俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

【月イチまとめ】2019年11月に見つけた面白い本まとめ

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どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

 

毎月恒例のおもしろ本まとめ記事である。

いつものことなのだが、とにかく本業が忙しい。もう少し私が優秀か、家族を見捨てられるぐらいに非情な人間であれば、すぐさま仕事を放棄してやるのだが、残念ながら平々凡々な能力と人間性しか有していないので、今日も明日も労働に勤しむのだった。

ということで、時間がない中見つけ出してきた面白い本たちである。私の人生の削った鰹節みたいなもんだ。じっくりダシを味わってもらえるとありがたい。 

 

LIFE〈ライフ〉人間が知らない生き方

 

 

この本は、「生き物」をテーマにしたビジネス書です。私たち人間は高い知能を持っていますが、その生き方は極めて不安定。他の動物たちと比べ、「定まっていません」。では、他の生き物たちは、どのような戦略で生き残ってきたのか?人間の知らない生き方から、「より人間らしい生き残り戦略」を学ぼう!という作品です。

 

笑えるし、なによりも動物が可愛い。

生物学偏差値105という変態的記録を叩き出した天才篠原かをり氏と、『今際の国のアリス』の麻生羽呂氏がタッグを組んだ、今までに例のないビジネス書。

次々と世に送り出される最新ビジネス書を追うよりも、長い年月をかけた進化の集大成である動物たちの“生き方”を見れば、もっとも賢い知恵を得られるというわけだ。うーん、発想がとっても変態的である。

各動物の紹介として、漫画が数ページと文章での解説が交互に綴られており、普段本を読まない人でも読みやすい内容となっている。

プライム会員になっているとタダで読める作品(2019年11月現在)。 

 

 

三体

 

 

物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。数十年後。ナノテク素材の研究者・汪森(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体“科学フロンティア”への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象“ゴースト・カウントダウン”が襲う。そして汪森が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは? 

 

中国全土で2100万部以上を売り上げたというモンスター小説を読みました。確かにモンスターでした。色んな意味で。

まず注意してもらいたいのが、そんなに読みやすい作品ではないということ。読書好き界隈で「傑作!」「面白すぎ!」みたいな声が多数挙がっているので、超エンタメ小説だと思ってると手痛い目に遭う。

物理学の話とか科学とか数学もちょこっと、さらにはまともに想像もできないようなレベルの話も出てくるので、読みながら脳みそが疲労してくる。でもそれだけ読み応えがあるということ。

これが売れてるってのは、それだけ中国でのエンタメ文化のレベルが上がっているということなのだろう。

 

 

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

 

スタンフォード大学の人気講義から生まれたベストセラー、待望の文庫化!「ストレスは悪いもの」という思い込みをなくせば、身体の反応も変わり、人生も変わる!科学的根拠にもとづいた、一生役立つ実践的ガイドブック! 

 

人生最大の敵だと思っていたストレス。それを味方にできたとしたらどうだろうか。

 

前作の『スタンフォードの自分を変える教室 』 も役に立ちすぎだったけれど、今作も凄い。

我々が取り憑かれている「ストレスは悪いもの」という考えには、実は大きな誤りがあったことが最新の研究結果によって分かっている。むしろストレスは、生きる力を与えてくれたり、人生を充実させるために必要なものだったりする。

新しい知識によって古い思い込みを破壊する。こんなに刺激的な経験はなかなかできるものではないだろう。

 

 

幕が上がる

 

 

地方の高校演劇部を指導することになった教師が部員たちに全国大会を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。涙と爽快感を呼ぶ青春小説の決定版! 

 

 どストレートにいい小説と出会いました。

ももクロ主演で映画化もされた本作。高校演劇を舞台に描かれる学生たちの、ささやかなドラマが愛おしくて切なくて…。読みながら幸福感がすごかった。

青春ものの良さが全部入っているんだけど、ありきたりな展開は一切排除されているのが凄い。ちゃんと「この作品でしか味わえないもの」が描かれている。

あんまり有名じゃないからこそ、隠れた名作として超オススメしたい。これだから小説はやめられねーぜ。

 

番外編 ハズレだった本

最近あまり紹介してこなかったが、ちゃんとハズレにもぶち当たっている。せっかく時間を無駄にしたので、皆さんにも同じように苦しんでもらいたいので、紹介しておく。

 

女が死んでいる

 

 

「予想外の結末だらけの短編集」という触れ込みだったし、安心の貫井徳郎だったしで、気を抜いて手にとった所、ものの見事に裏切られた。もちろん悪い意味で。

まずね、雑。こんな気の抜けた構成とオチでミステリー好きをぶん殴れると思ったら大間違い。全然衝撃を受けない。無風。ていうか怒り。殺意。壁本。

ただひとつフォローさせてもらうならば、ミステリーの短編で優秀なのを書くのは、けっこうもう限界に来ていると思う。過去に出尽くしてる感が否めない。

なのでどうしても小手先のちょっとした変化でしか違いが出せなくなっている。すると小粒などうしようもない作品ができる、というわけだ。

いつだか森博嗣が「短編はコスパが悪い」とか書いてたけど、まさにそんな感じ。労力の割に面白い作品が作りにくい。

だけど、だからこそ短編の切れ味鋭いミステリーって、最高なんだよなぁ。

 

私がオススメする絶対的なミステリー短編集たちはこちら

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