どうも。
今回は濃厚な映画の情報をお届け。
年間150本以上を鑑賞する変態
私は職場で100人以上の部下に囲まれているのだが、それだけの人数が揃うと紛れ込むことがある。
変態が。
最近まで知らなかったのだが、私の愛する部下の中に変態が混ざっていた。
彼は何食わぬ顔で毎朝、私たちと挨拶を交わし、何食わぬ顔で仕事をしていた。
変態にも関わらずだ。
この変態君なのだが、なにが変態ってその映画への異常なまでの執着心である。
今この記事を書いているのが10月の中旬だが、今年に入ってから現時点ですでに150本以上の映画を鑑賞しているそうなのだ。
1本2時間と仮定しても、300時間。
はっきり言ってこんなの異常者だ。
しかし、あえて言おう。
私は変態が大好きである。
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熱量の使い方
ただこの書き方だとまるで私も変態みたいになってしまうので、誤解を解いておきたい。
私はあくまでも「何かに夢中になれる人」が大好きなだけで、別に変態にはなりたくない。一応、このブログのタイトルは『俺だってヒーローになりてえよ』である。『変態になりてえよ』ではないのだ。まあどっちでもいいけどさ。
持論なのだが、人には熱量の限界値みたいなのがあって、広く浅く興味を持てば、熱量が足りなくなってしまい突き抜けることができなくなる。
逆に変態達のように「一点集中」すると一気に周囲を置いてけぼりにできる。誰もいない所まで行ける。
もしかしたら、何かに夢中になっている間に置いてけぼりにされているだけの可能性もある。私には分からない。分からないが、「誰もいない所にいる」というのは事実なのだ。そしてこれが大事である。
夢中になれるものがあるか?
変態さんたちが好きなものを語っているときというのは、実にキラキラとした目をしている。見方によっては気持ち悪いぐらいである。
だが、それほどまでに(自然と気持ち悪くなってしまうぐらいに)夢中になれるものがあるだろうか?
悔しいが私はそれがない。気持ち悪くはなりたくないが、それほどまでに夢中になれるものが欲しいと切に願うばかりだ。
2016年公開映画のベスト8本!!
前口上が長くなりすぎてしまった。
さて、ここからが本題である。
そんな変態くんに私はあるお願いをした。
「最近じゃ類を見ないぐらい映画で騒がれた1年だったけど、実際のところ本当に面白かった映画って、変態くん的にはどれなの?ちょっとリストをまとめてきてよ」
上司からいきなり仕事以外のお願いされた変態くんは、困っているんだか喜んでいるんだか、悶えているんだかよく分からない態度を取りながら、
「分かりました。ちょっとまとめてきます」
と半笑いで快諾してくれた。
そして数日後に彼が持ってきたのが、今回の記事の主役である。
変態が選んだだけあって、話題に上らなかった作品がなかなか多く、情報として面白いと私は素直に感心した。
なんかもっと、気持ち悪いアニメ映画とかだらけになったらどうしようと心配していたので、安心もした。
ということで、変態くんの選んだ2016年公開のベスト映画が以下になる。
極力内容には触れないように紹介してくれているので、気になった方はぜひ鑑賞していただきたい。
※紹介文はすべて変態くんが書き下ろしてくれたものです。文章から溢れる彼の映画愛にやられちゃってくれ。
ちなみに彼が映画を借りているのはこちらのサービス。
コスパの面で考えれば『TSUTAYA DISCAS』 が最強である。特にうちの変態君のようにハードな映画好きであれば尚更である。
1. オデッセイ 監督:リドリー・スコット
70'sディスコヒッツが流れる宇宙生活
頭脳と科学とユーモアでサバイバル
SFサバイバル映画なのにゴールデングローブ賞は「ミュージカル/コメディ部門」
火星に取り残された男は無事に生還できるのか
NASAの協力の下、科学的にもリアルな宇宙サバイバル!
2. LOVE 3D 監督:ギャスパー・ノエ
本当の愛はどこにあったのか
過ちを犯し遠回りをして気付いた男の話
3Dでセックス描写があると世界で話題になったが、イロモノではない。重く悲しい正真正銘の愛の物語
「性愛の“LOVE”だけではなく、恋の“LOVE”、子を想う“LOVE”の3Dではないか」
…とコラムに良いことが書いてありました。
※R18
3. デッドプール 監督:ティム・ミラー
信念や正義のために戦うアメコミヒーロー
…ではなく、奪われたイケメンフェイスを取り戻すためだけに戦う不死身のヒーロー
マーベル映画の中でも90分と短いが、その最中ひたすらギャグに次ぐギャグで一人で喋り続ける
第四の壁を越えメタ発言の連続、ユーモアとアクションが最高
※第四の壁…第四の壁(だいしのかべ、だいよんのかべ、英: fourth wall)は、プロセニアム・アーチ付きの舞台の正面に位置する、想像上の透明な壁であり、フィクションである演劇内の世界と観客のいる現実世界との境界を表す概念である。 観客は、観客席からこの第4の壁を通して演じられる世界を見ることになる。
4. FAKE 監督:森達也
「怒りではなく“かなしみ”を撮りたいんです」
メディアは佐村河内守の何を報道し、どんな人物に仕立て上げ、新垣隆とどう対比したのか
また、森達也は佐村河内守をどう映したか
長期に渡って密着したからこそ見られるオフの姿と、取材を受ける対照的な姿
何が「FAKE」なのか。豆乳と猫とケーキは真実。
※個人的にはこれが1番面白そうだと感じた。
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5. 神様メール 監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
短気な父は気ままに世界を動かす神
そんな父に嫌気が差した娘は全人類に残りの寿命をメールで一斉送信
兄(JC)曰く、パニックに陥った世界を変えるのに必要なのは「真・新約聖書(原題)」?
そのために6人の新しい使徒を従え人間界を旅する
ブラックユーモアが満載なファンタジー
※JC…イエス・キリストのこと
6. ボーダーライン 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
アメリカ・メキシコ国境地帯で実際に繰り広げられている麻薬戦争をリアルに描く
特別部隊に派遣されたFBI捜査官の主人公は極秘作戦に参加する
訳も分からず作戦に連れて行かれる様は、見ている方も一緒になって巻き込まれるような、今までに感じたことのない緊張感と重圧を感じた映画
原題の「Sicario」とはスペイン語で「殺し屋」の意
7. 青春100キロ 監督:平野勝之
数々の小を総なめにし、2016年春に引退した女優「上原亜衣」
どうしても彼女に会いたいがために、2日間で100キロ走るケイ君
そしてその裏で行われた上原亜衣の引退作の撮影
満身創痍の中でも彼女に会うために頑張る姿は青春そのもの
ただ、何かに一心な姿とは周りから見ると少し滑稽だったりもする
※R18 劇場上映中止
8. シン・ゴジラ 監督:庵野秀明
【映画予告編】『シン・ゴジラ(GODZILLA Resurgence)』特報予告編|脚本・総監督:庵野秀明、/出演:長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊|Movie Trailer 120sec
豪華俳優陣の数々。あんなに長いスタッフロールは今までに見たことがないほど
庵野節は強烈だが、「怪獣映画」としても完成度が高い
初代ゴジラの掲げていた(らしい)テーマを踏まえながらも内容をポスト3.11映画として昇華させている
様々な方面のマニアに受けるパートがありながらも、万人受けする内容であった
そして考察する余白も多く、観たあとに人と語りたくなる映画
継続して更新させてもらいます
以上が映画変態の選んだ2016年のベスト8本になる。
ただ、彼の頭脳の中にはまだまだ面白い映画が詰まっているようなので、折を見て記事を更新していきたいと思う。
素人はどうしてもネットやメディアで目にするものしか興味を持たないが、本当に面白いものは誰も知らない所にあったりするものだ。
だからこそ、宝探しに時間をかけてくれる人材が貴重なのだ。
楽しみにしていただきたい。
以上。
変態くんが利用しているのはこれ↓