俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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読書中毒ブロガーが2018年に読んだ年間ベスト10冊を発表する

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

今回はあまりやらないタイプのまとめ記事である。

 

題して『読書中毒ブロガーが2018年に読んだ年間ベスト10冊』である。しかも順位を付けてみた。私のブログでこれは珍しい。

ただ、年間ベスト10と大層な言葉を使っているが、単なる個人的性癖の発表みたいなもんである。何もすごくないのである。恥を知りなさい、恥を。

 

いつもなら需要を見込んで、ある程度の客観性を持ってオススメ本のまとめ記事を書いているのだが、今回は完全に主観。私のツボにハマった10作品を選出し、ランキングを付けている。なんとまあ失礼な記事なんでしょう。御免遊ばせ。

しかしながら、あまりにもひとりよがりな記事を書くのもブロガーとしては気が引けるので、せめてジャンルを散らしてみた次第。

少しでも情報としての価値が上がるように努めてしまう私を誰か褒めてほしい。できるだけ激しく。もっと言えばおおっぴらに。

 

このように誰も読まない前口上をずらずら書いてしまうのが私の悪癖なのだが、誰も読んでいないのであればそれはもう存在しないのと同じなのだから、存在しないものは誰にも迷惑をかけないはずであって、私はこれからもいらんことを書き続けてもいいのかもしれない。

 

はい、ということで記事の中身に移ろう。

年中本を読みくさっている人間の選んだ10冊である。この大切な10冊が、ネットの大海を漂って、またどこかの誰かの胸を震わせてくれることを願っている。

 

では行ってみよう。

 

 

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10位 『縮小ニッポンの衝撃』

 

 

未来の年表』を読んで衝撃を受け、その流れで読んだ本書。NHKが日本の暗い未来について本気で調べた一冊。新書なのでページ数は少ないが、衝撃度はハンマーであり、平和ボケした私の脳を鋭く切り裂いた。精神的に弱い人が読むと、いろいろとダメージを受けすぎちゃうかも知れない。

危機感を煽りすぎてもよくないかもしれないが、事実として日本には絶望的な状況が迫ってきているわけで、知らないままにしておくべきではないし、知らなければ対策を打つこともできない。

私はこの本を読んでから、稼ぐこと、生きていくことへの態度が一変した。行動も変わった。それくらい衝撃を受けた一冊である。

 

流されるだけでも生きていけるだろう。でも行き着く先に待っているのは、必ずしも都合のいい結末ばかりではない。

いつだって未来を決めるのは、今の自分の行動である。

 

 

9位 『腰痛探検家』 

 

 

いつも誰も足を踏み入れないような辺境ばかりを旅して、犯罪行為ばかりしている高野秀行だが、今作では超身近な腰痛解消への道を旅している。恐ろしく地味なテーマなのに、これが超面白い

こうやって彼の日常が書かれた文章を読むとよく分かるが、高野秀行はそもそもが面白くて、辺境を紹介する作品の場合、辺境のインパクトが強烈過ぎて高野秀行の面白さが相殺されている部分がある。

その点、『腰痛探検家』では高野秀行の面白さが100%楽しめる。混じり気なしに高野秀行のアホさを堪能できる。最高である。

 

ちなみに腰痛を解消したいと思って参考にする本ではないので、ご注意を。

…まあ、自分と同じような苦しみを抱えている人がいる、という慰めにはなるかもしれないが…。

 

 

8位 『ギリギリセーフな仕事術』

 

 

地球で一番面白いビジネス書なのだが、ビジネス書としての役割を全く果たしていないせいなのか、全然話題にならない。ベストセラーにもならない。

だがそんなもんでちょうどいい。こんなバカみたいな本が売れる世の中の方がおかしい。現状が適正である。まあこのブログではかなり売れてるけどなっ。 

ビジネス書だが、学べることはなにもない。学べるふうの中身は並べてあるが、よく読めばただのバカ話ばかりである。存分に笑って、読み終わったあとは「なんじゃこのゴミはっ!」とぶん投げるぐらいでいいはずだ。

 

ちなみに私は大事に本棚にしまってある。年間ベストに入れずにはいられない破壊力の本である。

 

 

7位 『ボールのようなことば』

 

 

この本との出会いは、装丁だった。

過去に「美しいと思った装丁の本を紹介する」という全然誰にも求められず、誰にも読まれない自己満足記事を書いたのだが、そのときに見つけたのが本書。

読むまではこの装丁画があの松本大洋だとも知らなかったし、作者の糸井重里にも全然興味がなかった。

それがどうだ。あっという間にヤラれた。松本大洋の画力について私がいまさら語る必要などないかもしれないが、あの独特の温かさと雄弁さは、まさしく唯一無二。才能って凄い。

そして糸井重里から繰り出される美味しすぎる言葉の数々。あのおじさん、こんなに有能だったんですか。知らなくてごめんなさい。めっちゃファンになりました。『ボールのようなことば』シリーズ全部買ったよ。

 

ネットで誰かがオススメしていたわけでもなく、単に巡り合っただけの本がここまで好きになれた。その事実だけでも印象深い一冊である。

 

 

6位 『あと少し、もう少し』

 

 

ちょっと変則的な構成になった駅伝青春小説。

駅伝を扱った小説らしく、登場人物一人ひとりを主役にした短編を連作にした作品。リレーのように物語が受け渡されていくのだが、この”ドラマの積み重ね”が今までにない読書体験をさせてくれる。

超感動!とかそういう分かりやすい作品ではなくて、ある意味でリアルというか、人生ってそういうものだよね、みんな主役ではないよね、とフィクションを超えた想いを抱くことになる。

 

私としてはかなりの傑作だと思えたのだが、この作品の良さを理解できる人が、どれくらいいるのか、ちょっと気になる。

 

 

5位 『残り全部バケーション』

 

 

伊坂幸太郎も一冊はランキングに入れておきましょうか。

バイバイ、ブラックバード』と迷ったが、僅差でこちら。というか、伊坂作品は総じて面白いので、どれを選んでも問題ないかと。

 

現実はそうではないからこそ、あえて物語内では勧善懲悪に徹する伊坂幸太郎。今作では珍しく善悪の境目を曖昧にしてきている。つまり、物語の深みが違う。

魅力的な登場人物たちと小気味よい会話の連続で、次々と軽やかに読み進めてしまうのは、さすが伊坂。読んでいる最中の快感度合いは、群を抜いている。もうここまで来ると、悪魔的である。

 

伏線とかの関係で多くを語れないのが残念だが、とにかく面白いのでぜひ読んでもらいたい。

全体的に大好きなのだが、特にちょっとイジワルなラストが最高に好きである。

 

 

4位 『「学力」の経済学』

 

 

めちゃめちゃ売れた本書。基本的に私はベストセラー系が好きではないのだが、この本の面白さの前ではもうそんなへそ曲がりなことは言っていられなかった。

学力と書いてあるが、これは人生全般をテーマに扱った本である。人間であれば誰もが面白く読めるはずだし、なによりも読んだら誰かに話したくて仕方なくなるはずだ。

 

いくつもの衝撃的な事実が紹介されるが、統計結果なので誰かの思い込みとかではなく、完全なる客観的事実である。ぜひともあなたの脳に自然とこびりついている間違った価値観を揺るがされてほしい。

思い込みが鮮やかに否定されるのは、なかなか刺激的な体験になるはずだ。

 

 

3位 『地球の瞬間』

 

 

小説好きとしてこんな言葉は使いたくないが、「百聞は一見にしかず」である。実写の迫力と説得力は、やはり独特のものがある。

ナショナルジオグラフィックに数多ある作品の中からベストの100枚を選出したという、恐ろしく贅沢な写真集である。一体、この100枚を撮るためにどれだけの時間がかかったのだろうか…。

冒頭に書いてあった編集長の「100枚に絞る作業は困難を極めた」という言葉がすべてを物語っている。だってインパクトの塊みたいな一冊だからね。ページを捲るたびにため息をついてしまう。自然と時間が濃密になる。

ちなみに表紙は難民の少女を写した一枚なのだが、この少女の行方は分からないそうだ。

 

色んな物語を胸に描きながら、じっくり読んでもらいたいと思う。

 

 

2位 『みかづき』

 

 

森絵都が大好きだ。そもそも私を本好きにしたのは彼女だ。非常に感謝している。中学生のときに出会えてよかった。

大好きな作家さんなので、ぜひとも広く評価されて売れてほしいのだが、今ひとつハネない。認知される機会が少ないように感じていた。

そんなフラストレーションを抱えていたときに登場したのがこちらの『みかづき』。なんとあの本屋大賞で2位を獲得したのだ。完全に売れた。めっちゃ嬉しい。

というファン心理もあれば、素直にこの長大な作品で語られるドラマもめっちゃ好きである。

私自身が年齢を重ねてきたからなのか、長い文脈で語られる物語の良さが年々分かっている気がする。スパッとした語り口もいいし、その方が伝わりやすいのだけれど、長いからこそ伝わるものがあったりする。

 

インスタントなものが求められる時代だからこそ、森絵都が紡いだこの長大な物語をじっくりと味わってほしいと切に思う。

 

 

1位 『私の頭が正常であったなら』

 

 

1位は山白朝子こと乙一である。彼は天才なので1位が相応しいと思う。

まあそれは冗談としても、年間ベストの座は私の中で揺るぎない。2018年の1年間でたくさんの作品を読んできたが、『私の頭が正常であったなら』がぶっちぎりで1位だ。

正直、2018年の本屋大賞にノミネートされなかったのが、不思議でならない。不可解でならない。奇々怪々であり妙ちくりんである。なんだちくりんって。 

 

この作品の魅力を語ろうとすると、かなりの文量になる。永遠に語れてしまう。

なので抜粋してお伝えしたい。

 

まず、タイトル。

一瞬でヤラれた。読まずにはいられないタイトルだ。こんなに魅力的な読みたくなるタイトル、ここ最近だと恒川光太郎の『竜が最後に帰る場所』ぐらいだ。たったの2作品である。私の中の狭き門をくぐり抜けてきた作品。それが『わたなら』だ。タイプするのが面倒なので略してみた。みんな付いてこい。

 

次に装丁。

乙一の装丁だと、私は『失はれる物語』がベストだと思っている。人生ベストだと言えるぐらい大好きな装丁だ。

さすがにそこまでのレベルではないものの、『わたなら』の装丁はかなり凝っていて、愛しがいがある。日本の装丁は帯で存在感を発揮するものが結構多いのだが、『わたなら』の装丁は完全に帯なしで戦えるタイプだ。めっちゃ美しい。構図とか、色合いとか、文字が雨状に配置されてる感じとか全部好きだ。

 

最後は中身。

書いているのが乙一なので、ここはもう保証されているようなものだろう。安心して読める。

不思議なもので乙一という作家は、年齢を重ねるごとに感性が鋭敏になっているようで、平易で分かりやすい文章が魅力だったのだが、そこに独特な“やわらかさ”が加わっていて、唯一無二さに拍車がかかっている。超無敵。

『わたなら』は基本的にホラーを基調にした作品集だが、怖いのが嫌いな方でも全く問題ない。怖い、というよりも温かくて、染み込むような美しさが味わい深い作品である。

これは絶対に体験した方がいい。

 

 

とまあ熱く語ってきたわけだが、皆さんには勘違いしないでほしいと忠告しておく。

というのも、結局は好みなんて人それぞれだ。『私の頭が正常であったなら』が私の中でぶっちぎりのベストだからといって、あなたにとってもベストの作品であるとは限らないからだ。

いや、むしろ私のツボにドハマリしているということは、あなたにとっては最悪にハマらない作品である可能性が高い。

なのでこんな個人の適当なランキングなんぞ気にしないで、自由に本を選んでほしいと思う。

 

以上。

 

 

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