ちょっとゾッとするぐらい当たる性格診断
どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。
皆さんは性格診断に興味があるだろうか。私は興味津々である。一体自分がどんな人間なのかをぜひとも把握してみたいと常々思っている。
これは考えてみれば非常に不思議な話で、誰よりも自分のことは自分が知っているはずなのに、わざわざ性格診断なんてものをしてしまう。そしていざやってみると、「当たってる!」なんて大騒ぎする。落ち着いて考えてみるとアホみたいな話である。いやいや質問に答えたのお前だから。
しかしながら、人は自分の思考に常に浸かっている状態であり、自分の思考がどんな形をしているのか、どんな偏りを持っているのか、それを客観的に観察したり評価したりすることはすこぶる難易度が高い。
そこで活躍するのが性格診断である。
自分という人間を丸裸にしてもらい、改めて「確かに自分はこういう人間だ」と確かめるわけだ。そこには何とも言えない興奮や喜びがある。
で、そんな性格診断でもひときわ強烈なものがあるのをご存知だろうか。
こちらの“16Personalities”である。
無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス | 16Personalities
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診断概要
この性格診断を行なうと、以下のようにキャラクター分けがされる。
判断要素は5つあり、それぞれを組み合わせてタイプ分けがされる仕組みになっている。
その内容は以下の通り。
意識 ⇒ 「内向的」か「外交的」
エネルギー ⇒ 「直感型」か「現実型」
気質 ⇒ 「論理型」か「道理型」
戦術 ⇒ 「計画型」か「探索型」
アイデンティティ ⇒ 「自己主張型」か「慎重型」
で、実際にやってみた。職場で
これは面白いと思い、早速診断をしてもらう私。結果はまあ置いておくとして、とにかく納得の内容だった。確かに当たっているし、言われてみれば自分はそういう人間だったな、と思わせられる内容だった。
で、こんな面白いものを自分だけで終わらせることができないのが私である。この興奮を他の人と共有したい。なんなら仕事にも活かしたいと思った。
このブログではたびたび書いているが、私は職場で100人を超える部下を抱えており、当たる性格診断なんてものがあるのであれば、試さない理由がないのだ。
ということで、職場の人たちを捕まえて片っ端から実施してもらった。
最初は部下の子たちだけだったのだが、あまりにも面白いので、上司から他部署まで50人ぐらいにやってもらうことになった。
そしてその結果、なかなか興味深い事実が浮かび上がってきたので、以下にまとめておく。
①仕事ができる人はやはり強みを存分に活かしている
まずこれ。
他部署なのだが、上司にとんでもなく優秀な人がいる。うちの会社の中でも一二を争うレベルで優秀な人だ。レベルが違いすぎて絶望感さえ抱いてしまうような人なのだが、この方はとにかく管理能力が高い。その人が別の部署に異動になると、その部署の成績が瞬く間に上がる。その上司本人のパフォーマンスも桁違いなのだが、部下たちもそれに感化される形で業績が上がっていくのだ。
で、その上司の性格タイプが“幹部”。部下を管理し、チームをまとめることを得意とするタイプである。で、やっている仕事がもろにそれ。チームをハイレベルで管理することで、高いパフォーマンスを維持している。
その結果を見たとき私は「そのまんまじゃん」と思ったし、性格診断をやった上司本人も「そのまんまじゃん」と自分で言っていた。
他にも同様の結果が見られて、仕事ができる人は総じて、自分の性格タイプに合った仕事をしていることが分かった。これはなかなか興味深い事実だと思う。
え?私ですか?全然活かせていませんでした。はい。
②仕事ができない人は見当違いの仕事をしている
当然の話だが、仕事ができない人は①とまったく逆の現象が見られた。
つまり、ひとりで仕事をするのが得意な人が管理する側に回っていたり、計画型の人がトラブル対処係になっていたりといった具合である。
人には学んで成長する機能が備わっているので、余程極端な性格ではない限り、不得手な仕事だったとしても時間をかければ順応していくものだ。
しかし、だからこそ他人と比べられる機会の多い会社内では、余計に「あいつはできない」「覚えが悪い」「成長しない」という印象を周りが持ってしまうだろう。まあ考えてみれば当たり前の話である。
③同じ職場では同じタイプが揃いやすい
これも非常に興味深い結果だ。
同じ職場内では同じような仕事をするのが当たり前である。もし、違う業務内容だとしても、持っている目的は同じで、同じ方向を目指していることが多い。
そんな中で同じタイプのメンバー集合してしまうのは、
・得意分野が似た人間が配属されている
・似たタイプに変化していく
このどちらなのだろうか。入社した直後に“16Personalities”をやらせていれば比べようがあるのだが、あいにくそんなデータはないので、現時点では定かではない。
しかしながら、私が見ている感触としては後者の方が正しいように感じる。
人は環境や周りにいる人間の影響を受けて日々変化していく。何かの本に書いてあったのだが、
人は周囲にいる人間の平均値に近づく
らしいのだ。これを思うと、次第に似たタイプに変化していったとしても、おかしくはないだろう。
④同じ職場で数少ないタイプはできる人間か極端にできない人間のどちらか
上記の①~③を総合した結果である。
同じ職場には同じタイプばかりが揃う。平均的なメンバーと言える。
その一方で、少数派のタイプの傾向を見ると、平均から外れたメンバーばかりになる。
自分の強みを活かしていれば仕事ができるし、見当違いのことをしていれば仕事ができない人間である。
ちゃんと計算をしたわけではないが、もしかしたらこれを数字にすると例の“80対20の法則”になったりするのかもしれない。なんだか怖い話である。
⑤リーダーは少数派のタイプになる
部署長などのチームリーダーの役職を与えられている人間の傾向を見ると、必ず部署内では少数派のタイプであることが分かった。
だからと言って、役職を与えられている人間がみんな同じタイプに偏ることはなく、それぞれがそれぞれに得意分野を活かしてリーダーとしての職務を全うしていた。リーダーによってタイプはバラバラである。
これは、リーダーという役職になると自らの個性を出さないと仕事にならないからじゃないだろうか。
リーダーというのは職場の責任を受け持つ役割である。会社内での自由を得る代わりに責任を引き受ける。それがリーダーである。
そんな自由さが、自身の本来の性格をむき出しにするんじゃないだろうか。それ以外に拠り所がないからだ。自分のことを鑑みてみるとそのように感じる。
⑥年齢を重ねるにつれて、極端さが減る
“16Personalities”を実際にやってみてもらうと分かるが、診断結果はこのようなパラメーターで表示される。
最初の方で書いたように、5つの要素の中でどちらに属するかで性格タイプを診断されるのだが、そうは言っても人はそこまで極端にはならない。完全な内向型というのはほとんどいなくて、多少なりとも外交的な要素を持っているのが普通である。上の画像で言えば、外向型が27%で内向型が73%で、結果的に“内向型”と診断されている。
で、この偏りを見たときに、年齢層が上になればなるほど偏りが減っていくのだ。
つまり、いろいろな人生経験を積んだり、色な人間を見ていく中で、自分の中の極端さが摩耗していくのだろう。それを人は「丸くなった」と表現するのかもしれない。
ちなみにだが、①で紹介しためちゃくちゃ仕事ができる上司の場合は、年齢を重ねているにも関わらず、非常に極端な割合になっていた。やはり強みを活かしている人は違うのだろう。
お試しあれ
以上が私職場で大体的に“16Personalities”を実施した結果分かった事実である。
当然と思えるようなものから、意外なものまで、非常に興味深い内容になった。
このテスト結果も面白いのだが、そもそもの目的であった「部下の人間性を把握する」という意味でも非常に有意義だった。評価面接でもこの性格診断の結果の話をしちゃったぐらいである。
あなたが私と同じように部下を持つ立場の人間なのであれば、この診断結果があなたの仕事に一役買うかもしれない。
またそうではない人でも、上司や同僚、友人など、人間関係の問題を解決する上で参考になるのではないだろうか。
ぜひお試しあれ。
以上。
ちなみにこちらの書籍でも同様のテストができる+その性格タイプに合った職業を紹介してくれているので、転職や天職について悩んでいる方にはオススメである。