俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

【随時更新】小説中毒が厳選した最高に面白い小説1~100冊目
これまでの人生で買って良かったものまとめ
読書中毒者が選ぶ最高に面白いノンフィクション&エッセイ
Twitterの叡智集合。#名刺代わりの小説10選を1300人分まとめてみた

男は性欲が一生の武器になったりするから侮れない

f:id:summer39191628:20191125120010j:plain

 

下ネタではありません

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

私はサラリーマンとしてゾンビのように働くかたわら、こうやってブログを書いて副収入を得ている。大した金額ではないが、世のパパさんたちのお小遣いよりは遥かに稼げている。

別に私になにか特別な能力があるわけではなく、当然ながら学歴もないし、ビジュアル的に恵まれているわけでもない。ふっつーのおっさんである。

 

そんなふっつーのおっさんである私がこうやってブログで安定的に稼げているのには理由がある。

 

 

性欲である。

 

何をいきなりと思われるかもしれないが、これが実は結構不快…もとい、深い話なのである。

別に下ネタではない。脳の機能を活用した話なので、むしろ上ネタである。

これは人生における戦略のひとつの話だ。もしかしたらあなたにも役立つかもしれない。

 

本好きができあがるまで

そもそもだが、このブログの主な収益源は「本」である。フィクション・ノンフィクション、国内海外に関係なく、幅広く紹介しており、中には絵本もある。

ネット文化の発達に伴って、日本では本がどんどん売れなくなっているが、それでも私の懐を潤すぐらいの市場はまだまだあるらしい。いつまでも続いてくれるといいのだけれど…。

 

で、そうやって本を幅広く紹介できるのは、私が極度の本好きだからである。ブログ記事の冒頭に毎度のように書いているが、「読書中毒」を自認している。それくらい読書に取り憑かれている。

本が好きだからこそ、面白い本もつまらない本も知っているし、いつまでも本について文章を綴れるのである。これにはなんの努力もいらない。それこそ趣味でお金をいただいているようなものである。ありがたい限りだ。

しかし私が幼い頃から自然と本好きになったかと言えば、まったくそうではない。最初は漫画ぐらいしか興味なかった。でも中学生の頃には結構な読書好きに仕上がっていた。

 

最大の原動力「モテたい」

中学時代から本にハマっていた私だが、そもそも読書を始めたキッカケは、「モテたい」。これである。基本的に中学生の男子はバカなのだ。当時の私は間違いなく中学生だったし、確実に男子だった。バカ確定である。

当時から私は、周囲の人間よりも抜きん出た能力が何一つなく、見た目も地味だし、引っ込み思案だし、スポーツは嫌いだし、そんなくせになぜか同級生のことは小馬鹿にしているしで、モテる要素が一切なかった。嫌われる要素ならたくさんあったけどな。

でもそんな自分でもモテたい気持ちはある。なにせ男子中学生である。異性と前髪の位置についてぐらいしか考えることがない連中である。こんな自分でもなにか目立つ方法はないかと考えた。その末にたどり着いたのが読書だった。

バカな人間ほど自分のバカさを把握していないものだが、私もご多分に漏れず自分ことを賢いと思い込んでいた。フィジカル的に恵まれていない部分を、インテリジェンス(教室で本を読んでたら知性的に見えるはずだ、という浅はかな考え)で凌駕しようと考えたわけだ。

みんなが賑やかに青春を謳歌する休み時間、私はひとり静かに本と向き合う。誰とも会話しない。

学校生活で一番の楽しみ給食の時間、私は本を読みながら黙々と食事を済ませる。誰とも会話しない。

たまに優しい女子とかが「なに読んでるの?」とか声をかけてくれたりする。内心「来たっ!」と興奮しつつも、そこは末っ子気質の引っ込み思案と、思春期特有のこじらせかっこつけによって、「まあ、みんなが知ってるような本じゃないよ」とクール(に見えるように装って)答えていた。

一応、みんなの上を行ってる感を出したかったものと思われる。それが成功したかどうかは分からないが、声をかけてきた女子が一瞬で興味を失ったことは間違いなかった。もう声をかけられることがなかったからだ。


次第に誰とも会話をしなくなっていったが、それでいいと思っていた。

とにかく私はひたすらに「孤独に本を愛する男」を演じるために、本を読んでいた。

 

そんなふうに時間を過ごしているうちに、マジで面白い本と出会うようになる。詳しくは別の記事に譲るけれど、とにかく私は「読書をしている自分」を楽しむのではなく、本気で読書を楽しむようになった。

そしていつの間にかブログを書いて面白い本を紹介するようになったり、他の媒体に文章を寄稿したり、さらには自分で小説まで書くようにまでになり、それなりのお金をもらえるようになった。めでたしめでたし。

 

好きなものをどうやって見つけるか

で、これって実は私だけに限った話ではないし、読書だけの話でもない。

モテたいを理由をギターを始める輩のなんと多いことよ。でもそんな不純な動機で始めたとしても、いつの間にかバンドで成功なんてパターンもあるだろう。関西ではお笑いがそれにあたるだろうし。

 

結局のところ、何を好きになれるか。好きなものを見つけられるか、が大事なのだろう。

「好きなことを仕事に」なんていう甘っちょろいことは言いたいわけではないけれど、少なくとも副業レベルであれば好きなことを突き詰めるだけで、お金にすることはできる。

しかし好きなことなんてそう簡単には見つからない。そこで役立つのが性欲である。言い換えれば欲望だ。人間ってのは欲望にはどこまでも従順である。欲望の結果死に至ることだってあるのだから、人間の持つ力の中でも最大級だろう。

これを使えば、どんなに興味ないことにでも足を突っ込めるし、挑戦することができる。好きな子が全然興味ないジャンルの話をしてたら、めっちゃ興味持とうとするでしょ。そういうこと。

だから性欲にしろ、お金にしろ、承認欲求にしろ、それが原動力になるのであれば存分に使えばいいのである。

 

ただひとつ注意してもらいたいのは、欲望は渇望でもあるということ。つまり自分を苦しみで追い詰めて、火事場の馬鹿力を出しているだけなのである。

これではいつか疲れ果ててしまうだろう。中には秋元康みたいにいつまでも欲望を追い求められる人もいるのだろうけど、大半の人はそれなりの欲望をそれなりの体力と折り合いをつけながら生きている。

無理のない程度に、自分をフル活用して楽しもうではないか。私もこの国で本が売れなくなるその日まで、いつまでも本を愛でる活動を続ける次第である。

 

以上。

 

 

ちなみにだけど、こういう「読書するやつの方がエラい」的な本は全然好きじゃない。