島田紳助が引退したのはもう4年前ですか。早いものですねー。
彼の引退が発表されたときはテロップの臨時ニュースでしたから、どれだけ大きなことだったのかが伺えます。
引退会見では多くを語らず、暴力団関係者との繋がりをもったことの顛末は「墓場まで持っていく」と豪語していました。当時、純粋に彼のことが好きだった私はかなり衝撃を受けるとともに、自分の人を見る目のなさに落胆したものです。人ってのは見た目じゃ分からないものなんですね。
で、そんな闇に葬られるであろうはずの島田紳助引退の顛末がこちらの記事であっさりと暴露されています。
記事を書かれたのは日本のトップノンフィクション作家の溝口敦氏。「やくざ」「パチンコ」など裏社会に精通した彼の記事からは「これぐらいは当たり前のことだけど」という声が聞こえてきそうなほど、淡々と事実が並べられています。
記事より一部抜粋。
紳助氏と橋本会長を結んだきっかけは右翼の攻撃だったようだが、現在、右翼の大半は暴力団系である。暴力団が右翼を別働隊として使うことはもちろん可能だし、現に暴力団がこうした「分身の術」を使ってターゲットとする企業や個人を困惑させ、その後自ら登場して騒ぎを丸く納め、礼金を取るマッチポンプも行われている。
どうですかこれ?恐ろしいですよね。
右翼なんかに目をつけられたら、私達一般人はどうしたらいいのかなんてさっぱり分かりませんからね。そこに手を伸ばしてきたヤクザが実は裏で手を引いてるとか怖すぎでしょ。
政治的な発言は危険が付き物ということでしょうか。でもそれにしても爆笑問題の太田の方が際どい発言をしていそうば気がするのですが、これは金になるかどうか、大きな獲物かどうかで判断しているのかもしれませんね。
記事の中で書かれているのですが、結局は恐怖が彼を引退に追い込んだようです。
右翼に脅されピンチを迎えた所に現れた救世主のヤクザ。しかもタダで話をつけて貰えるという。
その時は良かったけども、いざ関係がバレた時に島田紳助は「芸能界」を取るか「恩義」を取るか選ばなくならなくなってしまいました。ヤクザとの関係を続けながら芸能界で仕事をし続けることは不可能です。
そうなると当然、タダで自分の命を救ってくれた人を取るのは明白です。だって縁を切ると言ったら即、「恩を忘れたのか!?」となりますからね。
ヤクザに借りがあるというのはこういうことなんですね。いやあ本当に恐ろしい…。
ということは今でもヤクザとの親交はあるのでしょう。これからもヤクザの養分として生きていくんでしょうね。
彼の言葉には胸に迫るものもあったので、非常に残念です。
人生において一番してはいけないこと、それは何もしないことです
うまくいかない時に他人や環境のせいにする人間は幸福にはなれません
若い時は生意気が武器なので、その勢いで攻めまくるべきです。やがて、まわりが見えてきて、人は謙虚になります。その時までに、しっかり力をつけることです。
イケダハヤト氏も溝口敦の魅力に気付いたようで、記事に取り上げてます。確かにこれも面白そうですね。
細木数子をテレビから「消した」一冊のノンフィクション作品:溝口敦「細木数子 魔女の履歴書」
細木数子 魔女の履歴書 (講談社+α文庫) | ||||
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この人もヤクザ絡みだったんですね。世の中知らないことばかりですし、ヤクザってのは日本の基盤にいるものなのかもしれませんね。悲しい現実ですが。
こちらもベストセラーになった本です。一時期2ちゃんねるのギャンブル板で話題になりましたね。これを読んだのを機にパチンコ嫌いになった人も多い作品です。
パチンコ「30兆円の闇」 (小学館文庫) | ||||
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