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【月イチまとめ】2022年8月に見つけた面白い本

 

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

 

さて毎月恒例の月イチまとめ記事である。

 

いきなりで申し訳ないが今月は不作である。先月が豊作すぎたので「こりゃいつか反動が来るな…」と思ってたが割りと普通にすぐ来た

そもそもだが、先月に面白すぎる本たちと出会いすぎちゃって、私の感性が弛みきっていた。琴線が全然震えないのである。

だから今月が不作気味なのは、私の責任でもあるし先月紹介した作品たちのせいでもある。面白いは罪。

 

そうそう、Twitterの方では紹介していたけど、現代ビジネス様の方で私のツイートを取り上げてくれているのでお知らせ。

誰かさんの偉そう極まりないコメントも必見である。

 

gendai.media

 

 

ということで、2022年8月に見つけた面白い本たちである。

 

行ってみよう。

 

 

映画を早送りで観る人たち

 

この流れはもう仕方ないだろうな、という印象。

コンテンツの生み出される速度はどんどん早まってるし、興味を引く広告の手段も進化し続けている。だけど自由にできる時間は限られている。

「作り手の意図通りに楽しんでほしい」というのはもう贅沢すぎる願いなのだろう。

もしそうしてもらいたいのであれば、そうなるぐらいに愛してもらえる作品力、もしくは作家本人の魅力がないとダメだ。

 

その点、本はどうしたって読み手の速度や読み方に依存するものなので、関係ない問題と言える。

 

 

マスカレード・ホテル

 

久々の東野圭吾。えっと…もしかして3年ぶりぐらいか?

うーん、一時期読み漁っていたことを思えば、ずいぶんと遠くまで来たものだ。

 

絶賛コメントを信用して読んだのだが、正直な感想としては「うん…まあ…そうかな…」という感じ。

先月の面白本ラッシュの反動もあると思うけど、もう私に東野圭吾のミステリーは効かなくなってしまった感がある。読み慣れすぎて彼の作為が読みながら伝わってきてしまうのだ。「ああ、ここは伏線にしたいんだな」みたいな。

 

とはいえ、彼の筆力と構成力は間違いないので、誰もが楽しめる作品に仕上がっているとは思う。さっきから文句を言ってるような書き方だけど、私もちゃんと楽しんだ。65点ぐらいね。

 

 

諦めの価値

 

頭の良い人に「取捨選択しなさい」と言われても、「そこまで賢く分別できません…」と思ってしまうのがノータリンの悲しき宿命である。

森博嗣の著作はほぼすべて読んでるけど、そのたびに彼の賢さを羨ましく思う一方で、遠くの景色を眺めるような他人事感がある。一流スポーツ選手のスーパープレイを見せつけられているような、と書けば伝わるだろうか。

確かに限られた人生であれば、何に時間を使い、何を切り捨てるべきか、を判断するのは必要だろう。人生を少しでも有意義にするために。

 

でももっと理想を言うならば、そんなことも気にならないような生き方ができるのが一番ではないかなと思ったり…。

 

でもさらにもっと言うと、そんな気持ちのいい生き方なんてできない性格なので、大人しくできるかぎり冷静に取捨選択して、うまくいかなかったとしても「まあ、どうせ自分なんてアホだし。やれるだけはやったし」と諦めるぐらいでいいのかも。

 

 

あの人とあの本の話

 

今月のベストはこちら。

 

あらゆる作家から絶大な信頼と人気を獲得しているインタビュアー、瀧井朝世氏の連載「新刊著者インタビュー」から選ばれた68篇をまとめた良書。

 

なにが良いって、やっぱり瀧井朝世氏の最高の黒子具合ね。

そういう読み方をされるのをご本人は絶対に嫌がると思うんだけど、作家への敬意と作品の魅力を最大限に発揮しようと、巧みに文章を構成されてる手腕が凄まじくて、ここまでレベルだと美しさすら感じる。末席も末席だけど、同じ物書きとして素直に羨ましく思う。

 

作家の色んなエピソードが出てくるのも本好きとしては堪らない一冊。

笑ったり泣いたり、存分に堪能してしまった。

 

 

 

以上。来月もお楽しみに。 

 

 

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ブログ以上に適当な内容ですが、ブログ以上に手間がかかってて、色々と報われないので誰か助けて。

 

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