子を持つ父親は素直に思う
どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。
私は3人の子供を持つパパである。お父さんとも呼べるだろうし、親父とも呼べるだろう。父上やお父様と呼ばれても構わないが、そんな上品な家庭に仕上がっていないので、一生呼ばれる機会はないだろう。
少子化を叫ばれるようになって久しいが、子供を3人も抱えているのはかなりの少数派であろう。
で、そんな私から言わせれば「子供を持っていない方が遥かに賢い」である。
別に子供が嫌いなわけではない。
元々子供なんて大っ嫌いだったが(そもそも自分が子供だったから)、不思議なもので実際自分に子供ができると途端に子供好きになってしまうのだから、人間というのはどこまで行っても動物である。
自分の子供も可愛いし、他人の子供だって最高に可愛いと思えるようになってしまった。ちなみに自分のことは未だに子供だと思っている。子供が子供を育てているのだ。世も末である。でも考えてみたら、ずっと世は末である。
子供を持つリスク
話が逸れた。
子供がいる身とすれば、日常で必要になるお金は段違いに増える。今まで自分に使っていたお金のほとんどが子供のために消費されていく。
お金はまだいいのだが、ツラいのは何よりも時間を消費されてしまうことである。
家で仕事をしたくとも、子供が絨毯に牛乳をこぼしたり、茶碗を割ったりしたら、すぐさまそちらに対応しなければならない。歩き始めの時期から1年ぐらいは危険と隣り合わせ。奴らは目を離すとすぐに死のうとする(道路、階段、車、刃物、水場、などなどに真っ直ぐ突き進んでいく)。だから目が離せない。
睡眠時間も問題だ。
寝たいときに眠れないツラさは、格別である。仕事終わりのビールにマイナスを掛けたぐらい格別だ。まあ私はお酒を飲めないので適当に書いてるだけなのだが。
でも、本当にときたま愛する我が子に対して素直に殺意が湧くし、虐待する親の気持ちも本当によく分かる。テレビなどで虐待のニュースを見るたびに、「あぁ、一線を超えちまったんだなぁ」と思う。
しかもその一線だって、そこまで明確なものがあるわけではなく、ボンヤリとした境目だ。変わり目はグラデーションである。虐待をするかどうかなんて、ほんの少しの程度の差だと思う。親本人の体力の差や、子供のぐずり具合、といったほんの少しの差。
※参考書籍
ここまでとは思いませんでした
といった感じで、子供を持つとあらゆるリスクが身に降りかかる。
「いやいや、自分で望んで作った子供でしょ。それくらいのこと事前に予測しておけよ」
と思われる方もいるだろう。まったくもってその通りだ。でもひとつだけ言わせてほしい。
ここまでとは思ってなかったよ。
だって、子育てはツラいって聞いてたけど、言ってもこれだけ子供を育てている人がそこら中にいて、世間からすれば「まあまあ普通のこと」なのだから、難易度がべらぼうに高いはずがない。と決めつけてしまっても不思議ではないだろう。
もっと言えば、全然普通の人でしかないと評価している自らの親がそもそも私を育てているのだ。彼らと私にそこまで能力に差があるとも思えないし、何なら私の方がハイスペックだと思っているぐらいだから、「まあ、なんとかなるでしょ」と判断してもおかしくないはずだ。
でも実際の子育ては半端ではなかった。私の予想を倍ぐらい超えていた。
みんな賢い
世の中の平均から見れば、私の能力はだいたい中の下ぐらいだと認識している。
そんな私が「子供は持たない方が賢い」と思うぐらいなのだから、世の大半の人が「子供なんか作らない」という判断を下すのは当然すぎるだろう。子供を持たなければ、人生の自由度は遥かに上昇する。
子育てというのは、当たり前の話だがすべては親の責任になる。国がいくらか補助はしてくれるが、それでもどう少なく見積もっても親の負担は99%ぐらいはある。
この負担を正しく、または悲観的に予測できる人であれば「子供は持たない」と判断するだろう。自分の責任に対して自覚的な人である。うーん、賢い。
でも本当に大丈夫ですか?
しかし、少子化の危険性はもう20年以上前から言われており、知らない人はいないと思う。
子供を作らない、という判断はイコール、
・誰かの子育ての負担を補う(少子化を防ぐ、または遅らせる)
・老人になったときに社会保障の世話にはならない(少子化を受け入れる)
のどちらかを覚悟している、ということになる。
もちろんただ単に子供を持つ猥雑さから逃れたくて子供を作らない人もいるだろう。
しかし、何も考えていなくても、必ず未来はやってくる。自分の行動を反映した未来がやってくる。
どれだけの人が自分の行動に自覚的なのだろうか。
最近は働き方や生き方にばかり焦点をあてて語る人が多い気がするが、そんな場合か?
働き方や生き方について議論をしているみんなを見ながら、私はいつも不思議に感じている。
この船そろそろ沈没するけど?と。
以上。