どうも。
優秀さをどうやって測るか?
部下の評価を下すときに「何をもって優秀とするか?」という命題がある。
もちろん会社として評価の基準は設けられている。成果をどれだけ出したか、職務への熱意はあるかなど、たくさんの項目がある。
それでもいいのだが、もっと簡単に「これがあれば優秀」という要素は何か?とよく考える。
いま、私は100人を超える部下を抱えている。
それだけいると色々なのが紛れ込むのだが、やはり目立つのは見当違いのことばかりする部下と、極端に成果を挙げる部下である。つまり優秀な部下とダメな部下だ。
この違いを考えてみると答えが分かるかというそうでもない。なにせあらゆることが違うのだから。
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頭はいいけど役に立たない部下
「賢いな」と思わせる部下はたくさんいる。私よりも若い子ばかりだし、発想が豊かだったり、新たな問題に着目したりもする。
しかし思いついたり、問題に気付くだけで、そこから先に踏み込める部下というのはかなり限られる。
やたらと職場の抱える問題に詳しく、その問題がいかに生産性を落とし、自分たちが苦しんでいるかを説明できる…だけに終止する部下のなんと多いことか。きっと上司が教育できていないのであろう。ポンコツ上司の部下は可哀想である。もちろん私のことだ。
問題提起をされても、それを解決してくれなければ言い方は悪いが「役に立たない部下」だと思う。いくら現状分析に長けていても口だけの人間は何も生み出さないのだ。
それと似ているが「こうすればいいのに」と言うだけの部下も同様である。
分からないことが分からない
問題に対して「どうしたらいいですか?」という質問もよく受ける。
自分で考えられない部下がよく使うセリフだが、酷いのになると「何をしたらいいですか?」という最悪な質問も飛び出す。これを食らったときはさすがに笑った。
初心者や結果を出せない人をよく見ると、「何が起きているのか分かっていない」ことが分かる。よく言われる「何を分かっていないのか分からない」というやつだ。
初心者ならばまだ許せるが、ある程度の経験を積んだ部下になると、脱力感を覚えてしまう。
繰り返すが、そのように成長させてしまった上司の責任は確実にある。
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問題の姿をはっきりさせる
まず問題にぶち当たった時に大事なのは、「問題がどんな姿をしているか」をはっきりさせることだ。
何が、どれくらい、どのように、なぜ、とひとつずつ紐解いていくこと。
感情的にならず、状況を見て把握し、現象や事実関係を素直な目線で見つめる。それができないから、ちぐはぐな対策を打ったり、見当違いの方向に進んでしまったりする。
今、もし結果が出せずに困っている人がいるとしたら、たぶん問題の捉えた方が違うか、そもそも問題に気付いていない可能性があるだろう。
文章問題に似ているかも
算数とかの文章問題を解くのが苦手なのと同じだと思う。
ある事象を数式という形に変化させる。数式を解くだけとはまったく別の脳みそを使うことになる。
だが、仕事や人生でぶつかる問題の多くは文章問題のように答えが用意されていない。そもそも答えがあるのかどうかも定かではない。
だからこそ、「問題の姿をはっきりさせる」能力が大事なのだ。それさえできれば、あとはけっこう簡単である。アイデアなんてのは状況さえ理解すればすぐに思いつく。その作業は計算式を解くのと同じである。
まあたまに天才的なひらめきに出会うことはあるけど。
ということで、私の考える優秀さというのは、「どんな問題か的確に判断できるかどうか」である。
ちなみに私はブロガーとしてなぜ結果が出せないのかよく分かっていない。
以上。
こういう本を見ると、やはりまずは問題の捉え方から説明されていたりするから、きっとそういうことなのだろう。
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