俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

【月イチまとめ】2019年9月に見つけた面白い本

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

皆さんお待ちかねの月イチまとめ記事である。

 

長らく読書ブロガーとして活動しているので、たまにだが相談を受けることがある。

よくあるのが「どんな本を紹介したらいいのか分からない。自分にとって面白かったとしても、他の人がどう思うか分からない」というもの。

そのとおりだと思う。私だって皆目検討がつかない。そんなことが分かっていたら、もっとお札を溜めた浴槽とかに浸かるような生活をしていることだろう。

 

言っても仕方ないが、人の嗜好なんて千差万別であり、考えるだけ無駄なような気がしている。私よりもはるかに優秀な人であれば「大衆はこんなんが好きでしょ?」的な狙い方ができるのだろう。しかしそれは天上人の話である。こんなに無縁な話もなかなかない。

ということで、私からできるアドバイスがあるとするならば、「自分が面白い本をとにかく紹介しまくりなさい」である。よっぽどの変態じゃなければ、絶対に誰かしら共感する人がいるはずだ。逆に誰も共感できないぐらいの変態だったとしたら、それはそれで貴重な存在なので、抜きん出ることができることだろう。色んな意味で。

 

ということで、今回も私なりに面白いと思った本たちを紹介していこう。

私が極度の変態ではないことを願う。

 

 

ボダ子

 

 

バブルのあぶく銭を掴み、順風満帆に過ごしてきたはずだった。大西浩平の人生の歯車が狂い始めたのは、娘が中学校に入学して間もなくのこと。愛する我が子は境界性人格障害と診断された…。震災を機に、ビジネスは破綻。東北で土木作業員へと転じる。極寒の中での過酷な労働、同僚の苛烈ないじめ、迫り来る貧困―。チキショウ、金だ!金だ!絶対正義の金を握るしかない!再起を賭し、ある事業の実現へ奔走する浩平。しかし、待ち受けていたのは逃れ難き運命の悪意だった。実体験に基づく、正真正銘の問題作。 

 

小説はたくさんある。それこそ一生涯を何回かけても読み終わらないぐらいある。

ではそんな中で、私たちはどんな作品を読むべきだろうか。そんなことをよく考える。

私が出した答えは「他の小説作品とは一線を画す魅力があること」である。

こちらの『ボダ子』はまさにそんな作品。良し悪しや作品の完成度などとは別の次元で「これは他の作品では味わえない」と思わされる。

賛否があって当然だろう。とてもじゃないが広く多くの方に勧められる作品でもない。

しかし賛否があってこその名作である。誰にでも受け入れられるなんて童話とかアンパンマンである。それではあまりにも物足りない。

刺激とはいつだって人を選ぶものなのだ。

 

 

ピクサー流 創造するちから 

 

 

「モンスターズ・インク」「トイ・ストーリー」「ニモ」……ヒットを積み重ねるピクサー。「アナと雪の女王」世界的ヒットで完全復活したディズニー・アニメーション。彼らの成功を支えた、本当の理由とは?ピクサー創業者でディズニーアニメーションのトップが、その内側を惜しみなく開示する。 

 

私はPIXAR作品が好きだ。子どもたちと観るようになってさらに好きになった。年齢関係なしに楽しませる作品を、コンスタントに生み出せるPIXARは偉大という言葉に尽きる。

勝手に「超優秀な頭脳集団がニコニコしながら制作している」というようなイメージを持っていたのだが、実態はやはりそんな簡単なもんではなくて、超優秀な頭脳集団というのは確かだけれど、死ぬほど苦労しながら制作していた。

作り手がどれだけ苦労しようが、どんな想いを作品に込めようが、作品を見て伝わることにしか価値はない。

だが、PIXARの歴史と制作の裏側を赤裸々に語ったこの本を読めば、PIXARのことがもっと好きになることは間違いないだろう。

 

 

Blue

 

 

平成元年に生まれた男。平成15年に迷宮入りした教員一家惨殺事件。平成が終わる直前に起きた男女殺人事件。ひとつの時代の中でつながっていく真実。児童虐待、貧困、外国人労働者。格差社会の生んだ闇に迫る、クライムノベルの決定版! 

 

一家の惨殺事件をベースに、平成という時代を見事に描写しきった秀作。

私としては、初の葉真中顕作品。

葉真中顕の優秀さは頻繁に聞いていたけれど、なるほどこういうことか。

綿密な取材に裏打ちされた設定と、リアリティがすぎる人物描写。そして鮮やかに切り取られる時代の空気感。ここら辺がしっかりと書けていると、それだけで読者は物語に安心して身を預けられるから助かる。

結構重めの話なのに、上手いからゴリゴリ読んじゃったよ。

 

 

誰もが嘘をついている

 

 

グーグルの元データサイエンティストが、膨大な検索データを分析して米国の隠れた人種差別を暴くのを皮切りに、世界の男女の性的な悩みや願望から、名門校入学の効果、景気と児童虐待の関係まで、豊富な事例で人間と社会の真の姿を明かしていく。ビッグデータとは何なのか、どこにあるのか、それで何ができるのかをわかりやすく解説する一方、データ分析にまつわる罠、乱用の危険や倫理的問題にも触れる。ビッグデータ分析による社会学を「本当の科学」にする一冊!

 

みんな大好きビッグデータの話から、Google検索から見える人間の本当の姿を暴き出した、痛快な本。

 

面白&興味深いデータがぞろぞろ出てくるので、ここでは紹介しきれないのだが、一番好きなエピソードは…

 

「男は彼女をイかせる方法と同じくらい、自分で“アレ”を咥える方法を検索している」

 

である。

こんな感じで、笑えるものもあれば、驚きの真実まで、知的好奇心がぐりぐり刺激されること請け合いです。大当たりでした。

 

 

以上。参考にされたし。