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ブロガーによる殺し合いの螺旋について

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“Google神に気に入られるための戦い”は終わらない。

 

ブロガーが抱える“ある問題 ”

どうも。

このブログも1年を経て、それなりにPVも稼ぎも僅かながらに増えてきている。嬉しい限りである。全然満足してないけど。

で、それなりにブログを運営していると、継続すべきことと、諦めるべきことが何となく分かってくる。適正だとか、自分のキャラだとか、運営方法とかである。ブロガーの方であれば大なり小なりこの手のことで悩んだ時期がはずだ。

で、今回の話は「継続すべきか」それとも「諦めるべきか」そのどちらに分類したらいいか未だに判断がつかず、ダラダラと放置している問題についてだ。

それは「ブロガーによる殺し合いの螺旋」問題である。

 

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殺し合いの螺旋ってなんじゃい

まずそもそも「殺し合いの螺旋」を知らない方のために説明しよう。

この言葉は井上雄彦のマンガ『バガボンド』で出てくるキャラクター宍戸梅軒のセリフを引用したものである。

 

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意味合いとしては、

 

①強くなりたいと思う

②修行する

③誰かと戦う

④相手を蹴落とし自分が上に立つ(強くなったと思う)

⑤今度は自分が蹴落とされる

 

この一連の流れを「殺し合いの螺旋」と呼ぶ。他人に勝つことを「強い」とする限り、誰かを蹴落とし続け、それと同時に自分が狙われ続けなければならない。

この現象がブロガー内でも起こっている。いわゆる「SEO」である。

 

まずはSEOから

私もそうだが、今ブログを書いている方の多くが、とある有名ブロガーに感化され、

「ブログで収入を得よう」

「資産を形成しよう」

「不労所得を得よう」

といった目的でブログを書いているだろう。

この目的を達成しようと思ったら、道は2つしかない。

①ファンを獲得する

②検索に強くなる(SEO)

両方を取りに行くことも可能だが、多くのブロガーたち、つまり普通の人たちは②を選択せざるを得ない。なぜならファンを獲得できるのは限られた人間だけだからだ。それに何の実績もない人間のファンになる人は少ない。まずは検索に強くなり、ある程度の実績を作ったあとでファンを作ろうと大体の人は考える。(たまにごく僅かな実績だけを引っさげて大物ぶる人ような剛の者もいる)

 

不労所得?ちゃんちゃらおかしいっす

検索に強くなり、狙ったワードで1ページ目に表示されるようにする。

強いブログにしていく。そしていつかは資産形成、憧れの不労所得へ。

 

そんなことをみんな考えている。

だからこそSEOによる殺し合いが発生する。なんてったって席は限られているのだ。相手を蹴落とし続けなければ強くあることができない(上位に表示されない)。

そうなると不労所得なんて夢のまた夢。手を動かし続けなければ勝てない。やり続けた者だけが立っていられる世界なのだ。

このブログも「面白い小説」や「面白い本」といったワードからたくさんの収益を得ているが、こんなの一ヶ月も放置すれば瞬く間に無くなってしまうだろう。手を止めることは許されないのだ。まるで車輪の中のラットである。

 

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プレーヤーは増える一方

今の時点でもブロガーなんて掃いて捨てるほどいるが、これからさらに増えることが予想される。だって、こんなの誰にでもできるからだ。日本の識字率100%を舐めちゃいけない。

参入障壁があってないようなものなので、敵は増え続ける一方。殺し合いの螺旋はさらに加速するだろう。

でも市場が広がればそれも少しはマシになるかもしれない。

しかし、日本の人口はこれから減り続ける。日本語で検索する人間の数が減っていくのに、市場が広がるなんてことがあるだろうか。あるとすれば、英語でブログを書くことだろうか?そうすれば相手にできる市場は一気に広がるだろうが、それはそれで新たな殺し合いの螺旋へと身を投じているだけである。結局は螺旋から逃れることはできない。

 

だからブログが資産になるとか、不労所得を生むなんていう話は、はっきり言って幻である。いくら追いかけても捕まえることはできない。

 

降りるか、殺すか。

ブロガーが選ぶ道はこれしかないのだ。

 

以上。