どうも。
2014年に解散した伝説のHIPHOPグループSOUL'd OUT。
今回はその魅力を存分に語りたいと思う。
まずは聴こうか
動画のサムネ画像がヒドいのは勘弁してくれ。こんな顔をしているがBro.Hiというカッコいい名前なんだ。 ラップ担当だ。
ただ楽曲の質は保証する。この楽曲でSOUL'd OUTは邦楽界で一気にのし上がってきた。耳馴染みの良さといい、おもちゃ箱のように様変わりする楽曲構成といい素晴らしい。
SOUL'd OUTは数多くの楽曲を発表しているが、正直どれも同じようなものだ。メロディーこそ違えど特徴は以下のようにまとめられる。
・圧倒的な耳馴染みのよさ
・圧倒的にテクニカルなラップ
この二点に尽きる。
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デビュー曲からずっとブレない
彼らの楽曲は非常にみみ馴染みが良く、デビュー曲からずっと同じクオリティを保っている。ずっとSOUL'd OUTだ。たぶん、サウンドプロデュースを行なっているShinnosukeの中で確固たるイメージがあり、それにラップの2人を当てはめただけなのだろう。
サムネの右側に立っている何の特徴もない男がShinnosukeだ。ELTの伊藤一朗ではない。
こんな普通の兄ちゃんからあの数々の楽曲達が生まれ出てきたのかと思うと、不思議な気持ちになる。本当に天才的な仕事をしたと思う。
ちなみにSOUL'd OUTはShinnosukeの家庭の事情で解散を余儀なくされた。未だにその理由は明かされていない。
フロントマンでもなく歌い手でもない彼だが、どれだけSOUL'd OUTに重要な存在だったのか想像に難くない。
こちらが最後のシングルだ。
SOUL'd OUTの楽曲のサビには印象的なフレーズが使われている。他では見かけないような言葉。時には意味をなさないようなものまであり、そこには徹底的に「耳障りがいいこと」を重視している彼らの姿勢が伺える。
似たような楽曲が実は過去にもある。多くのアーティストがカバーをしてるこちらの名曲。
Won't Be Long -The Bubble Gum Brothers-
あまりにも有名なサビのフレーズ「オリオリオリオー」。
何の意味も無いのだがやけに耳に残る。口に出したくなってしまう。
SOUL'd OUTも同じものを目指していたのだと思う。
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Diggy-MO'の圧倒的なパフォーマンス
SOUL'd OUTの核をなすのがShinnosukeなのは間違いない。しかしこの男の圧倒的なパフォーマンスは聴くものの耳に強烈な一撃を喰らわせる。
ラップを歌うアーティストは腐るほどいるが、ラップを聴いて彼ほど「上手え…」と思わされる人間はいない。
滑舌の良さに加え、英語の発音、なんとも言えない言葉回し。喉がクルクルと回転しているようなラップを超高速で繰り出してくる。こいつはバケモンだ。
さらに言うと、ラップなので自分で作詞していると思うのだが、その言語感覚も異常なまでにセンスが光っている。正直、凄すぎて意味が分からない。
これとか。
最初っからSTuTTA・LuTTA二人が泳ぐイルカだったら
こんな夜中だから水中遊泳 Quick Quick Quick Turn
Shinnosukeの生み出したサウンドにこの不可思議なラップが重なることでSOUL'd OUT特有の上質な心地よさが発生するのだ。これはもう、センスとしか言いようがない。脱帽だ。
ヒューマンビートボックスの先駆け
あとは売れるきっかけとして、世にヒューマンビートボックスが認知されだした頃だったのも見逃せない。Bro.Hiの奏でるヒューマンビートボックスはまだ物珍しかったのだろう。
ハモネプなどで「ボイスパーカッション」は認知されていたが、ターンテーブルのスクラッチ音などは初見の人には「人間ってそんな音が出せるんだ!」と強烈だった。
ヒューマンビートボックスを聴きたいだけの一見様も、彼らの楽曲を聴いて虜になってしまったわけだ。まあ私のことだが。
SOUL'd OUTはShinnosukeが基本を作り、その上にDiggy-MO'の他に類を見ないほどの上質なラップが彩りを添え、Bro.Hiが客寄せパンダになったのだろう。
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時代を超える楽曲たち
彼らの楽曲はYOUTUBEでほとんど聴くことができる。本当にいい時代になったものだ。
彼らがデビューしたのが2003年なのでもう10年以上前だ。それでもこの新鮮さは何なのだろうか。
この世にはごくごくたまに、時代を超えても古臭さを感じさせない楽曲が登場する。有名どころだと、サザンの「勝手にシンドバッド」などがそうだ。時代特有の匂いがしない楽曲だ。
古臭くなるというのは、同じパターンが使い尽くされ、それに代わる新しい物が現れることで発生する。音楽の新陳代謝が行われた証なのだ。
しかしSOUL'd OUTの持ち味は他のアーティストが真似できるものではなかったようで、替えの効かないサウンドだったのだ。だからこそ今でも色あせないのだと思う。
以上。