怒ってる美女が一番怖い。
仕事を邪魔する存在
どうも、中間管理職ブロガーのひろたつです。人生の9割方は弱気です。誰でもいいから優しくしてほしい。
私は職場で部下を抱えるようになって、かれこれ15年ほどが経っている。最初はそれこそ2、3人だったのが、今では100人を超える大所帯となった。
それはまあ別にいいのだが、それだけの人数が揃うと少々気になる人間が紛れ込んでくる。というかいつも私の仕事を邪魔する者がいるのだ。
それが「やたらと強気な女性」である。
まるで二次元キャラ
彼女たちは年齢や職歴なんぞ関係なしに猛威を振るう傾向がある。その無差別っぷりにはインフルエンザもびっくりだろう。そして何よりも驚きなのが、そうやって相手に噛み付いたことをさも面白かったことかのように周囲に話しているのだ。狂気を感じる。
「この前さー、〇〇課長に『こんなんじゃできるわけないでしょ』って言っちゃった~」
私のような常識人であれば、「これを言ったら相手に負担がかかるかな?」とか「これを言ったら相手との関係にヒビが入るかも」なんて危惧してしまうような言葉を、兵器で、いやもとい、平気で使いやがる。兵器でしょ、こんなの。
しかも相手にそんな言葉の銃口を向けておいて、「やっちゃった(ハ~ト)」とか、悪役すぎるでしょ。でもそれが彼女たちにとっては普通。相手との関係性が壊れることなんか、全然気にしない。あまりにも悪役すぎて二次元の世界から出てきたのかと思うぐらいだ。
復讐心がハンパない
それにしょっちゅう不機嫌になっている。
ことあるごとにへそを曲げている。おかんむりだ。そんなオーラを出しているし、試しに話しかけてみると冷たい対応を取られる。そんな態度でそばにいられると、こっちとしては猛獣と一緒に檻の中に放り込まれたような気分になる。心休まらない。いっそ殺してくれと思う。っていうかここから出してくれ。あいつでも俺でもどっちでもいいから。
それにしても、一体何が彼女たちをそんなふうにしてしまうのだろうか。
己の正しさを主張したいから?
いやいや、どう見ても正しさを突き通したいというよりは、ただ単に「不愉快だから攻撃」しているようにしか見えない。ちょっとでも自分にとって不快なことや、不利益なことをされると、瞬時に復讐心を燃やし、相手への攻撃を開始する。「リベンジに燃える」なんてスポーツだったら胸熱な展開だけど、職場でそれをやられると、箱の中に放置されたラットみたいになる。限られた空間に放置されたマウスがどうなるかご存知か。
控えめに言っても地獄である。
スポンサーリンク
すべての原動力は“怒り”
思えば彼女たちの原動力はいつだって「怒り」だ。
だからこそ見境なしに相手に食いつけるし、多少無茶な理論でも振りかざすことができてしまう。まるでバーサーカーだ。実在したのかバーサーカーって。日本語にしたら狂戦士だぞ。狂うって放送禁止用語じゃないのか。
でも実はそういう生き方を選択するのは、この世の中では非常に有効だったりする。
実際職場でもバーサーカー彼女たちは自分たちの地位を確立している。こちら側としては、彼女たちに何を言われるか分からないので、手を出しにくい。ある種、アンタッチャブルな存在になり得ているのだ。
もしかしたら、それこそが彼女たちの最大の目的なのかもしれない。
中身が柔らかいからこそ頑丈な皮膚を身につけるワニのように、弱いからこそまずは攻撃を仕掛けるハリネズミのように、彼女たちは自分たちを「危険な存在ですよ!」とアピールすることで、弱い自分自身を守っているのかもしれない。
攻撃的に見えて、実は必死に防御をしているのかもしれない。そう彼女たちは本当は弱いのだ。…全然弱そうに見えないし守ってあげようとも思えないけれど。
もちろん、本人にその意識があるかどうかは知らん。
制裁を加える
こんなポンコツの私でも、一応職場を預かる人間なので、どうしようもないときは呼び出してガツンと注意するときがある。それこそ相手との関係性が壊れることは厭わないレベルで、だ。
そうすると、バーサーカー彼女たちのほとんどが、涙を流す。そんな打たれ弱さを見せる。
反省まで漕ぎ着けることは少ないが、それでも「痛い目」に遭わせるぐらいはできてしまうのだ。
別にこれはいつも職場に混乱をもたらす彼女たちに復讐をしたい訳じゃない。こっちだって女性を泣かせて気分がいいはずもない。ただ単に職場の秩序を保つための処方箋でしかない。ちょっと劇薬かもしれないが。
劇薬を食らわされた彼女たちはしばらくはおとなしくなる。
でもすぐにまた猛威を振るうようになる。
そのたびに私は「あの涙は何だったんだよ」と忸怩たる思いを抱く。
そして結局彼女たちがハリネズミなのかバーサーカーなのか分からなくなってしまうのだった。
以上。駄文失礼。