俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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【月イチまとめ】2019年6月に見つけた面白い本

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

皆さんご機嫌麗しゅう。私は全然麗しくない。ご機嫌も見た目も。というか皆さんが麗しいかどうかだって疑わしい限りだけどな!

 

さあ、いきなり喧嘩をふっかけてみたわけだが、こうやって見境なしに噛み付く動物野郎は無視するに限る。どうかネットの大海で出会った奇跡に感謝しながら、そっとブラウザバックしてほしい。いや、してほしくない。私の下劣な人間性だけを無視してせめてこの記事だけは読み進めてほしい。なぜなら私が人生をかけて仕上げた、渾身の記事だからだ。ここまで本気で書いたのに読まれなかったら、私の生きている意味は無いに等しい。まあ人生もかけてないし、渾身でもないけどな。大体渾身ってなんだ。渾ってなんだよ。他で見たことねえよ。全然知名度ないくせに、マイナーな番組でレギュラーになってるだけで「私、有名人ですけど?」ってツラしてる芸能人と同じタイプ。褌(ふんどし)と被ってるし。

 

ということで、毎月恒例のおもしろ本まとめ記事である。

参考にされたし。

 

 

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真夜中のマーチ

 

 

自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指す!が…!?直木賞作家が放つ、痛快クライム・ノベルの傑作。 

 

奥田英朗が完全にゾーンに入っていた時期の作品。どんな話を書いても面白くしちゃう病気に罹っていたようです。

 

「てんでバラバラの3人が協力して10億を騙し取る」という絶対に面白そうな予感しかしないあらすじだが、実際に面白いから凄い。絶対に一気読み推奨。

テンポよく次々と巻き起こる展開にハラハラするし、どこか間の抜けたキャラクターたちにはニヤニヤ。最初っから最後まで、ずっと楽しめる文句なしのエンタメ小説です。

 

 

うまくいってる人の考え方 

 

 

18年間読まれつづけて累計100万部突破!
人生がうまくいっている人の特徴は「自尊心」が高いことだと著者はいう。
自尊心とは、自分を大切にしようとする心だ。
自尊心のある人は常に自信に満ちあふれ、失敗やまちがいを犯しても、
それを前向きにとらえて次のステップの土台にする心の余裕がある。
人生のほとんどすべての局面に自尊心は大きな影響を与えることになる。

本書で著者は自尊心を高める方法を100項目紹介している。
これを読めば、自信を身につけ、素晴らしい人間関係を築き、毎日が楽しく過ごせるはずだ。
どこから読んでもいい。そして、できることから実践しよう。
あなたはもう、うまくいっている!

 

 ベストセラーなんてわざわざ私が紹介しなくてもいいのだが、マジでいい本なのであえて選ばせてもらった。

私自身がうまくいっている人間ではないので、果たしてこの本に書かれていることが真実なのかどうかさっぱり分からない。これを読めば本当にうまくいっている人になれるのかも不明だし、なにをもってしてうまくいっていると言えるのかも、よく分からない。

分からないこと尽くしの本書。でも確実に言えるのは、この本に書かれている言葉を読むと、とても気分が良くなる。そして人生そのものへのやる気が出てくる。

こうやって書くと、非常に怪しげな宗教だとかドラッグじみた雰囲気が醸し出されるが、実際その通りである。ヤラれる。

気分が落ち込んだときや、やる気にブーストをかけたいときに、役立つ一冊である。

 

 

小惑星探査機 はやぶさの大冒険

 

 

星のかけらを拾って地球に戻るまで、60億キロを、7年間かけて旅をした惑星探査機の運命。その全プロセスにおいて、プロジェクトチームに綿密な取材を続けてきた著者が、他では知り得ない情報をふんだんに盛り込んだ。「はやぶさ」ファンも知らない未公開の事実、わくわくする証言が続々と公開される。

 

全然興味がなかった分野ほど、新たな楽しみと出会えることが良くわかりました。

 

死ぬほど文系で科学とか死ぬほど苦手な人間なんだけど、これはめっちゃ面白かった!日本の技術力の凄さとかの話に紙幅が費やされてるんだけど、そもそもの宇宙技術者たちの用意周到さとか、現代科学の凄まじさとか、基本的なことで驚いてしまう。無知だから味わえる幸せ。

度重なるトラブル、絶望の瞬間などなど、長い長い”はやぶさ”の冒険には、思わず胸が熱くなる。

個人的に一番印象的だったのは、日本トップレベルで論理的な科学者たちが、はやぶさを擬人化する姿。「頑張った」とか「よくやった」とか。

こんな頭がいい人たちでも、こうやって楽しめるんだなぁと、妙に親近感が湧いてしまった。

 

 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

 

 

七転び八転びしながら仕事に全力投球し子どもを必死に育てあげたサイバラかあさんが、今だからこそ言っておきたい、厳しくもハートフルな人生指南。
「王子様を待たないで。お寿司も指輪も自分で買おう」――
目下子育てに奮闘しているママにも、反抗期まっさかりの子どもにも、大きくなった元・女の子の娘さんにも、胸にすとんと落ちるメッセージは、
血の通った経験則にもとづく幸せの極意。
これからの時代を自立的に生きるための気づきが満載です!

 

タイトルに書かれていることについては、本書のうち本の数ページしか割かれておらず、若干肩透かしを食った感は否めないが、そこはサイバラである。豊富な人生経験から得た超濃厚な知見を、惜しげもなく披露してくれている。

人によっては下品さとか、直截さに、拒否反応を起こすかもしれないけれど、あくまでに根底にあるのは、大きな愛情だと思う。

過激だけど、含蓄深い。下品だけど、真実。そんな言葉の劇薬たちを、存分に楽しんでほしい。

 

 

以上。来月もお楽しみに。