勿体無いなー、と思ったので。
フリースタイルダンジョン
この記事はテレビ朝日で放送されている『フリースタイルダンジョン』に関する記事である。
よく知らない方のためにwikiより転載。
『フリースタイルダンジョン』(FREESTYLE DUNGEON)は、テレビ朝日にて、2015年9月30日(29日深夜)より、毎週水曜1:26 - 1:56(火曜深夜)(JST)に放送されているバラエティ番組である。
即興ラップ(フリースタイル)の腕を5人のモンスター(プロラッパー)と戦い、賞金獲得を目指す番組。
プロラッパーをモンスターと称すなど、従来のMCバトルにRPG要素などを取り入れたのが特徴。
今まではアンダーグラウンドでしか知られていなかった、MCバトルというものを一気に世間に認知させた素晴らしい番組である。ニッチな部分を攻めるのが得意なテレビ朝日らしい番組だ。
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それだけで食ってくの?
で、この番組には毎回何人もの挑戦者が出てくるわけだが、大抵は一般的には無名の人ばかり。日常的に新しい音楽を求めて漁っている私でもまったく知らないような人が多い。
特にヒップホップというジャンルは他に比べて敷居が低い。音痴でも歌えるのがラップだ。それゆえに売れないアーティストが腐るほどいるのが現状である。
そんな彼らの数少ない収入源がMCバトルになるのだが、実際の所その賞金もたかがしれているし、中には賞金の支払いから逃げるような団体もあるそうだ。めちゃくちゃ不安定である。
知り合いのツテでライブに客演したり、MCバトルで賞金を稼いだり。
本当にそれだけで食っていくつもりなのだろうか?
ただまあ、ヒップホップというのは本人の負い目や弱点が武器になったりするものでもあるので、成功してしまうと武器を失くしてしまうので難しい所ではある。
テレビに出て一躍スターだ!
『フリースタイルダンジョン』に出演を希望しているチャレンジャー達はもしかしたら典型的なヒップホップドリームを見ているのかもしれない。
「テレビに出れば俺もスターになれるかも!」
甘い、と言わざると得ない。そんなわけがない。本当に売れたいのであれば、もっと頭を使うべきだ。
いくら廃れ気味だとはいえ、テレビは非常に力を持った媒体だ。これを利用しない手はない。
いいか?あくまでも利用であって、頼るわけじゃないからな?
興味がある人はYOUTUBEで観てる
今は動画のほとんどが著作権の関係で消されてしまったが、『フリースタイルダンジョン』に興味を持った人たちのほとんどが、YOUTUBEがきっかけだと思う。
つまりYOUTUBEを日常的に観ている人が顧客なのだから、そこに訴えかけるものがなければ、せっかく『フリースタイルダンジョン』に出た所で、忘れさられてしまうのがオチだ。そしていつまでも「俺、テレビに出たことがあるんだよね~」と、下らない自慢をしているのだ。そのまま朽ち果ててくれ。
興味を持った人の受け皿を作る
まずはラップのスキルや魅力があることが大前提だが、それなりの実力者しか出演できないと思うので、それは問題ないと思う。
そしたら次の展開を予想しなければならない。動画やテレビで見てチャレンジャーに興味を持った人が取る次の行動はなんだ?ネットで検索することだろう?
だったらそこで提供するコンテンツがなければ、視聴者は諦めて次のコンテンツに目移りしてしまう。ここが本当に勿体無いと思う。
弾は二発なければダメだ。
まずはフリースタイルダンジョンを見て、「検索しよう!」と思わせる一発。
次はわざわざ検索してくれた人が、「やっぱりかっけえ!」と思ってくれる一発。
現時点で、チャレンジャーたちの名前で検索しても(しかも検索しにくい名前ばかり)クソみたいなMCバトルの動画しか出てこない。
これではダメだ。
こんなに宣伝効果があるものはない
この番組を観ている時点でヒップホップに興味がある人だ。すでに入り口ができている。
こんなにも宣伝効果があるものを利用しない手はないはずだ。一生バイト暮らしがしたいのであれば構わないがな。
売れたいと思うのであれば、『フリースタイルダンジョン』は勝ち進むことよりも、「自分の魅力をお披露目する場」だと割りきった方がいい。どうせ般若には勝てないだろうし、番組的にも般若は負けさせたくないだろう。
であれば、得られる効果だけに的を絞るべきだ。なんとはなしに「勝てたらなんかいいことがあるだろ」ぐらいの考えではお話にならん。もっと貪欲になれ。売れる努力をしろ。
ファンを作れればお金を生み出せる。コンテンツという受け皿があればファンは作りやすい。しかも番組が自分を宣伝してくれるのだから余計にだ。
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まとめ
これからフリースタイルダンジョンに出演したいと考えてる売れないアーティストはよく肝に銘じておくんだ。
・出場する前に良質なコンテンツを作っておくこと
・勝つことよりも自分の魅力を伝えること
このふたつが何よりも大事だということだ。
分かったら、まずは音源作りに取り掛かるんだ。そして早めにネットに公開しろ。話はそれからだ。
以上、健闘を祈る。