あー、忙しい忙しい。働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり。
どうもどうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。
毎月恒例の月イチまとめ記事である。
こうして細々とネットで文筆活動を行なっている私だが、こんなふざけた仕事で生活できるはずもなく、日中は普通に死んだような目をしながら、適当な仕事をしてなんとか生きながらえている。
で、その本業の方がこの時期に繁忙期を迎えるため、どうしてもブログも読書も滞るようになってしまう。
しかしながらそんな荒んだ生活を送っていると、果たして自分は何のために働いているのかと脳内が疑問に満たされていく。好きなこともできずに、ただひたすらに労働を積み重ねる日々。生きるために生きることはかくも虚しい…と言えるだけ私は恵まれているのかもしれない…と思ったり、自分の中で人格と思考がぐちゃぐちゃになりだしている。あぁ、もっとおかしくなりたい。
ということで、未知の世界に片足を突っ込みつつも、2020年11月に見つけた面白い本たちである。参考にしてもらいたい。
風と共にゆとりぬ
笑いすぎて疲れました…。
平成生まれ初の直木賞受賞作家、朝井リョウによる、死ぬほどどうしようもないエッセイ集である。
何がどうしようもないって、朝井リョウの肥大しすぎた自意識もそうだし、思いつきに任せ過ぎな生き方もそうなんだけど、なによりも肛門の話ね。恐ろしいことにこのエッセイ、全体の1/3が朝井リョウの肛門で紙幅が埋められている。私はいまだかつてこれだけ他人の肛門の話を読まされたことはないし、これだけ高頻度で肛門とタイピングしたことはない。
下らなさの中にも、キラリと光る変態性が胸を打つ、どうしようない名作である。読め。
光
三浦しをんって、こんなに痛い子だったの?
本屋大賞を受賞した『舟を編む』に代表されるように、三浦しをん作品ではほのぼのとした人間讃歌がよく見られ、読み手の心を大いに癒やしてくれる。
だがこちらの『光』ではそんな三浦しをん は全く見られない。
読み手を傷つける。さらにその傷を抉ってくる。しかも最後のページまでずっと抉り続けてくる。 どんな拷問ですか?
徹底して最悪な構成になってるから、むしろ逆に笑っちゃったよ。
お金の減らし方
なんと大胆不敵なタイトル。そんなの簡単過ぎるでしょ…とほとんど期待せずに読んだけど、安定の森クオリティ。読みながら「なるほどぉ…」を連発していた。
「お金を使う=人生で何を選択するか」
という視点で論が展開され、その理由が理路整然と語られていく。思わず、欲望のままにお金を使っていた自分を省みることに。
森博嗣の頭脳の切れ味よ…。
女と男 なぜわかりあえないのか
女と男の違いについて、研究論文を元に辛辣な事実を暴力的なまでに並べた一冊。
・婚活で30代以降の女性が苦戦する理由
・男がどれだけセックスに取り憑かれているか
・美女とブス、生きづらいのはどちらか
などなど、さすが橘玲御大。読者のというか一般人のゴシップ欲を満たす需要をよくお分かりで…。
激烈な内容だが、あくまでも研究結果の一例。すべてを真に受けないよう要注意である。
以上。また来月をお楽しみに。