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大人が観て面白い『映画クレヨンしんちゃん』ランキング

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どうも。

我が家には4歳と2歳の仔猿(人)がいる。子供を持つ親御さんであれば共感してもらえると思うが、奴らは本当に狂ったように何度でも同じものを観続けるという習性がある。子供はよく飽きっぽいとか言われるが、それはまったくの逆で大人の方が遥かに飽きっぽく、子供の熱中できる力には驚かされるばかりである。

で、そんな我家の仔猿たちに今大人気なのがクレヨンしんちゃんである。

 

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今まではレンタルで済ませていたのだが、Amazon Fire TV Stickであれば、タダで何度でも観られる上、返却期限を気にする手間も無くなるのでここいらで乗り換えることにした。

その結果何が起きたかと言えば、地獄の『クレヨンしんちゃんループ』である。

現時点でクレヨンしんちゃんの映画は全部で24作品が公開されているが、どれも10回は余裕で観ている(観させられている)。

それだけ苦痛の時間を過ごしたので、何とかこの体験をブログ記事のネタにできないかと考えた末、この記事のタイトルに至った。

純粋な子供向けアニメではないと多くの人が理解しているクレヨンしんちゃんだが、それでも「どうせ大したことないんでしょ?」と舐めている人は多いと思う。

そこで今回の記事では、頭がおかしくなるほど映画クレヨンしんちゃんを観てきた私が、「大人が観て面白い!と思えるクレしん映画ランキング」を発表したいと思う

自分で言うのもなんだが、私は小説やマンガなどの「物語」を得意分野とする人間なので、他とは違ったオススメができると思う。

一筋縄ではいかないクレしん映画の魅力にぜひ触れていただきたい。

くれぐれも観過ぎには注意である。大嫌いになるのは確実である。

では行ってみよう。

 

※どう厳選しても7本しかこのランキングに相応しい作品がなかったので、ベスト7という半端な数になっているがご容赦いただきたい。

 

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7位 3分ポッキリ大進撃

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おなじみ「クレヨンしんちゃん」シリーズの2005年作品。前回までの水島努に代わってムトウユージが監督に就任。3分後の未来を見せられたしんちゃんとみさえ、ひろしは、その世界が怪獣たちに蹂躙されていると知り、ヒーローに変身して世界を救う。ところが怪獣たちの強さはエスカレート。ひろしたちに危機が訪れる…。 

正直ランキングに入れようかどうか迷うレベルの作品。ただ、古いヒーローもののオマージュに溢れているので、大人じゃないと笑えない部分が多いので入れさせてもらった。

ストーリーとしてはかなり陳腐だが、中身には現代病とも言える「承認欲求」などを盛り込んでおり、ただの子供映画として観るには少々重い部分があるかもしれない。

劇中のひろしとみさえを簡単に笑える人は少ないんじゃないだろうか? 

 

6位 アッパレ!戦国大合戦 

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ある日の朝、庭を掘り返した飼い犬のシロが、古い文箱を発見。中には下手くそな文字で「おひめさまはちょーびじんだぞ」と書いてある。それは書いた覚えのないしんのすけ(矢島晶子)の手紙だった。その日の夢に出てきたおねいさんが「おひめさま」なんだと思った瞬間、しんのすけは戦国時代にいた。そこで春日家の家臣・井尻又兵衛(屋良有作)とおシリ合いになる。

感動作と話題になり、草なぎ剛主演で実写化もされたこちらの作品。だが私の評価は若干低めである。確かに大人が楽しめる部分は多いと思う。最後のあのシーンとかは確実に大人のために用意されたものだ。

だがしかし。人を泣かせるために用意されたシーンと、物語上必要だから用意されたシーンでは観る人に与える感動の量がまったく違う。

制作した人たちはあまりにも安易に観客のお涙を頂戴しようとしすぎである。キャラクターを雑に扱うのは、クリエイターとして悲しくないのだろうか?

 

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5位 雲黒斎の野望

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30世紀から現れたタイムパトロール隊員がシロの体を借り、過去を変えようと目論む雲黒斎の討伐をしんのすけに要請。野原一家は戦国時代へタイムスリップし、人類の未来のために戦うことに。 

最高の冒険活劇である。シロが喋るという設定も堪らないし、合戦劇からロボット大戦まで含んだ何でもありな非常にバラエティ溢れる作品である。伏線とかも上手く効いているし、オチも一回では終わらせないひねりも用意されている。非常に気の利いた作品だと思う。

あまり昔の作品ばかりを褒めると「懐古厨」なんて言われてしまうが、今の時点で公平に飽きるほど見比べてみても、やはり昔の作品の方が質が高かったように感じる。

確かに絵の綺麗さとかは違うけどね。 

 

4位 アクション仮面VSハイグレ魔王

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 TV版でも準レギュラーの特撮ヒーロー、アクション仮面。しかし彼は実はパラレルワールドからやってきた超人だった。ハイグレ魔王に支配された世界の平和を守るため、のはら一家はパラレルワールドへと赴(おもむ)く。 

「笑い」の部分で一番特化した作品。記念すべきクレしんの映画第一作なのだが、これがもう子供は完全無視の笑いに溢れた作品で、私が最初に観たのはそれこそ小学校低学年のときなのだが、今とはまったく違う楽しみ方をしていた。もっと素直にストーリー進行だけを楽しんでいた。

だが、こうやって大人になってから観ると、細かい部分での笑いが異常に効いていて、「本当に昔の作品なのか?」と疑いたくなるほど。

特にひろしがハイグレ光線を受けて、「ハイグレ状態」になってしまった後のみさえのリアクションとか、子供じゃ絶対に理解できないでしょ。奥さんと一緒に爆笑したよ。 

クレしんの笑いの真髄はこの作品にこそある。

 

3位 ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

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ある日、ギックリ腰を治しにマッサージに行ったとーちゃん。
そしたら…なんと、ロボットになって帰ってきた! ?

ロボットになったひろしに戸惑うみさえと大喜びのしんのすけ。
美味しい料理を作ったり、家をピカピカにしたり、リモコン操作もできる“ロボとーちゃん"は、ちょー便利。
しかしそれは、家庭での立場がすっかり弱くなってしまった日本の父親たちの復権をもくろむ、
父ゆれ同盟(父よ、勇気で立ち上がれ同盟)による巨大な陰謀だったのだ!

正気を失った父親たちによる“父親革命"が勃発し、野原家も春日部も崩壊寸前! !
その時、“ロボとーちゃん"がしんのすけと一緒に立ち上がる! !

はたして、野原一家の、そしてロボひろしの運命は! ?
今、日本中の家族の愛が試される!

完全に感動路線の押し売りになってしまったクレしん映画が、満を持して発表した作品。この作品には国民的アニメとしては“禁じ手”とも言える手法が使われている。それが“主役殺し”である。 

このアイデアを思いついた制作陣には頭が下がるのみである。ロボとーちゃんが壊れるシーンは、子供の頃からクレしんで育ってきた人に取っては、涙なしは観られないことだろう。私も謎の涙に襲われてしまった。マジで凄えよ、あの持って行き方は。

キャラクターたちに一切傷を付けずに、それでも“キャラクターロス”を擬似的に観客に経験させるというアイデアをひねり出した制作陣の一本勝ちである。

ただストーリー自体はまあまあなのでご注意を。 

 

2位 ヘンダーランドの大冒険

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幼稚園の遠足で出かけた“群馬ヘンダーランド”は世界征服を企む一味の本拠地だった。それを知ったしんのすけは、お馴染みのアクション仮面やぶりぶりざえもんらを助っ人に一味へと立ち向かう。 

笑いがあり、ドキドキがあり、作中のヘンダーランド自体の説得力も素晴らしく、作品の前半に薄っすらと流れる恐怖感といい、物語の佳境で訪れる魔女との直接対決といい、ふざけっぷりといい、とにかく褒める所だらけである。

正直、世の中にはクレヨンしんちゃんよりも面白い映画はたくさんあると思う。だが、この作品に限って言えば「名作」と呼ぶに相応しく、観るべき映画だと思う。

最高の映画体験というのは、こういう作品でこそ味わえるものである。

 

1位 モーレツ!オトナ帝国の逆襲

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突如出現したテーマパーク「20世紀博」で、大人たちは現実の生活を投げ出し、童心にかえって楽しんでいた。だがその裏には、絶望の21世紀を捨て、希望に満ち溢れていた20世紀を永遠に存続させようとする、秘密結社イエスタデイ・ワンスモアの計画があった。このままずっと20世紀が続くかに思えたその時、未来を守り、21世紀を生きるため、しんのすけが立ち上がる。 

さてさて、栄えある第一位はやはりこちらの『オトナ帝国』になるだろう。

この作品の素晴らしさは「感動」。これに尽きる。しかもムダに人を死なせたり、別れさせたり、不幸な目に合わせたりしないで感動を呼ぶ。これこそが物語の本当の力である。 

オトナ帝国で語られる大きなテーマのひとつに「懐かしさ」がある。懐かしさに夢中になる大人たちの様子を見て風間くんが「懐かしいってそんなにいいものなのかな?」と呟くシーンがあるのだが、これには少し考えさせられてしまった。

ただ感動させるだけでなく、子どもたちの冒険シーンもあるし、小ネタもそこら中に散らばっているし、濃厚に楽しめる作品である。クレしん映画の最高到達点じゃないだろうか。もうこれを超える作品は到底望めないと思う。

ただ残念なのは、最後のしんちゃんが駆け抜けるシーン。あれを感動シーンと呼ぶのに私は少々抵抗がある。あまりにも製作者の下心が見え透いている気がする。まああくまでも私の感想だが…。

 

 

以上の映画をタダで観たい方はこちら。

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※ただし、別売りのFire TV Stickが必要になるのでご注意を!