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【月イチまとめ】2020年10月に見つけた面白い本

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

毎月恒例の月イチまとめ記事である。

 

先日、友人である すぐさん(@me_reading)と なぎのさん(@you_nagino_book)の主催する伊坂幸太郎縛りの読書会に参加させていただいた。

これがまた凄まじい読書会で、テーマを縛るだけで話の濃度が上がること上がること。2時間しかやってないのだが、そのわずかな時間で私の血中伊坂濃度が限界値まで上がっていることを、まざまざと感じられた。あれは良くない。何度も食らってたら死ぬよ。

 

 

私は自らを読書家だと思っていたけれど、ああやって真性の変態読書家と触れ合うと、いかに自分が読書という大海の浅瀬で戯れていたかを思い知らされる。うん、全然それで構わないや。深海怖すぎ。

でも普段の生活で、読書について語る機会なんてそうそうない。そもそも読書という行為自体が、ひとりで完結してしまうものである。しかもかなりの高度なレベルで。誰かと感想を語り合って補うことができなくもないけれど、かなり深い会話に踏み込まないといけないので、当然ハードルは上がってしまう。そのハードルを超えられる人を周囲に見つけるのは至難の業だろう。

ということで、あなたがもしオンラインの読書会に参加することをためらっているようであれば、一度は経験してみることをオススメする。私もまだ数回しか経験はないのだけれど、あの濃度の高い触れ合いってのは、他では味わない刺激である。

それに本好きの人ってのは度量が広くて、穏やかな方が多いので、多少のコミュ障でも飲み込んでくれるから安心だ。ちょっとぐらいあなたが気持ち悪くても、フィクションとかで散々気持ち悪いものを見てるから全然OKだ。別にあなたが気持ち悪いとは言ってないから勘違いしないように。例えばの話だ。 

 

ということでまったく関係ない話を書き立ててしまったが、読書中毒ブロガーが1ヶ月かけて見つけてきた面白い本たちである。参考にしてもらいたい。

 

 

患者になった名医たちの選択

 

病気は人を選ばない。それがたとえ名医だろうと。

 

重い病気を患った名医たちの生き方を追ったルポになる。ここに登場する18人全員が、病気によって劇的に人生の転換を余儀なくされている。また、名医といえど、病気になったことを信じられず、事実を受け入れられずにいることもある。

重い病気を患ったことで、彼らの人生がどう変化し、診察にどんな影響を与えたか。

そして病とどう向き合っていくか。

深い感動と共に、人生の儚さを痛感させられる、名著である。

個人的には、アルコール依存症になってることを認められない精神科医の方が一番印象的だった。

 

 

大人に刺さる園児の名言

 

こびりついた常識、綺麗に剥がします。

 

保育園・幼稚園の教職員の協力を得て、子どもたちの名言を集めた一冊。

子どもたちの自由奔放な発想というのは、くだらなくて取るに足らないものであることが多いが、たまにとてつもない輝きを放っているときがある。大人たちの固定概念がこびりついた脳からはとてもたどり着けない飛躍がそこにはある。

常識から解放される快感を、ぜひ。

 

 

欺す衆生

 

ヤベえ面白さ。

家族のために詐欺に手を染めた主人公。
詐欺師の同僚、金の匂いを嗅ぎつけたヤクザなどなど、魑魅魍魎によって十重二十重に追い詰められた主人公は、次第に修羅の道へと堕ちていく…。

最凶に禍々しいエンタメ作品。これは今年のベスト10入り確実だな。 

 

 

シーソーモンスター

 

今回の伊坂は嫁姑問題。

 

何度このセリフを書いただろう。伊坂幸太郎は絶対正義、だと。

絶妙に嫌過ぎる敵キャラと、ジェットコースターのように分かりやすく刺激的なストーリ。だけど、作中に散りばめられた奥深い言葉たち。面白さをレーダーチャートにしたら、綺麗に五角形になる。それが伊坂幸太郎。

こんなに無敵の作家そうそういない。っていうか伊坂だけでしょ。こんなに毎回高品質の作品を連発してる作家って。

なので絶対面白いから安心してください。

 

 

以上。参考にしてください。