではないのに、なぜか納得してしまう。そして心に響く。

この言葉がすでに音楽である。

 

 

19位【49票】 

 

 

『精霊の守り人』

 

 

日本一の異世界メイカー、上橋菜穂子の名作の登場である。

『守り人シリーズ』はめちゃくちゃ人気で、皆さんのツイートにも多数登場したのだけれど、各巻ごとに思い入れが違うようで、そこで票数がバラけてしまった印象。

こちらの49票というのは純粋に『精霊の守り人』と書かれていたもののみである。

ちなみに『守り人シリーズ』と書かれていたのは6票である。さらにちなむと私は『闇の守り人』が一番好きで、会社で読んでいたら「それ!小学生の頃読んでました!!」といきなり後輩から声をかけられたことがある。

身近な人と、時間を飛び越えて同じ本を読んでいたというのは、なんとも不思議な感覚である。

 

 

18位【51票】 

 

 

『キノの旅』

 

 

おおっと。これは番狂わせかも。

20位以内にライトノベルが入ったのは初めてだ。

一応去年も『キノの旅』はランクインしていたけれど43位だった。目安として今年の43位は『永遠の0』とかが入ってる。ちなみに『永遠の0』は去年も43位だった。どこで安定してんだよ。

電撃文庫界隈に精通していないのでよく分からないのだけど『キノの旅』が爆裂するようなイベントや催しがあったのだろうか?

ここへ来て急上昇した理由が分かる方、教えてプリーズ。

 

 

17位【52票】 

 

17位もまたまた3作品がランクイン。

 

 

~~~~

 

 

『姑獲鳥の夏』

 

 

世界初のレンガ本が見事ランクイン。

分厚さと独特の世界観、キャラ萌えにバカミス疑惑。語りどころが多すぎて困るよね。

個人的には装丁の雰囲気がめちゃくちゃツボ。旧版も新装版もセンスが抜群なんだけど、装丁家にいい仕事をさせちゃう作品の力だと思っている。

 

 

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『告白/湊かなえ』

 

 

本屋大賞で唯一の性悪小説。いま思えばよくこんなのに大賞あげたな。

ただどれだけ性格の悪い物語だったとしても、人間は面白さには抗えません。実力で読者の倫理観をねじ伏せちゃう感じがめちゃくちゃ好き。湊かなえにはずっと性悪でいてほしい。

ちなみに毎年書いていることだけど、『告白』に関しては町田康も同タイトルの作品があるので、そこを読み取るのにかなり苦労した。

完全に不明だった場合はそれっぽい感じで分配しておいたので、もしかしたらもっと上の順位だったのかも。

 

 

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『夜は短し歩けよ乙女』

 

 

読書家たちからおそらく日本で一番愛されているであろう黒髪乙女の登場である。

森見登美彦作品の中では「長女」として位置づけられているこの作品。ここまでの出世作になるとは思わなんだ。

だって、陰の者の代弁者みたいな作風でしょ、モリミーって。こんな魅力的な女子が描けるとは。

 

本屋大賞こそ惜しくも2位で逃したものの、ずっと愛され続ける作品だと思う。

ちなみにその年の大賞は『一瞬の風になれ』です。強い。

 

 

16位【53票】 

 

 

『銀河英雄伝説』

 

 

おらあ!!!銀英伝じゃい!!!

この面白さを表すならば“弩”。「いしゆみ」ではない。「弩級の面白さ」の弩である。

人気作品すぎて読み気がなかったのだけれど、私の性癖を網羅しているネット友人から強烈に勧められて読んだところ、文字通り骨抜きにされてしまった。数年間変わらなかった私の名刺代わりの10選を更新してしまうほどの出会いだった。

 

リアルでの知り合いだと、色んなリスクや社会性を考慮して喋れないこともあるけれど、ネットだとむき出しの部分を共有できるから、リアルよりもお互いのことを知り合えたりするから面白い。

 

 

15位【54票】 

 

 

『博士の愛した数式』

 

 

初代本屋大賞の名作が貫禄のランクイン。刊行はもう18年前ですか。不動の風格が出始めてる感じがするね。

心温まるドラマと、運命の切なさ、そして数学という深遠なる世界の面白さに触れられる、一挙両得を超えて三得な作品である。

小説の良さには色んな種類があるけれど、この作品の良さというのは時代や時間によって風化しないタイプのものなので、きっとこれからも新しい読者に感動を与え続けることだろう。

 

 

14位【56票】 

 

 

『魍魎の匣』

 

 

レンガ本がまたしてもランクイン。

例年の結果を見る限りずっと『姑獲鳥の夏』の方が順位が高かったのだけれど、今回は初の逆転。私も『魍魎の匣』の方が好みである。

ミステリとして読むとどうかと思ってしまう部分はあるが、あの独特世界と結末までの構成力にヤラれてしまった。

こちらも「バカミスではないか」という意見をちらほら見かけるけれど、榎木津が出てきている時点で特殊設定なので多めに見てほしいと思う。

ちなみに京極夏彦本人は「楽しく読めれば何でもあり」と仰っている。小説家という職業を完全にサービス業として割り切っているそうだ。ご立派。

 

 

13位【60票】

 

 

『流浪の月』

 

 

2020年本屋大賞受賞作である。

作品の飲み込みにくさを考えると、これだけ人気を博しているのが嬉しくもあり、心配もあったりする。

嬉しさは「分かりやすさばかりが持て囃される時代に、こんな作品でも受け入れてもらえるのか」というもの。

心配は「多くの人の目にとまる機会が増えたせいで、分かりやすい面白さを求めてる人にはガッカリされる」というもの。

 

どんな作品を楽しむかは個人の好みなので勝手にすればよろしいと思っているが、小説という濃厚な表現を楽しむのであれば、『流浪の月』のような作品を受け入れられる感受性があった方が豊かだろうな、とは思ったり。

 

 

12位【62票】 

 

 

『ハリー・ポッター』

 

 

世界的ベストセラーは惜しくもベスト10入りならず。こんだけ名作だらけのランキングなので12位でも全然十分だと思うけど。

『ハリー・ポッター』に関しては集計の際に票が各巻で分かれていたりしたけど、全体を通してひとつの物語だと私が認識しているので、今回はすべて統合させていただいた。納得できない方はそれも人生と割り切っていただきたい。

 

もう有名すぎて紹介できるところなんて残っていないので、私の話をさせてもらうと、『賢者の石』の数ページで挫折して20年ぐらい経っています。

気が向いたら老後にでも読もうかな。老後を迎える前に死んだら来世ということで。

 

 

11位【63票】 

 

 

『すべてがFになる』

 

 

日本一やる気のないベストセラー作家、天才森博嗣である。

本作で鮮烈なデビューを飾った森博嗣。濃度の高い作品を続々と連発し続けているけれど、本人は「出力をするだけ」「一日1時間しか執筆しない」などと、高等遊民のような仕事っぷり。

頭の良い人間が無双するのがこの世のルールだと思い知らせてくれるぜ。ほんと、どうもありがとうございます。

 

 

~~~~

 

 

さてさて、この膨大なランキングもついにベスト10に突入である。

 

上の方でも書いたが全部で3900作品ある中のベスト10(正確には11作品)だ。0.3%ほどなので多くの方の10選がここには入っていないものと思われる。

自分の10選の順位が低いことを悲しく思う気持ちはとても分かる。

私も集計しながら自分の10選に入れた作品の票数を操作したくなる欲求が出たことを正直に申し上げる。(言うまでもないけど誓って操作していない)

 

とはいえ、皆さんが「名刺代わり」とまで豪語する作品たちは、文字通り皆さんの名前代わりなのである。同姓同名の人がどれだけいても価値がないように、自分の10選に票がどれだけ入るかは関係ないのである。

あなたはあなたの名刺を誇るべきだし、作品とあなたの間で生まれた感動にどれだけ価値があるかは、自分が一番よく知っていることだろう。

 

 

ということで、ランキングにしてやがる張本人からの苦しい言い訳はここまでにしておいて、「トップオブトップ名刺代わり」を紹介していこう。

 

小説というマイナージャンルを愛するものとして、一緒に一喜一憂しようではないか。

 

 

 

10位

 

 

まずは第10位の発表である。

 

 

65票獲得!!!

 

 

 

 

『西の魔女が死んだ』

 

 

 

 

魔女の例の名言がたびたびTwitterでバズってる名著である。

 

不登校の孫と祖母の穏やかなやり取りを描いた、とても心優しい物語である。

派手さはないけれど、じっくりと染み渡って心を癒やす力のある作品だと思う。

 

偉そうな物言いに感じさせてしまったら申し訳ないのだけれど、個人的にこの作品の特に良い所って、作者の作為がまったく感じられない点だと思う。

感動作なのに感動させるつもりも泣かせるつもりもない感じで、自然体で状況を描いた結果名作になったような気がするのだ。いや、もしかしたらそこまで綿密に計算して書かれたのかもしれないけれど。それはそれで凄えよ。

 

時間に追われ、人付き合いに擦り切れている。そんな余裕のない私たちに、特に効く名作である。

 

 

 

9位 

 

 

続いては第9位!!!

 

 

66票獲得!!!!

 

 

 

 

『星の王子さま』

 

 

 

 

もう「名刺代わり」の常連と言っても差し支えない『星の王子さま』である。

サン・テグジュペリはエッセイの『人間の大地』にもけっこう票数が入っていて、星に思いを馳せてきた人の魅力みたいなものが垣間見える。なんか宇宙の話を読んだあとって、妙な開放感があるよね。

 

『星の王子さま』に関しては私が未読なので具体的な魅力を語ることができないのだけれど、3年連続で海外勢トップになっていることを見る限り、この作品でしか味わえない特別なものがあるのだと思われる。

 

 

 

8位

 

さあどんどん行こう!!

第8位の発表である。

 

 

68票獲得!!!!

 

 

 

『新世界より』!!

 

 

 

 

 

大好物。

 

 

おっと、私的な感情が溢れ出てしまった。

私が今まで読んできた小説の中で一番面白かった作品である。

好きすぎて、ネットでもリアルでも布教しまくってきたけど、私が熱を込めすぎるあまりハードルも上がってしまい「そこまででは…」と言われることが多々あって悲しかったのだが、堂々の第8位である。

 

これだけ世間的に評価されてるんだから十分でしょ。もう報われましたよ。私の情熱と貴志祐介の毛根が。

 

 

 

第8位はもう1作品がランクイン。

 

これだっ!!!!

 

 

 

『図書館戦争』!!

 

 

 

コミカルあり、恋愛ありと、非常にエンターテイメントな作品だけれど、本好きの我々としては見逃せない非常にシビアなテーマも含まれている。

アニメ化もされて実写映画化までされてと、多くの方面からも愛されていて、色んな意味で“強い”作品だと思う。

「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない」の名言はネット弁慶たちの脳みそに直接刻みつけたいものである。

 

 

7位 

 

お次は第7位!!!

 

 

69票獲得!!!

 

 

 

『銀河鉄道の夜』!!!

 

 

 

はい鉄板。

 

この辺りの順位に入ってくる作品だともう「そりゃ入るよね」というものばかりなので、意外性がなくてなんだか申し訳ない。

名刺代わりの上位となると、ある程度の普遍性が強く作用しているみたいで『銀鉄』のような作品が入ってしかるべし、といった印象がある。

 

古典系によわよわな私は未読なのだけれど、インスパイアされた作品や表現を大量に生み出しているところにこの作品の強さが見えたりする。

 

読書家の端くれとして、宮沢賢治の天才性が受容できる日を心待ちにしている。(宮沢賢治は小学生のときの『やまなし』で苦手意識が明確に形成された。クラムボンってなんだよ)

 

 

 

6位 

 

さあ宮沢賢治への愚痴も大概にするとして、惜しくもベスト5を逃した第6位の発表である。

 

 

73票獲得した第6位はこちら!!!

 

 

 

『容疑者Xの献身』!!!

 

 

 

 

出版業界の屋台骨こと東野圭吾の代表作がランクイン。

以前発表した『最強のミステリーランキング』でも第7位だったので、ミステリーとしての完成度も評価されているし、単純に作品として多くの心に刻まれているようである。

感動作として側面や愛について評価されることが多いみたいだが、私としては石神と湯川の掛け合いこそが一番面白いし作品の肝だと思っている。

 

あとひとつ文句を言わせてもらうなら、実写化で石神をイケメンにしたのは本当に許せない。商業的に仕方ないのは分かるけれど、分かりたくない。以上。

 

 

 

5位 

 

泣いても笑っても、残すところあと5作品のみ。

私の作業速度が遅いのがいけないのだけど、9/1からツイート集計を開始して、この記事を書き終えたのが9/28なので、実に一ヶ月近くこの記事に時間を費やしていることになる。

さっさと終わらせたい気持ちと、せっかくならもっと丁寧に作り込みたい気持ちがせめぎ合っているけれど、最終的には疲労感が優勝したのでもう終わらせます。本を読ませてくれ、本を。

 

 

ということで、堂々のベスト5である。

 

 

 

75票獲得…

 

 

第5位は…これだ!!!!!

 

 

 

 

『人間失格』

 

 

 

 

 

合格。

 

 

失格だけど合格。これが入ってこそ「名刺代わり」という感じである。

一昨年が2位で去年が5位、今年も5位なので、どうやら日本人の根底には『人間失格』が根付いてるっぽい。凄まじく後ろ向きなタイトルだけどね。いや、だからこそなのか…?

 

皆さんがどんな評価をしてこの作品を好いているのか知らないが、私は皮肉の効きっぷりが一番の高評価ポイントである。

最後の辺りの近親者のコメントでゾッとしたし、なんか謎の笑いもこみ上げて来たよね。

 

色んな解釈を飲み込めるのも名作の特徴である。

太宰は現代人でも読みやすく、鬱展開で入り込みやすいので、古典だからと敬遠せずに読んでもらいたいと思う。

 

 

 

4位 

 

さあ畳み掛けて行こうか。次の名作はなんだぜ?!

 

 

77票獲得…!!!!

 

 

第4位はこれだ!!!!!

 

 

 

『十二国記』!!!!

 

 

 

30周年おめでとうございます。

 

いやー、ねえ。

実はこの得票数に関しては私自身もちょっとまだ灰色の部分があって…。

 

というのも、この『十二国記』も長大なシリーズものなので、票数が各巻でバラけてしまっている。

 

なので、集計の時点で

 

・各巻に投票されているもの

・十二国記シリーズ全体に投票されているもの

 

これらを別にしている。

その上での後者が今回の77票となっている。

 

ここで問題なのが、各巻なのか、シリーズ全体なのかよく分からないツイートに関してである。

これを無視するのは忍びなかったので均等に振り分けしたりしている。

 

とりあえず今回は4位だけど、シリーズ全体の得票数で見ると130票を超えているので、その辺りの評価は各々で下していただきたい。

「本当の1位は『十二国記』だ!!!」とおっしゃる方がいたとしてもまったく問題ないと思う。30周年だし。

 

 

 

3位

 

本当に本当の大詰め。ベスト3である。

 

Twitter読書アカウントの性癖を煮詰めたこのランキングだが、私のいらんコメントを挟みつつ長々と紹介してきたがあと残りわずかである。

いい加減うんざりしてきた方もいると思うが、私はもっとうんざりしているので痛み分けということで、最後まで我慢しよう。ね?

 

さて、頂点に君臨するのは一体どんな作品なのか。

この時点で出てきてない有望な作品は、本好きであれば大体予想が付くと思うので、あとはどれが1位になるかという程度の話だろう。

 

 

では堂々の第3位の発表である。

 

 

 

79票獲得…

 

 

 

 

『かがみの孤城』!!!!

 

 

 

 

 

遂にアニメ映画化まで決まり、愛蔵版も発売され…とここ数年人気っぷりに拍車がかかりまくっている『かがみの孤城』が第3位にランクインである。

去年が2位で「文庫化の影響か…?」と思っていたけれど、もう普通にみんな大好きらしい。

 

この作品については色々と語りたいことがあるのだけれど一番驚いたのが、辻村深月いわく、あの結末や展開は書きながら思い付いたということ。

ネタバレになるからあんまり語れないないけど、既読の方であれば一緒に驚いていただけると思う。

 

あとは書店のポップにまつわるエピソードも大好きである。

 

編集者に「作家はたった一人の信頼できる読者のために書けばいい」と言われたんです。その言葉は今も私の指標になっていて、その信頼できる読者って誰なのか考えると、やっぱり十代のときの、いちばん厳しい目を持ち、強く渇望して本を読んでいたときの自分なんです。もしもタイムマシンであの頃の自分に一冊だけ自分の小説を
渡せるなら、この『かがみの孤城』を渡したい。

 

このインタビューの中の「もしもタイムマシンが~」のくだりを書店のポップにしたところ、大人の読者から「タイムマシンはないけれど、私には届きました」と言われて目頭が熱くなったそうだ。無関係なオッサンの私も涙目。

いきなり割り込んでしまい失礼しました。

 

 

 

2位

 

 

それでは「名刺代わりの小説10選ランキング」の栄えある準優勝、第2位の発表だ。

 

 

得票数…81票。

 

 

 

夏目漱石!!!!

 

 

 

 

『こころ』!!!!

 

 

 

 

 

金之助さん、おめでとうございます!!!

ひどい癇癪持ちだったらしいけど「1位じゃねーのか!」って怒らないでね!!

 

これも順当な結果でしょう。むしろ1位じゃなくて怒っている人が、漱石本人以外にもいそうである。

 

繰り返すけど「名刺代わり」と評価されるには、それだけ深く心に刻まれる作品であることが条件になるが、『こころ』のように学生時代に触れる機会が多いとそれだけランキングに入る確率も上がるようである。

とはいえだからと言って教科書に載ったりする作品がイコールでこのランキングの上位に入っているわけでもないので、やはり作品の持つ力の為せる業だろう。

過去2回からずっとベスト3に入ってるからね。文字通り心に刻まれてるってか。

 

 

 

1位

 

 

さて、お待ちかねの第1位である。

太宰も出たし、夏目漱石も出たし、辻村深月も出ちまったし、思い当たる作品が無くなってしまっている方もいるかもしれない。

 

いやいや。あるでしょ。Twitter読書アカウントの大好きなあの作品が

 

ということで発表しよう。

 

 

得票数は2位を大きく突き放して、99票

 

 

名刺代わりの小説10選ランキング、記念すべき第1位は…

 

 

 

これだ!!!

 

 

 

綾辻行人!!!!

 

 

 

 

 

『十角館の殺人』!!!!!

 

 

 

  

 

 

おいおいおいおい…まさかの2年連続ですよ。

まさかね、何よりも多くみんなの名刺に「殺人」の文字が刻まれていることが判明してしまった。これで良いのか?Twitter諸君よ。

 

モルカーおじさんこと、綾辻行人の生み出した邦ミステリーの傑作『十角館の殺人』である。

ミステリー好きもそうでない人も、これを読んだら読書の快楽に溺れること間違いなし。私も自信を持って「人生の必須イベント」を言える。

実際、DMとかで「紹介していただいた十角館の殺人読みました。凄かったです」みたいなコメントよく来るし。

 

もし未読の方がいらっしゃるようであれば、いらんネタバレを食らう前にさっさと済ませておいた方が身のためである。人生で一度しか味わえない衝撃だから、ネタバレなんて勿体なさすぎる。

 

 

ということで、2022年名刺代わりの小説10選ランキングの第1位は『十角館の殺人』でした

 

さきほども書いたけど、隠れ1位は『十二国記』の可能性もあるので、ご夫妻で優勝ということにしておきましょう。小説界の頂点に立つ夫婦ということで。

 

 

ではでは、長い記事に最後までお付き合いいただき感謝。

 

 

※ぜひTwitterで感想コメントとか拡散をしていただけると、頑張った私が報われますし、きっとあなたの徳が積まれることでしょう。

 

 

以上。

 

 

 

頑張った私を応援してあげてもいいよ、という方はこちら。

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おまけ

 

さて、長大な記事に最後まで付き合ってくださった奇特な方のために、毎年恒例の「誤タイトル集」をお送りしよう。

これは、私が皆さんの「#名刺代わりの小説10選」を集計する際に見つけた誤タイトルをちゃんと丁寧に記録しておいたものである。

ただの記憶違いやタイプミスなのだが、妙にグッとくるタイトルもあったりして、非常に面白いので共有させていただきたい。

 

一応言っておくが、ミスした方をバカにする意図は一切ない。むしろネタを提供してくださったことを感謝しているぐらいだ。

 

では行ってみよう。

 

 

前向き

 

まずは軽めのやつから。

 

 

 

 

『君の膵臓がたべたい』

 

 

 

好物みたいな言い方しないで…

 

 

 

分かるよってやつ

 

複雑なタイトルだと間違えやすい。

 

 

 

 

『電気羊はアンドロイドの夢を見るか?』

 

 

羊かわいい。

 

 

 

 

もういっちょ。

 

 

 

 

『テスカポリトカ』

 

 

韻は踏んでるし、気持ちは分かる。覚えにくいよね。

 

 

 

 

さらにもういっちょ。

 

 

 

 

『煙が土か食い物』

 

 

哲学性が増したかな…?

 

 

 

デビュー作

 

あの有名作家のデビュー作である。

 

 

 

 

『風の音を聴け』

 

 

ただの騒音です。

 

 

 

誤変換集

 

たぶん誤変換だと思われるものたち。

 

連続でお送りする。

 

 

 

 

『風邪が強く吹いている』

 

コロナ禍。

 

 

 

 

『ペッパーヅゴースト』

 

地方出身。

 

 

 

 

『春と修羅場』

 

俗物すぎる宮沢賢治。

 

 

 

 

どこが間違っているでしょう?

 

ちょっと分かりにくいけど、味のある間違いである。

どこが間違っているか分かるだろうか?

 

 

 

 

『IQ84』

 

分かるだろうか?たぶん見ただけでは分からないはず。

 

頭文字の種類に分けて集計していので気付いた。

これ実は「いちQ84」ではなく「あいQ84」になっているのである。なんでちょっと頭悪いんだよ。

 

 

 

うろ覚え

 

かなり原型がなくなるぐらい間違えているものたちである。

 

 

まずはこれ。

 

 

 

 

『となりのトットちゃん』

 

黒柳徹子も遂にジブリデビューか。

 

 

 

 

 

続いてはこちら。

 

 

 

 

 

 

殊能将之『カエル男』

 

どっち?

 

 

 

たぶんこっち。

 

 

まだまだあります。

 

 

 

 

 

『コンビニ店員』

 

ただの職種…

 

 

 

 

 

これがラスト。一番好きなやつ。

 

 

 

 

『カマーゾフの兄弟』

 

続編は『オナベーゾフの姉妹』でお願いします。

 

 

 

 

 

以上。これで本当におしまい。

最後までお付き合いいただき感謝。