強烈な応援メッセージを頂いたので、後半戦に突入することにした。
前編はこちら。
【都市伝説検証】ミスチル桜井が本当に伝えたかったこと - 俺だってヒーローになりてえよ
一応、前提を説明しておくと、先日見た番組で金爆の鬼龍院翔がこんな説を披露していたのがキッカケの記事である。
“ミスチルの楽曲で本当に伝えたいメッセージは2番のサビに書かれている”
理由としては…
・1番のサビはタイアップなど世間で耳に触れる機会が特に多い。
また時間が限られていることも多い(CMなど)。
だから極端に耳障りが良くしたり、語感、歌いやすさ、覚えやすさ、分かりやすさ、など色々と制約が多い。
・1番は楽曲の説明をしなくてはならない。
・2番はそういった制約がなく、それに本当にミスチルが好きな人(楽曲をちゃんとすべて聴いてくれる人)が聴くのが2番なので、それだけ自由にできる。
これを個人的に勝手に検証しようと試みたのがこの記事である。
極度のミスチルファンでなければ絶対に楽しめない内容なのでご注意いただきたい。
では後半戦に行ってみようじゃないか。
スポンサーリンク
くるみ
ミスチルメンバーが一番好きだと公言しているMVが『くるみ』である。
ちなみに私も一番好きなMVだ。こういった仕掛けのある作品は人の心を捉えるのが上手である。
ではまず1番のサビから。
良かったことだけ思い出して
やけに年老いた気持ちになる
とはいえ暮らしの中で
今 動き出そうとしている
歯車の一つにならなくてはなあ
希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
「どんなことが起こるんだろう?」
想像してみるんだよ
皮肉っぽくてミスチルらしい歌詞である。
では続いて2番。
どこかで掛け違えていて
気がつけば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに
出会うことで意味ができたならいい
出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸に震える
十字路に出くわすたび
迷いもするだろうけど
1番にしても2番にしても、桜井が抱える悩みが透けて見える歌詞になっている。
そもそもこの楽曲は「これから来る未来」に“くるみ”という擬人化を施した楽曲である。私は完全に愛する娘さんへのメッセージだと勘違いしていたが…。
「いつまでも上手くいくわけがない」
そんな不安はミスチルの楽曲によく見られる傾向である。
このくるみに関しては、1番にしても2番にしても、未来に対しての桜井の実直な内面が込められているように感じられる。
PADDLE
docomoのCMタイアップが付いたアルバムの曲である。
Mr.children PADDLE TOUR 2004 シフクノオト
パドルというのはカヌーで使われる櫂(かい)のこと。
「押し進める」という意味で楽曲の勢いそのままのタイトルである。
では1番。
新しい記号を探しに
フラスコの中 飛び込んで
どんな化学変化起こすか
軽く揺すってみよう It's OK
ゆけ 荒れ狂う海原の上
未来へと 手を突き出して
もしかしたら今日は何も起こんないかも
でも 明日へとパドリング
2番。
新しい希望を見つけよう
フラスコの中 飛び込んで
どんな化学変化を起こすか
もう一度 揺すってみよう It's OK
ゆけ 高い デカイ 波を乗れ
怯んでる自分蹴飛ばして
もしかしたら明日も何も起こんないかも
でも 永遠のパドリング
残念ながらほとんど同じである。まあ勢いが大事な曲だからね。
Sign
TBS系ドラマ『オレンジデイズ』主題歌
珍しく桜井が帽子を被っている。どんな恰好をしても絵になる。
1番。
ありふれた時間が愛しく思えたら
それは“愛の仕業”と 小さく笑った
君が見せる仕草 僕に向けられてるサイン
もう 何ひとつ見落とさない
そんなことを考えている
2番。
僅かだって明かりが心に灯るなら
大切にしなきゃ と僕らは誓った
めぐり逢った すべてのものから送られるサイン
もう 何ひとつ見逃さない
そうやって暮らしていこう
ドラマの台本を読んでから書き下ろした楽曲ということで、かなり内容に近付いた内容となっている。
ちなみに聴覚障害の女の子が出てくるドラマであった。主演は柴咲コウ。
タガタメ
日清食品「カップヌードル "NO BORDER"」CMソング
愛・地球博「国際赤十字・赤新月パビリオン」イメージソング
この曲を初めて聴いたときは衝撃的だったなぁ。こんな良い曲書けるのかって。
1番。
子供らを被害者にも 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をするべきだろう?
でももしも被害者に 加害者になったとき
出来ることと言えば
涙を流し 瞼を腫らし
祈るほかにないのか?
タダタダダキアッテ (ただただ抱き合って)
カタタタキダキアッテ (肩叩き抱き合って)
テヲトッテダキアッテ (手を取って抱き合って)
2番。
この世界に潜む 怒りや悲しみに
あと何度出会うだろう それは許せるかな?
明日 もし晴れたら広い公園に行こう
そしてブラブラ歩こう
手をつないで 犬も連れて
何も考えないで行こう
タタカッテ タタカッテ (戦って 戦って)
タガタメ タタカッテ (誰がため 戦って)
タタカッテ ダレ カッタ (戦って 誰 勝った)
タガタメダ タガタメダ (誰がためだ 誰がためだ)
タガタメダ タタカッタ (誰がためだ 戦った)
どちらもメッセージ性に溢れている。いや、溢れすぎている。
未来
大塚製薬「ポカリスエット」CMソング
Mr.Children「未来」Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
どうでもいい話だが、この曲をカラオケで歌うとものすごい違和感がある。たぶんコード進行のせいなのだろうが、よく分からない。
1番。
生まれたての僕らの前にはただ
果てしない未来があって
それを信じていれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる
先の知れた未来は
信じたくなくて 目を閉じて過ごしている
2番。
出会った日の僕らの前にはただ
美しい予感があって
それを信じたまま 甘い恋をしていられた
そして今 音もたてず忍び寄る
この別れの予感を
信じたくなくて 光を探している
こうやって見ていくと、2番の方が皮肉っぽい歌詞が出てくることが多いように感じる。
and I love you
日清食品「カップヌードル "NO BORDER"」CMソング
Mr.Children - and I love you - Mr.Children "HOME" TOUR 2007
歌い出しが素敵すぎる。正直どこもサビに聴こえるぐらいの名曲である。
wikiに30分で書き上げたという情報が載っていた。バケモン。
1番
傷つけ合う為じゃなく
僕らは出会ったって言い切れるかなぁ?
今 分かる答えはひとつ ただひとつ
I love you
and I love you
and I love you
2番
もう一人きりじゃ飛べない
君が僕を軽くしてるから
今ならきっと照れないで
歌える 歌える 歌える
I love you
and I love you
and I love you
どちらも愛する人へのメッセージに読み取れる。そこまでの変化はなし。
ヨーイドン
フジテレビ系『ガチャガチャポン!』主題歌
フジテレビ系『ポンキッキーズ』主題歌
違法アップロードの動画で申し訳ない。
1番
ヨーイドンの合図 待たずして僕ら大人になっていくよ
どこに向かっているのかなんて分かんない
でも飛び出していくよ 転がりだしていくよ
2番
いい手本が近くにいっぱいあんだ 幸せになってみせるよ
半ズボンもリボンも似合わなくなった 大人も悩んでいるよ
転がり続けていくよ
1番は子供、2番は大人という変化を遂げているように感じる。楽曲を通して物語になっているのかもしれない。
ランニングハイ
東映系映画『フライ,ダディ,フライ』主題歌
これも映画の主題歌なのだが、登場人物のセリフとも取れる内容になっている。原作が面白いのでオススメ。
1番
「もう疲れた誰か助けてよ!」
そんな合図出したって
誰も観ていない ましてタイムを告げる笛は鳴らねえ
なら息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして
胸に纏う玉虫色の衣装をはためかせていこう
2番
亡霊が出るというお屋敷を
キャタピラが踏み潰して
来春ごろにマンションに変わると代理人が告げる
また僕を育ててくれた景色が 呆気なく金になった
少しだけ感傷に浸った後 「まぁ それもそうだなぁ」
この楽曲がそうなのかは分からないが、桜井はたまに自身の経験をそのまま歌詞に仕立て上げることがあるそうだ。『youthful days』の2番のサボテンのくだりとか。
なんか段々、検証でも何でもなくなってきている気がするが、まあいいか。ランニングハイということで。
僕らの音
日清食品「カップヌードル "NO BORDER"」CMソング
Mr.Children / 僕らの音 MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U" 〜FINAL IN TOKYO DOME〜
ここにも何を書いていいんだかよく分からなくなってきた。
アルバムに必ず入っているこのタイプのしっとり系の曲が一番好きだったりする。そしてギターの田原がこっそり歌ってる曲が好き。
1番
君は9月の朝に吹き荒れた通り雨 叩きつけられて
虹を見たんだ そこで世界は変わった
そうだ リズムやハーモニーをがふっとずれてしまっても ゆっくり音を奏でよう
まだ まだ まだ イントロも終わってない
2番
名作と呼ばれる作品を観たり 聞いたり 読みあさったりして
大人を気取って 少し無理して暮らした だけど君の事となると途端に分からなくなる
恋するだけの阿呆になる
ただ ただ ただ 胸が苦しくなる
タイトルが『僕らの音』。どういう意味だろうか?心音?
よく分からないが、2番のサビに思い当たるフシがありすぎて辛い。
箒星
トヨタ自動車「トビラを開けよう」キャンペーンCMソング
箒星というのはもちろん流れ星のこと。MVが物語調になってきたのもこの頃から。
1番
古い遊園地の観覧車から見慣れた街見下ろし
ほら 今日までの僕らに 小さくエールでも贈ろうか
目を瞑っても消えない光 君の心に見つけた
すぅーっと 優しく淡く弧を描いて 頬を撫でてく「箒星」
2番
でもね僕らは未来の担い手 人の形した光
暗闇とじゃれ合っては眩しく煌めく「箒星」
心配事ばっかり見つけないで あわてないで探してこう
いつか必ず叶うって決め込んで路頭に迷った祈り
基本的には応援歌的な楽曲だが、1番に比べると2番の方が暗い印象を受ける。
まあそれでも真意という感じではないかな。
しるし
日本テレビ系ドラマ『14才の母』主題歌
ネットでよく「ダーリンダーリン」をバカにされていたものである。
1番
ダーリンダーリン
いろんな角度から君を見てきた
そのどれもが素晴らしくて
僕は愛を思い知るんだ
「半信半疑=傷つかない為の予防線」を
今、微妙なニュアンスで
君は示そうとしている
2番
ダーリンダーリン
いろんな顔を持つ君を知っているよ
何をして過ごしていたって
思い出して苦しくなるんだ
カレンダーに記入した
いくつもの記念日より
小刻みに鮮明に僕の記憶を埋め尽くす
表現が繊細すぎて歌詞の意味がほとんど分からない。なんだ「左脳に書いた手紙」って。
判断不能。
フェイク
東宝系映画『どろろ』主題歌
攻撃的でエロい系の歌詞が目立つ楽曲。映画の『どろろ』とはまったく関係なさそうである。観たことないけど。
1番
虚しさを抱えて 夢をぶら下げ 二階建ての明日へとTAKE OFF oh
灰になっても諦めちゃまた始めから出直したりして
まだ自分を嫌いになれずにいるみたいだ oh oh oh
体中に染み付いている嘘を信じていく
2番
寂しさを背負って 恋に繋がれ 地下二階の過去から TAKE OFF oh
ハイエナのよう つまずいて抜かれたけどびゅんと追い詰めて
ちょっと自分にプライドを取り戻せたのに oh oh oh
この手が掴んだものは またしてもフェイク
フェイクという言葉は2番でやっと出てくるけども。まあこれも真意という感じでなさそうだ。
彩り
オリンパス「デジタル一眼レフカメラ E-410 E-510」CMソング
Mr.Children「彩り」Mr.Children "HOME" TOUR 2007
寝て起きたらメロディーと歌詞が出来ていたという、ビートルズの『Yesterday』と同じ逸話を持つ楽曲。
なんだかほんわかする曲である。
1番
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
2番
憧れにはほど遠くって 手を伸ばしても届かなくて
カタログは付箋したまんま ゴミ箱へと捨てるのがオチ
そして些細な生き甲斐は 時に馬鹿馬鹿しく思える
あわてて僕は彩りを探す
にじんでいても 金 銀 紫
この曲に関しては特典のDVDで制作したときの気持ちなどを語っていた。
そのときに話していたのは、もろに1番のサビの内容だった。
でも2番のサビの方が、1番のサビを否定している感じで、真意っぽい印象は受ける。
やはり若干の人間臭さがあると、それっぽく読めてしまう。
旅立ちの唄
東宝系映画『恋空』主題歌
NTT東日本CMソング
初披露時はかなり「?」という意見が見られた曲だが、聴いている内に味が出て来る「スルメソング」である。私も好きだ。
こういう単純じゃないメロディーの方が長く楽しめる気がする。
1番
Ah 旅立ちの唄 さぁ どこへ行こう?
またどこかで出会えるね
Ah とりあえず「さよなら」
自分が誰か分からなくなるとき 君に語りかけるよ
でも もし聞こえていたって 返事はいらないから…
2番
Ah はじまりを祝い 歌う最後の唄
僕は今 手を振るよ
Ah 悲しみに さようなら
疲れ果てて足が止まるとき 少しだけ振り返ってよ
手の届かない場所で 背中を押してるから
たぶんだが、1番と2番の歌詞で目線が入れ替わっているようだ。送られる側と送る側で。
なので真意ではなし、と。
HANABI
フジテレビ系ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』主題歌
Mr.Children「HANABI」Music Video
「一体どんな理想を描いたらいい?」の部分が一番好き。
それにしても日本語をローマ字表記にした途端、こんなにダサくなるもんかね。あくまでも私の感覚だが。
1番
決して捕まえることの出来ない
花火のような光だとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい
誰も皆 悲しみを抱いてる
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?
2番
さよならが迎えに来ることを
最初からわかっていたとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
何度でも君に逢いたい
めぐり逢えたことでこんなに
世界が美しく見えるなんて
想像さえもしていない 単純だって笑うかい?
君に心からありがとうを言うよ
この楽曲もテレビかなにかで楽曲を制作する経緯の話をしていたのだが、内容は1番のサビと同じだった気がする。「誰にでも辛い思いはある」的な。
花の匂い
東宝系映画『私は貝になりたい』主題歌
ちなみに映画の方は超名作なのでぜひ観てもらいたい。中居君の前は所ジョージが主演をしていた。
1番
花の匂いに導かれて
淡い木漏れ日に手を伸ばしたら
その温もりに
あなたが手を繋いでいてくれているような気がした
2番
“永遠のさよなら”をしても
あなたの呼吸が私には聞こえてる
別の姿で 同じ微笑みで
あなたはきっとまた会いに来てくれる
どちらも死んだ人を想う歌詞である。真意ではなさそうだ。
fanfare
東映系映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』主題歌
尾田栄一郎本人からオファーを受けたという楽曲。
1番
ちょっと待ってと言われたって
どっち行くんだと問われたって
「答えはいつも風の中」にあるんですって
いつの間にか大人になって
うっかりしてまともになって
失った宝物探しに行こう!
2番
「僕はボクさ」と主張をしたって
僕もボクをよく知らなくて
ぐるぐる自分のしっぽを追いかけまわして
ひょっとしたらあなたの瞳に
いつか出会った本当の僕が
迷い込んでやしないかなぁ?
って探してみる
どうだろうか。この楽曲も2番の方が少し不穏な要素が含まれている。
ただ真意という感じは受けない。
365日
NTT東日本・NTT西日本CFタイアップソング
Mr.Children「365日」Mr.Children TOUR POPSAURUS 2012
人が一年間で愛し合える日数のことだそうだ。よくそんな恥ずかしいことを考えつくもんだと感心してしまう。そしてそれを素敵だと思ってしまう自分もまた恥ずかしいものである。
1番
365日の
言葉を持たぬラブレター
とりとめなく ただ君を書き連ねる
明かりを灯し続けよう
心の中のキャンドルに
フーっと風が吹いても消えたりしないように
2番
砂漠の町に住んでても
君がそこにいさえすれば
きっと渇きなど忘れて暮らせる
そんなこと考えてたら
遠い空の綿菓子が
ふわっと僕らの街に
剥がれて落ちた
表現に遊びを持たせた楽曲であり、2番に特別な感情を乗せているようには感じられない。
それにしても、遠い空の綿菓子ってのは可愛い表現である。
声
フジテレビ系ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 新春スペシャル』挿入歌
Mr.Children「声」Mr.Children DOME TOUR 2009 ~SUPERMARKET FANTASY~ IN TOKYO DOME
この曲は難しいな。
1番
この街にあふれてる
スピーカーから流れてる
でも君にぴったりの歌を僕は探している
2番
時には悲しんだり
時には喜んだり
君が鳴らす音楽にそっと寄り添っていたい
と書いてはみたものの、実際のサビは「イェー」だったりするので、よく分からない。
祈り ~涙の軌道
東宝系映画『僕等がいた 前篇』主題歌
Mr.Children「祈り ~涙の軌道」Music Video
あまり売れなかったシングルである。この辺りからアイドルのCD商法が変わってきているので、その当たりの影響を受けたのかもしれない。
1番
さようなら さようなら さようなら
夢に泥を塗りつける自分の醜さに
無防備な夢想家だって 誰かが揶揄しても
揺るがぬ想いを 願いを 持ち続けたい
2番
迷ったら その胸の河口から
聞こえてくる流れに耳を澄ませばいい
ざわめいた きらめいた 透き通る流れに
笹舟のような 祈りを浮かべればいい
1番は自分の胸の内。2番は相手へのメッセージ。
どちらが真意かというものでもなさそうである。
pieces
東宝系映画『僕等がいた 後篇』主題歌
動画なし。
1番
軌道を逸れて
放り出された夢が 夢が萎んでく
どこかに不時着しようかって頭をかすめる
粉々になったら 匂いに紛れて
君の元へ飛んでくから
そのときは思い切り 吸い込んでよ
2番
失くしたピースは見つからないけど
それでもパズルを続けよう
全部埋まらないのは わかってる それでもいい
その空白はね
これから僕等が夢を描くための余白
いつか描いたやつより 本物にしよう
パズルのピースになぞらえたもの、という楽曲なのであれば2番のサビの方が適している気がする。でも真意感はなし。
GIFT
資生堂「MAQuillAGE」CMソング
この頃のミスチル楽曲は色をテーマに据えたものが多かった。
1番
「白か黒で答えろ」という 難題を突き付けられ
ぶち当たった壁の前で 僕等はまた迷っている 迷ってるけど
白と黒のその間に 無限の色が広がってる
君に似合う色探して やさしい名前を付けたなら
ほら一番きれいな色 今君に贈るよ
2番
果てしない旅路の果てに 「選ばれる者」とは誰?
たとえ僕じゃなくたって それでもまだ走ってゆく 走ってゆくよ
降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって
その全てが意味を持って 互いにを讃えているのなら
もうどんな場所にいても 光を感じれるよ
1番の方が真意っぽい印象を受ける。というか良いことを言っている。
Happy Song
フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソング
Mr.Children「Happy Song」Mr.Children[(an imitation) blood orange]Tour
こういう高音いつまで出せるのか心配になる歌い方である。ちょっと苦しそうに聞こえないだろうか?
1番
目紛るしく変わっていく世界に
ちょっと脚がすくんでしまいそうな近頃
まるで 前へ倣えの 右へ倣えの
優等生モード
でも I believe
相も変わらずに
いつだってこの胸に流れる
悲しいほどにハイテンションな
Happy Songを歌おうよ
2番
もう のんびりと生きていきたいなんて
ちょっと口にしてみたりする近頃
まるで 吠えない犬 羽のない鳥
ちゃんと放送コード
でも I believe
ずっと忘れずに
今日だってこの胸に流れる
寂しい昨日と手を繋いで
Happy Songを歌おうよ
桜井もなんだかんだ年だからなぁ。2番で若干の本音が覗いている気がしないでもない。
hypnosis
日本テレビ系ドラマ『トッカン -特別国税徴収官-』主題歌
Mr.Children「hypnosis」Music Video
この曲めっちゃ好き。やっぱりこういう複雑なメロディの方が楽しみがいがある。
1番
今日も見果てぬ夢が
僕をまた弄んで
暗いトンネルの向こうに光をチラつかす
叶うならこのまま 夢のまんま
もう現実から見捨てられても
構わないさ
2番
オブラートに包んで
何度も飲み込んだ悔しさが
今歯軋りをしながら僕を突き動かす
新しい何かに出会えるかな
今終わらぬ夢のその先に
僕は手を伸ばす
楽曲を通して、苦しみとグリット的なものを感じさせる内容になっている。
2番が特別何かを訴えかけている印象は受けない。
それにしてもいいダンサーである。あれはアドリブなのだろうか。
Marshmallow day
資生堂「MAQuillAGE」CMソング
Mr.Children「Marshmallow day」Mr.Children[(an imitation) blood orange]Tour
歌詞に使うと間抜けになってしまう言葉がある。チューインガムなんてのもそのひとつだと思うのだが、歌い方なのか発音の仕方のせいなのか、まったく気にならない。
この辺りはやはりメロディの先行で作っている桜井らしい一面である。
1番
チューインガムの味のように
消えてなくなったりしないでよ
甘い想いが膨らみだしてる
注意深く そして狂おしく
君の感触を噛み締めよう
everthing is a taste of you
2番
睡眠不足が続く日でも
君に逢えるのなら飛んでく
その瞬間を待ち焦がれてる
チューニングを君に合わせて
同じ歌を口ずさもう
everything I sing for you
まあ真意ではなさそうである。
常套句
フジテレビ系ドラマ『遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜』主題歌
ライブでまだ未完成の状態のこの曲を披露したときは、とんでもなく鳥肌が立った。才能ってのはええもんだ。
1番
君に会いたい 君に会いたい
何していますか 気分はどう
君に会いたい 君に会いたい
愛しています 君はどう
2番
君に会いたい 君に会いたい
何していたって 君を想う
君に会いたい 君に会いたい
愛しています
こんな感じです。はい。
REM
東宝系映画『リアル~完全なる首長竜の日~』主題歌
ミスチル史上一番激しいと言われる楽曲。歌詞もぶっ飛んでいる。あまり好きじゃないけど。
1番
ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだ世界に
もうdang-ding-dong dang-ding-dong dang-ding-dong
こんな自由を奪うような夢のない夢なら見たくはない
要らない要らない
2番
Where will you go? 怒ってるみたいに背を向けたまま
dang-ding-dong dang-ding-dong dang-ding-dong
そんな理想と違うような優しくない女(ひと)なら居たくもない
要らない要らない
奥さんとケンカでもしたのだろうか。だとしたら文句無しで2番は真意だろう。
放たれる
東宝系映画『青天の霹靂』主題歌
「放たれる」を「鼻垂れる」と勘違いしていたのはどうでもいい話である。
1番
もう一度その温もりに
その優しさに包まれて生きたい
払い落としても 消えない愛が
ひとつあるの
それで強くいられる
2番
カラタチの木の棘のように
あらゆるものに尖り自分を守った
でも今は恐れることは何もないと
つよがりじゃなく思える
これも真意という感じではない。残念。後期の曲はほとんど真意感がないのだが、楽曲の作り方が変わってきているのかもしれない。
足音 ~Be Strong
フジテレビ系ドラマ 『信長協奏曲』主題歌
小汚いミスチルが見られる貴重なMVである。
1番
夢見てた未来は
それほど離れちゃいない
また一歩 次の一歩 足音を踏み鳴らせ!
時には灯りのない
寂しい夜が来たって
この足音を聞いてる 誰かがきっといる
2番
今という時代は
言うほど悪くはない
また一歩 次の一歩 靴紐を結び直して
喜びを分かち合い
弱さを補い合い
大切な誰かと歩いていけるなら
どちらも桜井らしい言葉で書かれた歌詞である。やはりこれも真意という印象は受けない。
Melody
コーセー「エスプリーク」CMソング
【音源】 Mr.Children - Melody 【2014最新曲】
カップリングの曲なのだが、それにさえタイアップが付くとはさすがミスチルである。
しかもそれをミュージックステーションで演奏するという。
1番
見飽きたこの街が クリスマスみたいに光る
そんな瞬間 今日も僕は探してる
苛立ちの毎日 行き詰まった暮らしを
洗うような煌めくハーモニー
2番
突然の夕立に 木々が濡れて光る
そんな瞬間 運命を受け入れる
無駄なものは何も 無意味なものは何も
ありはしないと素直に思えてくる
きっとそう思った瞬間が実際にあったのだろう。
fantasy
BMW「アクティブ ツアラー」CMソング
『fantasy』 SONGS NHKG 2015 6 20放送 Mr Children~その一言から世界が始まる~
この曲は皮肉ががっちり効いてて刺激的である。ご覧あれ。はっきり言ってBMWのCMとはまったくイメージが間逆の楽曲である。
1番
「誰もが孤独じゃなく 誰もが不幸じゃなく誰もが今よりも進化してる」
たとえばそんな願いを 自信を 皮肉を
道連れに さぁ旅立とう
2番
「出来ないことはない」「どこへだって行ける」
「つまずいても また立ち上がれる」
いわゆるそんな希望を 勘違いを 嘘を
IDカードに記して行こう
どちらもキツイことを書いているので、これも真意感はない。だが楽曲自体がこんなかんじなので、他の楽曲に比べ桜井の悪の部分が出ている気がする。
進化論
日本テレビ系『NEWS ZERO』テーマソング
Mr.Children「進化論」from Stadium Tour 2015 未完
そろそろ終わりが近付いてきている。私の腕もかなり限界を迎えているが、これも進化に必要なものだと思って、堪らえようじゃないか。とかクソみたいなことを言ってみる。
1番
大小の様々な歯車が複雑に絡み合い
今日も廻ってる あぁ この世界 愛しき世界
君と廻してる
2番
空を飛び 海を渡り 僕らの夢はまだ膨らむ
誰も傷つけない 優しい夢を 素敵な夢を
君に引き継げるかな?
きっとお子さんに書いた曲なのだろう。どちらも桜井の素直なメッセージに思える。
運命
カルピス「カルピスウォーター」CMソング
こっそり下ネタを放り込んである楽曲。まあ楽しんでくれ。色々と。
1番
どこからともなく湧いて出る
途切れることない君への想い
めぐりめぐり そして揺り揺られ
不思議なこの気持ちを
人々は恋と呼びます
2番
予報にないのに降り注ぐ
スコールのような君への想い
時には自分を戒める
いやらしい妄想をして
自分を慰めたあとで
賢者タイムのことかな?
街の風景
住友生命保険「ヤングジャパンアクション2015活動」篇CMソング
Mr.Children 新曲「街の風景」浅田真央×住友生命CM曲
ほとんど楽曲が聴こえないのだが、せっかくなので紹介しよう。
1番
できるなら
汚れない心で
できるなら
嘘のない言葉で
自分や他人やこの世界と
ちゃんと向き合っていきたい
2番
このまま時間だけが過ぎて
このまま
自分を越えられずに
自信やアイデアや情熱は
痩せ細っていくのだろう
楽曲が生まれなくなるのではないか?という不安は常にあるとどこかのインタビューで見たことがあるのだが、そういう意味なのだろうか?
Starting Over
東宝系映画『バケモノの子』主題歌
Mr.Children「Starting Over」Live from TOUR 2015 REFLECTION
さあこれが最後の楽曲である。もうこんな大変な記事は二度と書かないと断言しようじゃないか。
大変さもそうだが、実はある出来事によって途中で心が折れたという経緯もある。その出来事というのは下に記しておく。きっと皆さんも知って損はないと思う。
というか、その出来事がこの記事の真意なので、ぜひ知っておいてほしい。
1番
僕だけが行ける世界で銃声が響く
眩い 儚い 閃光が駆けていった
「何かが終わり また何かが始まるんだ」
そう きっとその光は僕にそう叫んでる
2番
いくつもの選択肢と可能性に囲まれ
探してた 望んでた ものがぼやけていく
「何かが生まれ また何かが死んでいくんだ」
そう きっとそこからは逃げられはしないだろう
ここまで!
よっしゃあっ、やっと終わったー!
結果発表!
この地獄のように長かったこの記事もこれにて終了である。こんなに手間がかかるとは思わなんだ。ブログを書き始めてから結構経つけど、初めて腱鞘炎になってしまった。ミスチル恐るべし…。
というわけで、私の独断と偏見で「ミスチルの楽曲は2番のサビに本当のメッセージが込められているか」を集計してみたいと思う。
結果
ほとんど違う。
…。
ちゃんと集計しろや、と思ったそこのあなた。あなたがやってくれ。もう私は興味が無いのだ。
というのも、この対談が全て悪いのだ。
注目していただきたいのは2:04の桜井のコメントである。
「わりとどの歌詞も最初の1行から書いていく。2番ではこんなことを言って最後のサビで言い切ることって考えなくてやっている」
「考えなくてやっている」
「考えなくてやっている」
だそうです。
つまり都市伝説はあくまでも噂だったということでした。
以上。