どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。
毎月恒例の月イチまとめ記事である。
今月は大物記事を書き上げてしまった。3万文字ぐらいある。
[2021年版] #名刺代わりの小説10選 を集計してみた!!【後編】 - 俺だってヒーローになりてえよ
ほとんど放置しているブログなので、実質1年分ぐらい書いているレベルだ。
集計作業も膨大だし、タイトル間違いが多くて訂正が困難だったし、本当に死ぬかと思った。まあ勝手に自分から書いたんだけど。
その苦労もあってか、多くの読書好きに楽しんでいただけたようでなによりだ。自分好みの作品を読むのが読書の醍醐味だけど、みんながどんなものを好きか見るのも、やっぱり楽しいよね。ランキングコンテンツは不滅です。
そんなわけで、死ぬほど頑張った私はまたしばらく読書の世界に浸りたいと思う。最高に面白い本との出会いを求めて。
ということで、2021年7月に見つけた面白い本たちの紹介である。
参考にしていただきたい。
男は女より頭がいいか
昨今の風潮を考えるとなかなか危険なタイトルである。
私はこれを会社で読んでいたのだが、部下の子に「ひっどい本、読んでますね」と言われてしまった。
タイトルだけを見ると確かにそうなんだけど、中身はいたって真面目。なんと言ってもブルーバックスですから。
中に書かれていた実験で、等間隔に並べた2本の針金の間を、針金にぶつからないように棒を通す、というものがあった。対象は10~16歳ぐらいの男女。
この実験をする前に「これは機械の組み立てや操作が得意かを見るテストです」と伝えると、男の子の成績が上がったそうだ。
逆に、「これは裁縫の技術に関するテストです」と伝えると、女子の成績が良くなった。
同じテスト内容でも、先入観があるだけで人はジェンダーに囚われた行動を取ってしまう、という実験結果だった。かなり古い本だけど、うん、やっぱりこういう人間の性質に迫る話は面白い。
悲観する力
知性にバッサリいかれる快感。
「悲観してきたからこそ、人類はここまで繁栄できた」
「計画段階において、自分の期待や願望はまったく意味がない」
「勉強しなければならず参考書を選ぶときに、表紙のデザインが良いとか、好きな色だとかが無関係なのと同じだ」
笑っちゃうぐらいシンプルに考える、森博嗣の真骨頂。言われりゃ確かにそうなんだけど、そう単純に自分をコントロールできないからこちとら困ってるわけで…。
自分に言い訳をしたり、誤魔化したりしてなあなあにしてきた部分を、目の前に突きつけてくるような本である。
お金の大学
こりゃ売れるわ。
お金に関する話をさせたら、YouTube界隈では右に出る者はいないと有名な、両学長の初の著作である。あんまりこのブログで紹介するタイプの本じゃないけどあえて。
生きていく上でお金と無縁でいられる人なんていなくて、多くの人がお金に関する知識を得たいと思っていることだろう。あって困るもんじゃないし。
でも、何を勉強したらいいのか分からない。本で学ぼうと思っても、書店には「お金から自由になる~」みたいな怪しい本しかなくて、搾取されそうな臭いがプンプンする。
その点、両学長の披露する知識は、分かりやすく即効性の高いものが多い。
私の卑近な例だと、賃貸で一緒になんとなく契約した火災保険である。年間で2万かかっていたものが、2千円ぐらいになった。
どんな行動を起こせばいいかが明確になっていて、きっと多くの人の味方になる本だろう。
ひとつ難点を挙げるとするならば、本に書かれている内容のほとんど(もしかしたら全部)が、YouTubeで見られることだろう。
だが私は動画を観るのがかったるいので、書籍を購入して正解だった。
非弁護人
最近、月村了衛にお熱です。
「なんでもいいから、面白い小説を書いちゃる」
そんな気概を月村了衛を感じさせてくれる。節操も見境もなく、とにかく読者に娯楽を過剰供給してくる。
エグいストーリーに、最悪に性格の悪いキャラたち。濃すぎるドラマ。どこを切り取っても、エンタメ成分100%である。ただし、常に邪悪なのが玉に瑕…いやむしろそれが良い!!
正真正銘のジャンクフード小説である。下品にかぶりついていただきたい。
事実はなぜ人の意見を変えられないのか
コロナ禍になってからずっと悩んでいたのが、まさにこのタイトルに書いてあることだった。
どれだけ感染者が出ても、病床が埋まっても、「コロナは政府やメディアが作り出した茶番だ」と主張する人が後を絶たない。ワクチンの効果がどれだけ科学的に示されても、製薬会社の陰謀だと語られる。
同じ事象を見ても、まったく逆の答えを出してしまう。それが不思議で仕方なかった。
その理由はぜひとも本書を読んで確認していただきたい。
人がわかり合うのはとても難しいと思い知ると同時に、まだまだ分かり合える方法はあると、知ってもらえると思う。
以上。来月もお楽しみに。