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ガラスの靴は履きにくい。高級車は狭い。ローンは借金。

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ガラスの靴は役立たず

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです

 

意味深なタイトルに期待されたかもしれない。実はそんなに意味深なことを書いたつもりはなく、単なる事実を並べただけだったりする。

例えばキラキラと輝くガラスの靴は、シンデレラのストーリーと共に世界的に有名である。きっと世の多くの女性が幼い頃に憧れたことだろう。もしかしたら大人になっても憧れているお花畑な方もいるかもしれない。素敵なことである。

しかし、このガラスの靴。実際に履いたら地獄を見ることになるだろう。ただのガラスが一般成人女性の体重を加えられて形状を保っていられるはずもなく、履いた瞬間に砕け散ること請け合いである。きっと王子様も大ウケすることだろう。

なんとなくみんなが持っている「素敵な素敵なガラスの靴」というものは、実際には靴としての役目など一切果たすことはできない、ただの役立たずである。現実世界でガラスの靴を役立てようと考えるのであれば、それこそダチョウ倶楽部とか電撃ネットワークあたりが一発ギャグの道具にするのがちょうどよいだろう。きっとウケるはずだ。たぶん。私は笑わないけど。

 

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居住性の低い高級車

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また高級車でも似たような現象がある。

スポーツカーと呼ばれるジャンルがまさにそれで、車という人間が居住することが前提になっている機械にも関わらず、値段が上がれば上がるほど居住性が悪くなるという特徴がある。場合によっては屋根さえも無くなる場合があるし、行く所まで行くと、社内が狭すぎてまるで寝転がりながら運転するような感じになるときもある。そのまま本当に寝られればいいのだが、今のところそこまで自動運転の技術は進歩していないので、人間が非常に苦しい態勢を維持しながら、運転する必要がある。高い金を払った結果がそれである。きっとそれが嬉しくて仕方ない人もいることだろう。別に悪いことではない。好きなものを買えばいいと思う。 

 

イメージと現実は違う

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何が言いたいのかと言うと、そういうのに憧れている人を小馬鹿にしたいというわけでは一切なく、実はイメージと現実がかけ離れているものは多いんですよ、ということが言いたいのだ。

我々は幼い頃から日常的に、周囲の人間やメディア、物語などから影響を受けて生きている。それは洗脳とも言えるレベルで我々の脳内を染め上げ、知らず知らずの内に勝手なイメージが作り上げられていることが多い。

テレビでよく見る芸能人だって、プライベートも何も知らない、実はただの真っ赤な他人なのに、「毎日テレビで見るから」というだけで、なぜかよく知っている人のように感じてしまう。不倫のひとつでもすれば「そんな人だとは思わなかった」と非難の声を上げる。一体どんな人だと思っていたのだろうか。その人の何を知っていたのだろうか。(全然関係ない話だが、なぜ他人のことを赤いと表現するのだろうか)

 

世界は欲を原動力にしている

それと同じようなことが数え切れないほどある。

上で書いたガラスの靴や高級車の例と同様に、勝手になんとなく“良いモノ”と決めつけていることが我々の周りには溢れている。

その多くがきっと誰かの利益に繋がっているのだろう。世界は基本的に欲を原動力にして動いている。

さすがにガラスの靴を売るような商売人はいないだろうが、ガラスの靴に似たものを売り出す人はいる。

 

例えばこんな話がある。

黒真珠というものをご存知だろうか。宝石なのだが、元々世界には白い真珠しか出回っておらず、とある宝石商が世にも珍しいこの黒真珠を宝石店に卸そうと話を持ちかけた所、

「こんな汚い色をした真珠なんていらないよ」

と言われたそうだ。

そこでその宝石商は考えた。なんとかして黒真珠を売りたい。値段を安くしようか。それとも白真珠と抱き合わせて買ってもらうか。

彼は色々と考えた挙句、最終的に驚くべき解決法を生み出す。

彼は黒真珠を持って、ニューヨークの五番街にある宝石店に頼み込んで、通りに面したショーケースに黒真珠を並べてもらうことにした。そして黒真珠に法外な値段を付けたのだった。

その結果どうなったか。

ほんの少し前まで何の価値も無かった黒い物体が、ニューヨークのセレブたちの中で一気に大流行したのだ。そして今でも黒真珠は同じ価格で売られている。

 

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与えられるものでは満足できない

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スターバックスはなぜあんなにも高額なのに人気なのか。

なぜ人は行列に並んでまで食事を摂ろうとするのだろうか。

借金があることを明言する人はあまりいないのに、ローンがあることを公言する人が多いのはなぜだろうか。

最初から無料のものには見向きもしないのに、値段が下がると欲しがるようになるのはなぜだろうか。(例えばティッシュとか)

 

ちょっと想像したり疑問に思うだけで、私たちの身の回りにあるものは姿を変えるだろう。本来の姿を見せてくれるはずだ。

別に騙されたり、イメージに踊らされることが悪いことだとは言わない。夢を見ているようなものだ。それで幸せになれる人もいるだろう。それは否定しない。

だが、さきほども書いたようにこの世の中は基本的に人の欲を刺激することで成り立っている。そして、人間の欲はいくらでも出てくる。そこにゴールは存在しない。

他人から植え付けられたものは幻想でしかなく、いざ手にした所でびっくりするぐらいあっという間にその魅力を失くすだろう。そしてまた次なる欲求に手を伸ばす日々が始まるのだ。

 

少なくとも私は、与えられることに飢えるような人間ではなく、自ら作り出し、達成感を追い求める人間になりたいと思う。

きっとその方が自分らしい生き方を全うできるだろうと信じている最中である。

 

今のところそれが私の答えである。

 

以上。