俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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なぜ『HUNTER×HUNTER』は世界一面白いマンガなのか教える

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

今回は少年ジャンプきっての問題児にして、一番の成績優秀者。こんな奴が生徒だったら確実に教師が「ぐぬぬ…」ってなるタイプ。いや、実際ジャンプ編集部はぐぬぬしてるんじゃないだろうか。そして、ファンだってぐぬぬしてる。

 

そう、今回は『HUNTER×HUNTER』のお話である。

 

マンガの天才による壮大なお遊びマンガ

まず『HUNTER×HUNTER』についての説明をしようと思ったが、ハンタを知らない人は世界に存在しないので、超簡単に済ませる。

 

『HUNTER×HUNTER』とは仕事しないことで有名なマンガ家の冨樫義博が、ファンと編集部を弄びながら連載している、世界一面白いマンガである。

 

我々人間は、冨樫という神の一挙手一投足に歓喜し、狂喜乱舞し、ときには阿鼻叫喚の様相を呈す。まるで神が人間たちを使ってお遊びでもしているかのようだ。

それも仕方ないと言える。

なぜなら『HUNTER×HUNTER』は世界一面白いマンガだからだ。これは決定事項なので「異論反論は認めない」とかそういうレベルじゃなく、そんなものはこの世に存在しないので話題にする必要がないという意味だ。

 

『HUNTER×HUNTER』が世界一面白い理由を知っているか

今回の記事では『HUNTER×HUNTER』がなぜ世界一面白いマンガなのかを、連載開始から見守り続けている私が皆さんにお教えしたいと思う。こちとら20年来のファンじゃ。もちろん空白期間もカウントしている。そう、空白期間の間だって私はファンであり続けているのだ。

 

この記事の内容は、『HUNTER×HUNTER』のファンである方は激しく同意していただけると思うし、ファンでない方には、なぜハンタがこんなにも人を狂わすのか、その理由を理解する一端になることだろう。

 

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世界一面白い理由とは… 

ハンタの面白さを語ろうと思ったら、いくらでも語れてしまう。

だらけることを知らないストーリー展開に、戦術性の高い戦闘シーン。心躍る設定の数々に、少年漫画としては初めて主人公たちの特殊能力を完璧に分類し、性質を定義した。「かめはめ波ぁー!」とか言ってるだけの世界から飛び出したわけだ。

それに、魅力的な登場人物たち。すべてのキャラにファンがいてもおかしくないレベルだ。

 

ストーリー良し、設定良し、キャラ良し。こんなの完全無欠である。

 

だが、だ。

実は『HUNTER×HUNTER』が世界一面白い理由はそれらではない。

いち要素ではあるかもしれないが、たぶん割合でいったら2%ぐらいじゃないだろうか。それくらいに小さい要素だ。

 

では、何がそんなにもハンタを世界一たらしめているか。

 

端的に書こう。というか端的にしか書きようがない。

もしかしたらもうお察しかもしれない。

 

そう、休載である。

 

ハンタの代名詞、いや冨樫の代名詞とも言えるこの“休載”こそが、ハンタを世界一面白いマンガに仕立て上げているのだ。

 

理由を説明していこう。

 

①おあずけ効果

まずはこれである。人はおあずけを食らうと、途端にその対象に執着する習性がある

 

こんな実験がある。

 

幼稚園の子供たちに3種類のオモチャを渡す。

1.ブロック

2.人形

3.電車

これらを使って15分間、自由に遊んでもらう。

しばらくすると人気の高いオモチャと、そうでないオモチャの差が見えてくる。

この実験のときに一番人気が無かったのが、人形だった。

 

そこで次は、人形に黒いシーツを被せて見えなくし、他の2種類だけで遊んでもらう。

目の前にはあるけど“おあずけ状態”にするわけだ。

この状態で遊んでもらい、5分経ったら再び人形を解放する。

さらに15分間オモチャで遊んでもらう。

 

そして遊び終えた子供たちに、「どのオモチャが一番好きか?」を尋ねるというもの。

結果は言うまでもなく、「人形」だった。しかも圧倒的な差で。最初は一番人気が無かったのにも関わらずに、だ。

 

このように、我々人間にはおあずけを食らうと激しく好きになってしまうM気質が元々備わっている。いや、Sだったとしても「手の届かないあいつを服従させたい」的な欲望で、結局は欲しがってしまうのだ。

どちらにしろ、おあずけによる効果は絶大であることは容易に想像できるだろう。

 

休載中にも関わらず知人とハンタの話で盛り上がったことがあるだろう。

でも休載しているからその興奮のやり場に困ったことがあるだろう。

ときにはストーリーの続きを勝手に妄想したりしたこともあるはずだ。

 

冨樫の休載による効果のひとつがこれである。

 

 

②熟成時間

ハンタは少年漫画とは思えないほど複雑なストーリー展開を繰り広げる。この記事を書いている現在連載中の「暗黒大陸編」は、さらにとんでもないことになっている。

ちなみに、冨樫のインタビューによると、今までのジャンプに連載されてきたマンガの中で、一番多くキャラクターを出すことを目標にしているそうだ。そりゃ、物語も複雑になって当然である。

 

話を休載に戻そう。

 

マンガというのは小説と違い、脳みそを使わずに読み進めること簡単にできてしまう。文章や設定をそこまで把握しなくても、絵だけで大体分かってしまう。

しかしそれでは面白さは半減。作品の価値は著しく下がる。

 

この現象はハンタの場合、顕著である。

細かい設定や、キャラクターたちのやり取り、思惑、心理戦、伏線の回収などなど、味わうべき所で溢れかえっている。じっくりじっくり読めば読むほど、味が出て来るのがハンタなのだ。

 

そこで役立つのが休載である。

ハンタの新作を読みたくて仕方なくなっても、休載しているから読めない。妄想で穴埋めしていいだろうが、いささか虚しい。完全に自慰だ。

そうなると、別れた彼女の思い出を眺めるように、既刊のものを手に取ることになる。そして、今までは勢いで眺める程度だったシーンを、今度は舐めるように読み込む。

理解するのを諦めていたルールや、心理戦を、ひとつひとつ丁寧に吸収していく。

こうして各々の中で、ハンタはより大きな存在へと熟成していくのだ。

 

また、人は繰り返し接したものに愛着を持ってしまう性質がある。

何度も読み返せば読み返すほど、そして続きを請い「まだかな」と思い出すたびに、その思いは膨らみ、私たちの心に染みを残す。

そしてその染みをいつしか愛おしく感じるようになるのだ。

 

③信者システム

そして最後にして最大の効果がこれである。

我々は冨樫に常に問われている。

 

「お前はハンタの犬なのか?」と。

 

繰り返す休載。連載したと思ったら、落書きのような仕上がり。そしてすぐに姿を消す。

これだけ酷い目に遭っているのだから、まともな神経であればさっさと身を退くべきである。ハンタに見切りをつけるのが正しい判断であるはずだ。

でもなぜかみんなそうしない。いつまでもハンタにしがみついている。

いや、最初は文句を言っていたのだ。「冨樫ふざけんな」と。でもいつしかみんな慣れてしまった。こんな酷い目に遭っているのに、それを当たり前としてしまっている。

なんなら今では、連載が始まっているというのに、真っ先に出る話題は「休載はいつですか?」である。待つことに慣れすぎて一周してしまっている。連載でも休載でも対応できるようになってしまった。

最初はもっとまともに、休載からの救済を求めていたのではないのか…。←上手くない

 

私はこれを“信者システムと呼んでいる。

そう、ハンタのファンというのは、ハンタの犬であり、信者なのだ。

私のように「ハンタが一番面白い」とのたまう人間は、単にふるいにかけられた末に残った異物であり、まともな人は「ハンタはクソ」というまともな判断を下し、いなくなっているだけなのだ。

そして残った人間だけがいつまでもいつまでも「ハンタこそ至高!」と叫び続ける。

 

つまり、『HUNTER×HUNTER』は“世界一面白いマンガ”なのではなく、精確には“世界一面白いと思わせてしまうマンガ”なのだ。

これは世界中の宗教が「我々こそが一番正しい」と言う姿に似ている。似ているだけで、別に批判するつもりは全くないので、お気になさらぬよう。

 

終わりに

ズラズラと戯言を書き連ねてみたが、こんな下らない記事だってハンタの休載が無ければ生まれはしなかった。

どれだけの人を狂わせば冨樫は気が済むのだろうか。それとも、もしかしてすでに冨樫自身が狂ってしまっているだけなのだろうか。

 

教祖が狂った宗教団体はどんな結末を迎えるだろうか。

それはもしかしたら破滅かもしれない。

 

だが破滅に向かう信者たちの顔は、

 

 

きっと、笑顔だろう。

 

 

以上。