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血肉にならない読書の快感を知らない人は多い

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快感こそが読書の目的である。

 

少数派の私

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

私は日頃から、ちょっとでも時間が空いたら本を読むようにしている。なんなら車の運転中に赤信号の間だけ何行か読んだりするぐらいだ。いつ事故ってもおかしくないレベルである。もしこのブログの更新が止まるようなことがあったら、そういうことだと思ってもらって構わない。

 

本と一口に言っても、ジャンルは多岐にわたる。

エンタメ色全開の小説から、仕事の効率を爆発的に上げるビジネス書、夜のお供に最適なエロ本まで様々である。

ただ、ジャンルの多さの割には日本の読書人口は非常に少ない。それは私の職場を見回してみてもよく分かる。

私の職場はとにかく人が多い。人だらけだ。渋谷のスクランブル交差点なんか目じゃないぐらい人だらけだ。もちろんこれは嘘だ。

私自身が任されている部署だけでも100人超がいるのだが、日常的に読書をするのは私ぐらいで、たまに読むという人がちらほらいる程度。つまり読書が趣味の人なんて、割合で言ったら1%以下ぐらいだということだ。

 

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褒められるチンパンジー

で、そんな希少種だからなのか知らんが、やたらと周囲の人から「本を読んでるなんて偉いね」と言われることがある。もしかしたら、あれかもしれない。チンパンジーが読書している所を見かけたような感覚なのかもしれない。「そんなことできるんだー。偉いねー」みたいな。

まあそれはいいとして、実際の所、読書を「教養」とか「知識」「知見」を身につけるための方法だと考えている人は多いだろう。本屋でもそういう本がたくさん並んでいるから、そういった需要があることも間違いないだろう。 

確かに読書には、というか本には人生にプラスになる要素がある。一冊の本が人生を変えることだってあるだろう。人生をより良くするために読書に励むこともあるだろう。

 

読書の本当の愉しみ方

しかしながら、私から言わせるとそれは読書の愉しみ方のごくごく一部でしかない。

むしろ、そんなのはオマケみたいなもんだ

 

私が読書に求めること。それは快感である。

快感が無ければ読書に価値はない。私はそう思っている。

 

そもそも、人間だけが無駄なことに価値を見出す生き物なのだ。仕事じゃあるまいし、趣味で成長しようとするなんて邪道もいいところである。もっと純粋に無駄な時間を過ごすべきだ。舐めるな。

 

というような怒りに満ちたような文章を書いてみたが、別にまったく気にしていない。誰がどんな読み方をしようがその人の勝手である。

 

至高の読書体験とは

しかしながら、本を愉しむ上で「ただただ本を読む行為」だけに集中することの快感を知らないのはあまりにも勿体ないと思う。 血肉にならない読書の快感といったらもう…。

 

最高に面白い本に出会ったとき、私は作品世界に入り込む。

そんなときは身体の感覚が無くなる。文字を読んでいることさえ意識しなくなる。もちろんページを捲ることさえも無意識だ。

完全にゾーンに入ってしまっているのだ。

 

そこには本に対して、何の打算もない、純粋なる“読書”という行為があるのみだ。

何も得られなくて当然だし、そんなのは一切いらない。ただ熱中させてくれればいい。

 

人間関係でも同じだと思うが、相手に対して「あなたは私に何を与えてくれるのですか?」という考えを持っていると、その関係性はある一線を超えることはない。相手に夢中になることもないだろう。

 

恋は盲目と言うが、読書も似たようなものである。どんな下らない物語だろうと、フィクションだろうと構わない。読んだ人が時を忘れるほどのめり込めるのであれば、こんなに幸せなことはないのだ。

 

ちょっとでも自分にプラスになるようなものを求めるなんて、邪な考えだとは思いませんか?

 

以上。

 

 

ちなみに、私のこんな考え方の真逆を行くのがこの本。血肉しか求めていない。体目当ての男という感じである。

まあ、私も快感を求めているだけなのだから、似たようなものか。