どうも、中間管理職ブロガーの ひろたつ です。
コミュニケーションの話。面白いことを思ってくれることを期待している。
面白いと思われたい面白くない人
私は職場で100人以上の部下に囲まれて、日々地獄のような様相の中で仕事をしている。地獄に仏なんていないことを痛感している毎日である。きっと別の地獄にいるのだろう。現代は地獄で溢れている。
そんなことはさておき、それだけ人が多くて厳しい職場なので、私は少しでも空気がよくなるように部下との気軽なコミュニケーションを取るようにしている。
まあ簡単に言うと、雑談である。
仕事の話ばかりをしているとどうしても眉間にシワの寄るような関係になりがちなので、会ったときに笑いのひとつでも出るような話をしたいと常々思っている。
この手のサービス精神を持っている上司というのは実は結構多くて、私の上司もそうである。なにかにつけて雑談というか、余計な話を織り込んでくる。
しかし、あまり偉そうに言いたくはないが、本当に話をしてて面白い人というのは限られている。
上司というのは部下との力関係がすでに確立してしまっている。立場に差があると、笑いの力関係みたいなものができてしまう。
要は大御所であれば、無理に笑わなければならない空気が出来上がってしまうわけだ。これは皆さんも身に覚えがあることだろう。とっても優しい日本人である。
「面白いと思われたい面白くない人」は本当によくいて、観察の範囲だとオッサンにその傾向がある。オッサンはプライドが高いので、偉くもなりたいし、面白い人でもありたいのだ。
「自分を誇示したい」、これはオッサンの基本性能だと思っていい。私もオッサンなのでよく分かる。
話がつまらない人の特徴
で、私もオッサンなので日頃から「少なくとも勘違いしたつまらない奴にはならないようにしよう」と自ら戒めている。
私自身が面白い人間だと言い張るつもりは毛頭ないが、これまで多数のオッサンを観察して得られた「話がつまらない人の特徴」については語れる。
これには確実に共通点がある。
非常にシンプルだ。
・思い出話をする
・自慢話をする
・同じ話を繰り返す
・Yahoo!ニュースで見たことを話す
簡単に説明しよう。
思い出話、自慢話
思い出話や自慢話というのは、非常にパーソナルな話題だ。
その話で盛り上がれるのは、相当に仲のよい人かファンだけである。部下が昔話に付き合ってくれるのは別に上司のファンだからではない。仕事だからだ。勘違いするな。つまらない上司は死ね。
人は基本的に自分に関係のない話には興味を持てない。オッサンの思い出話も自慢話も「知らんがな」なのである。死ぬほどつまらないのだ。
同じ話を繰り返す
年齢を重ねるとやりがちな「同じ話を繰り返す」も危険である。
他人に話してウケた経験が忘れられず、何度も披露してしまうパターンである。
こちらは思い出話や自慢話よりかはサービス精神を感じられるが、つまらないことには変わりない。同じ話で繰り返し笑えるほどみんな天使ではない。というか、同じ話を聞かされると怒りさえ覚えるのが普通である。殺されないうちに控えよう。
同じ話がウケないということよりも、同じ話をしてしまうこと自体が問題なのを自覚するところから始めよう。
Yahoo!ニュースの話
Yahoo!ニュースはあくまでも例えである。要は「みんなが知ってる話をすんな」ということである。たぶん一昔前であればこれが「テレビで観たこと」だったのだろう。
調べてみたところYahoo!ニュースは2017年の時点で1日あたり4.1億PVである。これは日本国民全員が数回見ている計算になる。むしろ日本国民全員がヤフーに対して「もうそれ知ってるから」と思っているフシがある。
そんなコスりきった話題を扱ったところで、誰も面白いとは思わないのである。
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これらのつまらない話のポイントをまとめると以下のようになる。
・みんなが知っている話をしない
・興味のない話をしない
・古い話をしない
・(ファン以外に)自分の話をしない
話が面白い人の特徴
では面白い人になるためにはどうすればいいか?
単純につまらない話のポイントを逆にすれば、つまらない要素は排除できるわけだ。
こんな感じである。
・新しい情報を持っている
・新しい体験をしている
・新しいことを考えている
とにかく”新しさ”。ここがポイントである。
本当はここにもっと重要な「相手が欲しがっている話」と入れたいところだが、難しすぎるので却下。できる人は勝手にやってくれ。
ということで、私はこの3つのポイントをひっじょーに大事にしている。
で、実はこれ、もっと簡単にまとめることができる。
新しいことを求め続けていれば、勝手に面白い人になる。
ということなのである。これが一番書きたかったことだ。
別に最新のニュースを追え、と言っているのではなく、自分自身にとって未知のもの、未体験のものに手を伸ばせばいいだけのことなのだ。
いつまでも自分の過去のストックに頼るようなことをしているから、つまらない人になってしまうのである。要は人生に対してのマンネリな態度がつまらなさの根源なのである。もっと酷い表現をするならば、つまらない生き方をしているから、つまらない話しかできないのである。
と言っているそばから私の話
ちょっと偉そうなことを書かせてもらうと、私はこうやってブログで文章を書き散らかして、たまに「面白い」とか「興味深い」みたいなコメントもらうことがある。
しかし私が普段からそんなに面白い人生を歩んでいるかといえば、まったく違う。普通のオッサンである。外見だけ見たら2秒で飽きられるレベルで普通である。普通に服を着せると私になると言っても過言ではない。過言だが。
そんな普通のオッサンが不特定多数の人に面白いと思ってもらえてるのは、私が自分にとって新しい情報を常に得ているから(読書)だし、常に新しいものを生み出すために考えているから(ブログ記事を書くために考える)からに他ならない。
そうしたささやかな習慣が、ささいな発見や知見を私のもたらし、話のレパートリーも広がる、という図式である。おわかりか。
なので、話の面白い面白くないというのは、結局のところは「人生を楽しんでいるかどうか」なのだろう。
楽しもうと思ったら、いつまでも同じものを繰り返すわけにはいかないはずだ。
以上。参考にされたし。