どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。平仮名の「ふ」が一生下手です。
さて毎月恒例の月イチまとめ記事である。
それはそうと非常に恥ずかしい話だが、遂にYOUTUBEを始めてしまった。
読書好きであることぐらいしか脳のない私なので、当然話題は本オンリー。喋っているだけで何か企画あるわけでもない。しかもほとんど静止画で、実質ラジオである。
というか、実はもともと私が非常にラジオ好きで、家事をしながら楽しめるのをとても気に入っていた。
で、普段からラジオを聞きながら「本の話をしてくれるパーソナリティとかいればいいのになぁ」と思っていた。それも芸人とか業界の人じゃなくて、プロっぽくなく普通におしゃべりするようなテンションものが聞きたいと思っていた。
と、そこまで考えて気付いた。
それって自分じゃね…?
というか、私の需要を完璧に理解してる人間なんて、私以外にいないよね…。
…。
……。
YOUTUBEチャンネル開設決定
そう、自分の需要に対して、自分で応えることにしたのだ。
大体にしてこのブログだってそうだ。私のようなポップな本好きが楽しめるブログが読みたいと思って書き始めた。それだけでもう7年も書き続けている。よーやるわ。
ほぼ無名だし、しゃべりが達者なわけでもない。始めてみたものの現状、再生回数だって大したことない。
けどブログだって、何週間も誰にも読まれなかったがずっと書き続けていたら、いつの間にか数万人の方に読まれるようになっていた。
まずは好きなようにやってみるのみである。
限られた人生である。恥も失敗も成功も何もかもが、いつか死ぬまでの時間稼ぎである。気楽に生きようと思う次第である。
ということで、新しいことを始めてはみたものの、読書は私という人間を構成する基本要素なので時間の許す限り興じていきたい。限られた人生である。優先順位は間違えないように気をつけねば。
それでは2022年4月に見つけた面白い本たちである。
行ってみよう。
雷神
道尾先生…!! あなたって人はなんて暗い話を書くの?!
『雷神』なんていう期待せずにはいられない強タイトルだから、どんな壮大なストーリーが展開されるのかと思ってたら…暗すぎ!! でもそこが好き!!
じわじわと真綿で首を絞められるような圧迫感と、ダーキーな空気が満ちていく感じ。
どんだけ頁をめくっても不穏。元々ホラー畑の作家なだけあって、こういう黒い雰囲気作りは天才的。心がどんよりしてくるよ。低気圧いらず。
読み応えがあって、心にずしんと来る感じがとても良い。天気の悪い日がとっても似合う作品。鬱々としたい気分のときにオススメである。そんな気分のときがあるのか知らんけど。
機龍警察
いま一番「読者を楽しませるためなら何でもする作家」こと、月村了衛。
読めば分かるけど、詰め込み方がハンパじゃない。冒頭からやりすぎのオンパレード。読み始めて数秒で死体の山って。創作における倫理観のブレーキないんか。
これがデビュー作らしいけど、「ぜってぇに売れてやる」という気概が文面に溢れてるよね。非常によろしい。
シリーズ物なので先がとても楽しみ。漫画化されてるのも納得の世界観。これはみんな好きになるわ。
同士少女よ、敵を撃て
本屋大賞受賞、おめでとうございます!!
もう日本中にその面白さがバレちまってるので、いまさら紹介するまでもないけど、まあこの記事は私の読書メモみたいなもんなので勘弁してほしい。
いやーねえ。
堪能させていただきましたよ。さすが本屋大賞受賞作。ここ数年の流れをばっさり切るかのような、真正面からのパワー。単純に強いよね。完全に撃ち抜かれましたわ。
ご時世柄、不謹慎極まりないのは承知してるけど、やっぱり戦争ものはおもしれぇや。戦略・戦術・人間ドラマ・血肉の通った戦闘シーンと、心躍らされるものがたくさんあるからね。
動画の方でも喋ったけど、唯一残念な点を挙げるとするならば、ウクライナ侵攻の影響。
読んでても、目に入ってくるワード(ウクライナとかキエフとか)から現実のニュースとかがチラついちゃって集中力が乱されてしまった。
でもそれでもめちゃくちゃ面白かったから安心してほしい。これは読まなきゃ損だから。
ちなみに私はこれでロシアの戦史に興味が出てしまい、そのままロシアの伝説のスナイパー、リュドミラ・パヴリチェンコの映画まで観ました。ロシアの女優さんが神々しいぐらい美しいのに泥まみれになってて最高でしたよ。
というか、御本人も普通に美しい方でした。この見た目で300人以上射殺か…。
スモールワールズ
あらゆる感情を楽しめる、全方位型短編集。
市井の人々のそれぞれの生活“スモールワールズ”にスポットを当てた短編集なんだけど、これがまあバラエティ豊か。
スケールの大きな出来事や話じゃないけれど(スケールの大きなキャラは出てくるけど)、本人たちにとっては人生を左右する出来事ばかり。読みながら身近な話題についつい同調してしまう場合もあるかも。
本当に色とりどりの短編集なので、お気に入りの作品を決めるのが難しいかも。でもその難しさを友達と話し合ったりするのめっちゃ楽しそう。友達いねえから私には関係ないけど。
以上。来月もお楽しみに。
心優しい方はぜひ私のチャンネルを登録してください。なにも得られないかもしれませんが、弱者に手を差し伸べると徳が積まれるらしいですよ。