俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

【随時更新】小説中毒が厳選した最高に面白い小説1~100冊目
これまでの人生で買って良かったものまとめ
読書中毒者が選ぶ最高に面白いノンフィクション&エッセイ
Twitterの叡智集合。#名刺代わりの小説10選を1300人分まとめてみた

【月イチまとめ】2021年7月に見つけた面白い本

f:id:summer39191628:20210814224148j:plain

 

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

毎月恒例の月イチまとめ記事である。

 

今月は大物記事を書き上げてしまった。3万文字ぐらいある。

 

[2021年版] #名刺代わりの小説10選 を集計してみた!!【後編】 - 俺だってヒーローになりてえよ

 

ほとんど放置しているブログなので、実質1年分ぐらい書いているレベルだ。

集計作業も膨大だし、タイトル間違いが多くて訂正が困難だったし、本当に死ぬかと思った。まあ勝手に自分から書いたんだけど。

その苦労もあってか、多くの読書好きに楽しんでいただけたようでなによりだ。自分好みの作品を読むのが読書の醍醐味だけど、みんながどんなものを好きか見るのも、やっぱり楽しいよね。ランキングコンテンツは不滅です。

 

そんなわけで、死ぬほど頑張った私はまたしばらく読書の世界に浸りたいと思う。最高に面白い本との出会いを求めて。

 

ということで、2021年7月に見つけた面白い本たちの紹介である。

参考にしていただきたい。 

 

 

男は女より頭がいいか

 

昨今の風潮を考えるとなかなか危険なタイトルである。

私はこれを会社で読んでいたのだが、部下の子に「ひっどい本、読んでますね」と言われてしまった。

タイトルだけを見ると確かにそうなんだけど、中身はいたって真面目。なんと言ってもブルーバックスですから。

中に書かれていた実験で、等間隔に並べた2本の針金の間を、針金にぶつからないように棒を通す、というものがあった。対象は10~16歳ぐらいの男女。

この実験をする前に「これは機械の組み立てや操作が得意かを見るテストです」と伝えると、男の子の成績が上がったそうだ。

逆に、「これは裁縫の技術に関するテストです」と伝えると、女子の成績が良くなった。

同じテスト内容でも、先入観があるだけで人はジェンダーに囚われた行動を取ってしまう、という実験結果だった。かなり古い本だけど、うん、やっぱりこういう人間の性質に迫る話は面白い。

 

 

悲観する力

 

知性にバッサリいかれる快感。

 

「悲観してきたからこそ、人類はここまで繁栄できた」

「計画段階において、自分の期待や願望はまったく意味がない」

「勉強しなければならず参考書を選ぶときに、表紙のデザインが良いとか、好きな色だとかが無関係なのと同じだ」

笑っちゃうぐらいシンプルに考える、森博嗣の真骨頂。言われりゃ確かにそうなんだけど、そう単純に自分をコントロールできないからこちとら困ってるわけで…。

自分に言い訳をしたり、誤魔化したりしてなあなあにしてきた部分を、目の前に突きつけてくるような本である。

  

 

お金の大学 

 

こりゃ売れるわ。

 

お金に関する話をさせたら、YouTube界隈では右に出る者はいないと有名な、両学長の初の著作である。あんまりこのブログで紹介するタイプの本じゃないけどあえて。

 

生きていく上でお金と無縁でいられる人なんていなくて、多くの人がお金に関する知識を得たいと思っていることだろう。あって困るもんじゃないし。

でも、何を勉強したらいいのか分からない。本で学ぼうと思っても、書店には「お金から自由になる~」みたいな怪しい本しかなくて、搾取されそうな臭いがプンプンする。

その点、両学長の披露する知識は、分かりやすく即効性の高いものが多い

私の卑近な例だと、賃貸で一緒になんとなく契約した火災保険である。年間で2万かかっていたものが、2千円ぐらいになった。

 

どんな行動を起こせばいいかが明確になっていて、きっと多くの人の味方になる本だろう。

 

ひとつ難点を挙げるとするならば、本に書かれている内容のほとんど(もしかしたら全部)が、YouTubeで見られることだろう。

だが私は動画を観るのがかったるいので、書籍を購入して正解だった。

 

 

非弁護人

 

 

最近、月村了衛にお熱です。 

 

「なんでもいいから、面白い小説を書いちゃる」

そんな気概を月村了衛を感じさせてくれる。節操も見境もなく、とにかく読者に娯楽を過剰供給してくる。

エグいストーリーに、最悪に性格の悪いキャラたち。濃すぎるドラマ。どこを切り取っても、エンタメ成分100%である。ただし、常に邪悪なのが玉に瑕…いやむしろそれが良い!!

 

正真正銘のジャンクフード小説である。下品にかぶりついていただきたい。

 

 

事実はなぜ人の意見を変えられないのか

 

 

コロナ禍になってからずっと悩んでいたのが、まさにこのタイトルに書いてあることだった。 

どれだけ感染者が出ても、病床が埋まっても、「コロナは政府やメディアが作り出した茶番だ」と主張する人が後を絶たない。ワクチンの効果がどれだけ科学的に示されても、製薬会社の陰謀だと語られる。

同じ事象を見ても、まったく逆の答えを出してしまう。それが不思議で仕方なかった。

その理由はぜひとも本書を読んで確認していただきたい。

人がわかり合うのはとても難しいと思い知ると同時に、まだまだ分かり合える方法はあると、知ってもらえると思う。

 

 

 

以上。来月もお楽しみに。