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悲観的な人は頼りになる

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どうも。

 

悲観的な人は嫌われる?

仕事をしていると、どんどん進める人と慎重になって足を止める人に分かれることがある。

ざっくりとしたイメージとして、どんどん進める人は明るくてバカっぽい人、足を止める人はじめっとしていて考え込む人だ。完全なる偏見かもしれないが、私の周囲の人間を見るとけっこう当たっている気がする。皆さんはどうだろうか?

この書き方を見て分かる通り、私は仕事をどんどん進めてしまう人があまり得意ではないし、評価していない。結果を出してくれるのであれば大歓迎だが、大抵はどこかで大きなミスをする。それも「そんなことで?」と驚くようなものだったりする。まさに当たって砕けろ方式だ。

それに対して慎重な人というのは、基本的に悲観的である。否定的な言葉として使われがちな「悲観的」だが、仕事をする上ではこんなに頼りになる要素はないと思っている。

 

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予防線が人よりも低いだけ

仕事はよくPDCAで回せと言われる。中間管理職の私はもううんざいするくらいこの言葉を聞かされている。(きっとできていないから言われる)

PDCAの中でも特に重要なのはやはりP、プランだ。そこがなければ始めることさえ出来ないし、プランで考え込まれた仕事というのはスムーズに進むことが多いし、計画がしっかりしているからこそ、フィードバックも得られやすい。

上質なプランというのは、レベルの高い悲観から生まれるものだ。

「Aという問題になったらaという対策を打とう」

「Bという状態になってしまったらbを使ってみよう」

「Cの場合はどうしようもないからcで代用しよう」

といった感じだ。この会話ができるかどうかは仕事で非常に重要だろう。

悲観的というのは嫌な言葉かもしれないが、予防線を張る位置が低いだけとも言えるだろう。みんなが気にしない部分にさえも想像力を働かせているのだ。

楽観的とバカは似て非なるもの

対応力があり、即興性に優れた人はあまり計画を好まない。適当に初めて、トラブルがあったらその場その場で考えたいと思っている。それを楽観的と言われることが多い。

これはただのバカだ。楽観的とは違う。

楽観的というのはこれから起こる事態への姿勢のことだと思う。ムリに力を入れても仕方ないから、緩さを持って、事態を受け入れようという姿勢。

「明日は晴れになるはずだ」と天気予報も見ずに勝手に決めつけて、弁当屋が遊園地の前で大量に売りさばこうとしていたらどうだろうか。ただのバカでしょ?

 

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正しい悲観とは

しかし、ただただ悲観的になり不安になっているだけの人は論外である。あくまでも仕事を進める上で悲観的に物事を捉える視点が必要だと言っているだけだ。不安になっているだけの人はお荷物でしかない。

悲観は前に進むための原動力にならないと邪魔になる。それは意識しておいた方が良さそうである。

というのも、人は何か新しいことや未知のことを目の前にすると、途端に悪い悲観をいくらでもできてしまうのだ。名著『思考は現実化する 』の中でも、「人生最大の敵は不安である」というようなことが書かれていた。

それにしても、『思考は現実化する』なんて本を書いている本人が、奥さんと不仲で離婚してしまっているのだから、夢を叶えるよりも身近な人を大事にする方が遥かに難しいものだとよく分かる。それか武田鉄矢が言っていた「人は教えようとした瞬間に間違う」というやつかもしれない。 ただの余談である。

一番傷つかないのは悲観的な人

先程も書いたように悲観的というのは、低い予防線のことである。

考え込んで勝手に不安になっている人は厄介だが、実は誰よりも傷つかない人とも言える。だってどんなに悪いことがあっても悲観的な人の想像を超えることはないのだから。

そのために悲観的でいるとも言えるだろう。

だからもし、あなたの職場に悲観的な人がいて、勝手に不安になったりしているようであれば、「あら、準備万端じゃないですか!」と言って肩を叩いてあげよう。さすがにそんなことをされるとは想像していないだろうから。

 

以上。

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