どうも。
先日、WANIMAの新譜を探しに近所のHMVに行った。お目当てのCDを購入し、店を出ようとした所で、店頭で大々的に平積みしてあるコーナーがあるのに気がついた。
そこにはデカデカと「群馬の星 G-FREAK FACTORY」と派手なポップがしてあった。
全然知らないアーティストだったが、それよりも群馬に音楽の文化があるという事実に驚いてしまい彼らの楽曲にはまったく興味を持たなかった。
群馬と言えば、これだからな。
しかし家へ帰る道中、「G-FREAK FACTORYのGって群馬のことか」とどうでもいいことに気が付き、なんとなく家に帰ってからも彼らのことが頭から離れなかった。
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音楽というのは難しい。同じような音楽ばかりを聴いていると飽きてしまう。しかし新しいものに手を出すのは、手間がかかる。興味がないジャンルというのは、耳に馴染むまで時間がかかるものなのだ。
だが、音楽を愛する身としては、どこに私のの琴線に触れるバンドがいるか分からない以上、気になったバンドは一通り確認してみるべきである。
群馬だからとバカにせずに、YOUTUBEで検索してみることにした。
ちなみに私は埼玉県人である。群馬と違い大都会である。
キャプチャの画像が一番気になった楽曲から聴いてみることにした。
それがこちら。
随分と手間の掛かったMVだなぁ、と感心する一方そこまで彼らの音楽性に惹かれるものはなかった。「まあ、いい曲だな」と。それぐらいの印象しかなかった。
その流れで楽曲を次々と聴いている内にある動画にぶち当たる。
それをキッカケに彼らへの印象が一気に変わった。
ある音楽フェスのワンシーンである。驚いたことにそこには「群馬ロックフェスティバル」と書いてある。正直、自分の目を疑ったが、これが偽物ではない限り確かに書いてある。
「マジか、群馬で音楽フェスを受け入れるほどの高度な文明があるのか…」
私は驚きを禁じ得なかった。
繰り返すが私の中の群馬とはこれである。
こんな連中が音楽フェスを開催すると思えるだろうか?にわかには信じがたいが…。
そんな疑惑を抱きつつも動画を見ていると、知っている顔がちらほら。
あれ?
もしかして?
しかもひとりやふたりではない。何人も知っている人がいる。というか、私の大好きなアーティストがたくさんいる。ステージ脇から、本当に楽しそうにG-FREAK FACTORYのライブを見ている。
マキシマムザホルモン、10-FEET、Hawaiian6…。なぜ彼らがこんな辺境の地に…?
いやそんなことよりも、みんな本当に幸せそうである。音楽に乗るというよりも、酔っていると言った方がいいぐらいだ。
こんな豪華なメンツを酔わせるこいつらは一体何者なんだ…?
私はきっとこの時点でG-FREAK FACTORYの魅力にやられていたのだと思う。
楽しそうに演奏する彼ら。それを幸せそうに聴く他のアーティストたち。観客は勿論のこと。
盛り上がったアーティストたちは遂に、舞台上にみんなが雪崩れ込んできてしまう。
そしてみんなで大合唱。
なんだこの光景は。なんだこの幸せな空間は…。
私は完全に圧倒されていた。
これがその動画である。
群馬群馬ってバカにして悪かった。こんなにいいバンドがいたなんて、私は群馬のことを誤解していたみたいだ。きっとこのフェスも本当に大成功したのだろう。
私が今まで思っていた群馬というのは、サバンナだった。
埼玉となんら変わることのない、日本だったのだ。
本当に申し訳なかったと思う。
こんな光景を見せられると、今まで聴いてきた楽曲もまた聴きたくなる。
「あれ?なんかいいかも。っていうか、かなり好きだな、これ」
レゲエ調の音作りは心地いいし、歌声にはパワーが溢れていて訴えかけるものがあるし、歌詞は考えさせるような深いものだし…。とにかく聴けば聴くほど好きになってくる。
こいつはヤベえ…。完全に虜になったぞ…。
こうなると、楽曲だけでなく彼ら自体にも俄然興味が湧いてくる。
『G-FREAK FACTORY』で検索して、彼らについてもっと知ろうと思った。
そこで出てきたのがこの画像たちである。
…。
これターザンだよね?
あれか、今まで群馬はサバンナだと思ってたが、ジャングルだったのか。そんな密林でなに音楽フェスなんか開催してるんだ。
確かにこれなら「群馬の星」だな。異論はねえよ。
どうかこれからもジャングルの奥深くから、最高の音楽を奏でてくれ。
埼玉の端っこでコッソリと応援してるからよ。
以上。